2026年9月23日水曜日

トランプ大統領のUN演説を読み取る―パックス・アメリカーナは健在、世界秩序を再構築していくのがトランプの思想です。

 

トランプ大統領は国連演説で何を語ったのか

5 things to know about Trump’s speech to the United Nations


写真はイメージです

ランプ大統領は9月22日火曜日、国連の演壇からイランに最後通牒を突きつけた。戦争を終結させるための合意を目指すか、さもなければ全滅のリスクを冒すことになる。

大統領は40分間の演説の大部分を、国内外で極めて不人気であり、エナジー輸出を妨害することで世界的な経済混乱を招いているこの戦争を擁護するために費やした。

トランプは、世界中で軍事介入を指揮してきたことから、他国が放置してきた世界的な紛争を解決するために行動を起こす政権として、自身の政権を描写した。

トランプ大統領の演説から得られた5つのポイントは以下の通りだ:

1. イラン戦争を擁護し、各国にテヘランの孤立化を求める

外交を促進することで世界的な紛争を回避するために設立された国際機関を前に、トランプ大統領はイランに対する自国による攻撃を擁護した。約7ヶ月に及ぶこの戦争は、米国に数百億ドルの損失をもたらし、世界的なエナジー価格の高騰を招き、戦闘の最前線となったホルムズ海峡や紅海を通じた主要な輸出を停止させた。

「重大な決断が待っている。イランと合意を結び、彼らが再建し、かつてないほど強大な国――おそらく中東、あるいは世界でも有数の大国――を築き上げることを許すのか」と大統領は述べた。「それとも、イスラム共和国を迅速に殲滅し、彼らが再び人々や国々を殺害し、破壊する機会を二度と与えないのか。」

大統領のこの威嚇は、ホワイトハウスが国連総会の合間にトランプ大統領がイラン代表団と会談する可能性を示唆した後に出されたものだが、現時点では具体的な予定は組まれていない。

トランプ大統領は、米国が戦争計画を阻害するほどの深刻な弾薬不足に直面しているとの報道があるにもかかわらず、米国が戦争継続能力を有していると主張した。

「臆病者や裏切り者たちは、米国が弾薬不足に陥っていると主張したがるだろうが、それは事実ではない。我々は想像しうる限りの量よりもはるかに多くの弾薬を保有しており、かつてない規模で生産を進めている」とトランプは述べた。。

大統領は各国に対し、「イランの完全な経済的孤立」に加わるよう呼びかけた。軍事作戦が停滞した8月に政権が開始した制裁による圧力キャンペーンである。

「同国はかつて中東のいじめっ子だったが、もはやそうではない。私が政界に足を踏み入れた初日から、私の姿勢は揺るぎないものだ」とトランプは述べた。「イランが核兵器を保有することを決して許さない」。

2. 警告にもかかわらず、トランプは人工知能(AI)規制を拒否

トランプは国連でAIに関する自身の立場を明確にし、各国指導者たちに対し、AI競争において米国は規制の道を歩むことはないとの考えを伝えた。

「産業革命を上回る規模の成長を阻むつもりはない」と大統領は述べた。

大統領は演説の中で、すべての米国政府文書において、人工知能の呼称を「スーパーインテリジェンス」――あるいは「SI」――に変更すると発表した。

「SI、つまりスーパーインテリジェンスを制した者が勝者となる。そのグループこそが勝利するのだ」。

「今後、米国のすべての文書、そしてできれば世界の文書においても、『人工』という表現ではなく、はるかに正確な『スーパー』という用語が使用されるように変更される」と彼は述べた。

「これが定着するかどうか見てみよう。響きもずっと良いし、実際にもずっと優れており、はるかに正確だ」

スーパーインテリジェンスとは、人間の知能を超える人工知能の一形態として定義されている。

この発言は、今月初めにアンソロピックの元研究者が「この技術が人類を滅ぼす可能性がある」と警告したことを受け、AIに対する懸念が高まる中でなされた。

トランプはAI分野で中国に打ち勝つため、この技術への不干渉的なアプローチを推進してきたが、民主党や一部共和党員でさえも、規制の必要性を警告している。

3. 西半球の麻薬カルテルについて警告

トランプは、カルテルがもたらす脅威について警告し、それらを「西半球のISIS」と呼び、カリブ海で麻薬密輸船とされる船舶を攻撃する1年以上にわたる軍事作戦を正当化した。今週初め、国連報告書は、こうした攻撃が戦争犯罪に該当する可能性を警告していた。

「彼らは、殺人、強姦、拷問、恐喝をテロの手段として用いる、文明と戦う敵だ」とトランプは述べた。「ISISと同様に、彼らは殺害されるか、追放されるか、あるいは釈放の可能性のない敵戦闘員として拘束されるべきであり、我々はまさにそれを実行している。」

大統領はまた、メキシコによるカルテルへの対応を批判し、敵対するカルテルが支配する地域と国境を接していることは米国にとって「容認できない」と述べた。

「残念ながら、メキシコはカルテルによる暴力の震源地だ」と彼は語った。「メキシコは人類の敵から自国領土の支配権を取り戻さなければならない。」

演説の中で特に注目すべき場面の一つは、トランプがキューバの自由を求めた際、同国代表団が議場から退席した場面だった。

「私の政権は、キューバの状況にも根本的な変化を求めている。現地では共産主義政権が大きな圧力にさらされており、それは彼らがこれまで受けた中で最大の圧力だ。「完全に崩壊した国家だ」とトランプは述べた。「かつてないほど崩壊しつつあり、やがて崩壊するだろう。」

4. ロシア制裁法案における関税権限を強調

トランプは、リンジー・グラム元上院議員(共和党、サウスカロライナ州)が主導した法案に署名することで得た新たな関税権限を強調した。

トランプは、ロシアによるウクライナ侵攻を終わらせるための政権による新たな取り組みの一環として、この法律を際立たせた。同法により、トランプはロシア産エナジーの購入量トップ5の国々、およびロシアに対する制裁の回避を支援する上位5カ国に対して、最大100%の関税を課すことが可能となる。この関税は、ロシア産エナジーの主要購入国である中国とインドを主な対象としている。

「我々は、ロシアとウクライナ間の悲惨な戦争を終わらせる努力を続けている。この戦争により、私が述べたように、毎月何千もの人々が命を落としている」とトランプは述べた。

