2026年2月10日火曜日

米艦隊の到着にイランは慌てている。「引き金を引く」との発言がイランの慌てぶりを示している

 

米国艦隊が中東に展開、イランは「引き金を引く準備」に入ったと豪語

Defense News

ターニャ・ヌーリー

2026年1月30日金曜日

米空母エイブラハム・リンカンは、現在、CENTCOM(米中央軍)の管轄区域に展開している。(MC2 Clint Davis/Navy)

国がイスラム共和国に対し「迅速かつ暴力的な」攻撃を再び威嚇する中、イラン外相は水曜日、同国が「引き金を引く準備」を整えたと警告した。

アッバス・アラグチはXへの投稿で、イラン軍はあらゆる侵略に対して「即座かつ強力に」対抗する準備が整っている、と主張。同大臣は、テヘランは昨年、米国も巻き込んだイスラエルとの12日間の戦争から、より強力な対応を取る準備を整えることを学んだ、と主張している。

「イランの大規模な報復の脅威は真剣に受け止めるべきだと思います」と、国際危機グループ(International Crisis Group)のイラン・プロジェクト・ディレクター、アリ・ヴァエズはミリタリー・タイムズ紙に語った。「この脅威は、政権が基本的にその存続をかけて戦っている時期にやってくるものです。政権は生き残りをかけている状態です。そのため、無謀な行動に出る可能性があるのです」。

ドナルド・トランプ大統領は、攻撃の可能性についてさまざまな理由を挙げてきたが、水曜日、イランが核開発計画の放棄に合意しない限り、米国の攻撃は差し迫っているとの見解を示した。

今月初め、反体制の抗議運動が国内を揺るがし、政府による厳しい弾圧が続いたため、彼は民間人を支援することを約束したが、その後、介入しないことを「自ら確信した」と述べた。人権団体は、この紛争による死者数は数千人規模と主張している。

当局者によると、緊張が高まって以来、米国とイランの交渉に進展の兆しは見られない。この危険な行き詰まりを受け、湾岸の主要同盟国は、ワシントンとテヘラン間の外交的な打開策を模索している。

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、リヤドは、イランに対する軍事作戦の可能性のために米国が自国の領空や領土を使用することを排除したと述べた。

米国当局者は、ワシントンは、ウラン濃縮の恒久的な停止、弾道ミサイルの備蓄の制限、抵抗軸への支援の終了を中心に、イラン政権に対して 3つの要求があると述べた。しかし、テヘランがいずれにも同意する用意があるとの兆候はまったく見られない。

トランプ大統領の最高外交官は、中東における軍事力の増強は、軍隊を保護するために必要な基本条件であると述べた。

マルコ・ルビオ国務長官は水曜日の議会公聴会で、「この地域には 8、9 箇所の施設に 3 万から 4 万人の米兵が駐留している」と述べた。「そのすべてが、米軍の駐留を脅かす、イランの一方通行の無人航空機やイランの短距離弾道ミサイルの射程内にある。その可能性から身を守るためには、この地域には最低限、十分な戦力と軍事力が必要だ」と述べた。

米艦隊の要は、月曜日、米中央軍管轄区域に入った空母「エイブラハム・リンカン」で、ワシントンは、その他艦艇やF-15E ストライクイーグル戦闘機など、他の資産もこの地域に派遣している。

しかし、ヴァエズによると、イランは、米軍の艦艇を撃沈することを目的として、海軍力と短距離ミサイルの能力を強化している。

「イラン南部に配備されたこれらの装備は全て、米軍艦艇を標的とするため開発されたものだ。イランは12日間戦争でこれらを一切使用していないため、全てが完全な状態で残っている」と同氏は指摘。「米国がイランを打ち負かすことは間違いないが、その代償は、現大統領がこれまで支払うことを躊躇してきたような規模のものとなるだろう」。

