2014年9月11日木曜日

主張: ISIS打倒戦略を考える


対ISIS戦役は予想よりも長くなる、シリア空爆と簡単に言うが、防空システムが一応作動している同国はイラクとは大違い、ISISのねらいをよく見据えることが必要との主張ですね。戦術と戦略を混同しないように注意が必要ですし、予算が厳しい中で米軍も大変なことになるかもしれませんね。




Opinion: Searching for a Strategy to Defeat ISIS

By: Cmdr. Daniel Dolan, USN (Retired)
Published: September 8, 2014 3:21 PM
Updated: September 8, 2014 3:21 PM

イラク・シリア・イスラム国(ISISIまたはISIL)関連のニュースは急速に展開しており、前週の報道は過去の歴史のように聞こえるほどだ。先週は世界各地でISIS打倒の戦いに踏みきれば合衆国はバシャー・アル・アサド政権のシリア支援につながると報道していた。

  1. ただし専門家の誰も口にしていないことがある。短期的にはその通りなのだが、ISISを打倒できれば西側支援対象となる穏当な自由シリア軍がアサド政権に対抗する余地ができる。アサドの政府軍も凶悪とはいえ、他のアラブ国家を打倒する動きはとっておらず、ましてや合衆国や西側同盟国を攻撃する構えもない。端的に言えばISISが合衆国の権益に対抗する最大の脅威勢力であることは間違いない。

  1. カール・フォン・クラウゼヴィッツの戦争論では「敵のうち一つを打倒すればすべての敵を打ち負かすことになるので、戦闘ではこの一つの敵の打倒を大目的とすべきである。この敵への攻撃が紛争全体の重心点に打撃を与えことになる」としている。

  1. ISISこそ今回の衝突の重心だと主張する向きがあろう、またISIS撲滅により穏当勢力が最終的にアサド政権を打倒する機会が生まれると見る向きもあろう。望ましい結果がシリアに生まれるほうがISIS打倒よりも可能性は高いと言うのが戦略論の考え方である。

  1. アメリカ内部ではISIS対策の開始を望む向きがあるが、その先として地域内の長期戦略の策定のみならず合衆国の権益をどう保護するかを構想しておくべきである。端的に言って我が国はアサド政権を支援しているのではなく、将来における自由シリア国発足の条件を整備しているのである。議会には500百万ドルの歳出案を可決し、自由シリア軍に装備を与える機会がある。これは賢い投資でありかつ必要である。

  1. ISISが地域内最大の脅威と言う点では異論はない。アメリカ人ジャーナリストがもう一人先週殺害されたが、迅速な行動を求める声が先週までの空爆拡大は慎重に行うべしとの主張を圧倒している。「今すぐ行動を」と言うのが今日のアメリカ人大多数の明快な合言葉である。

  1. ISIS空爆をシリアに拡大するかとの問いにバラク・オバマ大統領は8月27日に合衆国は「戦略の準備ができていない」と答えていたが、大統領の真意はシリア国内のISIS攻撃の戦略方針を指していたのである。実施すれば大きなエスカレーションとなるので慎重な検討が前提だ。9月3日に海軍大学校からの生中継でチャック・ヘイゲル国防長官が米国の立場を明確にし、指導部がイラクおよびシリアで「ISILの動きを止め、打倒する」戦略をどこまで進めているのかをはっきりと説明している。

  1. これとは別にシリアが統合防空システムを運用中であることが課題だ。イラクと違いシリアは自国領空内で合衆国軍に要請したりしない。

  1. ISISと異なりシリアには米軍機を撃墜する能力がある。合衆国がこの水準の脅威に直面するのは1999年コソボ紛争以来のことで、シリア国内での軍事活動はさらに複雑な様相を示すはずだ。

  1. ISISとの対立、打倒策を模索するアメリカ指導層に参考となるのは有名な海軍戦略思考家アルフレッド・セイヤー・マハンの言葉だろう。「戦術とは人が作った道具である武器を使って世代を超えた人種の変容真価をわかちあうもの.....古くからの戦略の基礎は今も変わらず、あたかも岩の上に据えたようである」 ISISとの対決はまだ深いものではないが、マハンの知恵が示している普遍の戦略上の教義は今日でも通用する。状況が複雑だからこそ、有効な戦略がわれわれの理解の範囲の中にあることを喚起したい。

  1. ISISによる忌まわしい行為に対する感情的な反応は別にして、テロリストの行動には戦略的な論理が働いている。そもそも弱い存在のテロリストは行動することで不相応な反応を期待している。例としてオサマ・ビン・ラディンが2001年9月11日に何を考えていたかと言うと米国へのテロ攻撃で合衆国を長期にわたる高価なアフガニスタン戦に引きずり出そうとしたのだ。ビン・ラディンと配下のムジャヒディン戦士はソ連と同様に米国も痛めつけられると信じていた。実際にビン・ラディンは「アメリカを出血させ破産させるこの方針を維持し....アラーの許しを得てアルカイダの資金1ドルで敵の百万ドルを空費させるのだ」と2004年に発言している。ビン・ラディンとアルカイダは合衆国に厭戦気分を植え付けるのがねらいではなく、彼らに我が国を近づかせるのを狙っていたのだ。

