2026年5月22日金曜日

ホルムズ海峡護衛任務は米海軍の能力を超えるとしながら、イラン海上封鎖作戦は効果をあげてきたと評価する海軍作戦部長の議会での発言に注目―海峡航行の護衛任務は多国籍部隊が行うことになりそうですね

 

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ローズベルト」(DDG 80)が、米中央軍(CENTCOM)の管轄海域で活動中にホルムズ海峡を通過している。(米海軍写真:マス・コミュニケーション・スペシャリスト1等兵インドラ・ボーフォート)

ホルムズ海峡での護衛任務は能力を「超える」と海軍作戦部長が発言

ドナルド・トランプ大統領は数ヶ月前に海軍による護衛構想を打ち出していたが、ダリル・コードル海軍大将はそれが「極めて困難な任務」になると述べた。

ワシントン発 — 米海軍の最高幹部によると、海軍にはホルムズ海峡を通る商船の護衛を行う余力はないという。

「封鎖の強化のため継続して行えることは多くあるが、紛争中の海峡で護衛任務を提供する活動を実際に開始することは、小職の軍人としての見解では、海軍で効果的に遂行する能力を超えている」 と、ダリル・コードル海軍作戦部長は本日、上院歳出委員会の議員らに語った。

米海軍は4月以来、イランの港湾に出入りするすべての海上交通に対し封鎖措置を講じているが、イラン以外の港湾を行き来する船舶については、海峡自体の通過を米国が阻止しているわけではない。それでも、イランやその代理組織による攻撃の脅威により、大多数の船舶がこの水路を通ることを避けている。

3月初旬、ドナルド・トランプ大統領は、「必要であれば、米海軍はできるだけ早くホルムズ海峡を通過するタンカーの護衛を開始する」と発表した。しかし、護衛任務は実現しなかった。

その後、今月初め、トランプ大統領は「プロジェクト・フリーダム」の下で海軍艦艇が商船を支援すると述べたのみだったが、その2日後に方針を転換した。当時、彼はこの一時停止がパキスタンや「その他の国々」からの要請によるものであり、米軍の作戦が「多大な」成功を収めたことを理由に挙げた。

今日、コードル作戦部長は、護衛任務は極めて困難な任務になるだろうと警告した。「もし我々がそれを使って護衛を行おうとするなら、我々はそれを検討した」。「紛争状態の狭い海峡での任務は非常に困難だ。ホルムズ海峡の機雷除去や護衛任務を、紛争下で遂行するのは容易ではない。したがって、大規模な展開を行うには、海峡が開放され、広く受け入れられた停戦が成立した状況に持ち込む必要がある」

それでも、コードルは、封鎖は効果を発揮しており、イランとの交渉の進展を後押ししていると述べた。米中央軍によると、米軍は封鎖の実施の一環として、94隻の商船を迂回させ、4隻を無力化した。

「封鎖は、交渉を現在の段階にまで持っていくため我々が実施した中で、おそらく最も重要な軍事作戦であり、その手腕も向上している」とコードルは述べた。「より効率的になりつつある。」

一方でテヘランとの交渉は継続中だ。トランプ大統領は月曜日、「真剣な」和平交渉が行われている最中、火曜日に予定されていたイランへの攻撃を中止したと述べた。水曜日、記者団に対し、米国は「イラン問題の最終段階」にあると語ったが、同日遅くには、合意を急ぐつもりはないとも述べた。■


Strait of Hormuz escort missions would ‘exceed’ Navy’s capacity, CNO says

President Donald Trump had floated the idea of a naval escort months ago, but Adm. Daryl Caudle said today it would be a "very challenging mission."

By Diana Stancy on May 21, 2026 3:58 pm

https://breakingdefense.com/2026/05/strait-of-hormuz-escort-missions-would-exceed-navys-capacity-cno-says/



ホワイトハウスで建設中のボールルームは強力な防御陣地にもんる設計だと判明―トランプの企画に反発していた民主党など反対勢力はこれを知っても態度をあらためないのでしょうか

 WASHINGTON, DC - MAY 19: U.S. President Donald Trump speaks to the media alongside posters of his proposed White House ballroom amid construction at the White House on May 19, 2026 in Washington, DC. The Senate parliamentarian ruled this week that taxpayer funds in the budget reconciliation package cannot be used for a $1 billion provision intended to fund security for Trump’s White House ballroom. (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)

(写真:チップ・ソモデヴィラ/ゲッティイメージズ)

