スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

★★★次期ステルス戦闘機で日本へ共同開発を持ちかけるロッキード

ヒューソン社長が小牧に来ていたのは知りませんでした。商売上手な同社のことですからこれからあの手この手と日本側に甘いことばをかけてくるのでしょうね。一方で三菱重工業も単独開発のリスクを考えると共同開発には一定のメリットがあると考えるはず。そうなるとボーイングが何を言ってくるかがポイントになりそうです。 Lockheed proposes stealth fighter project with Mitsubishi Heavy SAM NUSSEY, Nikkei staff writer October 15, 2016 2:00 am JST http://asia.nikkei.com/Business/Companies/Lockheed-proposes-stealth-fighter-project-with-Mitsubishi-Heavy TOKYO -- ロッキード・マーティンが三菱重工業に新型ステルス戦闘機製造で共同開発提案していることが明らかになった。 「パートナーとなる三菱重工から情報開示の要望が8月にありすでに対応している」と同社社長マリリン・ヒューソンが日本航空宇宙展での取材に答えている。 Lockheed Martin President Marillyn Hewson ロッキード・マーティンの回答は防衛省からの要望に対応したもので緊張高まる中で日本の防衛力を整備する方策を検討する一環と思われる。 日本は現有90機あるF-2の後継機として選択肢を3つ想定している。ひとつは国産開発だ。二番目はロッキード・マーティン含む海外メーカーとの共同開発、三番目が既存機種の調達だ。 防衛省の検討はまだ続いており、第二回目情報開示要請が来年3月までに出る見込みで、ヒューソンは「是非対応していきたい」とする。最終決定は2018年度内に行われる見込みだ。 ロッキードのライバルたるボーイングも三菱重工業と共同でF-2後継機開発を提案している。三菱重工業はすでに試験機を昨年初飛行させており自社単独開発の途も選択可能だ。 日本が調達するF-35合計42機はF-4の更改との位置づけだ。そのうち最初の四機はロッキードがテキサスで製造中で1号機は完成済みで9月23日にロールアウト式典が行われている。

★歴史に残らなかった機体 その2 F-15の海軍版シーイーグルはなぜ実現しなかったのか

The Sea Eagle: How America's F-15 Fighter Almost Became a Aircraft Carrier Jet Michael Peck October 14, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-sea-eagle-how-americas-f-15-fighter-almost-became-18051 1980年代、90年代に米軍の航空戦力のシンボルとなる強力な機種は空軍のF-15制空戦闘機と海軍のF-14可変翼戦闘機で後者は映画トップガンで魅力的に描かれていた。 だが事情が変わっていれば映画でトム・クルーズが操縦した機体F-15イーグルになっていたかもしれない。 米海軍はF-15の空母運用型をF-15Nまたの名を「シーイーグル」として検討していた。1971年のことでデニス・ジェンキンスの著作「マクダネル・ダグラスF-15イーグル、究極の大型戦闘機」で解説がある。 シーイーグルには機体改修が必要だった。たとえば折りたたみ式主翼や着陸装置の強化だ。だがマクダネル・ダグラスの立場は「推力重量比や視界の優秀性でF-15は空母運用に最適化されていたはず」とジェンキンスは著している。 1970年代初頭にマクダネル・ダグラス(現ボーイング)は機体売り込みのチャンスがあった。F-14は1974年に導入されたがトラブルが多く、プラット&ホイットニーTF30エンジンの出力不足が批判の的となっていた。機体価格でも1988年ドル価値でF-14は38百万ドルだったが、空軍仕様F-15Aは28百万ドルだった。 F-15NはF-14を速度、操縦性双方で上回り機体価格も安く実現できていたはずだ。だが艦載型は重量が3,000ポンド増えていただろう。さらにF-15Nでは当初サイドワインダーとスパローの空対空ミサイルと機関砲を搭載するはずだったが、海軍がソ連爆撃機の迎撃に期待していた長距離AIM-54フェニックスミサイルは搭載の想定がなかった。 海軍の戦闘機研究で別の課題も浮上した。F-15にフェニックスミサイルとAN/AWG-9長距離レーダーを搭載すると機体重量はF-15Aより10千ポンドも増え、トムキャ

★★UH-X以外にAH-1Z、新型ティルトローター...と日本に期待するベル・ヘリコプター

JAPAN AEROSPACE: Bell, Fuji engineers busy with UH-X specifications 13 OCTOBER, 2016 BY: GREG WALDRON TOKYO https://www.flightglobal.com/news/articles/japan-aerospace-bell-fuji-engineers-busy-with-uh-430341/ ベル・ヘリコプターは富士重工業と共同で防衛省が調達するUH-Xヘリコプター150機の生産前準備に取り掛かっている。 富士重工の技術陣はベル本社(テキサス州フォートワース)で作業を進めている。 ベルの日本代表リチャード・ソーンリーによれば動力伝達系での性能が向上するとしているが、日本側は改修内容を一切明らかにしていない。 機体は富士重が現地生産し、1号機は2022年納入予定。ベル412EPIを原型とする同機の生産納入は陸上自衛隊で供用中のUH-1Jの退役日程に依存する。 富士重工の生産で経済規模を確保するため民生版の412EPIも日本国内で販売する。両型式合わせ生産は20年以上継続するとソーンリーは見る。 2015年にベルはエアバスヘリコプターの新設計案を破りUH-X選定を勝ち取っている。 同社の軍用ヘリコプター事業開発担当副社長キース・フレイルは日本が求めるAH-X攻撃ヘリ調達(60から70機規模)にも注目中と明らかにした。 「当社のAH-1Zヴァイパーは日本の要求にぴったりです」とし、「海兵隊仕様ですので、長大な沿海地形を有する日本に最適です」と述べた。 ベルは 新型ティルトローター機V-280ヴァラー及び最近発表したばかりの無人機V-247で日本関係者と非公式協議をしている。 ソーンリーは日本は初の V-22 海外採用国で17機を米海兵隊をモデルに新設した部隊に配備するとし「この国はティルトローター運用にぴったりです」と述べた。■

