2022年7月2日土曜日

J-20は三機種からの技術盗用で実現した。手に入るものは盗めばよい、一から苦労したくないと考える中国人の思考にみる現実と限界。

 


国には、競合相手から設計や技術、さらには航空機全体を借用(あるいは盗用)してきた長い実績があり、中国初のステルス戦闘機成都J-20マイティドラゴンも例外ではない。


J-20は、アメリカ以外で初のステルス戦闘機となり、1983年から34年間続いたアンクルサムの低視認性機独占を終わらせた。J-20が就役すると、アメリカとロシアで、ステルス戦闘機の設計を中華人民共和国が盗んで就役を早めたと非難する声が多く聞かれた。


しかし、J-20は他の第5世代戦闘機とすべて

同じには見えない。J-20が独創的なデザインではないためだろう。J-20は少なくとも三種類の戦闘機計画から要素を盗んでいる。



戦闘機設計盗用の実績J-20

成都J-20


中国の急速な軍拡と近代化は、大規模な経済的、政治的努力の結果として実現した。縁故採用や腐敗が蔓延していた中国軍だが、今や770隻以上の艦船と高性能ミサイルシステムを保有し、多くは南シナ海全域の領有権の防衛に充てられ、太平洋で軍事大国の1つになった。中国が非常に短期間で多く達成したのは否定できない。


また、中国の防衛構想を詳しく見てみると、急速な進歩は、貿易パートナーや友好国含むあらゆる方面から技術上の秘密を抜き取る、極めて大規模なスパイ組織のおかげなのは明らかだ。中国の軍事航空分野ほど、「窃盗による進歩」を生かした分野はない。


例を挙げると、成都J-10は、1980年代に中国がイスラエルから購入した情報がもとで、原型ラヴィ戦闘機は米F-16をベースにしていた。


瀋陽 J-10 (Wikimedia Commons)


瀋陽J-11とJ-16は、いずれも中国が1989年に購入したソ連のSu-27をベースにしている。ソ連は中国に売りたくなかったのだが、当時の絶望的な経済状況から手を出さざるを得なかった。


瀋陽J-11 (Wikimedia Commons)


中国の現在の主力空母艦載戦闘機である瀋陽J-15も、ロシアのSu-33をベースにしているが、ロシアから入手したのではない。モスクワが設計図提供を拒否したため、北京はウクライナからこの戦闘機の試作機(当時はT-10K-3と呼ばれていた)を購入し、それをリバースエンジニアリングした。


Shenyang J-15 Flying Shark tail number 108

瀋陽J-15 


他の例もある。中国は、地球上最強の軍事大国と競合し、追い越すためには、迅速に能力を同水準にする必要があると理解し、費用対効果が最も高い方法は、空母打撃群の戦術であれ、制空戦闘機の設計であれ、ゼロから始めるのではなく、すべて盗むことだ。


成都J-20は米国以外で初のステルス戦闘機


成都J-20マイティドラゴンは、中国初の第5世代戦闘機で、ルーツは1990年代後半に始まったJ-XX計画に遡る。F-22ラプターの初飛行から約11年後の2008年に、成都のプロジェクト718が初のステルス戦闘機として前進することが決まったが、設計は2014年に大幅修正を受け、2017年に「戦闘準備完了」宣言で生産開始された。


単座の双発戦闘機は、F-22の44インチにわずか及ばない42フィート強の翼幅と、F-22の62インチよりかなり長い69フィート7インチの全長だ。中国は、WS-15と呼ばれる第5世代エンジン(推力44,000ポンド)の導入に苦労している。その結果、現在のJ-20は、ロシア製AL-31(推力33,000ポンド)か、最近は中国独自のWS-10Cを搭載している。


成都 J-20 (Wikimedia Commons)


最高速度はマッハ2、航続距離は1,100海里、運用最高高度は6万6,000フィートである。中・長距離ミサイルを4発搭載でき、胴体の左右の小型の補助ベイに短距離空対空ミサイルを2発搭載できる。


J-20はしばしばアメリカの制空戦闘機F-22ラプターと比較されるが、技術的に言えば、異なる役割で設計されている。ラプターは空戦の支配が目的だが、J-20はF-35のように敵地深部まで飛び地上目標の攻撃を狙った。しかしその後、中国は空戦能力の差を埋めるために、よりダイナミックなドッグファイターとするために推力偏向制御など新しいシステムを組み込んだ。


ロシアは中国製戦闘機の公開直後、J-20とMiG1.44の類似性を指摘した

MiG 1.44 試作機


1991年にソ連が崩壊した後も、ロシアは米国が開発中のF-22ラプターに匹敵する空戦能力を有する戦闘機を目指し、研究を続けた。最終的にスホーイPAK FAが勝利し、Su-57フェロンにつながったものの、ロシアは少なくともその他二形式のステルス戦闘機を検討していた。前方掃射翼のSu-47ベルクト、ミコヤンのMFIプログラムのMiG1.44試作機(MiG 1.42量産戦闘機を意図)だ。このうち、