建設中のホワイトハウス舞踏場は実は堅固な要塞だった

この建物は地下6階まで伸びており、屋上には「ワシントンを守る、これまでに見たこともないような巨大なドローン帝国」が設置されることが明らかになった。


ランプ大統領のホワイトハウス舞踏室が尽きることのない論争の的となっているが、単なる舞踏室やオフィス以上のものとなるだろう。これは当初から予想されていた。ホワイトハウスの一翼全体を取り壊すことは、アメリカで最も有名であり、最も脅威にさらされ、最高レベルの警備体制を誇るこの建物に、近代化された強固なインフラを整備する、数世代に一度の絶好の機会と見なされるはずだった。さて、トランプ大統領による驚くほど詳細な独白と質疑応答のおかげで、舞踏室のセキュリティや軍事的な機能に何が含まれるのか、またその施設がどれほど奥深くまで及ぶのかについて、本誌ははるかに多くのことを知ることになった。重要なポイントは、表向きは舞踏室と称されているが、実際には要塞でもある――しかも、極めて特殊で、ある意味不可解な能力を備えた要塞である。

この舞踏場が、公称の機能と同様に軍事・警備施設としての側面を強く持っている事実は、政権がUSシークレットサービスの新たな資金として議会に10億ドルを求めて明らかになった。うち、2億2000万ドルが同施設に充てられ、残りは複合施設周辺の警備強化に向けたその他の取り組みに充てられる。この舞踏場プロジェクトの総費用は、以前4億ドルと見積もられていた。トランプは以前、建設費は民間寄付者によって賄われると述べていたが、これもまた本プロジェクトの物議を醸す側面の一つである。

舞踏場の完成予想図。(ホワイトハウス)

舞踏場の完成予想図。(ホワイトハウス)

ホワイトハウスの敷地下に大規模なバンカー複合施設が設置されたのは、約15年前、バラク・オバマ大統領の時代が最後だった。当時、大規模かつ極秘のプロジェクトにより、ノースローン(北庭)の下に、深さ5階建てとされる広大な地下施設が建設された。この施設は、現在は取り壊された東翼の下に建設され、一部は第二次世界大戦頃に遡る「大統領緊急作戦センター(PEOC)」よりはるかに大規模かつ精巧なものであった。この施設は、9.11の悲劇的な事件でその名が広く知られることとなった。

9.11当日のPEOC内部。(米国政府写真)

あの危機への不手際な対応で得られた教訓に基づき、PEOCはブッシュ政権時代を通じて、そしてその後も段階的に改良されてきた。ホワイトハウスに現存するバンカー施設の詳細については、こちらのリンク先にある以前のレポートで読むことができる。

東棟が撤去され、歴史あるPEOCも姿を消したものと見られ、その跡地にはるかに壮大な地下空間の迷宮が建設されている。これらの深部地下エリアは、巨大な舞踏場棟の床面積の相当部分を占めるようで、単なる新しいバンカーではなく、膨大な広さとなる。防空壕というよりは、地下数階建てのオフィスビルを想像してほしい。

WASHINGTON, DC - MAY 13: Construction on the proposed White House ballroom, at the site of the former East Wing, on Wednesday, May 13, 2026 in Washington, DC. President Donald Trump has spent the fist half of his return to power leaving his mark on our nation's capital. He ordered the repainting of the Lincoln Memorial Reflecting Pool, demolished the White House East Wing to make way for his $250 million, 90,000-square-foot ballroom, and renamed the Kennedy Center to feature his name first, to name a few. (Photo by Al Drago for The Washington Post via Getty Images)ワシントンD.C. – 5月13日:ワシントンD.C.の旧東翼跡地で、ホワイトハウス舞踏場の建設が進められている。ドナルド・トランプ大統領は、政権復帰後の前半期を、首都に自らの足跡を残すことに費やしてきた。彼は、リンカーン記念館の反射池の塗り替えを命じ、2億5000万ドルを投じた9万平方フィートの舞踏場の建設用地を確保するためにホワイトハウス東棟を解体し、ケネディ・センターの名称を自身の名前を先頭に置くように変更するなど、数多くの施策を打ち出している。(写真:Al Drago/The Washington Post via Getty Images) ワシントン・ポスト

工事現場の騒音が空気を満たす中、舞踏場の基礎の前に立ったトランプは昨日、記者団に対し、舞踏場の地下に何が建設されているかについて詳細を語った。言及した機能の一部は以前から知られていたものの、詳細が明かされていなかったものもあり、新しいものもあった。それらは以下の通りである:

  • 軍病院

  • 研究施設 — これらが何であるかは不明であり、シークレットサービスや軍の関係施設なのか、あるいは全く別のものなのかも定かではない

  • 軍用の会議室および「密接に関連する」部屋

トランプはさらに、舞踏場はこれらすべての機密エリアを守る「盾」であると宣言した。全体として、トランプはこの施設が「すでに約6階分の深さまで掘削されている」と述べた。彼はその後、この複合施設が実際に6階分地下に及んでいることを改めて強調した。また、全体的な構造について議論する中で、トランプは記者会見で「地下部分は地上部分よりもはるかに複雑だ」と語った。

WASHINGTON, DC - MAY 19: U.S. President Donald Trump speaks to the media alongside posters of his proposed White House ballroom amid construction at the White House on May 19, 2026 in Washington, DC. The Senate parliamentarian ruled this week that taxpayer funds in the budget reconciliation package cannot be used for a $1 billion provision intended to fund security for Trump’s White House ballroom. (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)ワシントンD.C. – 5月19日:ワシントンD.C.のホワイトハウスで、建設中の現場を背景に、ドナルド・トランプ米大統領が、自身が提案したホワイトハウス・ボールルームのポスターを横に並べてメディアに語っている。上院議事運営委員は今週、予算調整法案に含まれる納税者の資金を、トランプ氏のホワイトハウス・ボールルームの警備費として充てることを目的とした10億ドルの予算に充てることは不可との判断を下した。(写真:Chip Somodevilla/Getty Images) Chip Somodevilla

WASHINGTON, DC - MAY 19: Construction continues on the lower levels of the White House ballroom on May 19, 2026 in Washington, DC. The U.S. Senate parliamentarian ruled this week that taxpayer funds in the budget reconciliation package cannot be used for a $1 billion provision intended to fund security for U.S. President Donald Trump's White House ballroom. (Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)ワシントンD.C. – 5月19日:2026年5月19日、ワシントンD.C.のホワイトハウスで、舞踏場の下層階の建設工事が続いている。米上院の議事運営官は今週、予算調整法案に含まれる納税者の資金を、ドナルド・トランプ米大統領のホワイトハウス舞踏場の警備費として計上された10億ドルの予算に充てることはできないとの判断を下した。(写真:Chip Somodevilla/Getty Images) Chip Somodevilla

トランプは、舞踏場施設の防御機能についてさらに詳細を説明した:

  • ドローン対策について、「ドローンが衝突しても跳ね返るだけで、何の影響も与えない」

  • ミサイル対策

  • 「優れた狙撃対策能力」(USSS(米大統領警護局)の対狙撃チームは、ホワイトハウス屋上に常駐している)

  • 屋根は「軍用」設計で、その高さゆえワシントンD.C.の360度を見渡せる

Trump calls construction of new White House ballroom 'a gift' thumbnail

トランプ、ホワイトハウス舞踏場の建設を「贈り物」と称賛

ここからが本当に興味深く、奇妙な部分だ。トランプは屋上には「巨大なドローン収容能力」があると述べた。その後、「ドローン・ポートとしても機能し、ワシントン全体を守る」と付け加えた。また、「ドローン・ポートとして使用する。「そこには無制限にドローンを配置できる。今まさにドローンが主流になっている」

別の発言で、トランプは再び屋上に触れ、「屋上には、ワシントンを守る、これまでに見たこともないような最高のドローン帝国を築く」と語った。また、舞踏場施設の下にあるシステムを「ドローンとミサイル対応能力のために」屋上に設置すると述べた。

発言は実際に何を語っているのだろうか?

まず第一に、これがホワイトハウス敷地内で断トツに最も堅固な構造物となることは明白だ。多くの形態の攻撃に対する受動的防御機能を備えることになる。窓から壁に至るまで、この施設は敷地内の既存の建物では見られないレベルの堅牢性を有するだろう。

また、能動的防衛機能も備える。ドローン問題は明らかに重大な課題であり、長年懸念とされてきた。この施設は、日常業務を行うための安全な拠点として機能する。トランプコメントに基づけば、屋上に防空システムを配備することで重要な能動的防衛拠点としても機能し、そのシステムは極めて局所的な点防御にとどまらず、少なくとも限定的な範囲の「エリア防衛」が可能なものとなるようだ。ここでドローンが関与してくる可能性がある。ドローン迎撃機(他のドローンを迎撃するドローン)は、付随的被害が大きな懸念となるホワイトハウスおよびモール地区全体防衛における特有の課題に対処するのに極めて適している。これらのシステムには、弾頭を使用するものもあれば、使用しないものもある。後者は、物理的に標的に激突させたり、電気パルスやその他の非伝統的な効果を用いて標的を破壊したりする。ドローン迎撃能力は現在急速に拡大しており、前線基地軍艦に配備されている。これらは、最近の戦争においてイランの攻撃から米国の利益を守る上で極めて重要であることが証明された。また、ウクライナでは、ロシアのシャヘド型ドローンの波状攻撃に対抗する上で不可欠であることが証明されている