ターニャ・ヌーリーについて

ターニャ・ヌーリーはミリタリー・タイムズおよびディフェンス・ニュースの記者であり、ホワイトハウスと国防総省を主な取材対象としている。


Iran puts ‘fingers on trigger’ as US armada arrives in Middle East

By Tanya Noury

 Friday, Jan 30, 2026

https://www.defensenews.com/news/pentagon-congress/2026/01/29/iran-puts-fingers-on-trigger-as-us-armada-arrives-in-middle-east/


中国空母福建の深刻な設計上の欠陥

 

中国の新型空母は欠陥設計で成約を受けている

19fortifive

カレブ・ラーソン

China Aircraft Carrier.中国空母。YouTubeスクリーンショット

要約と要点: 

―新型空母福建型の重大な設計欠陥が戦闘効果を阻害していることが明らかになり、中国の海軍野望に厳しい現実を突きつけている。

―米空母ジェラルド・R・フォードと同様の先進的な電磁カタパルト(EMALS)を搭載しているにもかかわらず、福建の従来型推進システムと不自然な甲板レイアウトが運用上でボトルネックを生んでいる。

China Aircraft Carrier.中国空母。画像提供:中国国営メディア

―こうした技術的課題に加え、張友霞将軍が関与した高級幹部腐敗スキャンダルが発生し、米情報機関が中国軍最高幹部層に浸透した可能性を示唆。

―北京が遠洋支配を目指す一方、こうした「アキレス腱」により米海軍は今後数年にわたりインド太平洋地域で決定的な質的優位性を維持する見込み。

中国空母3番艦は重大なボトルネックに直面している

中国の空母艦隊拡大は、遠隔地への軍事力投射能力を備えた遠洋展開をめざす人民解放軍海軍PLAN)の艦隊整備の一環である。

中国空母艦隊の拡充は、本土に隣接する沿岸海域や第一列島線より内側の海域における中国の海洋能力を強化するだけでなく、PLANが太平洋で東進することを可能にする。

PLANは3隻の空母を現役運用中である。最初の2隻は旧ソ連の艦艇を改造したプラットフォームだが、3番艦福建は、米海軍の最新鋭空母である原子力超大型空母「ジェラルド・R・フォード」艦(CVN-78)に採用された技術の一部を組み込んでいる。

しかし、PLANがより大型で成熟した空母艦隊を配備する進展を見せているにもかかわらず、米海軍は依然として量的・質的に大きな優位性を保持している。

中国の超大型空母艦隊:能力は向上も依然遅れている

ある海軍問題専門家が指摘したように、中国が建造した3番目かつ最新の空母福建は、これまでで最も先進的な空母である。ただし中国空母は、インド太平洋における米国の海軍優位性に挑むには程遠い。しかし短期的には、中国が急成長させつつある海軍航空戦力は、米国と協調する地域内の諸国に差し迫った脅威をもたらす。

「中国の空母戦略は現行の米海軍能力への直接的挑戦を示唆しないものの、米国の地域同盟国に圧力をかけ、米国中心の安全保障体制からの離脱を促している」と同専門家は指摘する。中国は「ポストアメリカ時代の艦隊構築を目指し、カンボジアやソロモン諸島などの海外基地を監視・迅速展開の拠点として重視している」とも述べた。

福建は先行する2隻の空母に比べ著しい進歩を遂げているとはいえ、原子力推進装置の欠如と小型の艦容により米国との直接競争には至らない。フォード級やニミッツ級の原子力超大型空母と異なり、福建は航続距離延長のため支援艦艇に依存している。

「さらに福建は米国技術と同等の先進的なカタパルト(電磁式航空機発射システム:EMALS)を搭載しているが、昨年11月の試験では米国の原子力空母と比べて著しく効果が低いことが判明した。」

設計上の欠陥

この見解はサウスチャイナ・モーニング・ポストも同調しており、同紙は福建の「設計上の欠陥」を詳述した。同紙が近年、中国本土に同情的な論調を強めていることを踏まえると、この指摘は衝撃的だった。「これらの問題は主に福建の通常推進システムに起因し、航空機運用に関連する」と同紙は記し、通常推進システムと中央に配置されたアイランド構造の両方を問題点として挙げた。