「先週、リンジー・グラム上院議員に敬意を表し、議会で可決された強力な新法に署名した。これにより、私に膨大な新たな関税権限が与えられ、必要であれば、それらを行使せざるを得ないだろう」

トランプは火曜日、サミットの合間にウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する。

「ロシアとウクライナの指導部と非常に緊密に連携しており、この問題を解決するつもりだ」。

5. 弱体化した立場からの発言

トランプ大統領が国際機関に向けて行ったこの発言は、大統領が国内外で弱体化した立場に置かれている中で行われた。また、演説は米国の中間選挙を数週間後に控えたタイミングで行われた。中間選挙では共和党が下院と上院での過半数を失う可能性が高まっており、トランプにとって残りの任期2年間が苛立たしいものになる恐れがある。

月曜日に発表されたロイター/イプソスの世論調査によると、米国内でのトランプ氏の支持率は32%という過去最低を記録し、イランとの対立への対応や生活費の高騰をめぐり、共和党内で不満が高まっている。火曜日に発表されたCNNの世論調査によると、アメリカ国民の3分の2近くが、米国はイランとの対立で勝利していないと答えた。

世界的に見ても、トランプの好感度は中国の習近平国家主席に後れを取っている。習は権威主義的な指導者であり、米国は習近平が中国の少数民族であるウイグル人に対してジェノサイド(集団虐殺)を行ったと認定している。7月に発表されたピュー研究所の調査によると、調査対象となった36カ国の過半数で、中国に対する評価が米国より好意的であることが分かった。

この演説は、トランプがCNN、MS NOW、ポリティコをホワイトハウスから締め出す決定を下したことに対する反発に直面している最中に行われた。この措置を受け、3大放送ネットワークとフォックス・ニュースは、プール取材でトランプ氏を取材しないことを発表した。つまり、国際会議への出席に際し、大統領に同行するテレビ取材班は存在しなかったということだ。

トランプは火曜日、国連への入場時にCNNのケイトラン・コリンズ記者を激しく非難し、「ここで私の取材をするべきではない」と述べた。■


北朝鮮が発射したミサイルは新型極超音速「火星-11Ma」だった―国民が貧困に喘いでも自らの統治を永続させるためデブは必死です。ごく超音速ミサイルだとしても制御技術が伴わないのなら各国を威嚇するだけの張り子の虎なのですが

 

北朝鮮が新型超音速ミサイル「火星-11Ma」を試射

North Korea Tests New Hwasong-11Ma Hypersonic Missile


新型ミサイルと発射台の動作の様子が公開されたが、実戦配備可能な兵器としてどの程度完成度が高いかは極めて疑問が残ったままだ

Launch of a Hwasong-11Ma-1 missile from the test facility in Anbyon County, south of Wonsan. 

北朝鮮国営メディア

朝鮮は、平壌で開催された軍事技術展示会で同国の「火星-11Ma」極超音速ミサイルを初公開してからほぼ1年を経て、改良型とみられる同ミサイルの飛行試験と思われる映像を公開した。

元山(ウォンサン)の南に位置する安辺(アンビョン)郡の試験施設からの「火星-11Ma-1」ミサイルの発射。北朝鮮国営メディア

北朝鮮国営メディアが公開した写真によると、9月20日に行われた試験で極超音速滑空体が装着された短距離弾道ミサイル(SRBM)のブースターが使用された。画像に写っている表示画面によると、この兵器は「ホアスンポ-11Ma-1」、あるいは英語表記では「ホアスン-11E-1」と識別されている。

この試験は、北朝鮮が繰り返しミサイル試験に利用してきた、元山(ウォンサン)の南にある安辺(アンビョン)郡付近の東海岸から実施された。この発射場からは、日本海を越えて東方向へミサイルを発射することが可能であり、短・中距離システムの試験に比較的制御の効くエリアを提供している。

「火星-11Ma-1」ミサイルの発射の様子を捉えた別の2枚の写真。北朝鮮国営メディア

韓国および日本の当局によると、9月20日に発射が2回確認されており、1回目は現地時間の午後3時頃、2回目はその数時間後に発生した。

北朝鮮が公開した写真には、沿岸地点からミサイルが発射される様子が写っており、金正恩とミサイル担当の高官らが試験を視察している。金正恩の娘である金珠愛も写真に写っている。

金正恩と金珠愛が「ホアスン-11Ma-1」の試験の経過を監視している。北朝鮮国営メディア

北朝鮮は2025年10月に開催された「国防開発2025」展示会で、同国が「火星-11Ma」と呼ぶミサイルのモックアップを展示した。その設計は、西側諸国でKN-23シリーズとして知られる「火星-11」シリーズの基本構造を採用しているが、従来の弾頭配置の代わりに、特徴的な滑空用のくさび形機体を採用している。

202年10月に平壌で開催された兵器展示会で展示された「火星-11Ma」をはじめとする各種兵器。北朝鮮国営メディア

北朝鮮は同月、別の極超音速ミサイルの試験発射を行ったと主張したが、その試験が「火星-11Ma」と明確に結びつく発射映像は公開しなかった。その後、このミサイルは平壌での軍事パレードで再び披露された。

昨年10月に平壌で行われた軍事パレードで、5軸TELに搭載された「火星-11Ma」ミサイル。北朝鮮国営メディア

「-1」という型番は、「火星-11Ma」が段階的に進化していることを示唆しているが、平壌当局はそれがどのような改良を表すかについては説明していない。

画像から判断すると、新しい構成には改良された発射機も含まれており、ミサイルは6軸の運搬・起立・発射車(TEL)に搭載されている。Hwasong-11Maが初めて公開された際は、5軸のTELに搭載されていた。最新車両には、ミサイル周囲の格納式カバーも改良されているようだ。この新しいTELが、標準化された実戦用車両なのか、それとも試験用の構成なのかは依然として不明である。

これまでの北朝鮮の兵器発表と同様、同国の国営メディアの主張には極めて慎重に接する必要がある。平壌は、独立して検証できない兵器システムや試験結果を公表してきた長い前歴があり、また、同国が主張する極超音速試験の一部については、公表された機動性能が実際に実証されたのか、外部のアナリストが判断できないケースもある。

おそらく、試験に関して最も示唆に富む画像は、発射現場で撮影されたディスプレイ画面のものだろう。

金正恩と娘が、画面を見つめている様子が確認できる。画面には「火星-11Ma-1」の飛行軌道と思われるものが映し出されている。表示された軌道は、当初は弾道軌道をたどった後、降下し、その後プルアップ機動を行って高度を回復し、標的地域に向かって飛行を続けている。