つまり、少なくとも対ドローン用途においては、ボールルーム屋上がこの地域における防空施設となる見込みであり、迎撃ドローンが電子戦や、おそらく指向性エナジー兵器と併せて、この能力の少なくとも一部を担うことになるのだろう。地対空ミサイルも配備される可能性がある。現在、この目的のためにホワイトハウス近くにFIM-92スティンガーを発射するアベンジャーミサイル砲塔が屋上に設置されていることは知られているが、これは9.11テロの直後に設置された。しかし、少なくとも危機時や特別な行事の際には、この能力を新施設の屋上へと拡大することが可能だろう。さらに長射程のシステムを配備することさえできるかもしれない。現在、首都圏には米国で唯一の恒久的な地対空ミサイル網が整備されており、中距離防衛用のNASAMSシステムを中核とし、発射機が地域一帯に配置されている。

とはいえ、上述したように、ドローン対策に限っても、首都上空を低空飛行するロケットに高爆発性破片弾頭を搭載して発射することは、新たな代替手段に比べればはるかに危険な行為である。いずれにせよ、トランプ氏は、舞踏場の地下にシステムを保管し、保護のために屋上へ移動させることができるとほのめかした。仮に彼の説明が正確であるとしても、何らかのリフトシステムで必要に応じシームレスに行えるかどうかは不明だが、その時々の脅威に応じて屋上で防空体制を整えられることは、極めて有利である。

大統領が将来、新施設の屋上を利用してドローンで貨物や人をホワイトハウス敷地内へ、あるいは敷地外へ輸送することを想定しているかどうかは定かではないが、少なくともその構想の一部であるようには聞こえる。東翼が取り壊されて間もなく、本誌はホワイトハウスに対し、舞踏場の屋上が「マリーン・ワン」のヘリポートとして機能するかどうかを問い合わせた。この問い合わせは、新型VH-92A「マリーン・ワン」ヘリコプターで発生した着陸エリア問題がきっかけだった。回答は得られなかったが、今週、この問題を理由にホワイトハウスがヘリコプター着陸場の建設を検討しているというニュースが報じられた。舞踏場がこの役割を果たせるか、あるいは少なくとも代替の着陸場所として使用できるかは、完全には明らかではない。■


The White House Ballroom Is A Deep Fortress In Disguise

We now know the building goes six floors underground and will have "the greatest drone empire you've ever seen that's going to protect Washington" on its roof.

Tyler Rogoway

Published May 20, 2026 7:20 PM EDT

https://www.twz.com/news-features/the-white-house-ballroom-is-a-deep-fortress-in-disguise



イラン戦争で米欧の戦略的同盟が崩壊する姿を我々は芽にしているのだろうか

 French President Emmanuel Macron, Italian Prime Minister Giorgia Meloni, British Prime Minister Keir Starmer, and German chancellor Friedrich Merz, arrive at the Elysee Palace to talk about navigation in the Strait of Hormuz, on April 17, 2026.

2026年4月17日、ホルムズ海峡の航行問題について協議するため、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、イタリアのジョルジア・メローニ首相、英国のキア・スターマー首相、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相がエリゼ宮に到着した。Jeanne Accorsini/Sipa - WPA Pool/Getty Images

欧州大陸はワシントンに頼るべきではないと学びつつある

  • Defense One 

  • ファラ・N・ジャンペンシルベニア大学上級講師

  • 2026年5月19日 午後2時45分(米国東部時間)

2026年2月28日に米国とイスラエルによるイランへの攻撃が始まって数日後、スペインのペドロ・サンチェス首相は、70年以上にわたり米軍が駐留してきたロタ海軍基地とモロン空軍基地の使用を米軍に拒否した。

「我々は主権国家であり、違法な戦争には加担したくない」とサンチェスは述べた。これに対し、ドナルド・トランプ米大統領はスペインに対する全面的な貿易禁輸措置をちらつかせて応じた。

数週間後、トランプの欧州における最も親密な同盟国で彼の2回目の就任式に招待された唯一のEU首脳イタリアのジョルジア・メローニ首相が、ワシントンとの決別を公然と表明した。

「意見が合わない時は、そう言わなければならない」と彼女は述べた。「そして今回、我々は同意しない」。その後、ローマは南イタリアの基地での米軍爆撃機への給油を拒否した。