MiG1.44は1999年に公開されたが、実は開発は1980年代から始まっていた。1994年にはMiG1.44試作機が地上試験を行ったが、当時のミコヤンの財政難から、それ以上の成熟化は不可能だった。結局、2000年2月に飛行した。


Su-47の後方翼ほど劇的ではないが、MiG1.44はカナードを主翼前に配置し、中国のマイティドラゴンと非常によく似たレイアウトなど、ロシアの伝統的な戦闘機デザインを逸脱している。ロシアが類似性に気づいていないはずがない。


2016年10月、中国は珠海航空ショーでJ-20を正式発表したが、数日後に、ロシア国営メディアが成都を罵倒していた。中でもよく引用されたのが、ロシアの「祖国の工廠」誌の副編集長ドミトリー・ドロスデンコDmitry Drozdenkoの発言だ。


「この機体はロシアのMiG1.44が原型だ。同機はPAK FAに対抗するため作られ、2000年初飛行した」とスプートニクで語った。「中国機は非常によく似ている。公式には発表されていないが、J-20はサルートが開発したAL-31Fエンジンを使用しており、中国が5億ドルで購入した」。


成都J-20 上, MiG 1.44 下


クレムリン系メディアのタス通信も、ヴィクトル・リトフキンViktor Litovkinの記事を掲載し、追随した。


「中国は最高モデルをコピーできる。方法を知っている。しかし、コピーとは常にオリジナルより少し悪いものであることを忘れてはならない」。「中国のJ-20と国産MiG1.44を比較するのは自然だ。2機の外観は非常によく似ている。内部のレイアウトでは、疑問が生じる。計器や機器がどれだけ正確にコピーされているのか」。


注目したのはロシアだけではなかった。ロンドンの国際戦略研究所の航空戦の専門家、ダグラス・バリーDouglas Barrieも当時、J-20とMiG1.44の著しい類似性を重視していた。

「J-20の後端は1.44に酷似しており、デルタカナードを備えた全体的なレイアウトも同様だ」。「偶然の一致なら、目を見張るものがありますね。ロシアが技術支援を行ったかもしれないが、証明するものは何もない。しかし、中国は10年半にわたり、防衛調達の多くをロシアに頼ってきた」。


r/WarplanePorn - Front view comparison between Mig 1.44 and its J-20 [3455x3859]MiG 1.44 (上) 、 J-20 (下)


ミコヤンは、J-20の公式発表のかなり以前から、中国のステルス戦闘機開発への支援を否定してきた。2010年に中国の新型戦闘機の画像が公開されると、ロシア企業は攻勢に転じ、ロシアメディアで「中国にいかなる装備も納入していないし、これまでも納入したことはない」と表明した。もちろん、この発言は明らかな誤りだった。ミコヤンは過去数年間、成都J-7となったMiG-21のキットや部品、完成機を中国に公然と販売していた。


また、ミコヤンは1990年代後半に経営難に陥り、1999年にMiG1.44の公開前に経営陣が交代しているが、設計移転が行われた可能性がある。特にMiG1.44の開発が見送られた後、資金繰りに窮していたのであれば、中国に資金を求めるのは理にかなったことだろう。


2011年8月、トーマス・グローブは、ロイターでロシア防衛産業内の関係者にインタビューし、ミコヤンは確かにJ-20開発に協力したが、合法的だったかは分からないと聞き出した。「彼らはミコヤンに関連する文書にアクセスしたようで、国防省のステルス戦闘機入札で飛ばした機体だ」。


グローブはさらに、ロシアのアナリスト、アディル・ムカシェフに会い、この話を裏付けた。「中国はミコヤンの尾翼を含む部品の技術を金で買ったのだ」。



J-20は三形式ステルス戦闘機の要素を取り入れた機体だ


J-20とMiG1.44は非常によく似ているが、明らかな違いもある。しかし、それは中国のオリジナリティを示すものではなく、盗んだデザイン要素を混ぜ合わせた可能性がある。


J-20の全体的なデザインはMiG1.44の影響を強く受けているかもしれないが、レーダー探知を破るアプローチは、ロッキード・マーチンのF-22ラプターやF-35統合打撃戦闘機の設計を明確に借用している。そして、中国がMiGから設計や材料を手に入れたかでは不確実性が残るが、中国が米ステルス戦闘機設計にアクセスしたことについては疑問の余地はない。


2014年8月、カナダ在住の中国人、スー・ビン(スティーブン・スーとも名乗っていた)は、中国政府のためボーイングやロッキード・マーチンといったアメリカの航空会社から63万以上のファイルを盗み出すハッキング活動をしたとして逮捕された。証拠として提出された本人のメールによると、「我々(中国)がアメリカのレベルに急速に追いつけるような...(そして)巨人の肩に簡単に立てるような」F-22とF-35の「青写真」も、このハッキング活動で盗んだという。