同紙は、アイランド構造の配置が甲板で利用可能な面積を縮小し、航空機運用効率を低下させていると論じた。SCMPはさらに、空母の航空機カタパルトにも問題があると指摘。「観測筋は、福建のカタパルトの一つが甲板に侵入しているため、航空機着陸時には使用できないと指摘している」

「もう1基のカタパルトは、航空機を甲板に揚げるリフトに近すぎ、別のボトルネックを生み出している。

「一部の観測筋は、福建の1番航空機エレベーターが前方に位置しすぎていると考える。これは開発中にカタパルト構成が変更され、蒸気カタパルトから電磁カタパルトに切り替わったためだ」

アイランドの位置は、艦載機の通常推進システムで決定された可能性がある。推進システムは、燃料貯蔵と排気のため、甲板上および甲板下の貴重なスペースを必要とする。

記事が正しく指摘しているように、原子力空母は通常燃料や通常排気システムを必要としない——ただし原子力艦艇には独自の支援インフラが不可欠である。

習近平の反腐敗運動が中国軍を傷つける可能性

一方、中国軍最高指導部における最近の刷新は、中国軍事機構の仕組みを一部明らかにした。元最高軍事責任者である張友霞将軍に対する告発は、同将軍が賄賂を受け取ったと非難している。しかし告発はさらに、同将軍が中国の核兵器に関する機密技術情報を米国に漏洩または売却したと主張している。

張将軍は中央軍事委員会の一員であった。同委員会は習近平国家主席が率いる将軍たちの緊密な幹部集団であり、中国軍における最も重要な政策決定を行う。

張将軍の失脚は、毛沢東が国家の舵取りをしていた時代以来、おそらく最も重大な中国軍指導部再編の前兆となる。当時、中国軍は内紛、忠誠心の試練、個人的な怨恨によって分裂していた。

中国002型空母。画像クレジット:クリエイティブ・コモンズ。

中国の核兵器と海上核推進技術の間には必ずしも直接的な相関関係はないが、一方に関する知見は他方への洞察をもたらし得る。

しかしより広範には、張将軍に対する疑惑は、米国情報機関が2010年から2012年にかけて重大な挫折を経験した後、中国の軍事・政治指導部の最高レベルへのアクセスを獲得したことを示唆している。

この期間中、中国政府は18~20名のCIA情報提供者を投獄または殺害し、これは数十年で最悪の米国情報漏洩事件の一つと分類された。

中国の原子力空母計画に関する情報が米情報機関に密かに持ち出されたかどうかは、おそらく永遠に明らかにならないだろう。しかし、中国の核兵器計画が漏洩したのであれば、現在開発中の中国軍艦に関する同様の情報漏洩も十分に想像できる

いずれにせよ、中国海軍が米海軍および地域の同盟国が持つ総合戦力に真正面から挑めるようになるには、まだ相当な時間を要するだろう。

執筆者:カレブ・ラーソン

カレブ・ラーソンはドイツ・ベルリンを拠点とするアメリカ人マルチフォーマットジャーナリスト。紛争と社会の交差点をテーマに、アメリカの外交政策と欧州の安全保障を専門とする。ドイツ、ロシア、アメリカから報道活動を行ってきた。直近ではウクライナ戦争を取材し、ドンバス地方における戦線の変動を詳細に報じるとともに、戦争がもたらした民間人被害と人道的被害について執筆。以前はPOLITICO Europeで防衛担当記者を務めた。


Why China’s New Supercarrier Is “Crimped” by Design Flaws


By

Caleb Larson

https://www.19fortyfive.com/2026/02/why-chinas-new-supercarrier-is-crimped-by-design-flaws/


サーブが将来戦闘機の実証機の飛行を2027年に目指していると発表(シンガポール航空ショー)

 

サーブが将来戦闘機の実証機の飛行を2027年に目指していると発表(シンガポール航空ショー)

