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☆★★T-X>ボーイング案の初公開が近づく、F-15仕様変更提案も

T-Xでボーイングがどんな設計をしているのかが注目です。ダークホースは運航費用を大幅に下げるスコーピオンだと思うのですが。一方、F-15の方はミサイルを大量に搭載して敵の数を減らす発想ですね。モデル末期で何か哀れさも感じさせるのですが、こちらのほうが注目かもしれません。来週まで待ちましょう。 Boeing To Provide First Glimpse of T-X at Conference By Aaron Mehta 10:04 p.m. EDT September 9, 2015 Aerospace Giant Also To Unveil New F-15 Configuration at Air Force Association http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/industry/2015/09/09/boeing--provide-first-glimpse--t-x--conference/71979416/ ST. LOUIS — ボーイング は来週に開催される空軍協会年次総会でT-X次期練習機の概要を初公開するとみられるが、観覧は一部に限られる。 同社はT-X試作機のモデルをトレーラーで会場に持込む。設計は サーブ との共同作業。年次総会はメリーランド州ナショナルハーバーで開かれる。. あわせてF-15の新諸元も紹介するだろう。空対空兵装の搭載数を16発に増やす。 T-Xを見ることができるのは招待者のみでボーイング関係者によると同社ブースで公開予定はないという。つまり同機の諸元はひきつづき固く秘匿されるということだ。 見ることを許される一人がアシュ・カーター国防長官でボーイングノセントルイス事業所で事業概要の説明を受けている。 設計案から漏れ伝わる内容が少なく、ボーイングは「完全新設計」で米空軍の要求に応じた練習機を作るとだけ言われている。 設計案はサーブのグリペン戦闘機の焼き直しではないとの関係者発言が出ている。ボーイングは今年末に新型練習機の初飛行が実現するとほのめかしているが、公式発言ではない。 ボーイングのファントムワークスで開発戦略をひきいるスチュ・ヴォボリルは9日水曜日に報道

★英が導入するゼファー太陽光UAVはすごい

UK MoD To Acquire High-Flying Zephyr 8 UAVs By Andrew Chuter 1:22 p.m. EDT September 9, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/isr/2015/09/09/uk-mod-acquire-high-flying-zephyr-8-uavs/71932756/ (Photo: Airbus Space and Defence) LONDON — 英国防省は太陽光発電で高高度飛行可能なUAVを3機をエアバスから調達する。 ゼファー8はエアバス・ディフェンス・アンド・スペースが製造し高度約7万フィートで三ヶ月連続滞空する性能があり、軍当局は連続監視あるいは通信中継機能が衛星や有人機の数分の一の費用で実現する。 英軍は同機を作戦能力実証の一環として2機を同時飛行させると同社でゼファー事業開発を率いるスティーヴ・ホイットビーが報道陣に明らかにした。 同社は国防省と覚書を交わしており、商談の最終段階にあるという。 エアバスは同機を高高度擬似衛星 High Altitude Pseudo-Satellites と呼称し、15ないし18ヶ月後に納入を完了する。英軍はすでにゼファーの小型版で飛行テストを実施済みだ。 ゼファーは14日間の連続飛行記録があり、ホイットビーによると太陽光動力の他機より性能をはるかにしのぐ。 ゼファー8は翼巾28メートルに太陽光電池を搭載しプロペラ2基を回転させるもので、来年夏に初飛行する。偵察あるいは通信用ペイロードは5キロ。だが同機を上回る大きさと性能のゼファー9の設計が始まっており、二年半後に飛行可能とエアバスは説明している。 英国防省はゼファーはISTAR機材の更新用に導入する。ホイットビーによれば国防安全保障分野での応用には英国以外も関心を示しているという。 シンガポールと共同でゼファーの運用可能性を検討している。またゼファー用のレーダー開発も共同で検討している。ゼファーの通信能力に着目したドイツ軍・警察当局とも検討をしており、米国防総省他機関とも将来の活用方法を検討している。 ゼファーの開発元は英企業Qin

