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★海上自衛隊は南シナ海を視野に入れることになるのか 中谷防衛相発言

このニュースは国内では否定的な発言と受け止められかねないトーンで報道されていましたが、USNI Newsではいかにも思わせぶりな感じになっていますね。第7艦隊司令官とも意思疎通があったのではないかと思われますがいかがでしょう。 Defense Minister Nakatani: South China Sea Has An Affect on Japanese Security By: Sam LaGrone February 5, 2015 12:45 PM • Updated: February 5, 2015 3:22 PM http://news.usni.org/2015/02/05/defense-minster-nakatani-south-chia-sea-affect-japanese-security 中谷元防衛大臣が南シナ海での緊張増大は日本の安全保障に直結すると発言した。 防衛相は現時点で直ちに東シナ海で海上自衛隊が実施中の警戒活動と同等のパトロールを行う計画はないとしつつ、変更はありうると示した。 「現時点では同海域の監視活動は実施しておらず、その予定もないが、米国との防衛協力を深化させる中で南シナ海の状況がわが国の安全保障にも影響を与えつつあり、わが国としても対応を検討する必要が出るだろう」 防衛相発言は米第七艦隊司令官から日本が南シナ海を警戒対象に加えれば地域内安定につながると数日前に発言したのを受けた形だ。 自国の主権が及ぶと理解する南シナ海へ日本の活動が拡大することへ中国からは早速反感が表明されている。 「この地域外の各国は地域内各国が平和と安定を維持する努力を尊重すべきだ」と中国外務省報道官 華春瑩 Hua Chunying が発言した。 中谷防衛相は今年はじめにも中国人民解放軍による「危険行動」が東シナ海で行われた事例を避難する発言で中国をいらつかせている。防衛相は射撃管制レーダーを海上自衛隊艦艇にロックしたこと、領海侵犯、自衛隊機への急接近を例としてあげたが、中国側は全部否定している。■

☆中国がアルゼンチンに戦闘機供与をする動きで注意が必要

そう、アルゼンチンンは英国とフォークランド諸島の帰属をめぐりずっと対立関係にあり、中国が小規模とはいえ、新鋭戦闘攻撃機をアルゼンチンに供与することは英国の神経を逆なですることになります。アナロジーとしては尖閣諸島問題を中国は想起しているのでしょうか。今後の動向に注目ですね。 Argentina and China agree fighter aircraft working group Gareth Jennings, London - IHS Jane's Defence Weekly 05 February 2015 Argentina and China have formed a working group to look at introd 中国はアルゼンチンと共同しアルゼンチン空軍 (Fuerza Aérea Argentina - FAA)への 中国製戦闘機導入を検討する。 作業部会の立ち上げがアルゼンチン大統領クリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネルの訪中(2月2日-5日)で協議されており、譲渡対象は成都航空機 Chengdu Aircraft Corporation (CAC) のFC-1/JF-17あるいはJ-10が候補だ。アルゼンチンは14機の受領を期待しているが、具体的な日程は明らかでない。 これまでアルゼンチンは旧式化進む戦闘機部隊の機材ダッソー・ミラージュIIIEA、IAIダガー、マクダネル・ダグラスA-4スカイホークの更新を求めてきた。 これより前にロシアがスホイSu-24フェンサーをリース提供する働きかけをしていた。英国防省は各報道内容を深刻に受け止めており、フォークランド諸島防衛体制の検討を開始している。Su-24がFAAで実用化されるとは考えにくいが、同様の機材がアルゼンチンの手に入れば、長引くウクライナ紛争をめぐりロシアと英国の政治ゲームになる。 別の可能性としてはスペインの余剰ミラージュF1、イスラエル航空宇宙工業(IAI)のクフィール、サーブのグリペンE/Fの導入が考えられたが、各案は政治経済的な理由から頓挫している。グリペン案は同機のシステム多数を製造する英国が巧みに拒否権を行使し実施できなくなった。 中国製FC-1/JF-17は以前からFAAも選