F-22 ラプターの機首前方部分 (上), J-20 野堂部分 (下)


J-20は遠目にはMiG1.44に似ているが、近づくとF-22やF-35との類似性が顕著になる。J-20の前部胴体、特に角ばった機首はF-22のDNAをはっきりと示しており、両側の大きなエアインテークはF-35と強いデザイン上の共通点がある。全体として、J-20はロッキード・マーティンの低視認性設計アプローチを活用し、全体形状はミコヤン・ミグ1.44計画からインスピレーションを得ていないにしろ、影響を受けているように見える。


F-35 (上), J-20 (下)


もちろん、ステルス機の開発では、機能によっていくつかの類似点が生まれることがあるが、ステルス機は、一部アナリストがいうほど限定的なものではない。しかし、生産に至らなかったステルス戦闘機、ノースロップYF-23やボーイングX-32を見れば、低視認性を実現する方法は1つだけではないことがよくわかる。


Northrop YF-23 - Wikipedia

ノースロップYF-23はF-22を上回るステルス性能があったといわれる (Wikimedia Commons)


中国の歴史的な粘り強さは、外国の航空機デザインを盗み、吸収することにあり、J-20はMiG1.44、F-22、F-35のコピーだけではない可能性が高いように思える。むしろ、中国エンジニアが各種要素から好きなものを選び、空白を埋めただけで、実際には3型式の組み合わせになっている。


もちろん、われわれにできることは、証拠から結論を出し、新たな証拠が出てきたときには立場を変えることだ。J-31は現在、生産に向け進展しており、ロッキードの失われたいとこに酷似している...これが、今後の会話になるのは間違いない。■


Stolen stealth fighter: Why China's J-20 has both US and Russian DNA - Sandboxx

Alex Hollings | June 30, 2022

 

Alex Hollings

Alex Hollings is a writer, dad, and Marine veteran who specializes in foreign policy and defense technology analysis. He holds a master’s degree in Communications from Southern New Hampshire University, as well as a bachelor’s degree in Corporate and Organizational Communications from Framingham State University.


ウクライナ戦の最新状況(現地時間7月1日現在) 状況は混沌としてきた

 


ロシアのウクライナ侵攻が始まり128日目となった金曜日、ロシア軍はドンバスで猛烈に攻勢をかけ、ゆっくり、じっくりと前進している。


リシチャンスクをめぐる戦い

過去24時間、ロシア軍はウクライナの中心部から南西に位置するリシチャンスク製油所とその周辺に進攻してきた。しかし、これは南側からのロシアの3つの進攻軸の1つに過ぎず、西側の連絡・供給ラインからウクライナ陣地を切り離すことを目的としている。


下の地図を見れば、今のドンバスの状況がよくわかる。しかし、ドンバス全域に赤い海が押し寄せ、ウクライナ軍を閉じ込めようとしているように見えるが、地上の状況は地図が示すほどウクライナ側にとって悲惨ではない。



The situation in the Donbas. (ISW)


ロシア軍は前進しているが、非常にゆっくりとしたペースで、装甲車や機械化歩兵に道を開こうと激しい遠距離砲火を使いながら、計画的に進んでいる。しかし、ウクライナ側の激しい抵抗でロシア軍の占領は毎回大きな代償を払っている。


南と北の前線では、何も重要なことは起こっていない。南部ではウクライナの反攻がロシア軍を防衛に向かわせ、ハルキウ周辺では両軍が陣取り合戦を続けている。


ロシア軍の損失

ウクライナ軍は連日、ロシア軍の死傷者数を発表している。これらの数字は公式の数字であり、個別に検証されてはいない。


しかし、西側の情報機関の評価と独立した報道は、ウクライナの主張する死傷者数をある程度裏付けている。例えば、オープンソースの情報調査ページ「オリックス」は、約800台のロシア戦車を破壊または捕獲したことを目視で確認し、この評価は英国国防省によって確認されている。


他のウクライナ側の主張のほとんどについても、同じような独立した検証が存在する。つい最近、米国防総省は、ロシア軍が1,000両以上の戦車、数十機の戦闘機やヘリコプターを含むあらゆる種類の戦闘車両数千台を失ったことを認めた。


さらに、西側情報機関の関係者を引用した最近の報告によると、ロシア軍はこれまでの戦争で最大2万人の死者を出したという。


実際の数字を確認するのは、現地にいない限り非常に困難である。しかし、戦争の霧やその他の要因を調整した後、西側の公式数字はウクライナの主張とかなり近いという。


金曜の時点で、ウクライナ国防省が主張するロシアの犠牲者は以下の通り。

  • 戦死者35,750(負傷者、捕虜は約3倍)