★中国元級潜水艦の性能、運用思想を推測する

ソ連時代のように現代の中国装備を限られた情報から性能や運用想定を推測する仕事が重要になってきました。中国語の壁のため西側は情報に振り回されている観があります。日本でも似たようなものですが、文化的な近似性を活かして日本ならではの情報解析ができるといいですね。その場合に必要なのが下の著者のような深い専門知識に基づいた観測です。おそらくONI海軍情報部にもパイプがある著者と思われますが、論理的に展開していく様は非常に参考になりますね。それにしても日中がそれぞれ大型通常型潜水艦を整備しているのはヨーロッパからは理解できないでしょうね。 Essay: Inside the Design of China’s Yuan-class Submarine By: Capt. Christopher P. Carlson, USN (Retired) August 31, 2015 2:13 PM • Updated: August 31, 2015 5:39 PM http://news.usni.org/2015/08/31/essay-inside-the-design-of-chinas-yuan-class-submarine 人民解放軍海軍(PLAN)の元級潜水艦 伸張めざましい中国の潜水艦部隊は真剣な検証と議論にふさわしい対象だ。議論は政策決定者のみならず一般市民にも有益で、その際は健全な分析を元に正確な事実を議論すべきだ。ただ残念なことに英語による人民解放軍海軍(PLAN)報道ではその両方が欠けている。直近のUSNI Newsでもこの傾向が見られる。ヘンリー・ホルストはタイプ039A/B元級潜水艦は「対艦巡航ミサイル(ASCM)を搭載し、長時間潜姿を隠すことができ、アクセスが困難な浅海で潜むことができる」と書いている。 ホルストは元級が大気非依存型出力(AIP)を搭載し、長距離ASCM発射能力を有するので沿海部の浅海域作戦に適しているとする。タイプ039A/Bが優れた対艦戦用の潜水艦であることは著者も同意するが、上記記事のポイントはデータの読み間違いによる誤解だ。本稿では同記事の誤謬を検証し、タイプ039A/B元級潜水艦は実は深海作戦用でPLANの海洋戦略では本国に近い海域で積極防衛を実施する手段だと指摘する。また同艦は台

イタリア製F-35が初飛行を実施しました

一足先に業務を開始しているイタリアのFACOから1号機が初飛行したというニュースです。この例によれば小牧にできるといわれる日本のFACOでも三菱重工がロッキードと共同運営することになるのでしょうか。保安体制が課題といわれるので、完成しても秘密のベールに覆われるのでしょう。F-35は50年以上も供用されるとのことなのでFACOの存在は大きいと思います。 F-35 Soars Over Italy, First Time Outside the US By Tom Kington 12 p.m. EDT September 8, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/2015/09/08/f-35-soars-over-italy-first-time-outside-us/71866044/ (Photo: Lockheed Martin) ROME — 米国外で生産された初のF-35が9月7日にイタリア・カメリ空軍基地で初飛行した。同基地にJSF組み立て工場が設置されている。 機体はAL-1と呼称され、1時間22分の飛行をカメリ最終組立点検ライン施設(FACO)から行った。同施設はイタリア政府が所有し、 アレニア・アエルマッキ と ロッキード・マーティン が運用している。 同機は年末までにイタリア空軍に納入された後、大西洋を横断しルーク空軍基地(アリゾナ)でイタリア空軍パイロットの養成に使用される。 カメリFACOは唯一の米国外施設で、ヨーロッパのJSF各機の保守点検業務でハブとなる。 イタリアは90機導入を計画し、その1号機AL-1は3月にラインで完成し、エンジン始動が6月に開始されていた。 6月時点でロッキード・マーティン関係者は初飛行を10月上旬としていたが、一ヶ月早まった。 イタリアはF-35A合計8機を発注ずみで、うち三機は低率初期生産ロット6号から調達し、LRIP 7からも3機、LRIP 8から2機となる。2020年までに38機を発注する。 イタリア向けF-35Aで最初の6機がそろうのは2016年10月の予定。さらに2017年と18年に各4機が納入され、2019年には7機、2020年に13機となる。 2019年には生産ラインで初のオ

★イスラエル>F-35導入を周到に準備中 機体改装も視野へ B型導入も?