この種の軌道は、極超音速滑空体の基本概念と一致している。ブースターが初期速度と高度を付与した後、無動力滑空体が超音速で大気圏内を比較的緩やかな軌道で飛行し、単純な弾道軌道ではなく、機動を行いながら進む。

この図は、平壌が同兵器の設計目的として説明している内容を理解する上で有用だが、ミサイルが実際に図示された軌道をたどったと独自に立証するものではない。

ディスプレイ上の飛行データには、異例なほど具体的な数値が示されている。

北朝鮮が公開した画像によると、ミサイルは908.2キロメートル(564.3マイル)を飛行し、高度35.8キロメートル(22.2マイル)に達し、約445秒(7.4分)間飛行を続けた。

ディスプレイには、毎秒2,146メートルの速度が表示されており、これは時速約4,800マイルに相当する。空気力学的な意味では極超音速だが、極超音速滑空兵器の防御が特に困難となるのは、速度だけによるものではない。より重要な要素としては、持続的な制御飛行、機動性、誘導能力、精度などがある。

ディスプレイの他の部分には、飛行中の異なる時点における高度や速度など、追加のデータが表示されているようだ。これらの数値はいずれも、独立した検証は行われていない。

TEL(移動式発射台)が、搭載する2発の「火星-11Ma-1」ミサイルのうち1発を発射位置まで持ち上げている。北朝鮮国営メディア

主張されている射程距離は、韓国や日本から公表された追跡データと一致しない。

韓国統合参謀本部は、北朝鮮が9月20日にウォンサン地域から短距離弾道ミサイル(SRBM)2発を発射したと発表した。ミサイルの飛行距離は、それぞれ約450キロメートルと600キロメートルと推定された。

日本も同様に2回の発射を報告しており、1回目は約440キロメートル、2回目は約590キロメートルと推定され、最高高度はそれぞれ約60キロメートルと70キロメートルだった。

これらの数値は、北朝鮮のディスプレイに示された908.2キロメートルという距離と大幅に異なる。

発射後、上昇する「火星-11Ma-1」。北朝鮮国営メディア

この相違は、いずれかの側のデータが誤っていることを必ずしも示すものではない。北朝鮮の数値は、飛行経路の異なる測定値を表している可能性もあるし、韓国や日本の公表された評価には反映されなかった試験の一部に対応している可能性もある。また、可能性は高くないにせよ、平壌がデータを選択的に提示したり改ざんしたりした可能性もある。

韓国のアナリスト陣は、北朝鮮が示した異常に長い射程距離にすでに疑問を呈している。聯合ニュースは、専門家らが、北朝鮮が試験の成功をより強調するために数値を改ざんした可能性があると指摘したと報じた。

今回の試験で実際に達成された射程距離にかかわらず、「火星-11Ma/Ma-1」は、比較的コンパクトな短距離弾道ミサイル(SRBM)と機動性の高い極超音速滑空体を組み合わせようとした試みであるという点で重要である。

「火星-11Ma/Ma-1」も固体燃料ブースターを採用しており、以前の液体燃料設計よりも迅速な発射が可能である。

北朝鮮の初期型「火星-11」短距離弾道ミサイル。北朝鮮国営メディア

原則として、「火星-11Ma/Ma-1」は、防衛体制が強固な韓国国内の標的に対し、北朝鮮に新たな極超音速攻撃の選択肢をもたらす可能性がある。また、道路移動式のTEL(発射台)を保有することで、射程が比較的限定的でも、作戦上の柔軟性が高まるほか、敵が発射台を特定・追跡することをより困難にする。

ブースト・グライド型兵器は、圧倒的な速度によってほとんどの防空システムを迂回するため、防衛側にとって重大な課題となる。また、ブースト段階を過ぎると、その軌道は予測しづらくなる。低高度機動により、兵器を検知、追跡、迎撃するための時間が短縮される可能性もある。

「火星-11Ma」のブースト・グライド体のクローズアップ。北朝鮮国営メディア

しかし、入手可能な画像からは、同ミサイルの機動性の程度、制御された飛行を維持する能力、精度、あるいはミサイルシステム全体の信頼性については確認できない。北朝鮮は過去にも、自国の極超音速兵器について同様の主張を行ってきた。

平壌は、少なくとも2021年以降、複数の極超音速ブースター・グライド体設計飛行試験を実施してきたと主張しているが、同国がこの点において実際にどの程度の能力を達成したかについては、依然として疑問が残る。実用可能なくさび形のブースター・グライド体は、歴史的に見て設計し、さらに実戦配備可能な状態にするのが極めて困難であった。

課題は単に極超音速に到達することだけではない。兵器は、極度の熱負荷下でも制御された飛行と機動性を維持しつつ、材料科学、誘導、航法に関する厳しい要件も克服しなければならない。終末段階となるとさらに困難である。移動する標的、特に艦船を正確に捕捉して攻撃するには、高性能シーカーと誘導システムが必要となる。核弾頭を統合することは、工学および兵器設計上の課題をさらに複雑にする。

こうした要求により、極超音速兵器は米国はじめとする主要国にとって大きな技術的課題となっている。中国は現在、実戦配備可能な極超音速システムの展開と開発において主導的な立場にあると広く見なされているが、個々の兵器の能力や完成度については依然として重要な疑問が残っている。

平壌は、2021年に液体燃料の「火星8号」に搭載したくさび形の極超音速滑空体を初めて飛行試験したと発表し、その後2024年には、外観が類似した滑空体を固体燃料の「火星16B号」中距離弾道ミサイル(IRBM)に組み合わせて試験を行った。

今回の最新試験に関する報道において、北朝鮮の国営メディアは当初、その兵器の名称を明言することを避け、この出来事を「新型兵器」の試験成功として報じ、兵器技術の急速な発展にとって重要な意義を持つと述べた。

金正恩は、この開発が敵対勢力に「不治の頭痛の種」を与え、同氏が「残酷かつ避けられない打撃」と表現するものをもたらすだろうと述べた。

イスラエルのフィッシャー航空宇宙戦略研究所の宇宙・UAV研究センター長タル・インバーは「火星-11Ma/Ma-1」を「極超音速技術を実戦・戦術の場に導入し、…航空・ミサイル防衛システムに課題をもたらす、極めて重要な兵器」と位置づけている。