  • 装甲兵員輸送車3,736台

  • 車両および燃料タンク2,610

  • 戦車1,577

  • 大砲796

  • 戦術的無人航空機システム 645

  • 戦闘機、攻撃機、輸送機 217

  • 多連装ロケット(MLRS) 246

  • 攻撃・輸送用ヘリコプター186

  • 撃墜した巡航ミサイル143

  • 対空砲台105

  • 橋渡し装置などの特殊装備61

  • ボート・カッター15

  • 移動式弾道ミサイル「イスカンダル」4


ここ数週間、ドンバスで継続的な圧力と攻撃作戦にもかかわらず、ロシアの死傷者の割合は鈍化している。このことは2つのことを示唆している。1つ目は、ロシア軍の指揮官が攻撃作戦に慎重になっており、目的を達成するために複合兵器をフル活用していること、2つ目は、ウクライナ軍の戦闘力や弾薬が不足していることである。最近の現地からの報告によると、この2つの要因はいずれも事実であり、戦いの疲労が双方に追いついてきているようだ。


先月はスロビャンスク、クリビヤリ、ザポリジャの3地区で激しい戦闘が続いたため、ロシア軍の死傷者が最も多かった。日が経つにつれ、激しい戦闘はスロビャンスクの南東にあるバフムト方面、ウクライナの重要な町セベロドネツク、ライマン周辺に多く移行していった。


その後、ウクライナ軍の反攻により、最も多くの犠牲者が出た場所は、ヨーロッパ最大の原子力発電所があるケルソンとザポリジャの地域へと再び西へ移動した。


金曜日、ウクライナ軍は、ロシア軍が進攻しセベロドネツクを後方から切り離そうとしているバフムート付近と、ドネツク近郊のクラホーブで最も大きな犠牲を出した。


ロシア軍は、東部での新たな攻勢について、親ロシア派の離脱地域であるドネツクとルハンスクを完全に支配し、これらの地域と占領下のクリミアとの間に陸上回廊を形成し維持することを目標としている。■


Russia has lost more than 1500 tanks in Ukraine - Sandboxx

Stavros Atlamazoglou | July 1, 2022


2022年7月1日金曜日

リムパック2022開幕。26カ国が参加する大規模演習となった。パートナー国14の派遣艦艇リストを御覧ください。

 

インドネシア海軍のフリゲート「KRI I Gusti Ngurah Rai(332)」が2022年6月26日、環太平洋地域(リムパック)2022に参加するため、ジョイントベース・パール・ハーバー・ヒッカムに到着した。U.S. Navy Photo

 

 

6月29日水曜日に開幕する環太平洋合同演習(リムパック2022)のため、14カ国から潜水艦1隻含む計21隻の米国パートナー各国の艦艇がハワイ州パールハーバー=ヒッカム共用基地に集合した。

 

 

8月4日までハワイ諸島と南カリフォーニア周辺で展開されるこの演習には、ホスト国である米国含む26カ国が参加する。

 

最も多いのは大韓民国の水上艦3隻と1隻の潜水艦で、オーストラリア海軍の3隻がそれに続く。カナダ、日本、メキシコは各2隻、チリ、フランス、インド、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、シンガポールは各1隻を派遣した。

 

米海軍は、参加するパートナー各国の艦艇リストを公式発表していないが、参加国の海軍と国防省が過去 1 ヶ月に発表した公式ニュースから、USNI Newsは以下のリストを作成した。

 

オーストラリア

  • 上陸用ヘリコプタドック HMAS Canberra (L02)

  • フリゲート HMAS Warramunga (FFH152)

  • 補給艦HMASサプライ(A195)

カナダ

フリゲート「HMCSバンクーバー」(FFH331)、「HMCSウィニペグ」(FFH338)

チリ

フリゲート「Almirante Lynch」(FF07)

フランス

フリゲート「FS Prairial」(F731)

インド

フリゲート「INS Satpura」(F48)

インドネシア

フリゲート「KRI I Gusti Ngurah Rai」(332)

日本

  • ヘリコプタ駆逐艦「いずも」(DDH-183)

  • 駆逐艦「たかなみ」(DD-110

マレーシア

コルベット KD レキール (FSG26)

メキシコ

フリゲート ARM Juárez (POLA-101)

揚陸艦戦車 ARM Usumacinta(A412)

ニュージーランド

補給艦 HMNZS Aotearoa (A11)

ペルー

コルベット BAP Guise (CC-28) - コルベット

フィリピン

フリゲート「BRP Antonio Luna」(FF-151)

大韓民国

  • 上陸用ヘリプラットフォーム ROKS Marado (LPH-6112)

  • 駆逐艦「世宗大王」(DDG-991)、「文武大王」(DDH-976)

  • 攻撃型潜水艦「ROKSシン・ドルソク」(SS-082)

シンガポール

フリゲート「RSSイントレピッド」(69)

 

