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米海軍:次期攻撃型原潜の建造準備に入る

ヴァージニア級建造が続く中、次世代の攻撃型原潜の準備が始まっているようです。潜航中の潜水艦から無人機を発進させるのには弾道ミサイルと同様に圧縮空気で泡を作り、水面上で機体を展開するのでしょうか。相当小さいサイズでしょうが、潜水艦が空も活動領域に加えようとしているのですね。 Navy Starting Work on New SSN(X) Nuclear Attack Submarine By: Dave Majumdar Published: October 23, 2014 3:45 PM Updated: October 23, 2014 3:45 PM ヴァージニア級攻撃潜水艦ジョン・ワーナー(SSN-785)が9月1日に進水式を迎えた US Navy Photo 米海軍は次期原子力攻撃潜水艦の建造準備に着手する。現行のヴァージニア級(SSN-774)の後継艦として戦力化を2044年と想定し、それまでにヴァージニア級最後のブロックVII建造が終わる予定。 「長期にわたるSSN新型の建造計画を想定している」と海軍海洋システムズ本部で潜水艦計画を取り仕切るデイヴ・ジョンソン少将Rear Adm. Dave Johnson,が海軍潜水艦連盟Naval Submarine League 主催のシンポジウムで発表した。 「2034年というと、はるか先のようですが、艦体設計開発部門は今からアクションを取る必要があります」 次期攻撃型潜水艦はSSN(X)の名称でこれから10年のうちに各種案の検討を完了させておく必要がある。 そうなると新型潜水艦の要求性能、設計、新技術の実証に使えるのは正味9年程度となり、ジョンソン少将は小チームを編成し、5年計画で作業を開始させたと発言。このチームは民間産業の意見も取り入れ同艦が作戦を展開する2050年以降の世界での脅威の中身を想定する。 SSN(X)では艦外のシステムとの統合化が求められるとマイク・コナー中将(大西洋潜水艦隊司令官) Vice Adm. Mike Connor, Commander of Submarine Force, Atlantic (COMSUBLANT)は語る。またヴァージニア級とSSN(X)各艦はネットワーク化され超長距離兵器を運用

ISISの操縦するミグ2機を撃墜したと主張するシリア政府発表

ISISの軍事運用能力がどこまでになっているのか、(なるのか)予断を許すさないところがあり、これまでのテロリスト集団とのちがいが日増しにあらわれている気がしますがいかがでしょうか。ロシア製ハードウェアは苛酷な環境での使用にも十分かもしれませんしね。 Syrian Military Claims to Have Destroyed Two ISIS MiGs By: Dave Majumdar Published: October 22, 2014 11:22 AM Updated: October 22, 2014 3:58 PM シリア政府から同国空軍がISISの手に落ちたソ連製MiG戦闘機3機のうち2機を撃墜したと発表。しかしながらこの発表の裏付けがない。 「SyAF(シリアアラブ空軍)がISISによりアルジャラー空軍基地al-Jarah airbaseで捕獲された戦闘機2機を撃墜した、と フェイスブックに シリア軍が書き込んだ。「SyAF所属スホイ戦闘爆撃機はT4空軍基地から発進しアルジャラ空軍基地でISISが捕獲したジェット機をアレッポ上空で撃墜した」 旧ソ連はシリアにSu-22フィッターとSu-24フェンサーを供与している。シリア政府はISISの手に落ちた上記基地を2日前に攻撃したとしている。 反政府勢力のシリア人権監視団Syrian Observatory on Human Rights (SOHR)がISISがMiG-21とMiG-23を運用していると報告したが、合衆国は即座にISISに軍用機運用能力はないと発表している。これに対しISISはL-39練習機兼軽攻撃機を飛行させている写真を意図的に発表している。 SOHRは旧イラク空軍戦闘機パイロットがジェット機を操縦しており、訓練もしているとする。米空軍によればベテランのイラク人パイロットは職務規律が緩く、テロリスト集団内で操縦教官になるのは時間がかかり、実質的に困難と見ている。 ISISの活動環境ではパイロットを新規に訓練しMiG-21やMiG-23のような戦闘機の運用は不可能に近いと見てよい。■

スウェーデンが捜索中の謎の小型潜水艇はロシアのもの?