  1. 「無実のアメリカ人ジャーナリストを殺害すれば目的を達せられると考えているのなら、すでにその狙いは失敗している」と発言したオバマ大統領が誤っていたらどうなるか。もしISISが失敗しなかったら。彼らの狙いが我々を戦いに引きづりこむことだったらどうなるか。

  1. 2001年当時のアルカイダのようにISISの言動には合衆国を戦いの場に誘う意図が明らかだ。アルカイダ同様にISISが「合理的に行動する」とは思えない。我々の側では理解に苦しむ点だが、これが戦略的にどんな意味を持ってくるかを説明しよう。第一に、合衆国にもっと目に見える役割を演じさせることでISISはイラク政府・軍の正当性が減ると考える。合衆国が地上軍再派遣せざるを得なくなれば顕著だ。簡単に言えば我々がプレゼンスを強化すれば今でも元気のないイラク政府がさらに弱くなる。

  1. 第二に、情報の拡散でSISにとっては新規戦闘員の勧誘が大幅に有利になる。現時点で米軍地上戦力の再派遣が非現実的であるので、ISISはまず米軍の空爆に耐えることをめざせばよい。


  1. 現在の対策は国際有志連合を形成し、シャトル外交を展開し、精密航空攻撃を実施して、機会あるごとにすべての行動を正しい方向に保つことだ。だがISISが示す脅威のレベルやISIS打倒に必要な方策には相当の犠牲と経費がかかり、9・11以来の経験を超えるものとなるかもしれない。
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  1. その分かれ目にいる今こそ第三次イラク戦争は9・11以降で最も厳しい局面で向かいつつあると言ってよい。■


2014年9月10日水曜日

オーストラリアへのそうりゅう型潜水艦導入で200億ドル商談が現実に近づく


記事通りなら大きな商談になりますね。海上自衛隊が計画中の建造隻数と同等の規模になると建造ドックが明らかに不足してしまいますがどうなのでしょう。訓練、運用でも日豪のつながりが強くなりそうです。一方、現地では造船所労働者が猛烈な反対をしていくでしょうね。今年中は目が離せないニュースになりそうです。






Report: Australia Moving Ahead With $20 Billion Japanese Sub Buy

By: Sam LaGrone
Published: September 9, 2014 12:02 PM
Updated: September 9, 2014 12:02 PM
Undated photo of Japanese Maritime Self Defense Force submarine Soryu (SS-501)
海上自衛隊の潜水艦そうりゅう(SS-501) 

オーストラリアがそうりゅう級潜水艦を日本から導入し、老朽化すすむコリンズ級に代替させる検討をしていることが現地報道news.com.au. で明らかになった。導入すれば10隻から12隻、200億オーストラリアドル(約2兆円)相当になる。

  1. 匿名政府筋を引用として同記事ではアボット政権は今年末までにディーゼル電気推進攻撃型潜水艦 (SSKs) 導入商談を発表するとしている。国産コリンズ級各艦は2026年までに退役させる。

  1. 「政府としては潜水艦建造能力のギャップをコリンズ級解体が現実のものとなる2026年以降放置できない」と同上国防筋は発言している。
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  1. これは7月の日豪両政府で決まった海洋流体工学分野での協力合意に基づくものであり、集団的安全保障に道を開く日本の憲法解釈見直しも踏まえたもの。協力関係から一気にオーストラリアによる潜水艦購入に展開する形だ。

  1. そうりゅう型SSK輸出が実現すれば、日本の海外軍事販売 foreign military sales (FMS) では大きな一歩となるが、オーストラリア国内の造船産業には打撃となる。

  1. アボット政権は以前はコリンズ級後継艦を国内建造するとしていたが、官営のASC Pty Ltd.(旧オーストラリア潜水艦会社)によるオーストラリア海軍向けホバート級駆逐艦建造で示した納期遅延、予算超過の実態からそうりゅう級購入に踏み切ることにしたもの。
Royal Australian Navy Collins-class submarine HMAS Sheean (SSG-77) near the Sydney Opera House. RAN Photo
    HMAS シーアン Sheean (SSG-77)、 写真オーストラリア海軍
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  1. その場合ASCは日本製潜水艦の保守契約を担当する見込み。

  1. そうりゅう型は三菱重工と川崎重工が交互に建造しており、通常型攻撃潜水艦としては世界トップクラスといわれる。潜水時排水量4,200トンの同艦はスウェーデン製スターリング式 V4-275R 大気非依存型推進(AIP)四基を搭載している。
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  1. 輸出の実現可能性は高いが、オーストラリア、日本双方の政府関係者から同記事へのコメントは出ていない。■