いつもながらイスラエルの論理、行動様式には感心しますが、すでにF-35に愛称をつけただけでなく、段階的に同機を導入することで交渉力をつけ、一方で国産装備との親和性を確保すべく改装も検討し、いざという際を想定して機体整備実施でのルール除外で予め合意を得ておく、さらにもっと大変な事態を想定してB型の導入も検討している...すごい。F-35によるイラン攻撃が起こらないといいのですが、イランの先制攻撃を受けた後の報復としてF-35をステルス性をかなぐり捨てても怒れる翼として使用する想定のようなので、来年以降に同機が実際にイスラエルに導入されれば中東で抑止力として働くでしょうね。では日本の場合はどうでしょうか。今後の進展に期待しましょう。しかしF-35を55年間も運用するとは想像しにくいですね。 Eyeing Iran, Israel Readies for Stealth Strike Fighter By Barbara Opall - Rome  4:11 p.m. EDT September 5, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/09/05/eyeing-iran-israel-readies-stealth-strike-fighter/71608464/ TEL AVIV — イラン他の仮想敵を念頭に、強固な防空体制の突破を狙うイスラエルはF-35アディールAdir (ヘブライ語で強者の意味)ステルス戦闘機の導入(2017年)に備え準備を進めている。 最初の2機がイスラエルに到着するとイスラエル空軍(IAF)のゴールデン・イーグル飛行隊(ネゲヴ砂漠のネヴァティム空軍基地)に編入される。 2017年までに初期作戦能力(IOC)を獲得する想定で作業が同時に進行している。イスラエルは米政府支援でスムーズな運用開始を期待している。 「同機が実現するステルス性その他高性能は明らかだ」とIAF関係者がDefense Newsに語っている。これはイランが供与を受けると言われるロシア製S300などを使った高度の防空体制を前提にした質問への答え。 「敵に攻撃を加える可能性は十分にあり、かつ実現可能だ」とE少佐は語る。少佐はアディ

★★イスラエルがB-1を運用する可能性

熱血な共和党上院議員ですが、ややフライング気味では。イスラエルとしてはイランをこのまま放っておくことは考えていないのでしょうが、今はあまりにもタイミングがわるいですね。世界は交渉成立で世界は平和になると信じ込んでいます。大型バンカーバスター爆弾の運用もオプションでしょうが、当面は諜報活動に軸足を移すのではないでしょうか。B-1を供与されても投下目標と投下後の評価がなければ役に立ちませんね。背景にはオバマ大統領によるイラン交渉に不満を覚える向きがいるということがあるのでしょう。 US Senator Backs B-1 Bombers for Israel By Barbara Opall-Rome 4:53 p.m. EDT September 2, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/09/02/us-senator-backs-b-1-bombers-israel/71600786/ (Photo: Office of Sen. Tom Cotton) TEL AVIV, Israel — イラン核交渉への議会承認の投票結果如何にかかわらずトム・コットン上院議員(共)は議会の大半はイスラエルの安全保障強化に賛成で、年間数十億ドルの追加援助やB-1が運用するバンカーバスター爆弾の供与も視野に入っているという。 アーカンソー州の同議員は上院情報特別委員会の一員であり軍事委員会空陸兵力小委員会の委員長でもある。ベンジャミン・ネタニヤフ首相、モシェ・ヤーロン国防相とイスラエルの質的軍事優位性(QME)維持に必要な条件を話し合ってきたという。特にイラン交渉の代償で危険が増えていることに注意を喚起している。 「議員の大半はイスラエルのQME維持を全面支持している」と同議員はDefense Newsに語った。「今回の交渉成果はかならずボロを出す。なぜならイランは大規模核関連施設を温存できるようになり、イランの野望を食い止めるものが無いためだ」 コットン議員はイスラエル向け海外軍事財政支援(FMF)を2018年度に失効する31億ドル規模より引き上げるよう働きかけるという。「もちろん戦略的評価次第だが、50億ドル程度がいいの

中国の新型UAVはリーパーそっくりだが中身は....

中国のハードウェアが西側装備と極めて類似することが多々ありますが、ソフトウェアの性能こそ西側がなんとしても死守すべき砦であることは明らかですね。 New China Drone: Looks Like A Reaper But… By RICHARD WHITTLE  on September 02, 2015 at 11:29 PM http://breakingdefense.com/2015/09/new-china-drone-looks-like-a-reaper-but/feed/ WASHINGTON: 中国最新の無人機 Caihong-5 彩虹が北京軍事パレードに登場した。中国メディアは米国のMQ-9と比較している。リーパーは最大四発のヘルファイヤミサイルを搭載し、500ポンド精密誘導爆弾二発もあわせ最大の殺傷能力を有する。 (軍事パレードの趣旨は抗日勝利70周年と中国は言うが、西側には第二次大戦終結のほうがわかりやすい。 日本の打倒への中国の貢献はわずかで、蒋介石は米国が供与した多量の資金と兵器を温存し連合国が日本を破った後で毛沢東率いる共産党の打破を狙っていたというのが事実だ。編集部注) 一般人が見れば2機は全く同じ機体に写るだろう。だが匿名が条件の専門家は彩虹5とリーパーの類似点は表面だけという。この専門家は極秘無人機開発に参画中で、公的に発言ができない。 彩虹5はレドーム付き機首と上向きV字尾翼がリーパーと似て、翼幅66フィートはアメリカ機と全く同寸である。中国メディアによれば彩虹5の最大離陸重量は6,000ポンドほどで、リーパーの1万500ポンドより相当低い、また北京版リーパーの最大ペイロードは900キログラム(1,984 lbs.) でMQ-9の外部搭載3,000 lbsおよび内部搭載 850 lbs に及びもつかない。リーパーは合計1,749キロを搭載でき、彩虹5の2倍近い。 MQ-9 Reaper heavily loaded 彩虹5の製造元・中国航天技集団China Aerospace Science and Technology Corporationは中国メディアに対し同機はミサイル6発を搭載し30時間滞空可能と紹介している。リーパーの通常の滞空時間が18から27時間なの