試験の正確な成果がどうであれ、画像からは、北朝鮮が約1年前に初めて公開した兵器の開発が継続されていることがわかる。新型の6軸TEL(移動式発射台)や、改良された可能性のあるミサイルの出現、そして飛行試験とみられる様子を総合すると、「火星-11Ma/Ma-1」プログラムは、最初の公開以来進展していることが示唆される。

依然として不透明なのは、その進展のどの程度が、実戦能力における真の向上に相当するかという点である。

したがって、今回の試験は、平壌が極超音速兵器にどれほどの資源と注力を注いでいるかを示す新たな兆候ではあるが、入手可能な証拠だけでは、「火星-11Ma-1」の実際の性能が、北朝鮮の国営メディアが描く能力とどれほど一致しているかを判断するには依然として不十分である。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマス・ニューディックはTWZのスタッフライターであり、軍事航空、防衛技術、兵器システム、国際安全保障を担当している。ドイツのベルリンを拠点に、世界中の紛争、軍事近代化の取り組み、新興の航空宇宙技術について報道しており、特に空軍力と現代の戦争におけるその役割に関心を持っている。彼の報道は、現代および歴史的な空軍力、特にヨーロッパにおける深い専門知識に基づいており、大陸全域およびそれ以上の地域における軍用航空、空戦、航空宇宙技術の発展に焦点を当てている。

オリジナル版読者のコメント

  • 何が問題なんだ?同盟国の進歩を祝ってはいけないのか?

  • 我々は彼らと非常に良好な関係にある。

  • なんてこった。韓国との合同演習をさらに中止し、部隊を撤退させるべきだ。我々が哀れな北朝鮮をこんな事態に追い込んだのだ。

    • ロシアにウクライナ侵攻を強いたあの時、我々は何も学ばなかったのか??

  • 北朝鮮がこのミサイルを初めて公開した時、北朝鮮と中国が軍事分野でどれほど協力しているのか、思わず考え込んでしまった。中国のDF-ZFと非常によく似ており、別々のプロジェクトが偶然同じミサイルを考案する確率はかなり低い。

  • 個人的には、それがあまり理にかなっていないと思う……

  • この滑空体のデザインを見るたびに、リル・キムのエンジニアたちは『猿の惑星』を見てすべてを学んだんじゃないかと思ってしまう。

    • あの伝説の『サンダーバード』という番組もね

  • おやまあ、北朝鮮が核兵器開発まであと1年というところじゃないなんて、本当にラッキーだ。そうじゃなかったら、彼らを3、4ダース回も全滅させなきゃならなかったかもしれない! ハハ、そうだろう、みんな?

  • みんな?

  • みんな?!?

    • 「『全滅させる』なんて言ってないよ。『to blave』と言ったんだ。みんなも知ってる通り、これは『ブラフを打つ』って意味だ……」

  • プーチンが最前線での試験用に数発手に入れるまで、あとどれくらいかかるんだ?

  • 彼らには迎撃が難しいICBMがあるのに、これの何が目的なんだ……それほど多く配備することはないだろう。

  • リル・キムならこう言うだろう……

  • ロケットマン:「俺のことを忘れるな、まだバカなんだから」!

ジャパン・マリン・ユナイテッドは英BMTと組んで新型上陸舟艇を進水させた―日本の造船技術基盤を軸に英米企業との協働が実を結んできました

 

ジャパン・マリン・ユナイテッドとBMT、初の「CAIMEN Japan」上陸艇を進水

Japan Marine United and BMT Launch First CAIMEN Japan Landing Craft


Japan Marine United and BMT Launch First CAIMEN Japan Landing Craft

日本初のCAIMEN® Japan高速上陸艇「あかね」が、横浜にあるJMU鶴見工場で行われた進水式の様子。写真提供:ジャパン・マリン・ユナイテッド(JMU) – 2026年9月。

ジャパン・マリン・ユナイテッドとBMTが「CAIMEN Japan」上陸艇1号艇を進水させ、自衛隊の水陸両用能力の強化を推進する

BMTプレスリリースより

BMTの設計を基に、ジャパン・マリンユナイテッド(JMU)が詳細設計および建造を担当した「CAIMEN® Japan」高速上陸艇の1号艇が進水し、自衛隊向けの次世代高速上陸艇(輸送艇)プログラムで重要なマイルストーンとなった。

今回の進水は、2025年12月に防衛装備庁(ATLA)が次世代高速輸送艇の設計・建造をJMUに発注したことに続くものででBMTは「CAIMEN®」輸送艇の設計を提供し、JMUは生産設計および建造を担当した。

新型艇は、2025年3月に設立された海上・陸上・航空自衛隊の合同部隊である自衛隊海上輸送群に配備の予定で、港湾施設が限られた南西諸島などで、海上と陸上間の人員、車両、装備の迅速かつ柔軟な移動を支援する。

全長約35メートル、アルミニウム製の「CAIMEN® Japan」は、BMTの三舳船体形状を採用し、車両や人員を積載した状態で速度約18ノットを達成できる。この船体形状は、高速航行と、上陸作戦に必要な耐航性、操縦性、安定性を両立させ、CAIMEN®シリーズ上陸艇全体にわたる広範な研究開発の成果である。

今回の進水は、BMTの設計が日本の造船プログラムで初めて採用されたことを示すものであり、CAIMEN®シリーズの進化で重要な一歩となった。長年にわたり開発・改良を重ねてきた「CAIMEN®」シリーズは、幅広い運用環境における多様な沿岸機動要件を満たす設計で、派生型は世界各国の同盟軍で運用・生産されている。一例として、米陸軍の「機動支援艇(軽)」(Maneuver Support Vessel (Light))がある。これは、VigorとBMT両社のパートナーシップでBMT「CAIMEN-90®」を進化させたもので、現在は本格生産中。BMTが北米、アジア太平洋、ヨーロッパの各国造船所と長年にわたり提携してきた経験を反映している。

BMTのアジア太平洋地域担当マネージング・ディレクター、グレアム・ネイラー氏は次のように述べた:

「『CAIMEN® Japan』1号艇の進水は、本プログラムに関わる全員にとって誇らしい瞬間で、真の国際的パートナーシップの成果を実証するものです。JMUは世界トップクラスの造船能力と自衛隊の要件への深い理解を提供し、BMTは長年の研究開発で磨き上げてきた実績ある設計を提供しました。両社の組み合わせにより、契約締結から進水に至るまで、確かな自信を持って進められてきました。