リムパック2022に関する米第3艦隊のニュースリリースによると、水上艦38隻、潜水艦4隻、9カ国の陸上部隊、航空機170機以上、約2万5千人の要員が訓練に参加するとある。

 

参加国は、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、コロンビア、デンマーク、エクアドル、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イスラエル、日本、マレーシア、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ペルー、韓国、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、トンガ、英国、米国。この演習に艦船で参加しない国は、陸上部隊で参加し、さまざまな統合指揮幕僚グループに参加する、あるいはオブザーバーとして参加する。

 

カナダ海軍のフリゲートHMCSバンクーバー(FFH331)は、環太平洋地域(RIMPAC)2022に参加するため、6月28日にパール・ハーバー・ヒッカム共用基地に到着した。U.S. Navy Photo

 

 

オーストラリア、インド、日本、韓国の4カ国が固定翼機で参加し、うちわけはオーストラリア空軍(RAAF)のP-8ポセイドン海上哨戒機(MPA)2機、インド海軍のP-8I MPA、海上自衛隊(JMSDF)のP-1 MPA、韓国海軍(ROKN)のP-3オライオンMPAが参加する。

 

陸上部隊は以下の通り。

  • オーストラリアの上陸部隊、トンガの小隊、インドネシア海兵隊小隊、メキシコ海兵隊中隊、ニュージーランド陸軍共同火器チーム(共同端末攻撃統制官を含む)。

  • 韓国は、韓国海兵隊中隊、海軍特殊戦部隊4チーム、海軍機動建設部隊など、実質的な地上部隊を派遣する。

 

陸上自衛隊の部隊(40人)もリムパックに参加するが、日本はまだ、同部隊が演習で何をするのか明らかにしていない。

 

火曜日より、リムパックに参加する艦船が共同航海と演習活動を実施した。カナダのフリゲート「バンクーバー」と「ウィニペグ」、チリのフリゲート「アルミランテ・リンチ」、ペルーのコルベット「ギース」は、駆逐艦「マイケル・モンスール」(DDG-1001)など米海軍艦船とともに、サンディエゴからハワイまで、機動、砲撃、補給、通信訓練を含む共同航海を実施した。

 

USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)は、リムパック開始を前に、火曜日にハワイに入港した。

 

エイブラハム・リンカン空母打撃群とオーストラリアのリムパック2022参加部隊は、先週一緒に航海した後、日本のヘリコプター駆逐艦「いずも」と駆逐艦「たかなみ」は、日曜日にUSNSヘンリー・J・カイザー(T-AO-187)と補給訓練を実施し、月曜日にはフランスのフリゲート「プレリアル」と共同訓練を実施した。■

 

RIMPAC 2022 Kicks Off in Hawaii With 21 Partner Nation Ships - USNI News

By: Dzirhan Mahadzir

June 29, 2022 4:58 PM

 


スネーク島撤収の背景、ウクライナにとっての意義、西側供与の新型長距離砲が効果を発揮したようだ

Russia Withdraws From Snake Island

Uncredited

ウクライナからの激しい砲撃を受け、ロシア軍は黒海の戦略的前哨基地から「戦術的撤退」した。

レムリンは、黒海の北西に位置する激戦地スネーク島から自軍が撤退したことを認めた。ウクライナ側は、長距離砲が侵略者を追い出すのに重要な役割を果たしたと述べている。いずれにせよ、2月下旬の侵攻開始直後からロシアの手中にあった極めて重要な戦略拠点を、ウクライナが奪還する可能性が出てきたといえる。

 

6月30日、スネーク島北端の近景。炎上中の桟橋と建物が見える。Maxar

ロシア国防省は、ウクライナの黒海から穀物輸出を可能にするための「戦術的撤退」だと説明し、最後のロシア軍は昨夜スネーク島(別名ズミニーイ島)を離れたようだ。モスクワは世界的な穀物不足を欧米の制裁のせいにしているが、これは非常に疑問のある議論だ。また、クレムリンが撤退を親善のジェスチャーに仕立てようとしていることも注目に値する。ロシア軍がキーウ進撃を断念した後にも同様の主張をしていた。

ロシア国防省の発表では、「国連の参加を得て成立した共同協定の実施の一環として、人道的な穀物回廊を組織するため、ロシア連邦はツミニイ島駐留地を撤収することを決定した」とある。モスクワはまた、黒海の港に向かう船舶の危険を取り除くため、沿海の機雷除去をウクライナに要求している。機雷除去は、ウクライナとロシア間の論争点だ。また、ロシア国防省は、現在16カ国70隻の外国船がウクライナ6港で封鎖されたままであり、砲撃や機雷の脅威にさらされていると主張し続けている。

ウクライナ国防省が出した勝利のツイートには、次のようにある。

「南方作戦司令部が確認した。ロシア占領軍はスネーク島を去った。ロシア軍は天候に耐えられなかった。足元は焼け付くようで、海は沸騰し、空気は熱すぎる。追伸:ロシア軍艦は、自分たち自身でくたばれ!」。