スウェーデンで怪しい潜水艦(潜水艇)が見つかり大騒動になっています。ロシアがまたもや関与していれば大変なことになりますね。まずUSNIから。 Swedes Could be Searching for Covert Russian Midget Sub ソ連時代のプロジェクト865 ピラニア級小型潜水艦 撮影日付不詳 ストックホルム近くのスウェーデン領海で金曜日に見つかった謎の潜水艦はソ連時代の小型潜航艇でバルト海の母艦から運航されているもので大型ロシア海軍の潜水艦ではない模様だ。 先週金曜日に「外国水中艦が活動中」との報告を受けたスウェーデン海軍は大規模捜索活動を行っており、パトロール艇多数とヴィスビュVisby型海防艦を動員中。 捜索範囲は二倍に広げられ、「潜水艦あるいは小型潜水艇で、ダイバーがモペッドのような水中移動手段を使っているか、我が国領海に関係のないダイバーかもしれない」とスウェーデン海軍アンダース・グレンシュタッド少将Rear Adm. Anders Grenstad は話していた。 ロシアは関係を否定しているが、ロシア船籍の貨物船コンコルド Concord がバルト海で怪しい動きをしていること、ロシア緊急チャンネルで暗号通信がロシア海軍のカリニングラード基地宛に送信されたことでロシア小型潜航艇の活動が疑われている 「スウェーデンが探知したのが小型潜航艇ということは大いに可能性がある。小型潜航艇は大型船舶の船体から気づかれずに発進可能」と21日付の Jane’s Defence Weekly は解説している。 コンコルドはスウェーデン領海でジグザグ航行しているのを目撃されており、回収地点をさがしているようだと Jane’s は報道している。「事件が明るみに出るとコンコルドは方位を変え、北東方向、ロシア領海に向けて進んだ」 同船はエストニア沖合にあり、サンクトペテルブルグ方向に21日午後に向かっているのがMarine Traffic.comで確認できた。 容疑対象はソ連時代の小型潜航艇で特殊部隊を送り込むために使われるもので、ロシアは輸出しようとしている。 「ロシアが小型潜航艇に再び関心を寄せており、プロジェクト865ピラニア級Piranha-class(NATO名ロソスLosos)

シリア空爆拡大から一か月、分かれる専門家の評価と今後の行方

空爆開始から一か月、期待された大きな変化は発生せず、高価な兵器で安価な車両等を攻撃する事例が報告されていますが、これは泥沼化するのではと冷や汗をかく高官が多いでしょうね。しかしISISに占領された(されかかっている)住民が自ら蜂起しISISの教義に真っ向から立ち向かう日が来るでしょうか。筆者はそう思いませんが。 One Month In, Mixed Reviews on Iraq, Syria Airstrikes http://www.defensenews.com/article/20141019/DEFREG02/310190006/One-Month-Mixed-Reviews-Iraq-Syria-Airstrikes Oct. 19, 2014 - 03:03PM   |   By AARON MEHTA   |    Comments F-22 ラプターがシリア空爆に備え格納庫からタキシ―中。9月23日撮影。民間人被害を懸念して空爆には制約が課せられているのがイラク、シリア作戦の現状だ。 (Tech. Sgt. Russ Scalf / US Air Force) WASHINGTON —シリア国内のイスラム国(IS)戦闘員を標的にした空爆を9月23日に開始した際に、バラク・オバマ大統領はじめ指導層は作戦は当分継続する見込みと発言していた。 しかし米軍の空爆作戦には空軍力の信奉者含め批判的な見方が日増しに強くなってきた。一方でIS部隊はコバニなど各地で進軍を続けており、戦術変更を求める圧力が強くなっている。 一ヶ月経過したがシリア、イラクの状況は混沌のままで、合衆国は長期間かつ複雑な戦闘に巻き込まれてた観があることで全員が意見を同じにしている。 ペンタゴンによるとイラク空爆は対ISミッションが始まった8月8日以来10月15日現在で合計294回。これに対しシリアでは9月23日から10月15日までに計229回の空爆を実施している。 「アフガニスタンでは同じ期間で近接航空支援3回あれば武器投下は一回だった」と軍関係者は明かす。 8月8日以来の弾薬投下回数は延べ1,300回ほどで、合衆国は同盟各国と一日平均100機出撃のうち25機が一発以上の兵装を投下している。 数字を聞くと相当の規