MUM-Tは米陸軍の有人機・無人機共同作戦コンセプト

無人機と有人機の融合では対地攻撃ミッションが多い陸軍が先行しているようです。ゆくゆくは敵地上空での空中戦闘や爆撃ミッションでもおなじような組み合わせがみられることになるでしょう。無人機の運用が遅れている日本は逆に早く成果を利用できるといいですね。 MUM-T Is The Word For AH-64E: Helos Fly, Use Drones By RICHARD WHITTLE on January 28, 2015 at 4:32 PM http://breakingdefense.com/2015/01/mum-t-is-the-word-for-ah-64e-helos-fly-use-drones/ 米陸軍に無人機革命が到来したようだ。新型装甲偵察ヘリも旧型ヘリの転用でも予算がない陸軍は、かわりにMUM-T Manned Unmanned Teaming 有人ヘリ無人機のチーム運用を前面に打ち出している。アフガニスタンではパット・デイビス中佐 Lt. Col. Pat Davis のAH-64Eアパッチ大隊では銃撃ミッションの6割で無人機の支援を得ているという。中佐は自身の経験をボーイング主催の報道陣向け朝食会で語ってくれた。 「性能にはすごいものがあります」と中佐はAH-64Eの威力にどれだけ惚れ込んでいるか語ってくれた。E型は重武装攻撃ヘリの最新型で、タリバンは「怪物」と呼んでいるという。 AH-64Dから飛行速度、航続距離が伸びただけでなくE型では陸軍のMQ-1Cグレイイーグル無人機に「話す」ことができるという。これによりアパッチエコーの乗員は敵地のフルモーションビデオを目的地到着前に見られる。 「作戦テンポはとても早かった」とデイビス中佐は言う。現地での7ヶ月中に配下の1-229攻撃偵察大隊はアフガニスタンでE型を戦闘投入するs最初の部隊になった。24機のアパッチで合計11千時間の戦闘飛行を3月から11月の間に実施し、任務完全実施率は87%という堂々たる成績だったという。 大隊にはOH-58Dカイオワウォリアー偵察ヘリコプター15機、UH-60Mブラックホーク多用途ヘリコプター10機も配属されている。このうちOH-58Dは予算強制削減による航空機再編成事業 Aviation Restr

オーストラリア空軍の質的向上効果はイラクで発揮中

Iraq And The Transformation of the Royal Australian Air Force By ROBBIN LAIRD on February 03, 2015 at 3:56 PM http://breakingdefense.com/2015/02/iraq-and-the-transformation-of-the-royal-australian-air-force/feed/ 米政府は共通の防衛対象で同盟国の貢献に不満を述べることが多い。全く欠如していると指摘する。だが一部同盟国は着実に21世紀の兵器体系に投資をし、21世紀型の脅威に対応しているのも事実だ。 その好例がオーストラリア空軍 (RAAF) で、イラク国内で対ISIS作戦を展開中。本国から中東まで自国給油機により機材を派遣しており、空輸も行っている。21世紀に入ったばかりの段階でRAAF機材は旧式化が目立っていた。大転換はC-17輸送機からはじまった。” 「南太平洋地域なら12時間以内にオーストラリア国旗を誇示し、24時間以内に再度機材を派遣できる能力が実現した」と在ワシントン大使館の空軍武官ゲーリー・マーティン准将が説明する。「以前は3日ないし4日かかっていたが12時間単位で運用可能になった。戦術空輸から戦略空輸への質的転換だ。C-130では国外に飛ぶのに一日かかり、同じ地点に飛ぶにはもう一日必要だった。C-17ならオーストラリア国内どこからでも貨物を積み込み、国外ヘ飛び、一日以内に戻ってこられる。RAAFおよび政府にとってこの違いは大きい。」 その次に変化を実現した機材がA330MRTT給油機で、同機によりオーストラリア軍の到達範囲や航続時間を伸ばすことができるようになった。 さらにウェッジェテイル高性能航空戦闘統制機材がある。同機は米空軍が導入を断念したE-10と同等と言ってよい機材だ。多用途電子スキャンアレイMulti-Role Electronically Scanned Array (MESA)方式のレーダーを搭載するウェッジテイルはAWACSとは別の存在で、従来の航空戦闘の統制管制概念を変える。 イラクではウェッジェテイルが新記録を樹立し、オーストラリア国防省は以下発表している。

★見えてきた米海軍のF/A-XXのあらまし

米海軍が想定する次期戦闘機の姿はこれまでと相当違ったものになりそうですね。NIFC-CAの理解が重要になりますね。これでは空軍が求めるF-Xとは折り合いがつきそうもありませんね。おそらく空軍はF-15、F-22の延長線を想定しているはずですから。さて、そうなると日本のF-3構想はどうなりますかね。 CNO Greenert: Navy’s Next Fighter Might Not Need Stealth, High Speed By: Sam LaGrone February 4, 2015 10:14 AM http://news.usni.org/2015/02/04/cno-greenert-navys-next-fighter-might-not-need-stealth-high-speed ボーイングが発表したF/A-XX構想図 Boeing Photo WASHINGTON, D.C. – 米海軍の次期主力戦闘機ではスピード、ステルスともに重視しないと海軍トップが発言した。 海軍作戦部長ジョナサン・グリナート大将 Adm. Jonathan Greenert はF-A-XXでは敵防空網制圧が目標だが、逃げ隠れは目指さないという。 「ステルスは過大評価気味。ステルスが不要というつもりはないが、高速飛行で敵防空網を混乱させ、エンジンが熱を放射すれば探知されるのは必然だ」 今後登場する脅威に対応できる兵器の開発も必要だ。「現時点ではレーダーだが別の装備が出現するだろう」 対空兵器が高速化すれば機体自体の飛行速度を無理やり引き上げる必要はないと発言。「結局ミサイルを高速で振り切るのは不可能」 また基本が無人機で必要に応じ有人操縦可能となるという。「パイロット分の重量はむだ。その分センサーを搭載できる」「モジュラー構成になりそうだと言っておく」 発言は海軍がF/A-XXで選択肢検討を開始するタイミングで出てきた格好だ。F/A-XXは2030年代を想定し現行の ボーイング F/A-18E/Fスーパーホーネットのあとを継ぐ。 ロッキード・マーティン 、ボーイングがそれぞれコンセプト案を発表している。 海軍ではF-35CライトニングIIが最新鋭機となるが、USNI Newsは