対ISIS作戦にトルコ基地が果たす役割は大きい

これまでは地の利があるトルコが使えなかったのでISIS空爆作戦にも制限があったのですが、これでようやく効果を上げる作戦の実施が可能になりました。フランスも従来より一歩踏み込んだ作戦の実施を決めましたので、今後効果が期待できそうですね。 Turkish Bases Becoming Hubs in Anti-ISIS Campaign By Burak Ege Bekdil  3:52 p.m. EDT September 7, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/support/2015/09/07/turkish-bases-becoming-hubs-in-anti-isis-campaign/71847022/ (Photo: Tech. Sgt. Krystie Martinez/Air Force) ANKARA, Turkey — トルコ南部、南東部の空軍基地が有志連合によるイスラム過激派の攻撃拠点になっており、シリア・イラクへ出撃で多忙なハブになってきた。 トルコは最近になり米軍に自国基地の使用を許可し、そのうちインチリック空軍基地(トルコ南部)が特にシリア、トルコ国内に拠点を構えるISISへの空爆拠点として知られている。トルコも自国のジェット戦闘機で空爆に加わっている。. 米国はインチリックに第一波の戦闘機を6機8月10日から展開している。「規模は今後増えるだろう」とトルコ国防筋は見ている。 米・トルコ両軍は8月28日から29日にかけてはじめて共同空爆作戦を展開した。 トルコ上級外交筋によればカタールがまもなくトルコ国内基地からの空爆作戦に加わるという。カタール派遣飛行隊の規模についてこの筋は語らなかった。 アンカラの米大使ジョン・バスはISIS向け作戦で必要な限り米軍機はインチリック基地に残ると9月3日に発言。 一方でフランスもISIS作戦への合流を検討しているとルモンド紙が9月5日報道。フランスは現時点ではイラク国内のISIS作戦にのみ参入中。 「フランスがトルコ基地の利用に踏み切ればISIS対抗作戦の実効性がますことになる」と上記トルコ外交筋は述べている。■

北京軍事パレードで注目を集めた装備品はこれだ

これだけの軍事装備品を開発、導入していくのですから陸軍兵員30万名を削減して予算を確保していくのは当然でしょう。それを中国が平和を希求している証拠だと頓珍漢なコメントを出してくるのはおかしな話ですね。その中国がおそらく一番意識しているのが日本なので、今後両国はお互いの新型装備情報を鵜の目鷹の目で見つめていくことになるのでしょうね。次回パレードは4年後とのことなのでまた注目を集めるでしょう。 China showcases new weapon systems at 3 September parade Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly 04 September 2015 http://www.janes.com/article/54029/china-showcases-new-weapon-systems-at-3-september-parade YJ-12対艦巡航ミサイル: AP/PA 9月3日に行われた中国軍事パレードでは初めて公開された新型装備が多数登場した。 北京での軍事パレードは通算15回目だが、今回はPLAより兵員12千名、将官56名が参加し、その他17ヶ国も合計1,000名を派遣する規模になった。 パレードで展示された装備はPLAが実戦化しているものとみられる。以下各装備の概略を伝える。 戦略ミサイル DF-21D対艦弾道ミサイル(AP/PA) DF-21D 開発開始は1990年代初期とペンタゴンは見るが、中国航天国技集団(CASC)による東風DF-21Dの配備は2014年からだ。世界初の対艦弾道ミサイル(ASBM)であり、弾道部は制御可能で多様なセンサーで移動艦船への対応を可能にしているのだろう。PLAがDF-21Dによる攻撃を航空機・潜水艦が発射する対艦ミサイルと同時に行い、目標の防御態勢を圧倒する戦術を実施するものとみられる。 DF-16 第二砲兵隊が2011年初頭から運用中と見られるのがCASCのDF-16中距離弾道ミサイル(射程800キロから1,000キロ)で、今回のパレードで初めて公開された。DF-11A短距離弾道