米海軍 イージス駆逐艦2隻を日本へ追加派遣

BMD対応を日米が強化するとのは脅威対象が引き続き拡大する必要があると日米が理解していることを意味するのでしょう。経ヶ岬レーダーは北朝鮮をにらむ大事な拠点となりますが、反対運動が出ているのはどれだけ安全保障の意味を理解しない人たちがいるかを示していると思います。 Navy Moving Two Additional BMD Destroyers To Japan By: Sam LaGrone Published: October 17, 2014 10:38 AM Updated: October 17, 2014 10:38 AM USS ベンフォード(DDGー65) パラオ共和国コロール沖にて。2012年. US Navy Photo 米海軍の最新鋭弾道ミサイル防衛駆逐艦二隻が日本に追加派遣され、ると米太平洋艦隊が16日発表。 USSベンフォード Benfold (DDG-65) とUSSミリアス Milius (DDG-69) は母港をサンディエゴからそれぞれ2015年、2017年に横須賀へ変える。 一方、USSラッセン  Lassen (DDG-82)はUSSバリー    Barry (DDG-52)と交代し横須賀の前方配備海軍戦隊 Forward Deployed Naval Forces (FDNF)からメイポート基地(フロリダ州)へ移動する。 「バリー、ベンフォード、ミリアス各艦は近代化改装で性能はトップクラスとなる」と声明文がうたう。 上記三隻はアーレー・バーク級駆逐艦でイージス・ベイスライン9改修でBMDに加え通常戦能力が上がる。コンピュータ処理能力の向上で複雑なBMD脅威へ対応し、対空戦・BMDのミッション切り替えが容易になる。 「各艦は海上自衛隊のイージス艦と共同し、経ヶ岬(京都府)で今年末に稼働開始のTPY-2レーダーも加え米日両国による地域内ミサイル防衛能力の即応性を高める」(太平洋艦隊声明) ニミッツ級空母USSロナルド・レーガン Ronald Reagan (CVN-76が前方配備戦隊に加わり、USSジョージ・ワシントン(CVN-73)に交代する準備が進んでいる。■

☆ ロッキード・スカンクワークスが発表した小型核融合炉技術の概要

(ターミナル1共通記事)以下ご紹介する記事はインパクトがあり、興奮させられます。本当に核融合が実現するのかぜひ知りたいものです。さっそく航空機や艦船に搭載した場合を想像する向きもあるでしょうが、まず実用に耐える核融合発電が運転する様子を見たいですね。それをスカンクワークスが発表したというのはどういう意味があるのでしょう。当面要注意な話題です。翻って日本ではなんといっても反核ですから頭から融合炉も否定されてしまうのでしょうか。本当に使える技術なら世界を大きく変える可能性があり、日本は鎖国している余裕があるのでしょうか。真偽はともかく興奮しませんか。 Skunk Works Reveals Compact Fusion Reactor Details Lockheed Martin aims to develop compact reactor prototype in five years, production unit in 10 Oct 20, 2014 Guy Norris | Aviation Week & Space Technology ロッキード・マーティン のスカンクワークスといえば極秘研究で有名だが、ひっそりと研究してきた核エネルギーの利用方法は世界のエネルギー事情を変える可能性を秘めている。 小型核融合炉compact fusion reactor (CFR)と命名され、これまでより安全で、廃棄物が少なく出力ははるかに大きい。現在の核動力は核分裂で原子を割りエネルギーを得る。これに対し核融合では原子を組み合わせ安定を高めてから余剰エネルギーを放出する。 ロッキード提案は小型ながら拡大可能で惑星間宇宙船、輸送船、都市発電などの用途に最適だという。大型の核動力航空機の構想が復活し、事実上無給油で飛行が可能となるかもしれない。この構想が50年以上前に一度中止されたのは危険性と核分裂炉関連の複雑な構造のためだった。 ところで核融合は新規の概念ではない。1920年代以降、核融合が宇宙旅行の動力源に想定されていたが、実用に耐える装置が完成していなかった。各種研究機関や企業が世界中で核融合を実現しようとしたが、実験レベルを超える装置は存在していない。困難な課題にブレイクスルーが実現しようとしている

ISISはジェット戦闘機を運用しているのか 米中央軍は否定するが....

ISISがミグ戦闘機を運用中との報道が出て、中央軍がすかさず記者会見でこれを否定していますが、ほっておけば本当にISISが限定的とはいえ空軍力を使う日がやってきそうです。状況がどんどん進展していく中、日本ものんびりと遠い世界のことと無関心ではいられませんね。 U.S. Central Command Casts Doubts On Claims ISIS Operating Captured MiGs By: Dave Majumdar Published: October 17, 2014 4:35 PM Updated: October 17, 2014 4:35 PM 米中央軍司令官ロイド・オースティンIII大将、10月17日 Defense Department Photo 米中央軍はイラク・シリアイスラム国(ISISあるいはISIL)が軍用機を運用中とする証拠はないと発表。 「ISILがジェット機で地上作戦を支援しているとの報告は現場から入っていない。またこれを確認できない」と米陸軍ロイド・オースティン大将Gen. Lloyd Austinがペンタゴン記者会見で発言した。「パイロットが脱走しISILに加わったとの情報もない」 シリア人権監視団Syrian Observatory on Human Rights (SOHR)はISISがソ連製戦闘機3機(ミコヤンMiG-21フィッシュベッドとMiG-23フロッガー)を入手したという。もしISISが独自に航空機を運用すれば、テロ集団で前例がない。 SOHRによれば操縦士はイラク脱走者かISISが新たに訓練したものであるという。「イラク軍から脱走した将校がイスラム国に加わり、戦員を訓練し操縦できるようになった」とSOHRは報告している。 「訓練過程はアル・ジャラ al Jarrah 空軍基地で行われている。同基地はアレッポ Aleppo 東部にありシリア内のイスラム国で最重要基地と見られる」 しかしテロリスト集団に軍用機の運用力はあるのか。軍用機を飛ばすには訓練を積んだ搭乗員以外に支援部隊や整備施設が必要だ。ISISは全て整備していないとみられる。 まして最小限の支援インフラで新規に乗員訓練は容易ではない。ソ連時代の頑丈