「また、日本の防衛プログラムにおいて海外の艦艇設計が採用された稀有な事例という点でも意義深い。今回の進水式は終着点ではなく、日本の海事分野に対する長期的な取り組みで一つの節目と捉えています。これは、英国と日本の防衛産業間の関係を強化するとともに、将来の海事能力が形成されつつあるアジア太平洋地域全体において、BMTの存在感とパートナーシップを深めるものです。」

JMUの取締役兼常務役員江藤篤は次のように述べた:

「『CAIMEN Japan』1号艇の進水は、JMUとBMT両社にとって重要な成果であり、単独では成し遂げられなかったものです。BMTの実績ある『CAIMEN』設計と、JMUのエンジニアリングの知見、生産設計能力、さらに造船の職人技が融合し、両社の緊密かつ実りある協力関係を通じ、見事に実現されました。厳しい建造スケジュールにもかかわらず、綿密な計画、効果的な調整、そして関係者全員の揺るぎない献身により、プロジェクトは順調に進展しました。この成果は、両社のチームワークの強さだけでなく、品質、精度、そして職人技に対するJMUの揺るぎない取り組み、そしてBMTと築き上げてきた強固なパートナーシップを反映しています。

「本日の進水式は、全員にとって誇らしい節目であるだけでなく、船舶の旅路への責任を改めて確認する機会でもあります。引き渡しに向け最終段階に進むにあたり、安全、品質、性能の最高基準を達成することに全力を尽くしてまいります。同時に、JMUとBMTの緊密なパートナーシップをさらに強化し、本艦の長期的な成功を確実にするために全力を尽くしてまいります。」

本プログラムは、アジア太平洋地域において、各国の造船所、元請け業者、防衛関連顧客にとって信頼される独立した設計・エンジニアリングパートナーとしてのBMTの役割を如実に体現したものだ。BMTの実績には、オーストラリア海軍のアンザック級での30年以上にわたる継続的な関与(現在はBAEシステムズ・オーストラリアと提携し、アンザック級設計支援契約の下で引き渡しを実施中)や、ペンギン・インターナショナルと共同でシンガポール市民防衛隊向けに先進的な海上消防・救助艇を引き渡した実績などがある。BMTは同地域で最大規模の独立系海軍設計・海洋エンジニアリング能力を誇る。

アジア太平洋地域で造船活動が活発になる中、BMTは、実績ある設計ポートフォリオの拡充と、革新的かつ新しい技術の提供におけるグローバル連携を通じ、地域全体の顧客にさらに良いサービスを提供できる体制を整え、設計の知見、長期的なパートナーシップ、さらに日本および地域全体における設計・保証から就役後の維持管理に至る能力ライフサイクル全体でのサポートに支えられている。■


米国の設計+日本の造船技術:尾道造船が提携した米スタートアップ企業のCEOは慶應大学部生!

尾道造船が「Caravel」USVで米新興企業と提携

Japan’s Onomichi Dockyard Partnering With Bulwark Dynamics On Caravel USV


必要な場所への上陸物資輸送:船首のランプを下ろして浜辺に接岸する「Caravel-35」のイメージ図。この能力は、インド太平洋地域の第一島嶼線における、低コストでリスク許容度の高い自律型サプライチェーン運用において、重要なギャップを埋めるものである。日本の尾道造船所、ブルワーク・ダイナミクスを支援し、米国および同盟軍向けの自律型上陸用舟艇の量産化を推進

日本の民間造船所が、米国の防衛技術スタートアップ企業「ブルワーク・ダイナミクス」と提携し、自律型上陸艇の建造に取り組む。これは、米海軍および米海兵隊の沿岸作戦で極めて重要な要素の製造で架け橋となる。

海洋防衛スタートアップのブルワーク・ダイナミクスは、日本の尾道造船との戦略的製造提携を主な内容とするシード資金調達ラウンドの完了を発表した。この提携は、シリコンバレー式の防衛技術開発と、日本の民間造船所が持つ深みと規模を兼ね備えた製造能力を組み合わせるものであり、海軍産業統合で注目すべき転換点を示している。

業界の注目は投資そのものに集まっていたが、広範な戦略的意義は太平洋を横断する防衛製造にある。本誌の独占取材に応じた、ブルワーク・ダイナミクスの共同創業者兼COOである椎名悠太 は、同社のビジョン、生産スケジュール、そしてインド太平洋地域全体における市場戦略について重要な見解を語った。

太平洋を横断する産業能力の架け橋

米海軍と米海兵隊が、遠征先進基地作戦(EABO)などの沿岸機動構想に注力するにつれ、低コストで大量生産可能な自律型舟艇への需要が急増している。しかし、欧米の造船所は深刻な生産能力のボトルネックに直面している。

尾道造船との提携により、ブルワーク・ダイナミクスは、日本が誇る最高水準の造船ノウハウと製造能力へのアクセスを確保した。

「ブルワークは、民間・商業用途の可能性も含め、米国および日本市場の両方に向けて『カラベル』プラットフォームを展開している」と、ブルワーク・ダイナミクスの共同創業者兼COOであるユタは、本誌インタビューで述べた。

日米二市場への展開は、防衛産業協力を深化させようとする日米両国の現在の取り組みと直接合致しており、日本の民間造船基盤を活用することで、国内の海軍造船所に過度な負担をかけずに同盟国の海軍物流や戦力投射の支援が可能となる。

水上試験中の自律型艇「カラベル-15」。ブルワーク・ダイナミクスは、この15フィート級のモデルを、他の防衛技術系スタートアップがUSVポートフォリオをセグメント化しているのと同様に、カラベル・シリーズにおける補完的なプラットフォームと位置付けている。写真提供:ブルワーク・ダイナミクス。

「Caravel」USV:生産規模の拡大とバリエーション戦略

ブルワークの製品ポートフォリオの中核をなすのは「カラベル Caravel」シリーズである。これは主に、紛争の激しい沿岸水域における分散型海上作戦や補給任務を支援することを目的とした、無人自律型上陸艇として設計されている。