2014年9月7日日曜日

フランス強襲揚陸艦のロシア引き渡しを凍結


よく読むとフランスはロシアへの引き渡しを凍結するのであって、取り消すわけではないようです。何か裏があるのでしょう。引き渡しになればウラジオストック配備となり、太平洋の安全保障にとって懸念材料になりかねませんね。報道ではヘリ空母などと言っているようですが、立派な強襲揚陸艦です。

France Suspends $1.53 Billion Russian Amphibious Warship Deal Over Ukraine Conflict

By: Sam LaGrone
September 3, 2014 4:05 PM
An artist's rendering of the future Russian Navy amphibious warship Vladivostok. DCNS Photo
ロシア向け揚陸強襲艦ウラジオストックの想像図
DCNS Photo

フランスはロシア海軍向け強襲揚陸艦二隻合計15.3億ドル相当の商談を取り消す。ウクライナでロシア支援を受ける分離派と政府軍の戦闘が激化する中での対応とフランス政府が3日に発表。

  1. 大統領府からは「状況は深刻で、ロシアによる最近のウクライナ東部を巡る行動は欧州安全保障の根本原則を破るもの」との声明文が出ている。

  1. 「フランス大統領は休戦の可能性も見えてこない状況ではフランスはヘリコプター空母の一隻目引き渡しは認可できないと判断した」
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  1. ただし声明文では二隻(ウラジオストックとセパストポリ)を将来にわたり引き渡すことがないとは言っていない。

  1. これに対しロシア国防関係者も声明を出し「内容は楽しいものではないが、悲劇ではない。我が国の装備整備計画に影響はない。今後も国際法と成立済み契約の精神に則り行動していく」とユーリ・ボリソフ国防副大臣 Russian Deputy Defense Minister Yuri Borisov は国営メディアRussia Todayの番組で語っている。
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  1. 各種報道によれば今回のフランスの動きは米、欧による制裁措置の拡大とは別だが、艦艇2隻の引き渡し凍結は米国とウクライナから数か月にわたり批判を受けての決定だ。
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  1. ウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコ Petro Poroshenko は7月にマレーシア航空17便の撃墜事件後にもかかわらず商談が進展していることに「非常に失望」していると発言している。

  1. 米国政府は繰り返し艦艇売却に反対の意見を表明している。「どの国もロシアへ武器売却をすべきではない」と国務省報道官補マリー・ハーフ Marie Harf が7月の記者会見で述べている。「ミストラル級の同感の引き渡しは考えられません」


  1. ただ次の段階が見えてこない。6月にロシア水兵400名がサンナゼルに到着しており、ウラジオストックの運用訓練をするはずだった。今年末の引き渡し予定となっていたが、訓練そのものも延期となればロシア水兵はどうなるのか不明だ。

  1. 問題の強襲揚陸艦は排水量21,000トンでヘリコプター20機を運用する。ドック格納庫から上陸舟艇を発進させ、長距離なら450名、短距離なら900名の兵員を運ぶ。ロシア向けには大型ヘリコプターの収納と北極海での運用を考慮した改良がくわえられている。

  1. ロシアは二隻をウラジオストック海軍基地に配備する予定だった。■

2014年9月6日土曜日

中国 空母運用テスト中にパイロット二名を失う








Two PLA Pilots Have Died Testing Fighters for Chinese Carrier

By: Sam LaGrone
Published: September 5, 2014 5:44 PM
Updated: September 5, 2014 6:25 PM
中国の空母「遼寧」, PLAN Photo

人民解放軍空軍のパイロット少なくとも2名が空母遼寧で運用予定の機体テストで死亡したと中国国営メディアでひっそり報じている。

  1. 「パイロット二名がテスト中にその生命ををささげた」と8月27日報道で瀋陽J-15の空母運用テスト中の事故を伝えている。記事ではそれ以上の詳細は伝えておらず、機体がどうなったかも不明だ。

  1. 9月5日付のJane’s Defence Weekly では「少なくとも二機を喪失したようだ」と結論づけている。


  1. 海軍問題の専門家エリック・ワーゼイムEric Wertheim(米海軍協会発行「世界の戦闘艦艇」U.S. Naval Institute’s Combat Fleets of the World 著者)によれば今回の事故は異例ではないという。