これは、ウクライナの国境警備隊が侵攻の際、ロシア軍艦に「くたばれ」と言ったことを引用している。この発言は、ウクライナ軍と支持者の間で叫び声となった。

一方、ウクライナ軍のヴァレリー・ザルジニValeriy Zaluzhnyi司令官は、ロシア軍はウクライナ軍の砲撃を受け離脱したと述べ、この作戦におけるウクライナ製2S22ボフダナ Bohdana 155ミリ口径榴弾砲の有効性を指摘した。一方、スネーク島は155mm砲弾の射程ぎりぎりの位置にあり、どの弾薬が使われたのかが疑問視されている。ウクライナがエクスカリバーの射程延長誘導弾を持っている、あるいは持とうとしているとの報道があったが、これがボフダナで使えるということはないだろう。

ボフダナ砲の数が限られている(1システムしかない可能性もある)ことを考えると、今回の砲撃では他の砲が使われたのは間違いないだろう。その中には、新型M142高機動砲ロケットシステム(HIMARS)や、米国が供給した精密誘導式227mmM30/M31ロケット砲が含まれる可能性がある。M142がスネーク島で使用されているかはわからないが、スネーク島を攻撃するのに十分な射程距離がある。

ウクライナ当局によると、最後のロシア軍は高速艇2隻で逃亡した。これは、最近スネーク島のドックで目撃された2隻の作業船BL-820の可能性がある。5隻のボートが使用されたとの情報もある。

ウクライナ南部司令部の声明によると、今朝の時点でまだ爆発音が聞こえ、島は煙に覆われている。撤退したロシア軍は、ウクライナの手に落ちるのを防ぐため、自軍の陣地や貴重な建造物、設備を破壊したとみられる。

overview of snake island_30june2022_wv2

6月30日のスネーク島に立ち上る煙が見える. Maxar

6月30日、スネーク島南端のクローズアップでは施設の大半が破壊されているのがわかる。 Maxar

 

2月にロシア軍に占領されて以来、スネーク島は、南部戦域と黒海地域への影響力を中心に、紛争で極めて重要な役割を果たすようになった。

ロシア侵攻に対するウクライナの抵抗拠点としての重要性は、早くから確立していた。当時黒海艦隊の旗艦であった巡洋艦モスクワからの降伏勧告に対し、島にいたウクライナ国境警備隊の一人が「ロシア軍艦、くたばれ!」と言ったのは伝説的な事件だ。

2022年4月、ウクライナとアメリカの当局者がウクライナのネプチューン対艦ミサイルによる攻撃とした行動でモスクワが沈没すると、黒海のロシア防空網は枯渇したままとなった。そのため、ロシアはスネーク島の地上防空システムを強化しようとしたが、これもウクライナの度重なる攻撃にさらされたようだ。ウクライナのSu-27フランカー戦闘機とバイラクターTB2無人機が同島を攻撃し、小型軍艦数隻が沈没または破損した。

 

占領下のスネーク島にウクライナのSu-27が低空侵入し直撃弾を与えた。Ukrainian drone FLIR video screencap

5月2日のスネーク島沖のウクライナ軍大規模作戦では、無人機による攻撃でロシア海軍のラプター級哨戒艇2隻が破壊された。TBが海軍艦艇の撃沈に使用されたのは、これが初めてだった。

5月17日には、ロシア海軍の救助艦「ヴァシリー・ベク」が、人員、武器、弾薬を島に輸送中に、ウクライナは対艦ミサイル「ハープーン」を2発命中させたと発表があり、同兵器のウクライナにおける初の戦闘使用成功例となった。しかし、ロシアはまだ同艦の喪失を公式確認していない。

スネーク島と同じ地域にあるロシアの重要なインフラも、ウクライナ軍から攻撃を受けている。6月20日、ウクライナは黒海北西部でロシアが占有しているガス掘削装置を標的にした。これに対し、ロシアはオデーサにミサイル攻撃を開始した。

それ以来、スネーク島のロシア軍陣地へのウクライナ砲撃が強化されたようだ。今週初め、ウクライナ南部軍司令部は、同島を解放する「進行中の作戦」があると述べた。ロシア側は、同島でウクライナの揚陸攻撃を撃退したと何度も主張しているが、これまでのところ確たる証拠はない。また、最近、ロシアはスネーク島での軍事行動を支援するため、民間人を説得するのに苦労したとの未確認の報告がある。この小さな島の争奪戦が激化し、兵站問題も撤退の一因となった可能性が高い。

6月21日の衛星写真には、スネーク島のロシア軍拠点への攻撃が成功した証拠と思われるものが写っていた。画像では、島の中心部と既知の防空拠点周辺に新たな焦げ跡のようなものが見えた。23日撮影された別の画像では、島の東側に大規模な焦げ跡と傷跡があり、砲撃がより広範囲に及んでいることが指摘された。