尾道での生産量や短期的なマイルストーンについて尋ねられブルワークは需要主導の慎重な拡大戦略を強調した:「現在、最初の35フィートプロトタイプを建造中であるため、具体的な生産台数についてはまだお伝えできません」椎名は述べた。「当初の目標は、規模を拡大するにつれて年間数十台の生産に到達することですが、量産確立に踏み切る前に、継続的かつ長期的な需要を慎重に評価したい」

設計バリエーションに関しては、ブルワークは沿岸輸送を中心に据えた集中的なアプローチを取っている:

「『カラベル』には15フィート型と35フィート型の2つのサイズがあります。35フィート型が主軸で、15フィート型はあくまで補完的な存在と捉えてください。ただし、小型艇に対する具体的な需要がある場合は別です。将来的には大型の『カラベル』を建造する可能性はあるが、現段階では中型無人水上艇(MUSV)のカテゴリーへの参入は検討していない。」

さらに、ブルワークは、当面の設計ロードマップは従来の有人防衛艦艇への展開ではなく、あくまで『カラベル』無人シリーズに厳密に専念したものだと改めて強調した。

航行中のブルワーク・ダイナミクス製『カラベル-35』。この35フィートの無人水上艇(USV)は、米国のスタートアップ企業と日本の尾道造船との間で結ばれた新たな戦略的製造提携の主軸となっている。ブルワーク・ダイナミクス提供画像。

Naval Newsのコメント:

尾道造船のような実績ある民間造船所を活用することで、深刻な受注残を抱えている主要な海軍造船所の負担を増やさずに、中小型の無人水上艇の迅速な量産が可能となる。35フィートの自律型上陸艇は、米海兵隊の重要な作戦上のニーズに直接応えるものであり、第一列島線のような群島環境における分散型機動で不可欠となる、低コストでリスクに見合う補給能力を提供する。さらに、米軍の兵站支援が依然として主要な対象である一方で、日本の自衛隊も深刻な人員不足に直面しており、自律型沿岸艇は、日本自身の南西諸島防衛要件にとっても同様に説得力のある解決策となる。

ザビエル・ヴァヴァスール

ザビエルは『Naval News』の共同創設者兼編集長である。フランス・パリを拠点としている。フロリダ工科大学(FIT)で経営情報システムの学士号と経営学修士号(MBA)を取得している。ザビエルは10年以上にわたり、海軍防衛関連のトピックを報道してきた。

注:同社CEOの椎名悠太とは慶應大の学部生なのですね。日本で防衛分野での起業が難しいため米国で立ち上げたとのこと。たくましい限りです。同士のnoteは以下の通り

https://note.com/yuta_shiina/n/n75c6a8f4f762


水中無人UUVはここまで発展している―MK48大型魚雷の水中発射2成功したのはAUKUS共同開発の一環だ―UUVは有人潜水艦の手薄な配備を補う解決策になるのか

 

米英両国共同で初の無人潜水艇から魚雷発射を実施

Torpedo Fired From Uncrewed Submarine For The First Time By U.S., U.K.


水上攻撃が可能な無人潜水艇は、新たな戦術的可能性を切り開き、従来の潜水艦による警戒範囲の空白を埋める一助となる可能性がある

A British Excalibur uncrewed underwater vehicle (UUV) has fired a U.S. Mk 48 heavyweight torpedo in what is said to be a first-of-its-kind test for both countries.

米海軍提供

国の無人潜水機(UUV)「エクスカリバー」が、米国の Mk 48 大型魚雷を発射した。これは両国にとって史上初とされる試験である。現時点では概念実証の段階だが、米英両国にとって、将来の武装UUV運用に向けた重要な新たな一歩である。

米海軍と英国海軍は9月13日、スコットランドにある英国水中試験・評価センター(BUTEC)で、武装UUVの試験を実施した。米海軍のプレスリリースによると、国防総省の 防衛イノベーションユニット(DIU)および 海軍水中戦センター・キーポート支部(NUWCキーポート)の要員に加え、社名非公表の産業界パートナーも参加した。

この試験は、2021年に初めて発表されたオーストラリア・英国・米国(AUKUS)の3カ国間防衛協力協定の「第2の柱」の枠組みの下で実施された。AUKUSの第2の柱は、幅広い先端技術協力を対象としており、特に無人プラットフォームと自律技術に重点を置いている。同協定の第1の柱は、オーストラリアによる原子力潜水艦部隊の整備への支援を中心としている。

9月13日の試験では、Mk48魚雷が「エクスカリバー」UUVの下部に吊り下げられた。全長約40フィート(12メートル)、重量19メートルトンのこの水中ドローンは、内部に広大なペイロードベイを備えているが、報道によれば、現在米海軍で標準的な大型魚雷Mk48を収容する広さがないという。全長19フィート、直径21インチのこの兵器は長年にわたり段階的に改良が重ねられてきたことで、能力の拡大と敵の対抗措置に対する耐性の向上が図られている。

米海軍が本日公開した動画からのスクリーンショット。今月初めの試験中に、エクスカリバーUUVからMk 48魚雷が放出される様子が映っている。USN提供

Mk 48シリーズ魚雷のストック写真。 DOD

過去数十年にわたるMk48シリーズの改良点の一部を詳述した米海軍のインフォグラフィック。海軍は現在、さらに改良されたMk 48 Mod 8型へと移行している。 USN

英国海軍は昨年、「プロジェクト・ケトゥス」の一環として英国のMSubs社が開発した「エクスカリバー」を正式に公開した。米海軍の発表によると、外部からの魚雷発射能力は、「プロジェクト・ブロードソード」と「トライアル・アイアン」と呼ばれる2つの追加プロジェクトの成果である。

2025年の公開時のエクスカリバーUUVの写真。その大きさを概ね把握できる。英国海軍

9月13日の試験について、海軍の発表は「同盟国の自律型艦艇への米国製キネティックペイロードの機械的、電気的、およびソフトウェア的な統合を成功裏に検証し、同盟軍が迅速に兵器の互換性を実現できることを実証した」と付け加えている。「2026年2月に海軍省迅速能力局(DONRCO)により承認されたこのプロジェクトは、7ヶ月足らずで実行された。」