  1. 「驚くにあたらない」とUSNI Newsに5日答えている。「空母航空隊には危険がつきもの、とくに初心者にはそうだ」

  1. 中国はソ連時代の技術に大きく依存して空母中心の打撃群の整備に乗り出した段階で、遼寧は技術実証の手段の色彩が強く、国産空母がこの後続くとみられる。

遼寧艦上で運用中のJ-15、日付不明写真 PLAN Photo

  1. J-15はライセンスを無視したスホイSu-33フランカのをコピーで中国はロシアが設計しウクライナが建造した遼寧から運用中。

  1. 中国は空母からの航空運用をブラジル海軍パイロットから学んでいると伝えられている。ブラジルは1960年代からフランス製中古空母を運用している。

  1. それでもPLAは空母での航空運用を素早く学びつつあり死傷者は米海軍実績を下回る。


  1. 2013年時点で当時の大西洋航空部隊司令官テッド・ブランチ中将 Vice Adm. Ted Branch (現海軍情報部長)は「中国は我々より早く学び、我々の得た教訓を活用するだろう」と述べていた。
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  1. 米海軍は空母ジェット機運用を体得する過程でパイロット、機体を相当喪失している。

  1. 1949年から88年にかけて「海軍と海兵隊で1,200機を喪失し、死亡は8,500名にのぼる」と「米海軍航空戦力100年史」 “One Hundred Years of U.S. Navy Airpower” の著者ロバート・C・ルーベルRobert C. Rubel.は述べている。

  1. 中国については空母戦力整備の仮定で発生した損失を中央政府が認めることは異例だ。遼寧は中国国民の文化面で大きな人気を集めており、艦と乗員は各地で崇拝の対象になっている。

  1. Jane’sによれば遼寧は四か月に及ぶ乾ドック内整備を終えて出航したばかりで、飛行テストをまもなく再開するという。■



F-35エンジン火災事故の問題解明進む ただし根本原因はまだ不明



ここにきてエンジンの構造問題が出てきたのですが、代替エンジン案を却下してまでプラットにかけたF-35開発がこのままではプラットと心中してしまいかねません。どこまで同機の開発は不運につかれているのでしょうか。F-35導入を決めた各国は本件の進展を神経質にながめているのでしょう。




F-35 Fire: In Search Of A Solution

JSF engine fire blamed on seal friction
Sep 8, 2014
Guy Norris, Bill Sweetman and Amy Butler | Aviation Week & Space Technology.
遅れているロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機の運用開始がさらに遅れる可能性が浮上してきた。プラット&ホイットニーF135エンジン火災事故で決定的な原因が未解明のためだ。6月23日にエグリン空軍基地でのAF-27号機火災「偶発事例」とか言われてきた。しかし、Aviation Weekは少なくとも5件のエンジンが機体から取り外されており、予想外に早く摩耗が発生していることを知るに至った。
今月末までにトラブル回避策をみつけシステムズ開発実証(SDD)機材21機を制限なしで飛行させるはずだった。これが時間どおりにできないと、初期作戦能力獲得の日程が実現できない、とJSF開発室長クリス・ボグデン中将が3日に認めている。

プラット&ホイットニーもエンジン部品の再設計で事故再発を防止しようとしており、JSF訓練の飛行制限解除を目指している。ボグデン中将によれば原因究明は当初の138要素を4つまでしぼりこんでいる。プラットは根本原因の究明を待っている。
ただし再設計の所要時間数、費用はまだ不明で製造中のエンジンを改装するのか、完成済みエンジンの改修になるのかも不明。ペンタゴンの調達業務トップ、フランク・ケンドール次官は9月3日に「莫大な費用にならないと確信している」と語っている。
JSF開発室はAF-27号機の事故詳細で情報開示を拒んでおり、単価205百万ドル(事業調達コスト、2013年度選抜調達報告書に準拠)の同機を再度飛行可能とするための原因調査が完了していないとしている。プラット&ホイットニーにとってはテスト日程で再度リスクが浮上してきたことは、ボンバルディアのCシリーズとともに同時並行しており、ともに新型P&Wエンジンを搭載する事例となる。
一方、計5基のF135エンジンが機体から外されているのは新検査方式で欠陥が見つかったためだ。うち一基はF-35 CF-9(生産型F-35Cの9号機)からで、飛行時間は90時間に満たない。
AF-27は事故発生の三週間前に飛行した際にエンジンが2秒間にわたり「収縮」したとボグデン中将は語る。これにより「激しい摩擦」がファンステージの固定部分とエンジンのローターの間で発生し、摩擦熱が1,900Fに達したが、設計上は1,000Fの想定だったという。
この熱上昇で微小亀裂が隣接する第三段ファンブレイドに発生したとボグデンは述べる。亀裂は通常の運航中に拡大し、問題のブレイドがディスクから分離した。エンジンのケーシングは脱落したブレイドを抑えることができず、機体左側と後部の燃料電池に穴が開いた。ジェット燃料と超高温の気体が混じり火災につながった。
固定部分とローターの間の摩耗の兆候はAviation Weekが元関係者から入手した画像で明らかになっている。CF-9のエンジンだという。
ボアスコープからの画像では片持梁構造の固定部分cantilevered statorブレイド数枚とローター部分の各ステージ間の刃形シールknife-edge-type seal が視認できる。Aviation WeekはJSF開発室に画像がCF-9エンジンのものかを確認したが、同室は確認を拒んだ。