Aviation Week

ロバート・ウォール 

2026年2月5日

Saab presentationシンガポール航空ショーで将来構想を説明したサーブ。

クレジット:ロバート・ウォール/アビエーション・ウィーク

シンガポール発―サーブは戦闘機サイズの無人航空機を来年飛行させ、将来の戦闘機プログラムを支える技術の空中試験を開始する。

「当社は多様な技術を検討中だ」と、サーブ航空部門の先進プログラム担当ペール・ニルソンは述べた。シンガポール航空ショーで記者団に対し、実証機の初回モデルで試験する技術は現在定義中だと説明した。

実証試験は、2024年に開始され2029年まで継続予定の、スウェーデン政府資金によるプロジェクトの一環で、グリペン戦闘機の後継機を政府が2030年に決定するのを支援し、政府は3つの選択肢を提示している:単独開発プロジェクト、国際共同開発、そして最も可能性が低い外国製品の導入である。

実証機は、将来戦闘機プロジェクトにおけるサーブの業務が研究開発から技術検証へ移行する過程の一環である。コンセプト段階では約270名の専門家が50の研究開発プロジェクトに従事したとニルソンは述べた。活動内容は低可視性、有人・無人システムにおける高度な自律性、強力な電子戦能力の確保といった課題に取り組んだ。

ニルソンによれば、サーブは「堅牢な低可視性」技術の進展を目指している。これは従来、維持が困難だった低可視性技術を、スウェーデン空軍の作戦概念に適用可能にするものだ。つまり、分散作戦での運用や、専用工具なしでの道路滑走路使用を可能にするという。

低可視性技術は来年実証されるが、その時点では飛行デモンストレーターでは行われないとニルソンは述べた。

政府資金による本計画で超音速実証機の導入が想定されている。

サーブは将来計画においてもグリペンの主要機能である「機能と飛行制御機能を分離する分割ソフトウェア構成」を維持する。同社はこの構成により機体のアップグレードを迅速に行えると主張している。

ニルソンは、本計画から生まれる将来戦闘機の就役時期について現時点で言及するのは時期尚早だと述べた。

将来戦闘機プログラムに加え、サーブは共同戦闘機の開発も進めているとニルソン氏は指摘した。

スウェーデンの計画に影響を与えうる政治的動向として、欧州他国での動きが挙げられる。フランス、ドイツ、スペインは将来戦闘機で協力してきたが、このプログラムは決裂に向かっている。このシナリオでは、フランスは独自開発を推進し、ドイツとスペインは新たなパートナー(スウェーデンを含む)を探す可能性が高い。

ニルソンはスウェーデンの対応について「当然ながら注視している」と述べるにとどめながら、具体的な言及を避けた。■

ロバート・ウォール

ロバート・ウォールは防衛・宇宙担当エグゼクティブ・エディター。ロンドンを拠点に、米国・欧州・アジア太平洋地域の軍事・宇宙ジャーナリストチームを統括。

Saab Eyes 2027 Flight Of Future Fighter Demonstrator

Robert Wall February 05, 2026

https://aviationweek.com/defense/aircraft-propulsion/saab-eyes-2027-flight-future-fighter-demonstrator


ウクライナ線は今後のドローン運用、ドローン防御の姿を先に見せてくれる:ウクライナは低速機にミニガンを搭載し目視でドローン撃墜を行っている

 

ウクライナのミニガン発射・ドローン狩りターボプロップ機が活躍中

頑丈なAn-28Cash多目的輸送機は、ウクライナの対ドローン部隊に新たに加わった戦力

TWZ

トーマス・ニューディック

2026年2月5日 13:02 EST 更新

New footage has emerged showing how Ukraine is using adapted Antonov An-28 Cash twin-turboprop utility aircraft as part of its anti-drone inventory. While images of the aircraft, replete with multiple drone kill marks, had previously been published, we now get to see the aircraft’s armament — a six-barrel M134 Minigun — in action, too.