試験中にエクスカリバーUUVがどのように制御されていたのか、また魚雷が何らかの試験標的に向けて発射されたのかは不明である。本誌は詳細情報の入手を求めている。

本日米海軍が公開した映像から、潜航中のエクスカリバーUUVの様子。USN撮影

「『BROADSWORD』は、AUKUSの第2の柱が同盟全体で相互運用性をいかに推進しているかを示す好例だ。英国の超大型無人潜水機(XLUUV)から米国の魚雷を発射したことを実証することは、我々の水中自律システムの戦闘能力を開発する上で重要な第一歩である」と、米海軍のロバート・ゴーシェ潜水艦プログラム局長(海軍中将)は声明で述べた。「今後もAUKUSパートナーシップを活用し、無人水中システムの戦闘上の優位性をさらに高めていけることを期待している」

「今回の成功した試験は、同盟国の水中戦において歴史的な初の実績となる」と、米海軍作戦部長のダリル・コードル提督も声明で述べた。「英国海軍の自律型水中艇から米国の大型魚雷をシームレスに発射できることを実証したことは、真の相互運用性に向けた我々の共通のビジョンを裏付けるものである。

「これは、ハイブリッド海軍の構築に向けた私たちの道のりにおいて、実に重要な瞬間です。ハイブリッド海軍とは、王立海軍が有人艦艇や潜水艦と、無人・自律型艦艇を並行して運用する体制を指します」と、英国の防衛準備・産業担当国務大臣ルーク・ポラードは、別途 LBCラジオのインタビューで述べた。「これは我々の戦闘能力を大幅に向上させるものです。魚雷の発射が、英国海軍が保有するアストゥート』ハンターキラー型潜水艦だけでなく、今では無人システムによっても可能であることを示したのです。」

英国海軍のアストゥート級原子力攻撃型潜水艦。英国国防省

米海軍英国海軍は、現在、運用上、様々なレベルのUUVを運用しているが、主な用途は機雷掃海や偵察・監視任務である。将来的には、敵艦艇への攻撃が可能な潜水型ドローンの艦隊が登場し、まったく新しい作戦上の可能性が生まれるだろう。有人水上艦や潜水艦と密接に連携して運用される魚雷搭載型UUVは、より危険な環境へ先遣として送り込まれ、発見した脅威に対して即座に攻撃を行う選択肢を提供できる。エクスカリバーのような大型のUUVでさえ、従来の攻撃型潜水艦に比べ、敵が発見・追跡するのはより困難となるだろう。

エクスカリバーは、優れた航続距離と高度な自律性を備え、大型で高性能な潜水ドローンのカテゴリーに属している。さらに、魚雷発射能力が加わることで、有人艦への依存度を低減し、UUVを群として自律的に運用する新たな概念への道が開かれることになる。例えば将来的には、武装したエクスカリバーや類似のUUVが海上要衝に展開され、敵の動きを監視するだけでなく、積極的に脅威を与え続けることが可能になるかもしれ

一般的にUUVは、従来の潜水艦を新たに調達・配備するより費用対効果の高い方法で水中戦能力全体を拡大する手段を提供する。低いコストで水中での存在感を高めることができるということは、広大な海域にわたる持続的な展開も可能にすることを意味し、これは広大な太平洋全域をはじめ、世界中の他の海域においても特に価値のあるものとなるだろう。これにより、敵対勢力にとっては標的選定の難度が高まり、不確実性が増すことになる。

「北大西洋の安全保障、特にロシアのように我々に危害を加えようとする国に対するものにおいて、我々は今や『懸念すべきは我々の潜水艦がどこにあるかだけではない――無人システムをそこに配備することで、いかにしてより強力な抑止力を生み出し、敵の目に疑問符を投げかけるか』と主張できるようになった」と、英国のポラード大臣はLBCとのインタビューで述べた。

ポラード大臣の発言は、英国政府が自国のすぐ近隣で直面している特定の課題を物語っている。これには、いわゆるグリーンランド・アイスランド・英国(GIUK)ギャップが含まれる。ここは、ロシア海軍の潜水艦が同国北西端の基地と大西洋本域との間を行き来する際の主要な航路である。また、イギリス海峡近隣のバルト海もある。英国海軍では、有人潜水艦によるこの海域やその他の重要な地域の要衝の監視能力に限界がある。そこで、UUVを活用すれば、(計画7隻のうち)わずか5隻のアステュート級潜水艦の負担を軽減し、空母の護衛や特殊作戦支援など、同級潜水艦に課せられた数多くの他の任務に充てる余地を生み出すことができる。

「民間および同盟国の無人潜水艇をハイエンドな攻撃資産へ転換することで、この提携は、競合する海洋環境におけるコスト対効果の比率を劇的に変える」と、米海軍は本日のプレスリリースでも述べている。

将来の大型UUV運用に関しては、その展開や回収方法を含め、依然として多くの疑問が残されている。米海軍が本日公開した動画では、魚雷を装備した「エクスカリバー」が、スコットランドで商用トラック搭載クレーンを用いて海中に投入される様子が映し出されている。米国の造船会社ハンティントン・インガルズ・インダストリーズ(HII) ジェネラル・ダイナミクス・ナショナル・スチール・アンド・シップビルディング・カンパニー(NASSCO)などは、水上戦闘艦から大型ドローン潜水艇を投入・回収する新たな手法の開発に取り組んでいる。外部搭載も、将来的には艦艇や潜水艦の船体に搭載される選択肢の一つとなる可能性がある。

Mk 48以外にも、UUV向けの追加の魚雷や その他の弾薬オプションが近い将来登場する可能性がある。米海軍は、エクスカリバーのような水中ドローンからの運用に極めて適したコンパクトで軽量な魚雷に多額の投資を行ってきた。

米海軍は、国際的なパートナーと協力して、同様のUUV能力実証をもう一つ進めていると述べているが、今回は「プロジェクト・カットラス」と呼ばれる計画の下、アンドゥリルのダイブ-XLDive-XLが関与している。米海軍の発表によると、この取り組みは「高度なペイロード統合データ、指揮統制アーキテクチャ、および戦術的運用シナリオに取り組み、無人水中能力をさらに成熟させる」ものとなる。

オーストラリア海軍はすでに、Dive-XLの軍事仕様版ゴースト・シャーク」の取得と配備を進めている。また、Dive-XLは以前のDive-LD設計から進化したものである点も注目に値する。Dive-LDは現在、少なくとも限定的な運用において米海軍で採用されており、この事実は今月初めにイランが同型潜水ドローンの1機を捕獲したことで明らかになった。詳細についてはこちらを参照されたい。

