Accent on US-Israel Alliance as IAI, Lockheed Launch F-35 Wing Line
Facility To Build 811 Wing Sets Under $2.5B Industrial Deal
Nov. 4, 2014 - 06:06PM |
By BARBARA OPALL-ROME | Comments
イスラエル航空宇宙工業でF-35主翼の生産ラインが開所式を迎えた。写真左から、ヤーコフ・ロズマン(ラハヴ事業部)、パトリック・デワー(ロッキード・マーティン国際事業部)、クリストファー・ボグデン米空軍中将(ペンタゴンF-35開発室)、ダン・シャピロ米大使、ラフィ・マオルIAI会長、モシェ・ヤーロン(イスラエル国防相)、ハイム・カッツ国会議員(IAI労働組合委員長) (Israel Ministry of Defense)
BEN-GURION AIRPORT, ISRAEL —合衆国とイスラエル双方が10年以上にわたる国防産業協力の一里塚とたたえるのが国営イスラエル航空宇宙産業(IAI)によるロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機用の主翼生産ラインの操業開始だ。
- 25億ドル総額といわれる産業協力案件として新工場がIAIのラハヴ事業部 Lahav Division に竣工し、月産4基で2030年までに811セットを生産する。.
- イスラエル製主翼は米空軍とイスラエル空軍向け機体の他に将来の輸出機体に装着すると当地の業界筋は見ている。生産は既に開始されており、イスラエル製主翼の一号は来年中ごろにロッキードへ納入される。
- 本案件は総額40億ドルとロッキードが確約したイスラエル向け事業の大きな部分となり、イスラエルは2010年にF-35飛行隊の編成を決定していた。イスラエル国防省は事業規模は50億ドルに膨れると見ており、すでに調達機数は44機に増えている。
- ロッキード・マーティンで国際事業を担当する執行副社長パトリック・デワーPatrick Dewarによれば重要な主翼生産でIAIを信頼できるのはこれまで30年にわたるF-16とT-38事業の実績があるからだという。
- F-16Iでは同社は10億ドルまで調達規模を拡大しているのは「IAIが最高の製品を作ってくれるからで、同社を購入先に選択した」からだという。.
- さらに次のレベルで「双方の作業分担」の決定をし、両国の空軍部隊に支援業務を行っていくという。
- この動きに呼応してクリストファー・ボグデン空軍中将(ペンタゴンF-35開発室長)からF-35は米空軍、イスラエル空軍にとって今後の戦略的な重要装備であると発言している。
- 同中将が提案しているブロック購入にイスラエルを参画させる交渉が始まっており、実現すれば両国が複数年調達による経済効果として費用節約できるという。
- IAIは低率初期生産第9ロット、第10ロットで商談中だが、関係者は等しく単一発注にまとめられることを期待している。
- 「発注機材はそれぞれでコスト削減効果をもたらす。イスラエル国内の手続き規制でこれが可能なのか結論を待っている」(ボグデン)
- ロッキードの機体単価は115百万ドルだが、ボグデンはフライアウェイ価格は95百万ドルだとくぎを刺しており、2019年までに85百万ドル以下に下がると発言。「その単価でエンジン、ロッキード社の利潤も含む」
- IAI会長ラフィ・マオルRafi Maorは同社がすでに数千万ドルを設備、自動化、高度生産技術に投資してロッキードとF-35関係者の要望に応じているとし、IAIがロッキードF-16事業で精査印した主翼や主要部材は100万飛行時間超の実績を残していると強調している。
- 新工場によりIAIは主翼生産で世界トップクラスになると同会長は発言。「イスラエル空軍はF-35運用で世界の先陣を切ることになり、当社は同機の生産に関与することを光栄に思います」」 マオルは退役イスラエル空軍将校である。
- ラハヴ事業部で部長代行を務めるヤーコフ・ロズマンYaacov RozmannによればIAIは昨年夏の段階で新工場立ち上げができたのだが、ガザ紛争により先送りされたのだという。
- 開所式は当初は質素な予定でボグデン中将だけが目立つ存在のはずだったが、土壇場でイスラエルの国防相モシェ・ヤーロンMoshe Ya’alon と駐イスラエル米国大使ダン・シャピロDan Shapiroの出席が決まり、ボグデンの影が薄くなった。
- バラク・オバマ大統領とベンジャミン・ネタニヤフ首相との間で政策を巡る意見対立と緊張が高まる中で、今回の式典は両国を結ぶ関係がゆるぎないものであることを示す効果がある。■
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