これらは些細な外交上の摩擦ではない。同盟政治と核安全保障の研究者として、筆者は戦術的な意見の相違よりはるかに大きなものを見ている。イラン戦争による最も重大な犠牲者は、テヘランにいるわけではないかもしれない。それは同盟国としての米国の信頼性であり、それとともに、大西洋横断同盟そのものかもしれない。

イラクとの比較は誤解を招く

米国とイスラエルによるイランへの空爆は、欧州同盟国との事前の協議が事実上一切ないまま実行された。トランプ政権は、NATO加盟国を戦略的意思決定の参加者としてではなく、徴用されるべき、あるいは支援を拒否した場合には懲罰の対象となる後方支援のインフラとして扱った。

欧州各国政府は、米国との関係が最も深い国々でさえ、作戦への参加を拒否した。これに対しトランプ政権は、スペインへの禁輸措置の脅しや、ドイツからの米軍5,000人の撤退をもって応じた。

「米国は決して忘れない!!!」トランプは2026年3月31日、Truth Socialにこう投稿した

ワシントンでは、これを2003年の再来と見なすのが常だった。当時、フランスとドイツはイラク戦争に反対した。2003年1月、ドナルド・ラムズフェルド国防長官は、フランスとドイツを「旧ヨーロッパ」と一蹴し、ポーランド、チェコ、ハンガリーを含むポスト共産主義の「新ヨーロッパ」に接近を図った。

一見、この類似点は説得力がある。中東での米国による一方的な戦争、欧州の参加拒否、そして大西洋を挟んだ非難合戦。

しかし、この比較は隠れているものの方が多い。2003年、米国は欧州を連合に加えたがっていた。ジョージ・W・ブッシュ政権は国連の承認を求め、同盟国を懐柔し、欧州の拒否を対処すべき問題として扱った。

2026年、トランプ政権は欧州の関与をそもそも望んでいない。同政権は同盟国をただ乗りと見なし、経済的強制で威嚇している。同盟国の躊躇を交渉の材料ではなく、報復の理由として扱っているのだ。

より根本的な違いは構造的だ。2003年当時、大西洋横断同盟は依然として、集団防衛、自由貿易、そして国際的なルールに基づく秩序への共通のコミットメントの上に成り立っていた。

今日、トランプ政権は、NATO、ロシア・ウクライナ戦争、あるいは貿易や移民を規律するルールに関しても、従来米国を欧州のパートナーと結びつけてきたコミットメントを共有していない。

2003年のイラク戦争をめぐる意見の相違を覆い隠し、ニコラ・サルコジ大統領が2009年までにフランスをNATOの指揮下へ再統合することを可能にした共有された価値観は、もはや修復の役割を果たすには存在しない。

2026年4月、ハンガリーにおけるヴィクトル・オルバーンの16年にわたる支配が崩壊したことで、トランプは主要な欧州諸国政府の中に、真剣な政治的同盟国を失った。

真の先例はスエズである

より示唆に富む先例は、さらに過去に遡る。1956年、英国とフランスは、イスラエルと連携し、スエズ運河をめぐってエジプトと戦争状態に突入したが、その計画をアイゼンハワー政権から隠蔽していた。これに対しワシントンは、英ポンドを暴落させると脅し、ロンドンとパリを屈辱的な撤退へと追い込んだ。

この危機は、英国がもはや独立した大国ではないことを受け入れた瞬間として記憶されている

しかし、そのより重要な遺産は戦略的なものであった。スエズ危機は、ヨーロッパの米国への依存の深さを露呈させた。その屈辱が、シャルル・ド・ゴールによる独立したフランスの核抑止力の追求を後押しした。また、この危機は欧州統合を加速させ、真の戦略的自律性の実現が世代を超えたプロジェクトとなるという認識を植え付けた。

イラン戦争は、その教訓の条件を逆転させている。1956年、欧州諸国はワシントンから独立して行動することはできないと学んだ。2026年、彼らはワシントンの同意が得られるとは限らないこと、そして米国が彼ら抜きで、彼らの公言した利益に反し、経済的犠牲を強いる形で行動することを学んでいる。

パターンは同じだ。米国への依存は持続不可能であり、自律的な能力はもはやオプションではない。変わったのは、欧州が今や財政的、経済的、軍事的手段を、かつては考えもしなかったような方法で活用する意思を持っているという点だ。

EUによるウクライナへの900億ユーロの共同融資は、自律的な欧州の戦略的姿勢を示している。米国による関税措置に対してEUの「反強制」貿易措置を発動する議論や、フランスの核戦力拡大、抑止力の「欧州化」の提案も同様である。