米海軍はまた、ボーイング製の「オーカ(Orca)XL UUV」の部隊配備計画も引き続き推進している。8月、同海軍は前月に「オーカ」が太平洋で1,000海里の航行を実施したことを発表した。

他国でも、より大型のUUVの開発を進めている。中国はこの分野で着実な進展を遂げており、世界的に見てある意味では他の競合国をリードしている状況だ。

エクスカリバーが標準的なMk48重魚雷を発射できる能力は、他の船舶を攻撃可能な潜水ドローンを含む将来の水中エコシステムという共通の目標に向けた、現時点での重要な進歩を示すものといえよう。■

ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフはTWZの副編集長として、当サイトの経験豊富で献身的なチームの統括を支援するとともに、有益で影響力のある防衛・国家安全保障に関するコンテンツを執筆している。彼はその渦中とも言えるワシントンD.C.エリアに住んでいる。


オリジナル版読者のコメント

  • OT――台風「ドゥジュアン」の直撃を受けた東京の友人たちに思いを馳せます。雨に濡れた渋谷の写真。

  • エクスカリバーは兵器プラットフォームではなく、技術の海上試験を行うための実証機です。推進、電力、通信、機械学習を活用した航法(水面上障害物の識別・回避を含む)などの要素はすべて、この研究開発プログラムの一部です。さて、それを見てみると、...

    • 速度は、それが合理的に遂行できる任務の制限に過ぎない。あれほど遅いものが、攻撃型潜水艦と真っ向から対決することなどない。しかし、オルカの第一の主要任務は機雷敷設のようだ……それには猛スピードは必要ない。

  • 対潜ドローンに関するその他のニュース:

  • 「英国の海洋技術企業が、ポルトガルで行われている多国籍演習『REPMUS26』において、6隻の小型ロボット帆船で構成される分散型対潜監視ネットワークの試験を行っている。各船にはハイドロフォンが搭載されており、Oshen社が説明するところによれば……の一部として運用されている。

  • 英国のロボット帆船が対潜哨戒ラインの試験を実施

  • ukdefencejournal.org.uk

  • 旧式の自走砲(ゲパルト)が空中ドローンの撃墜手段として再び注目されているのと同様に、今後増え続けるであろうあらゆる種類の無人水中艇(UUV)を「排除」するために、爆雷のような旧式で安価な手段が復活するのではないかと思う

  • 無人艇に対処するため、旧式の揚陸艦の活用、あるいはサンアントニオ級の新バリエーションを建造することを真剣に検討すべきだと思います。ウェルデッキ、収納スペース、そして広大な飛行甲板の組み合わせは、優れた母艦となり得るでしょう。さらに、それによりUUVやUSVはそのまま…

  • <O/T> これはAIが生成したものですか? 現実のはずがない。風刺に違いない?

  • 全世界が注目する中、世界舞台で認知症のような光景が繰り広げられている

  • https://x.com/i/status/2102414035249692990

    • 私たちは『動物農場』の世界に生きている:

      • 「スクイーラーは黒を白に変えることができた。」

    • この引用は、権力者が他者を支配し欺くために言語をいかに操作するかを如実に示している。豚のスクイーラーは、現実を歪め、他の動物たちに対する豚たちの権威を維持するための道具として言語を用いている。

      • スクイーラーのプロフィール:彼は……

  • これらの無人水中艇の計画とは何でしょうか? 速度が遅すぎるため、SSN(原子力攻撃型潜水艦)と組み合わせて戦力を増強する用途には使えません。検知された船舶が接近してきた際に攻撃する「超大型機雷」として使用することを意図しているのでしょうか? もしそうなら、キルチェーンはどのように機能するのでしょうか? 通信は……

    • 彼らはドローン指揮・支援艦の艦隊を建造中です。構想としては、数十機の潜水ドローンを広範囲に分散配置し、例えば海底ケーブル沿いなどで敵の活動をパトロールするため、数週間から数ヶ月にわたり自律的に活動し、定期的に浮上して状況を確認するというものです……

  • 古いものがまた新しさを取り戻す! 少なくとも今回は、人間を危険にさらすことはないだろう:

  • https://naval-encyclopedia.com/ww2/germany/german-mini-subs-and-human-torpedoes.php

  • 無知をお許しください:なぜMk 48の先端は平らなのでしょうか? 先端がもっと尖っていたり、少なくともドーム状になっていたりした方が効率的ではないでしょうか?

  • なぜ平らな形状が選ばれたのかは分かりませんが、それにはきっと正当な理由があるはずです。

  • 「キング」からの嫌がらせにもかかわらず、こうした話題で協力し合えるのは嬉しいですね。いや、正確には「両方のキング」からの嫌がらせですが。

  • イギリスといえば。

  • BBinAweのこの投稿を見てください。彼はここで、反トランプ派の投稿者たちが別の国から来ていて、大学でアメリカの英語を学んでいると非難しています……その直後に、彼は「flavor」をuを入れて非アメリカ英語式に綴ってしまっています……まるで中国からの誰かのように、彼らは一般的に……

  • OT: フーシ派とイエメン軍との砂漠での戦闘

  • https://youtube.com/shorts/Ua5HhMmsJJ0?is=-PbLMRCTlJU41DLp

  • フーシ派とイエメン軍との砂漠での戦闘

  • [オフトピック] イラン戦争の最新情報:

  • 英国、サウジアラビアの防空支援のため空中給油機を配備へ:

  • https://thedefensepost.com/2026/09/22/uk-refueling-aircraft-saudi/

  • フーシ派の進撃が戦争拡大を招く恐れ、トランプ大統領がイラン攻撃を検討:

  • フーシ派、イエメンの重要高地をめぐり戦闘を続け、サウジアラビアへの攻撃を継続

  • longwarjournal.org

  • つまり、これは底からぶら下がってるってこと? うわぁ

    • このケースではそうですね。完全に開発されたシステムでどうするかが興味深いところです。おそらく魚雷発射管ほどの重量は避けたいでしょうが、内部に搭載して水中で展開させるか、あるいは船体に半埋め込み式にするかもしれません。🤔

  • MK48に、敵艦に穴を開けたり、何か馬鹿げたことをしたりする、何らかの劣化ウラン製のリング型弾頭が搭載されているという陰謀論があったことを覚えている人は他にいますか?

  • あれは面白かったな。

  • ちょっと脱線だけど—

  • https://youtu.be/PDD-DTM_-3Y?si=PzJbo3juiZuOEdTo