根本原因候補は4つに絞り込んだとボグデン中将は説明している。問題が見つかったF135エンジンのうちすくなくとも二基は長時間運転していない点が重要だ。AF-27の初飛行は2013年4月で、CF-9はその三か月後。CF-9のエンジン稼働時間は146.5時間でエンジン飛行時間は66.7時間となっている。同機のエンジンは7月以降のボアスコープ点検二回を合格しており、亀裂が発見されたのはわずか1.3飛行時間後のことだった。
F135の特長として固定部分と回転部分両方の末端のシールに摩耗性材料が使われており、高性能エンジンの各ステージには圧力比が高くなり、シールはエンジン後部から前部にかけての気体漏れを最小限に抑えるため不可欠になっている。漏れが発生すると性能や効率が悪くなるからだ。
軽いg運動で「激しい摩擦」と超高温が発生する理由は解明されていない。ただし操縦時の荷重とエンジン各ポイントでの間隙が歪んだり外れたことの関連はあるのだろう。F135は戦闘機用としては最大級の高性能エンジンでP&WのF100より70%も重く、24%も大きい寸法になっている。その結果、慣性力、回転力が従来より大きく働く。AV-8BハリヤーIIが搭載するペガサスエンジンでもブレイド摩擦問題が離陸時に発生しており、エンジン点検修理が必要となった事例がある。

対応策は二方面で進む。SDD機材はフライトテストで「焼き付け」現象の確認をする。これは摩擦性素材を擦り減らす計算づくの手順で想定外の発熱を発生させないもの。その目標はまずSDD機材の飛行制限を解除し、テストを予定通り実施することだ。これは可能とボグデン中将は認め、この作業で事故の再発防止になるという。
ただし10月にプラット&ホイットニーはファン部分の改良型のテストを開始する予定で、6月に発生したような摩擦を回避することが主眼だが、事故の根本原因とは無関係だ。「最終解決は設計寿命の確保になる」と同社は言い、「社内テスト結果を今後共有できると期待している」.
P&Wは納入済み156基のエンジン改修費用を全額自社負担する。
F-35の飛行は再開されているが、現時点で飛行3時間ごとに襤褸スコープ点検が義務付けられている。最大速度はマッハ0.9に制限し、 -1 g から+3 g.の制限も付き、迎角は16度までとなっている。テスト機はマッハ1.6,3.2gまでが許可され点検間隔も最長で6時間となっているがテスト機材以外はすべて厳しい制限を付けられている。
開発室、プラット&ホイットニー双方ともこれまでのF135点検で予知手法ではAF-27エンジン不良や他機で見つかった過剰摩擦が見つからなかったのはなぜかとの問いに沈黙を保っている。ジェネラルエレクトリックのF136エンジン代替案を葬るべく展開した一大キャンペーンでP&Wは予知診断手法で問題は早期発見でき、「飛行運用への影響を緩和できる」と説明していた。■


米韓合同陸上機械化部隊が創設される




今回発表となった新部隊は北朝鮮崩壊時に大量破壊兵器を制圧し、流出を防ぐ意味があるのでしょう。集団安全保障ともからみ日本も静観できない構想ではないでしょうか。


Report: US, South Korea Set Up Wartime Unit To Destroy North's Nukes

Sep. 4, 2014 - 04:23PM   |  
By AGENCE FRANCE-PRESSE   |   Comments
Republic of Korea Marines participate in a mock amphibious landing during an exercise in March with US forces.
韓国海兵隊が模擬上陸作戦を三月の米軍合同演習で実施している (Master Sgt. Michael Schellenbach / US Marine Corps)

SEOUL, SOUTH KOREA — 9月4日に韓国から合衆国との合同部隊創設の発表があった。報道によれば開戦時に北朝鮮の大量破壊兵器に対応するものだという。
米軍少将が指揮する機械化部隊として来年上半期中に編成されると韓国国防省が発表。
「両国合同部隊として戦時の作戦部隊のな初の試み」と国防省報道官は述べたが任務内容には触れていない。
同部隊には北朝鮮の大量破壊兵器の排除が認められているとの聯合通信報道は報道官に確認を拒否された。
国防省によれば新部隊の米韓合同司令部はソウル南方の議政府Uijeongbuに置く。同地は北朝鮮による侵攻への抑止力として米陸軍第二歩兵師団が防護している。
全面戦争となれば、韓国の機械化一個旅団が米第二師団に合流すると発表。
両国は休戦したままで、平和条約はないので、技術的に交戦状態のままだ。
軍事協定により約3万の米軍部隊が韓国に駐留しており、有事には米軍司令官が韓国軍640千名も指揮下にいれることになっている。
米国による戦時統制権が有効なのは2015年までだが、韓国は統制権返還の先送りを希望しており、北朝鮮の核とミサイル開発の脅威をその理由としている。
一方で韓国と米国は恒例の軍事演習を8月に実施しはじめて核攻撃の脅威への対応が訓練に取り入れられたと韓国国防省は発表しており、両国協議で決まった「個別調整ずみの」抑止力戦略に沿ったものだろう。
韓国は合衆国の核の傘で守られており、有事の際は韓国内の米軍部隊は本国並びに東アジアの米軍部隊で祖増強されるはずである。
北朝鮮は6月に新型高精度戦術誘導ミサイル発射に成功と発表しており、その後もミサイル、ロケット弾の試射を続けている。
国連決議により北朝鮮は弾道ミサイル発射は禁じられている。にもかかわらず北朝鮮はミサイル発射を正当防衛の一種として正当化しようとしている。■