こうした戦略的姿勢については数十年にわたり議論されてきた。イランとの対立が、それらを現実のものとしている。

これはまだ欧州の戦略的自立とは言えない。欧州は依然として、米国の防空、衛星能力、情報に軍事的に依存している。

例えば、ホルムズ海峡の封鎖は、米国の液化天然ガス、ロシアのパイプライン、中東の炭化水素、そして中国が支配する再生可能エネルギーのサプライチェーンをめぐる、不快なエナジーの現実と向き合うことを強いている。エナジー安全保障への利用可能な道筋のいずれも、信頼できるパートナーを経由するものではない。

フランスとドイツは、統合をどのように進めるべきかについて、ほぼすべての詳細において依然として意見が一致していない。しかし、自律のための政治的条件――すなわち、戦略的意思決定の共有においてもはやワシントンを信頼できないという欧州共通の認識――は、過去のいかなる危機も生み出せなかった形で結晶化した。

1945年からの「大西洋横断協定」は、米国の安全保障上の保証と引き換えに、欧州が世界戦略で従属的な立場をとると定めていた。2003年のイラク戦争はその協定にひびを入れ、トランプ政権第一期は協定に亀裂を生じさせ、イラン戦争はそれを完全に破綻させた。

これに取って代わるものは、新たなパートナーシップではない。それは、時として利害が重なりつつも、戦略的展望がますます乖離しつつある二つの大国間の並行関係となるだろう。

1956年、欧州は自らがワシントンにどれほど依存しているかを学んだ。2026年、欧州はその依存がもはや持続不可能となったことを学びつつある。■

ペンシルベニア大学およびパリ政治学院(Sciences Po)の国際関係学プログラムに在籍する学生、エレニ・ロムタティゼが本記事の執筆に協力した。

Why the Iran war is breaking the US‑European strategic alliance

The continent is learning that it must not count on Washington.

By Farah N. Jan

Senior Lecturer, University of Pennsylvania

May 19, 2026 02:45 PM ET

AC-130JガンシップにAESAレーダーと小型巡航ミサイルを装備した試験を特殊作戦司令部が実施へ ― 長射程発射により同機の脆弱性を拡幅する狙いは明らかに中国戦を意識していますね

 

AC-130が高度な紛争でも存在意義を維持できるよう、完全に統合された長距離攻撃能力を実証する

米空軍/技術軍曹 ジェラルド・ウィリス

特殊作戦司令部(SOCOM)はAC-130Jゴーストライダー・ガンシップで新たな長距離攻撃能力の実証に乗り出した。この取り組みの2つの核心となる要素は、アクティブ電子走査アレイ(AESA)レーダーとAGM-190A小型巡航ミサイル(SCM)で、以前から別々に開発が進められてきたものだ。本誌はかねてより、AC-130JにAESAレーダーを搭載することで、長距離攻撃能力が向上すると強調してきた。これはひいては、特に太平洋地域で、ゴーストライダーが今後のハイエンド戦闘でその存在意義を維持することにもつながる。

本日早朝、SOCOM(特殊作戦コマンド)の固定翼プログラム執行部(PEO-FW)責任者ジャスティン・ブロンダー大佐が、AC-130JへのレーダーおよびAGM-190Aの統合に言及した。ブロンダー大佐は、年次SOFウィーク会議のサイドイベントで開催された円卓会議において、その他SOCOM調達担当官と共に本紙含むメディアに発言した。

米空軍のAC-130Jゴーストライダー攻撃機。USAF

AGM-190Aは、ライドスLeidos*が当初「ブラック・アロー」として開発したSCMの、米軍の制式名称である。また、SOCOMがこのミサイルを「ハボック・スピア」の愛称で呼んでいることも明らかになった。実証済みの射程が少なくとも400マイルの同ミサイルは、AC-130Jが現在運用可能とされている現行のミサイルや精密誘導爆弾よりも、はるかに大きな射程を誇る。30mm自動機関砲や105mm榴弾砲も含まれるゴーストライダーの現在の武装構成は、近距離にある目標を狙う近接航空支援や阻止任務に重点が置かれている。

*本ブログでは従来同社をレイドスとしてきましたが、音声を確認し、ライドスに変えます

「その分野で多くの動きがある」とブロンダー大佐は本日述べた。「ライドスとの我々の独自の提携は、CRADA(共同研究開発協定)から始まり、現在AGM-190ハボック・スピア低コスト巡航ミサイルの迅速開発プログラムを通じて加速した。」

