ISISがミグ戦闘機を運用中との報道が出て、中央軍がすかさず記者会見でこれを否定していますが、ほっておけば本当にISISが限定的とはいえ空軍力を使う日がやってきそうです。状況がどんどん進展していく中、日本ものんびりと遠い世界のことと無関心ではいられませんね。
U.S. Central Command Casts Doubts On Claims ISIS Operating Captured MiGs
By: Dave Majumdar
Published: October 17, 2014 4:35 PM
Updated: October 17, 2014 4:35 PM
米中央軍司令官ロイド・オースティンIII大将、10月17日
Defense Department Photo
米中央軍はイラク・シリアイスラム国(ISISあるいはISIL)が軍用機を運用中とする証拠はないと発表。
- 「ISILがジェット機で地上作戦を支援しているとの報告は現場から入っていない。またこれを確認できない」と米陸軍ロイド・オースティン大将Gen. Lloyd Austinがペンタゴン記者会見で発言した。「パイロットが脱走しISILに加わったとの情報もない」
- シリア人権監視団Syrian Observatory on Human Rights (SOHR)はISISがソ連製戦闘機3機(ミコヤンMiG-21フィッシュベッドとMiG-23フロッガー)を入手したという。もしISISが独自に航空機を運用すれば、テロ集団で前例がない。
- SOHRによれば操縦士はイラク脱走者かISISが新たに訓練したものであるという。「イラク軍から脱走した将校がイスラム国に加わり、戦員を訓練し操縦できるようになった」とSOHRは報告している。
- 「訓練過程はアル・ジャラ al Jarrah 空軍基地で行われている。同基地はアレッポ Aleppo 東部にありシリア内のイスラム国で最重要基地と見られる」
- しかしテロリスト集団に軍用機の運用力はあるのか。軍用機を飛ばすには訓練を積んだ搭乗員以外に支援部隊や整備施設が必要だ。ISISは全て整備していないとみられる。
- まして最小限の支援インフラで新規に乗員訓練は容易ではない。ソ連時代の頑丈なハードウェアでもこれは変わらない。通常なら戦闘機パイロット養成は2年間かかる。しかしテロリスト集団が自殺攻撃に使う程度の訓練を施す可能性はあるが、ありえないだろう。
- それでもアルジャラ飛行場で航空機運用目撃されているとSOHRが公表している。
- 目撃談では戦闘機各機は低空飛行していたという。SOHR報告はイスラム国戦闘員がアレッポとアルラッカ al Raqqa で政府軍基地を占領し、機材を入手したとしている。「イスラム国が各機に搭載するミサイルまで取得しているかは不明」(SOHR報告)■
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