2014年9月5日金曜日

F-35Aエンジン火災事故(6月)の原因解明に近づく





F-35 Blade Microcracking Began Three Weeks Prior To Engine Fire

Sep 3, 2014
Amy Butler | AWIN First

6月23日にF-35AエンジンF135で発生した火災事故を発生させたのは第三段ローターの微小亀裂 microcracks と判明した。この亀裂は事故の三週間前から、ヨー、ロール、gストレスを組み合わせつつ安全にパイロットが操縦した際にに広がったと開発責任者が明らかにした。
  1. わずか2秒間の操作でブレイドのチタン合金エンジン外部を補強する摩耗性条片が「激しく摩擦」し、エンジン温度は1,900F(約1.038C)と想定の1,000Fを大きく上回ったと米空軍クリストファー・ボグデン中将が9月3日に明らかにした。

  1. 微小亀裂はその際に発生し、その後三週間で成長しブレイドが分解し燃料タンクに穴が開いた。

  1. F-35共同開発室はF135エンジンブレイドの摩擦が火災原因であり、全機飛行停止の原因となったとつきとめた。F135メーカーのプラット&ホイットニーはブレイド摩擦を発生させない条片を使う新設計にとりかっており、10月にテストを開始とボグデン中将が明らかにした。

  1. 一方で、「焼き付き」措置を別個に検討しており、一定の制限下の飛行実施で条片を摩耗させる現象で、これが確立されれば改修せずに厳しい条件でも飛行再開が可能になるのではと期待がある。現在の飛行は厳しく制限された形で実施中だ。またブレイドのチタン合金の冶金特性も調査中だ。
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  1. テスト機材は21機になっており、各エンジンはボアスコープで三時間の飛行後に毎回点検を受けている。これが迅速なテスト実施の妨げになっている。

  1. プラット&ホイットニーは納入済エンジン156基すべての点検費用を負担する。

  1. 「プラット&ホイットニーの本問題への対応はとても良好」とボグデンは述べ、「技術的観点から同社はAチームをあてている。営業の観点からは同社はこの問題を絶対解決しなければと考えている」
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  1. 調査チームは原因となりうる要因を4つまで絞り込んでおり、今月中に真の原因を解明との期待がある。

  1. エンジン火災事故でテスト日程は30日から45日相当遅れているが、ボグデン中将は海兵隊の初期作戦能力獲得予定は来年7月だと強調している。■

2014年9月4日木曜日

ソマリア空爆でテロリスト集団最高指導者の排除を図った米軍特殊作戦部隊



公安調査庁によれば今回の標的となった組織もイスラム国樹立を目指しており、場所は違いますが、イスラム国への対応の一環とみることもできます。ペンタゴンからの歯切れの悪い情報開示は特殊作戦であることに加え、ソマリアが米国には忌まわしい記憶が残る地でもあり、結果報告で配慮しているのでしょう。

Pentagon Targeted Al-Shabaab Leader in Somalia Strike

By: Dave Majumdar
Published: September 3, 2014 8:27 AM
Updated: September 3, 2014 8:27 AM
Ahmed Abdi al-Muhammad, also known as Ahmed Godane in an undated photo
アーメド・アブディ・アルムハマッド別名アーメッド・ゴダネ 撮影時期不明


ソマリアでテロリスト組織アルシャバアアブ Al-Shabaab を狙った空爆を月曜日に実施したペンタゴンだが、指導層を排除できたのか不明のままだ。

  1. 空爆の標的は組織の最高指導者アーメッド・アブディ・アルムハマッド Ahmed Abdi al-Muhammad 別名アーメッド・ゴダネ Ahmed Godane で2013年のウェストゲートモール(ケニア・ナイロビ)襲撃事件を実施したと自ら認めている。

  1. 「作戦結果は評価中で、追加情報は適当となった時に提供する」とペンタゴン報道官ジョン・カービー少将は9月2日に報道陣に述べている。「作戦の具体的情報は、部隊名、情報の出所、戦術、方法など含め一切お知らせできない」

  1. ただカービー少将によれば空爆には米陸上部隊も加わり、首都モガデシュで実施されたという。空爆でゴダネ含むアルシャバアブ指導部がいたとされる野営地が破壊された。