スクリーンショット

TF1 スクリーンキャプチャ

クライナが対ドローン装備の一部として、少なくとも1機のアントノフ An-28 Cash 双発ターボプロップ多目的機を改造し運用している様子を捉えた新しい映像が公開された。ドローン撃墜痕複数が刻まれた同機の画像は以前にも公開されていたが、今回はその武装——6連装ガトリング式M134ミニガン——の実際の運用風景も確認できる。

映像は仏テレビ局TF1が公開したもので、こちらのリンクからも視聴可能。仏記者は夜間戦闘任務中のAn-28を目撃し、キャビンドアにピントルマウントされた7.62mmM134による射撃の様子を捉えた。高翼配置の機体は広い射撃範囲を確保している。

ミニガンは航空機搭載の実績が豊富だ。AC-47の誕生や、貨物機から改造された後の側面射撃型ガンシップにおいても主要装備となった(地上目標攻撃が主目的ではあるが)。ミニガンの標準的な発射速度は毎分3,000~6,000発、つまり毎秒50~100発である。

An-28の映像の撮影日時と場所は明らかにされていないが、乗員がウクライナ「南東部」でロシアのドローンを「狩った」と説明している。

An-28のコックピット下部には、シャヘド/ゲラン型長距離片道攻撃ドローンのシルエットが115基描かれている。うち2基は黄色で塗られている。その意味は不明だが、同型ドローン10機の撃墜を示す可能性がある。これはフランスの報告書が「An-28の4人乗員が計150機近いロシア製ドローンを破壊した」と述べた内容に一致する。単一の撃墜マークは、別の双尾翼型ドローンが撃墜されたことも示している。

An-28コックピット下に描かれた撃墜マークの一部。TF1 スクリーンキャプチャ

出撃では、乗員は10分で緊急発進し、総飛行時間は5時間に及んだ。

銃手がM134ミニガンで射撃を開始すると、キャビンが照らされる。TF1 スクリーンキャプチャ

映像で乗組員はシャヘド/ゲラン無人機5機を撃墜した。うち1機はウクライナの村上空を飛行中に迎撃された。乗組員は無人機が無人地域の上空に達するまで待機し、攻撃を続けた。

An-28の赤外線カメラに捉えられたシャヘド/ゲラン。TF1 スクリーンキャプチャ

報告書は基本運用方法についても説明している。

An-28乗員はまず、ロシアのドローンが飛行中と確認されている地域への誘導で航空管制官に依存する。乗員の一人は「カメラオペレーター」で、画面の前に座る。画面には外部砲塔の赤外線カメラからの映像が表示されているようだ。砲手と少なくとももう1人の乗員に暗視ゴーグル(NVG)が支給されている。

An-28乗組員は様々な危険に直面している。第一に、ロシアの巡航ミサイルの存在により、当該空域を離脱せざるを得ない。

ロシアの無人機も脅威となっている。

今年に入り、ロシアはシャヘド/ゲラン無人機に携帯式防空システム(MANPADS)とR-60空対空ミサイルの両方を装備し始めた。これらの進展は、ロシアが無人機に追加改造を施す中で行われており、自己防衛システムも含まれる。

報道によれば、An-28乗員は民間人志願者で、ウクライナ陸軍航空隊のためにヤコブレフYak-52プロペラ訓練機を操縦するパイロットや砲手たちの取り組みと類似している。

旧ウクライナ・ソビエト社会主義共和国でアントノフ設計局が開発したAn-28は、双発軽ターボプロップ輸送機である。1969年に初飛行し、アエロフロート向けの短距離旅客機として設計された。短距離離着陸(STOL)能力を有し、ロシアとの紛争でウクライナが広く活用する短距離で簡素な滑走路への離着陸に最適である。

KYIV, UKRAINE - OCTOBER 18 2019 Demonstration flights of the An-series planes dedicated to the 50th anniversary of the AN-26 transport airplane's maiden flight and the 60th anniversary of the AN-24 passenger aircraft, Hostomel, Kyiv Region. Ukrinform. /VVB/- PHOTOGRAPH BY Ukrinform / Future Publishing (Photo credit should read Ukrinform/Future Publishing via Getty Images)2019年、キエフ州ホストメリで実演飛行を行うAn-28。ウクルインフォーム/フューチャー・パブリッシング via ゲッティイメージズ