 

6月21日撮影のスネーク島では焼け焦げた跡が見られ、直近の攻撃を物語っている。 PHOTO © 2022 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION

PHOTO © 2022 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. REPRINTED BY PERMISSION

その後、ウクライナ当局が公開したビデオは、6月27日にロシアのパンツィール防空システムを破壊したことを含め、同島への空爆を示している。ウクライナが同島でロシアの防空システムを破壊したと主張したのは1週間足らずの間に2回目である。

ウクライナ軍による執拗な圧力がロシア軍撤退の決定的な要因になったようだ。ロシア国防省はテレグラム・チャンネルで、ウクライナの絶え間ない攻撃により、ロシアが島を保持しようとする努力が法外なコストになったと主張しているようである。

また、ここ数カ月は、スネーク島がロシアによるウクライナ西部侵攻に利用されるのではないかとの憶測が広がっていた。ウクライナ軍情報当局は、モスクワによるこの種の侵攻は、さらに西にあるモルドバの離脱地域トランスニストリアに駐留中のロシア軍との連携や支援に使われる可能性があると指摘している。作戦初期には、ロシアの重要な同盟国であるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領も、少なくとも当初はこの計画の一部を示すような地図を示しているのが目撃されている。

侵攻が進み、島がますます危険な場所になり、こうした懸念はほとんどなくなっていった。しかし、島を守り、安全を確保すれば、ロシアはウクライナ西部の航空機を狙う長距離防空網を導入することができる。陸上攻撃用ミサイルも同様だ。また、近隣のNATO諸国を脅かし、NATO領域や黒海西部の奥深くまでロシアの「接近禁止の傘」を広げることになる。ロシアの敵を監視・偵察するために使用するだけでも、大きな価値が生まれていたはずだ。

スネーク島は、ウクライナ西部の制空権とアクセス権に関わるだけでなく、モスクワがウクライナの黒海港を封鎖しようとしていることとも関係がある。ウクライナは侵略前、世界の食糧の主要供給国であったため、この封鎖によって重要な穀物の輸出が妨げられ、その結果、価格が上昇し、世界のいくつかの国で深刻な食糧不足の原因になっている。

スネーク島からの撤退、そしてクレムリンの人道的配慮の主張にもかかわらず、ロシアはクリミア基地から機雷原、潜水艦、水上艦、航空機、長距離ミサイルなどを使ってウクライナの港湾封鎖を継続できることにも注目すべきであろう。いずれにせよ、スネーク島がこれらの取り組みにどれだけ貢献したかは定かではないが、占領部隊への圧力は確実に強まっている。

軍事的な意味合いはともかく、ロシアがスネーク島を手放したことは、ウクライナにとって大きな宣伝効果となる。海軍を持たないウクライナに、ロシア軍が追い出されたのだから。

ウクライナ軍がスネーク島を奪還し、独自のプレゼンスを確立できるか、そして、実行すれば、ロシアがどう対応するかはまだ分からない。ロシアの航空機やミサイルがスネーク島を攻撃できるようになれば、今度はウクライナにとってスネーク島防衛が法外なコストとなる可能性がある。これはある種の罠であるとも言える。さらに、ロシアの巡航ミサイル攻撃が激化する中、島を防衛する地上型防空システムは他の戦場で使用した方が良いと考えるかもしれない。同時に、黒海の奥深くのロシア艦船への対艦ミサイル攻撃を行い、ロシア海軍の封鎖費用を増大させるために、同島を利用することも可能である。

しかし、この岩だらけの前哨基地の戦略的重要性が低下する恐れがないのは明らかだ。同時に、戦闘機数十機しかなく、自前の海軍をほとんど持たない敵を前に、ロシア自慢の黒海艦隊がこの島を保持できなかったとは驚くべきことだ。■

 

Russian Forces Have Been Driven From Snake Island | The Drive


BYTHOMAS NEWDICKJUN 30, 2022 1:24 PM

THE WAR ZONE


ウクライナ戦の最新状況(現地時間6月30日現在) スネーク島をウクライナが奪回

 Snake Island

ルーマニアとモルドバの海岸に近い黒海に浮かぶウクライナの小さなスネーク島。開戦前の写真。 (Wikimedia Commons)


シアのウクライナ侵攻が始まり127日目の木曜日、ロシア軍はセベロドネツクでの成功に乗じて勢いをつけようとしており、ほとんどの戦闘は郊外とリシチャンスク周辺で起こっている。


リシチャンスクとスネーク島

リシチャンスクとその周辺での戦闘は続いている。ロシア軍は市の中心から南西6マイルに位置するリシチャンスク製油所に到達したが、ウクライナ軍は防御と高台の占有で優位に立っている。