  1. 「昨日東部標準時間11:20ごろ、米特殊作戦部隊が有人機無人機を使い、野営地1と車両をヘルファイヤミサイルとレーザー照準弾で破壊した。」(カービー)

  1. ただ作戦に投入した機種や所属はあきらかにしていない。たださい、米特殊作戦司令部 Special Operations Command (SOCOM)  には米空軍所属のジェネラルアトミックスMQ-1プレデターとMQ-9リーパー無人機が配属されている。

  1. SOCOMは特殊作戦用ヘリコプターやガンシップに改造した輸送機も運用中。

  1. カービー発表から推測すると投入されたのはMQ-9の可能性が高い。同機はロッキード・マーティンAGM-114ヘルファイヤーミサイルとレーザー誘導爆弾を搭載できる。■


黒海で増強されつつあるNATO艦船の動き



ウクライナでロシアが真っ先に狙ったのがクリミヤ半島です。黒海を裏庭と考えるロシアにはNATO艦船の動きは神経をいらだたせていることでしょう。国内では黒海の動きは報道されていないと思いますので、今後も動静をフォローしていきます。




Four NATO Ships Due in Black Sea Ahead of Maritime Exercise

By: Sam LaGrone
Published: September 3, 2014 3:24 PM
Updated: September 3, 2014 3:26 PM
Sailors assigned to the Arleigh Burke-class guided-missile destroyer USS Ross (DDG 71) conduct small boat operations in a rigid-hull inflatable boat on Aug. 3, 2014. US Navy Photo
アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USS ロスRoss (DDG 71) 乗組員が小舟艇の訓練を8月3日に行っている様子 US Navy Photo

NATO艦船4隻が黒海に数日以内に移動し、ウクライナ含む国際演習に臨むことが米海軍発表から判明した。今回の4隻を加え、NATO艦船は黒海に9隻、過去最大規模になる。

  1. 誘導ミサイル駆逐艦USSロス Ross (DDG-71) がボスポラス海峡を通過したと米第六艦隊から発表あり、フランス海軍フリゲート、コマンダン・ビロCommandant Birot(F796)も通過するという。

  1. ロスの派遣はNATO加盟国ならびに域内提携国の集団的安全保障への米国の真剣さを示す目的があると第六艦隊は発表している。

  1. カナダ海軍のハリファックス級フリゲートHMCSトロント Toronto (FFH-333) 、スペイン海軍誘導ミサイルフリゲート艦アルミランテ・フアン・ド・ボルボーンAlmirante Juan de Borbón (F-102) も9月7日までに黒海に移動するとロシア通信社イタル-タスが報道している。

  1. 各艦は演習シー・ブリーズが9月8日から10日にかけ実施されるため派遣されたとペンタゴン報道官スティーブ・ウェーレン大佐が報道陣に3日発表している。演習では海上阻止行動、防御、航法、人道災難救援humanitarian and disaster relief (HADR) を実施する。7月には機雷対応を主眼とした海軍演習が行われている。

  1. フランス海軍の情報収集艦デュピュイドローム Dupuy de Lôme (A759)は依然として黒海にあると言われ、ロシアに対する示威ミッションにあたっている。

  1. 黒海内に自国領土を有さない各国の艦船はいわゆる1936年のモントルー条約で21日を超えて黒海に艦船を派遣することができない。■

2014年9月3日水曜日

台湾が対中国ミサイル防衛に重点投資



再び台湾のニュースです。新型迎撃ミサイルと言うものの、ご覧のように小型ミサイルでこれで大丈夫なのかと心配になるくらいですが、電子工業の発達した台湾ですので、性能は確かなのでしょう。またかえって大型化すると中国を刺激することになるのかも。そこらあたりに台湾の知恵が見えますが、かつては海峡を挟み軍事優越を維持してきた台湾がここまで追い込まれているのでしょうか。



Taiwan to spend $2.5 billion on anti-missile systems

Aug. 30, 2014 - 04:17PM   |  
By AGENCE FRANCE-PRESSE   |   Comments
(CORRECTION) Taiwan for the first time u
台湾が2007年軍事パレードで初公開した天弓3ミサイル。 (PATRICK LIN / AFP/Getty Images)

TAIPEI — 台湾は今後9年間で748億台湾ドル(25億米ドル)を投じミサイル迎撃システムを構築し、中国への防空体制を固める。
  1. 台湾国防部は現地開発の天弓 Tien Kung 3 (Sky Bow 3)地対空ミサイルを2015年から2024年までに旧式のホークミサイルと更新する。実現すれば台湾国産装備の調達として最大規模になる。

  1. 天弓3を開発したのは中山科学技術院 Chungshan Institute of Science and Technology で戦術級弾道ミサイルとミサイル迎撃に対応した仕様。1996年から開発を開始し200億台湾ドル以上を投入したといわれる。天弓3は2007年の軍事バレードで初めて公開され、2011年度のミサイル演習でテストされている。