16年度米海軍予算のハイライト

Navy FY 2016 Budget Request Funds Washington Carrier Refueling, 12th San Antonio By: Sam LaGrone February 2, 2015 1:17 PM • Updated: February 2, 2015 7:49 PM http://news.usni.org/2015/02/02/navy-fy-2016-budget-request-funds-washington-carrier-refueling-12th-san-antonio 電子攻撃飛行隊VAQ-132スコーピオンズ所属のE/A-18GグラウラーがUSSジョージ・ワシントン(CVN-73)を通過飛行している。 PENTAGON – 2016年度予算で海軍省I(DoN)は1,680億ドル、前年度5%超の増額で要求した。直近5年間の国防予算削減を覆すペンタゴン予算増の一貫だ。 DoNは大部分の予算項目で増額要求をし、人件費、艦建造、航空機調達、作戦、保守保全いずれも前年実績を上回っている。 艦艇建造 USS アーリントン (LPD-24)がインガルス造船で建造中。Huntington Ingalls Industries Photo 先送りになっていた課題へ明確な回答をしているのが特徴で、空母ジョージ・ワシントンの燃料交換に予算を計上した他、サンアントニオ級揚陸艦の12号艦の予算全額計上をしている。166億ドルで9隻を建造する他、USSジョージ・ワシントン(CVN-73)の燃料交換と大修理を実施する。 ヴァージニア級潜水艦は各年2隻のペースを維持し、31億ドルでアーレー・バーク級 (DDG-51) 駆逐艦2隻を、14億ドルで沿海戦闘艦3隻、サンアントニオ級揚陸艦第12号艦、次世代艦隊給油艦 T-AO(X)の初号艦を建造する。また、2.56億ドルでLCACに代わる新型揚陸艇 Ship-to-Shore connectors 5隻も調達する。25億ドルはジェラルド・R・フォード級空母の二号艦ジョン・F・ケネディ(CVN-79)の設計建造およびその三号艦エンタープライズの予算として確保。 航空関係 USSドワイト・D・アイゼンハワー (CVN-69)に着艦するE

★★F-35のステルス性能は有効なのか疑問が増大中

要は時間をかけた間にステルス対抗技術も進歩し、F-35のステルス性能で想定した範囲では不十分になっているということですね。配備とともに陳腐化してしまうとした史上最高の無駄な事業になります。F-35が罪深い機体にならないよう祈るしかありませんね。第六世代機の企画ではぜひF-35の失敗を繰り返さないようお願いしたいところです。 Proliferating Threats Open Door To F-35 Follow On Senior Pentagon officials consider a future where the F-35’s crown jewels are compromised Feb 2, 2015 Amy Butler | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/proliferating-threats-open-door-f-35-follow 開発中のF-35が敵防空網の前に無効となる事態が発生したらどうなるのか。ペンタゴンは検討を開始した。 JSF費用は現在4,000億ドル事業と見積もられ、当初の二倍、工程が8年遅れているが、生産は2030年代にかけ続く見込みだ。 計画の狂いで導入予定の各国は旧型機を長く稼働させることになる。その間に敵の脅威内容は進化していく。 国防総省高官の懸念は高性能防空レーダーや対空兵器の拡散だと業界筋が明らかにしている。「時間がかかりすぎた。その間に敵の脅威が深刻になっている」が、高官レベルはあえて警告したくないようで、この話題に口を閉ざしているのが現状だ。 まだ危機的状況が現実に存在しているわけではないと業界筋は語る。兵器体系の陳腐化は避けられないが、F-35で発生したらどうなるか、予想より早く陳腐化したらどうなるか。「気になる敵の防空能力の登場が見え始めています」とアル・シャファー国防次官補代理(研究開発) Al Shaffer, acting assistant secretary of defense for research and engineering がAviation Weekに昨年3月時点で語っている。VHFレーダーでステルス機を長距離