CRADAとは、米軍の各組織が民間企業やその他の組織と資源を共有できる、従来と異なる研究開発の仕組みだ。協定により、関係者は互いに利益となる取り組みを進めることができるが、通常の契約や金銭の授受が必ずしも必要ではない。

「そのプログラム[AGM-190]は、非常に、非常に速いペースで進んでいます」とブロンダーは続けた。「我々は、AFSOC[空軍特殊作戦コマンド]のパートナーと緊密に連携し、開発および運用試験のタイムラインを大幅に短縮することで、遠くない将来にこの兵器の配備を加速させる方法を模索しています。これは調達面での大きな成功と言えるでしょう。」

「AESAレーダーと小型巡航ミサイルを用いた技術実証を行っており、特殊作戦部隊(SOF)の戦力に対して、こうした能力をいかに強化し、配備を加速できるかを検討している」とブロンダーは付け加えた。

「CRADA(共同研究開発契約)を通じて開発されたAGM-190A『ハボック・スピア』小型巡航ミサイルは、軍パートナーに対し、手頃な価格で長射程を実現する汎用的なソリューションを提供する」と、SOCOM(特殊作戦コマンド)のトップ米海軍のフランク・ブラッドリー大将も、本日早朝に開催されたSOFウィーク会議の基調講演で別途述べた。「AC-130ガンシップに搭載されたAESAレーダーと統合されれば、[それは]極めて強力な能力となる。」

先月公表されたSOCOMの2027会計年度予算案では、来年頃にもAC-130J向けの新たな能力組み合わせを実証する計画が示唆されていた。同司令部は、AC-130J向けのいわゆる「精密打撃パッケージ(PSP)」に関する作業を支援するため、予算約590万ドルを要求している。PSPは、すべての兵器および関連センサーをゴーストライダーに統合するための包括的なシステムである。

SOCOMの予算文書によると、資金は「AESAレーダー機能をPSPに統合するために必要」とある。計画中の作業には、「AESA機能を戦闘管理システムおよびその他の関連するAC-130Jシステムに組み込むためのソフトウェアおよびハードウェアの開発」が含まれる。

AC-130Jに搭載される具体的なAESAレーダーの型式は不明である。昨年のSOFウィーク会議で、ブロンダー大佐は、ノースロップ・グラマン社のAN/APG-83(別名:スケーラブル・アジャイル・ビーム・レーダー(SABR))に関する「実証実験」が進行中と述べていた。

「AFSOCは、空軍の特殊作戦部隊(SOF)としての役割と、米特殊作戦コマンド(USSOCOM)の航空部隊としての役割の両方を継続して遂行する中で、AC-130JへのAESAレーダーの開発と搭載を検討している」と、AFSOCは2025年8月に最新情報の提供を求められた際、本誌に述べた。「作戦上の機密保持のため、レーダーの種類については言及できない。」

APG-83は極めて有力な選択肢である。空軍はF-16C/D「ヴァイパー」戦闘機の大部分への同レーダーの統合を数年前から進めている。AN/APG-83は、目標探知・追跡能力に加え、合成開口マッピングモードを備え、地上移動目標表示(GMTI)データを生成できる。SARマッピングとも呼ばれるこのモードにより、SABRは高解像度のレーダー画像を生成できる。GMTIの追跡データを画像上に重ね合わせることが可能だ。これらすべては、目標の捕捉や識別、一般的な偵察にも活用できる。

SAR画像の上にGMTIの追跡データが重ねられた例。パブリックドメイン

市場には他にもAESAレーダーが存在し、コンパクト設計機種も増加傾向にある。この種のレーダーは、一般的に、従来の機械式走査モデルと比較して、レーダー反射断面積が小さい対象でも、より迅速かつ高精度・高忠実度で捕捉できる。また、走査速度が速く、複数の機能をほぼ同時に実行できるほか、高周波妨害に対する耐性が向上し、信頼性も格段に高い。

本誌はかねてより、AESAレーダーの搭載が、悪天候下であっても長距離での目標の探知、追跡、攻撃能力において、AC-130Jに大幅な性能向上をもたらすと指摘してきた。このレーダーは、データリンク機能を備えていれば、スタンドオフ兵器に対して飛行中(ミッドコース)のリアルタイム情報を提供することが可能となる。これにより、ミサイル側に終端誘導装置が搭載されていれば、移動目標への攻撃も可能になる。