  1. 蘋果日報Apple Daily によれば前国防部長高華柱 Kao Hua-chu が天弓3で中国巡航ミサイルへ対抗が可能で、J-20ステルス戦闘機にも対応し、台湾の防空能力向上につながると発言している。

  1. 台中間の緊張は馬英九 Ma Ying-jeou の総統就任(2008年)から一気に緩和しており、親中路線を取る馬は2012年に再選されている。

  1. とはいえ、中国は台湾を自国領土の一部と認識し、再統一の機会を待っているが、必要なら力で達成する構えだ。

  1. 台湾の専門家の試算では台湾に照準を合わせる人民解放軍のミサイルは1,600発を超えるという。台湾国防部関係者のコメントはいまのところ得られていない。■


2014年9月2日火曜日

英空軍向けA400M一号機初飛行、引き渡し近づく



RAFはC-17も運用中ですね。中東や中央アジアへはC-17、アフリカなどヨーロッパから近い目的地にはA400Mと使い分けるのでしょうか。日本のC-2は開発が遅れるうちに、輸送機市場はどんどん進展していきます。



Royal Air Force A400M Makes Its Maiden Flight

Sep. 1, 2014 - 01:59PM   |  
By ANDREW CHUTER   |   Comments
MAIDEN VOYAGE: The first Airbus A400M new generation airlifter ordered by the Royal Air Force has made its maiden flight, marking a key milestone towards its delivery. The aircraft, known as MSN15, took off from Seville, Spain, at 14:25 local time (GMT+1) on 30 August and landed back on site 5 hours and 5 minutes later.
英空軍向けA400M一号機が初飛行。8月30日スペインで現地時間14:25に離離陸し5時間5分後に着陸している。 (Media Airbus Defence And Space)

LONDON — 英空軍向けエアバスA400M一号機が初飛し、英国は同輸送機の運航国三番目に一歩近づいた。
アトラスの呼称を与えている英空軍(RAF)の一号機はスペイン・セルビアを8月30日離陸し、5時間の初飛行を実施。
さらにテスト飛行が今月後半に予定され、エアバスによれば同機は今月末に引き渡される。
英国防省はフランスと製造スロットを交換しており、今回の引き渡しは当初の計画より早くなる。
英国の発注数は22機で、今年中に4機が引き渡される。
現時点でフランスとトルコが同機を運航中。フランスへは4機、トルコへ1機引き渡しずみ。■



2014年9月1日月曜日

第六世代機: 海軍版に人工知能搭載か





第六世代機に関心をお持ちの層は多いようですね。五月雨式にニュースが出てきますので都度ご紹介することにいたします。今回のソースは海軍協会なのでF/A-XXの視点が中心になっていることは勘弁ください。





Navy’s Next Fighter Likely to Feature Artificial Intelligence

By: Dave Majumdar
Published: August 28, 2014 3:56 PM
Updated: August 28, 2014 3:56 PM
Boeing concept for F/A-XX. Boeing Image
ボーイングのF/A-XXコンセプト . Boeing Image


ペンタゴンが企画中のボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネットおよびロッキード・マーティンF-22ラプターの後継機種には人工知能が大幅に搭載されるようだ。
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  1. スーパーホーネット後継機となる海軍のF/A-XXは2030年ごろの配備を目指す。
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  1. 米空軍の次期戦闘機F-XはF/A-XXとは相当異なる機体になるが、両軍で共通部分の基本合意ができている。

  1. 「PNT(Positioning, Navigation and Timing 位置調整・航法・時限調整)や通信、ビッグデータ処理で海軍、空軍の合意ができた」と海軍関係者が述べている。

  1. ただし人工知能(AI)含む高度技術内容がどれだけ戦術戦闘機の任務達成に貢献するか不明だ。とはいえ、AIはF-22や同じロッキード・マーティンのF-35で搭載しているセンサー統合のコンセプトに通じパイロットにとってはなじみやすいかもしれない。

  1. ただし海軍、空軍ともに技術的に遠大な目標をもつものの、現実には相当の溝がある。
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  1. 海軍、空軍はシリコンヴァレーのハイテク産業の助けを借りて第六世代戦闘機を実現しようとしている。8月27日にマイク・ホステジ空軍大将Gen. Mike Hostage(航空戦闘軍団ACC司令官)が「イノベーションサミット」と称する会合をカリフォーニア州モフェットフィールドで開催している。ねらいは新規の発想を制空権確保に活用すること。.

  1. F/A-XXの初期性能説明文書 initial capabilities document (ICD) はペンタゴン内部の手続きで埋没している。海軍は新型戦闘機案の最終決定前で重要な工程となる代替手段分析 analysis of alternatives (AOA) を2015年に開始する。■