リシチャンスク市の南西にあるバフムト方面でもロシア軍はわずかながら前進しており、ウクライナの交通通信を遮断しドンバスから撤退させようと試みている。


The situation in and around Lysychansk. (ISW)


北部のハルキウ近郊では、双方が資源を投入しているが、大きな成果はなく、相対的に膠着状態にある。


「ロシア軍はハルキウ市以北で攻勢を続けており、クレムリンがドンバス以遠の領土的野心を示唆している」。「戦争研究所)


南部では、ウクライナの反攻が毎日少しずつ成果を上げており、ロシア側は、モスクワが4ヶ月の戦争で獲得したウクライナ最大かつ最重要都市のケルソンの防衛に人員と武器を投入せざるを得なくなっている。


一方、ウクライナ側はスネーク島で小さな勝利を収めた。


スネーク島は黒海に浮かぶ小さな島で、戦争初期にウクライナの小さな守備隊が、そこを占領しようとしたロシア艦艇に反抗したことで有名になった。結局、ウクライナの守備隊は降伏し、ロシア軍はスネーク島を長距離対空・対艦ミサイルで要塞化し、ウクライナの領有を拒否しようとした。


しかし、ウクライナ側はそれを許さず、長距離ミサイル攻撃や空爆、ドローンによる攻撃で、島のロシア軍に嫌がらせし続けた。結局、ウクライナの圧力が実を結び、木曜日、ロシア軍はスネーク島から部隊を撤退させたと発表した。


ロシア軍の損失

ウクライナ軍は連日、ロシア人犠牲者数を発表している。これらの数字は公式の数字であり、個別に検証されたものではない。


しかし、欧米の情報機関による評価や独立した報告書は、ウクライナ側の主張する死傷者数をある程度裏付けている。例えば、オープンソースの情報研究ページ「オリックス」は、約800台のロシア戦車を破壊または捕獲したことを視覚的に検証しており、この評価は英国国防省によって確認されている。


The overall battlefield as of June 30. (UK MoD)


他のウクライナの主張のほとんどについても、同じように独立した検証が存在する。つい最近、米国防総省は、ロシア軍が1,000両以上の戦車、数十機の戦闘機やヘリコプターを含むあらゆる種類の戦闘車両数千台を失ったことを認めた。


さらに、西側情報機関の関係者を引用した最近の報道では、ロシア軍はこれまでの戦争で最大2万人の死者を出したという。


実際の数字を確認するのは、現地にいないと非常に難しい。しかし、戦争の霧やその他の要因を調整した後、西側の公式数字はウクライナの主張とかなり近いという。


木曜日の時点で、ウクライナ国防省は以下のロシア軍損失を主張している。


  • 戦死35,600(負傷者、捕虜は約3倍)

  • 装甲兵員輸送車3,726

  • 車両および燃料タンク2,602

  • 戦車1,573

  • 大砲 790

  • 戦術的無人航空機 641

  • 戦闘機、攻撃機、輸送機 217

  • 多連装ロケット(MLRS) 246

  • 攻撃・輸送用ヘリコプター185

  • 巡航ミサイル143

  • 対空砲台104

  • 橋渡し装置などの特殊装備61

  • ボート・カッター14

  • 移動式弾道ミサイル「イスカンダル」4


この数週間、ドンバス地方での継続的な圧力と攻撃作戦にもかかわらず、ロシアの死傷者の割合は鈍化している。これは2つのことを示唆している。ひとつは、ロシア軍の指揮官が攻撃作戦に慎重になっていること、もうひとつは、ウクライナ軍が戦闘力や弾薬を使い果たしつつあること、これは3カ月以上にわたってロシア軍と戦っていれば予想されることである。最近の現地からの報告によると、この2つの要因はいずれも事実であり、戦いの疲労が双方に追いついてきているようだ。


先月の大半は、スロビャンスク、クリビヤリ、ザポリジャー周辺でロシア軍の死傷者が最も多く、激しい戦闘が繰り広げられたことを反映している。日が経つにつれ、激しい戦闘はスロビャンスクの南東にあるバフムト方面、ウクライナの重要な町セベロドネツク、ライマン周辺に多く移行していった。


その後、欧州最大級の原子力発電所があるケルソン、ザポリジヤ周辺でのウクライナ軍の反攻により、最も犠牲者の多い場所は再び西に移動した。


木曜日、ウクライナ軍は、ロシア軍が進攻しセベロドネツクを後方から切り離そうとしているバフムート付近と、ドネツク近郊のクラホーブで最も大きな犠牲を出した。


ロシア軍は、東部での新たな攻勢について、親ロシア派の離脱地域であるドネツクとルハンスクを完全に支配し、これらの地域と占領下のクリミアとの間に陸上回廊を形成し維持するのが目的と述べている。■


Russia has lost almost 36,000 men in Ukraine - Sandboxx


Stavros Atlamazoglou | June 30, 2022