X-37Bが秘密ミッションを完了し675日の軌道飛行から帰還

謎の無人シャトルX-37Bが長期間軌道飛行から無事帰還しました。相変わらず米空軍は秘密を守っていますが、今後に使える技術が実用化されればいいですね。しかしこれだけ長期間の無人飛行で自律的に地上に戻ってくるというのはすごい技術だと思います。 USAF’s Secretive X-37B Lands Successfully Oct 17, 2014 Guy Norris | AWIN First USAF LOS ANGELES—米空軍のX-37B宇宙機がヴァンデンバーグ空軍基地(カリフォーニア州)に10月17日着陸し、軌道飛行675日の新記録を樹立した。 今回のミッションは第三回目で米空軍はX-37Bを2機運用中。前回のミッションは469日飛行しヴァンデンバーグに2012年6月に帰還している。 全長29フィートのX-37Bはボーイング製で主翼のついた形状はスペースシャトルを縮小したようにみえる。初回飛行2010年4月以降の毎回の目的は非公表。空軍は極秘宇宙配備ISR情報収集監視偵察装置のテストをしている、衛星を捕獲、破壊するテストをしているとの観測を否定している。空軍の説明はあくまでも飛行技術の実験というもの。 評価対象の技術分野には高性能誘導、航法、制御技術、耐熱システムズ、エイビオニクス、高温耐久密閉構造、一体型再利用可能の絶縁、軽量電子機械式飛行システムズおよび自律式軌道飛行・再突入・着陸システムズがあると説明。 長期間の軌道飛行の目的は謎のままだが、初回ミッションの軌道が地上から追跡されていた。三回目のミッションの軌道高度は前回より低くなって218マイル、飛行経路は北緯43度5分から南緯43度5分の間と報道されている。 ところで今回がヴァンデンバーグ基地を利用する最後のミッションになりそうだ。四回目ミッションはフロリダのケネディ宇宙船た0のシャトル運用施設を利用すると空軍は以前に発言している。ボーイングは同施設の改良にすでにとりかかっており、年末までにX-37B運用が可能となる。■

対ISIS作戦名称は「不滅の意思」

勢いが止まらないISISですが、地上ではイラク保安隊が無様な様子を示し、頼みの綱は勇猛果敢なクルド人生力だけということでしょうか。作戦名称がやっと決まったのももともとやりたくなかった作戦だからでしょうね。ISIS封じ込めには戦略の仕切り直しが必要なようですね。報道では『不動の決意』としているようですね。ちょっと訳が難しいと思います。 Campaign Against Islamic State Named 'Operation Inherent Resolve' Oct. 15, 2014 - 02:11PM   |   By JEFF SCHOGOL   |    Comments イスラム国との戦闘に作戦名称がついた。「不滅の意思」作戦“Operation Inherent Resolve”である。 統合参謀本部の発表はイラクその後シリアのイスラム国勢力を標的にした作戦開始から10週間後となった。 ウォールストリートジャーナルは10月3日付で米軍上層部は一度「不滅の意思」の名称を却下したと報道。語感が平凡だったと軍関係者が漏らしていた。 中央軍によれば名称は「合衆国および同盟各国による断固とした決意および深い責任感が同地域と全世界に対してあり、テロリスト集団ISILがイラク、同地域さらに広く国際社会にもたらす脅威を撲滅する目的を示す。同時に有志連合国が地域内友好国と密接に行動し、すべての国家の持つ外交・情報・軍事力でISILを最終的に除去する意思と献身ぶりを象徴する名称でもある」 15日午前現在で米国主導の連合軍は空爆510回を実施しており、このうち294回がイラク、216回はシリア向けだったことが国防総省報道官エリッサ・スミス海軍中佐から発表されている。このうち米国の実施は445回でイラク274回、シリア171回だった。 最近の米国による航空攻撃はトルコ国境に近いシリアのクルド人居住地コバニ Kobani に集中しており、クルド人民防衛隊がイスラム国の蛮行から防御しようと奮闘中である。米関係者はコバニ陥落の可能性を警告しており、B-1爆撃機まで投入してコバニ近郊の陣地を攻撃している。 ただし爆弾投下、巡航ミサイル発射でもイスラム国がイラク西部アンバー地方を引き続き支配している事実に