全体として、AESAレーダーによる能力向上は、AGM-190Aのような新型長距離攻撃兵器と組み合わせると特に重要となる。また、このレーダーは、現在使用されているGBU-39/Bスモール・ダイアメーター・ボム(SDB)や、将来導入予定のGBU-53/B ストームブレイカー(SDB IIとしても知られる)など、その他の短距離弾薬を使用する際にも、ゴーストライダーの有効性を高めるのに役立つだろう。

AC-130Jの後部ランプから試験発射されるAGM-190A。Leidos

AESAレーダーは、AC-130Jの一般的な監視・偵察能力を拡大する以外に状況認識能力の向上も提供する。

これらはSOCOM(特殊作戦コマンド)の予算文書に反映されており、同文書では次のように述べられている。「AESAレーダーは、AC-130Jの状況認識能力、精密標的捕捉能力、および生存性を向上させると同時に、段階的に廃止される旧式レーダーに取って代わることで、ガンシップが連合軍のキル・ウェブを完結させ、米インド太平洋軍(USINDOPACOM)および西半球での作戦を支援する役割を拡大することを可能にする。」

ここでインド太平洋地域が言及されていることは、近年AC-130機群が直面している将来の作戦上の妥当性に関する広範な疑問を浮き彫りにしている。「ゴーストライダー」およびその直前の機種は、対テロ戦争時代での主力機であり、アフガニスタン、イラク、シリアなどの上空を頻繁に飛行した。それでも地上砲火への脆弱性を低減するため、ほぼ例外なく夜間の掩護下でのみ飛行していた。

AC-130ガンシップは今後も存在意義を維持できるだろうか?

太平洋における中国との対決など、将来的なハイエンドな戦闘においては、AC-130に対する脅威ははるかに顕著となるだろう。長年にわたり、これが米軍の戦力構成やその他の要件に関する計画策定を主導する主要なシナリオとなっている。イランとの最近の紛争や、近年の中東およびその周辺地域におけるその他の米軍作戦は、より高性能な防空システムが小国さらには非国家主体にも着実に拡散していることを明らかにした。

AESAレーダーと組み合わせた新たなスタンドオフ攻撃能力の統合は、AC-130Jが進化する脅威の生態系に対応する手段のひとつとなる。また、ゴーストライダーだけでなく、OA-1KスカイレイダーII軽攻撃機のようなその他AFSOC(空軍特殊作戦コマンド)所属機にとっても、新たな能力への扉を開く可能性がある。OA-1Kでも、将来の有用性に関して同様の疑問が提起されている。同機も主に対テロ作戦やその他の低強度紛争を想定して設計されている。

AC-130Jフリートは防御用対抗措置システムの改良を含む、その他のアップグレードも受けている最中である。

AGM-190Aが特殊作戦部隊の枠を超え、米軍全体で広く使用されるようになる可能性は十分にある。空軍は現在、「手頃な価格の大量発射ミサイル・ファミリー(FAMM)プログラム」を通じ、今後5年間で約2万8,000発の低コスト攻撃用弾薬を購入する計画を進めている。

「空軍が『Family of Affordable Mass Munitions』で何を行っているかについて話し合いを続けており」、「『軍から特殊作戦部隊(SOF)へ』あるいは『特殊作戦部隊から軍へ』の移行を行う継続的な連携の余地があるか」を確認している、とブロンダー大佐は本日述べた。

先週、国防総省はまた、今後3年間で少なくとも1万発の低コスト巡航ミサイルを調達する計画を発表した。これらは主に、コンテナ型発射機からの地上発射用途を想定している。ライドスは現在、この「低コスト・コンテナ型ミサイル(LCCM)」プログラムに関与している一社で、その要件を満たすためにAGM-190A派生型を開発中である。

低コストコンテナ型ミサイル(LCCM)プログラムの下で、ライドスが現在開発中のAGM-190A派生型ミサイルのレンダリング画像。ライドス

、AESAレーダーとAGM-190A巡航ミサイルの組み合わせによる本格的な実証試験が、AC-130Jガンシップの能力向上で一歩となるだろう。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭から『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、その署名記事は『Small Arms Review』、『Small Arms Defense Journal』、『Reuters』、『We Are the Mighty』、『Task & Purpose』など、他の出版物にも掲載されている。


AC-130J Gunship With Mini Cruise Missiles Paired With AESA Radar To Undergo Tests

The plan is to demonstrate a fully integrated, longer-range strike capability that could keep the AC-130 relevant in high-end conflicts.

Joseph Trevithick

Published May 19, 2026 7:20 PM EDT

https://www.twz.com/air/ac-130j-gunship-with-mini-cruise-missiles-paired-with-aesa-radar-to-undergo-tests