生産数は200機弱で、大半はポーランドのPZLミエレツ社で製造された。同社は改良型「M28 スカイトラック」を開発している。

MALTA INTERNATIONAL AIRPORT, MALTA - 2014/09/26: A Poland Navy PZL-Mielec M-28TD Bryza on the runway at Malta international airport. The PZL M28 is a STOL light cargo and passenger plane produced by PZL Mielec as a development of the licence-built Antonov An-28. (Photo by Fabrizio Gandolfo/SOPA Images/LightRocket via Getty Images)ポーランド海軍のPZLミエレツ M-28TD ブリーザ海上哨戒機。写真:ファブリツィオ・ガンドルフォ/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

M28の派生型はAn-28以上に広範な軍事任務に従事しており、特に米国ではC-145A コマート・コヨーテとして空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)が運用していた。

興味深いことに、2013年当時、AFSOCは実際にC-145Aを小型の側面射撃ガンシップへ改造する可能性を模索していた。これはAC-130コンセプトのミニチュア版とも言えるもので、その能力を米国の同盟国やパートナー国へ移転できる可能性を見据えたものだった。ただし、この改造機には50口径GAU-18機関銃が2門装備されていた。

2013年の特殊作戦コマンド(SOCOM)ブリーフィング資料。側面射撃ガンシップに改造されたC-145Aに言及。SOCOM

現時点で、何機のAn-28が「シャヘド狩り」用に改造されたかは不明である。また、ウクライナが運用可能な飛行状態のAn-28機数を正確に示すデータも入手困難である。一方で、ポーランドや米軍の備蓄機、あるいは民間・軍用機運用者から追加移管の可能性も存在する。

An-28含む軽量機がミニガンを装備し、ウクライナのドローン撃墜戦力で一定の役割を担う余地は確かにある。軽飛行機とヘリコプターは、ウクライナ防空部隊が撃墜いたと主張する全ドローンの10~12%を撃墜したとされる。固定翼機はヘリコプターより生存性が高いと一般に考えられており、前線に近い位置での運用を可能にする。

ロシアがウクライナの重要インフラや都市に弾道ミサイルや巡航ミサイル、囮に加え膨大な数のドローンを投入する中、同国は多層的な防空ネットワークを構築している。その範囲は、西側諸国から供給された先進的なペイトリオット地対空ミサイルやF-16戦闘機といった最先端装備から、旧ソ連時代のシステムや急造の「フランケンSAM」、さらには軽飛行機超軽量飛行機、機関銃と探照灯を装備した移動式射撃班に至るまで多岐にわたる。加えて、電子戦など非物理的手段も増加傾向にある。全国に設置された音響センサー網と、情報を監視員の報告と結びつけるアプリも、ウクライナ独自の防空ネットワークの重要な要素だ。

キーウ州に展開する第241独立旅団防空小隊のドローン狩り機動射撃班。ウクライナ国土防衛軍

課題は深刻化する見込みだ。ロシアは以前指摘した通り、現在シャヘド/ゲランドローンを月産2,000機で製造しており、近い将来にその生産量をほぼ3倍に拡大する計画である。

入手可能な情報に基づけば、ミニガン装備のAn-28はウクライナの対ドローン防衛で極めて効率的な戦力となっている。ロシアのドローン活動が同国上空で増加する中、こうした革新的な戦術がさらに展開される可能性が高い。■

トーマス・ニューディック

スタッフライター

トーマスは防衛分野のライター兼編集者であり、軍事航空宇宙分野や紛争に関する取材経験は20年以上。著書は複数、編集手掛けた書籍はさらに多く、世界の主要航空専門誌にも多数寄稿している。2020年に『The War Zone』に参加する前は、『AirForces Monthly』の編集長を務めていた。


Watch Ukraine’s Minigun-Firing, Drone-Hunting Turboprop In Action

Blessed with short takeoff and landing capability, the rugged An-28 Cash utility transport is the latest addition to Ukraine’s anti-drone force.

Thomas Newdick

Updated Feb 5, 2026 1:02 PM EST

https://www.twz.com/air/watch-ukraines-minigun-firing-drone-hunting-turboprop-in-action