★川崎C-2は軍用輸送機のすき間需要に活路を見つけられるだろうか

JAPAN AEROSPACE: Kawasaki sees unique niche for C-2 transport 12 OCTOBER, 2016 BY: GREG WALDRON TOKYO https://www.flightglobal.com/news/articles/japan-aerospace-kawasaki-sees-unique-niche-for-c-2-430287/ Wikipedia Commons 川崎重工業 は航空自衛隊向けにC-2輸送機二号機を2017年に納入する。1号機は今年6月に納入し供用中と同社広報が説明。 同広報は納入予定の合計機数を明示しなかったが、防衛省から20機から40機の受注を得て、供用中のC-1の代替機材として納入できると見ている。年間生産は3ないし4機に増産できるが、防衛予算の動向次第だ。 また ジェネラル・エレクトリック CF6ターボファン双発のC-2は輸送任務用途で隙間需要に対応できると同広報は述べ、30トンの貨物を搭載し6,000キロを僅かに満たない距離まで輸送できるという。 ボーイング がC-17生産ラインを閉鎖して、戦略輸送機の高性能機材で不足が発生している。同広報によれば数か国C-2に関心を寄せているという。川崎重工業はその中で ロッキード・マーティン C-130の後継機需要に期待している。 「C-130を上回る搭載量で遠距離輸送するニーズにC-2は最適」と同広報は述べている。 また民生用派生機種の開発は凍結しているという。川崎重工業は大型貨物輸送機の需要があると見ていた。 だが航空貨物輸送分野各社との意見交換で現状では民間貨物輸送市場には同機価格は高すぎるとわかった。ただし今後も民間貨物輸送分野を注視していくという。■

★F-15Jをミサイルトラックに変身させる案をボーイングが提案中の模様

トラックと言う表現はB-52にもありますが、F-15がミサイルトラックになるというのは高機動の空中戦が発生するよりまず敵勢力の減衰を狙うミサイル攻撃を先に行うということですね。であればF-15でなくてもミサイルトラックはP-1やC-2を改装すればもっと多量のミサイルが運用できるのでは。 ​  JAPAN AEROSPACE: Boeing promotes F-15 as air-to-air missile truck 12 OCTOBER, 2016 BY: GREG WALDRON TOKYO https://www.flightglobal.com/news/articles/japan-aerospace-boeing-promotes-f-15-as-air-to-air-430296/ ボーイング は日本が運用中のF-15J制空戦闘機部隊の改修案を複数用意し、供用期間延長とともに性能向上策を提供する。 日本におけるボーイング防衛部門の代表を務めるジム・アーミントンはF-15改修案で日本と打ち合わせていることを認めたが詳細は明らかにしない。 「航空自衛隊が同機ミッションを検討しているなか、F-15に性能拡張の余地が大きいことが理解されている」(アーミントン) ただし同人は航空自衛隊機材はまだ飛行時間が相当残っていることを確認し、現在利用可能な技術でF-15Jが「一足飛びに」性能向上する可能性があると認めた。 「選択肢は広いです。AESA(アクティブ電子スキャンアレイ)レーダーがありますし、新型戦術コンピュータや新型電子戦装備一式や機体遺体型燃料タンクの他にミサイル搭載数の増加もある」と自身もF-15パイロットだったアーミントンは指摘する。 国際航空宇宙展のボーイングブースではF-15模型にレイセオンAIM-120AMRAAM空対空ミサイル16発を搭載しており、現行の二倍の搭載量になっている。 アーミントンは既存機体の改装費用は新型機導入より相当低くなると指摘している。 2015年にボーイングは2040年まで供用前提としたF-15Cの性能向上型を発表し、2040Cの呼称で「四発パック」弾薬格納方式で空対空ミサイル数を16発にし、機体一体型燃料タンクで飛行距離拡大をめ

もし戦わば⑦ 嘉手納、アンダーセンへの攻撃を必然とした米軍が考える予備航空基地

嘉手納基地付近の不動産価格は有事にはゼロになるということですか。同じことが神奈川県でも発生すれば日本の不動産市場は大変なことになりますね。といって中国や北朝鮮のミサイルが精密に基地施設だけを狙うとも思えず、日本の各地が不動産価格暴落の危機にあることになりますね 。 Revealed: America's Backup Plan in Case of War with China Robert Beckhusen February 25, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/revealed-americas-backup-plan-case-war-china-15316 中国と交戦状態に入れば太平洋各地の米軍基地は安全とはいえない。2015年に出たRAND研究所報告では最悪のシナリオを紹介し、「大規模かつ正確な攻撃が数波に渡り強靭性が劣る基地に加えられると大きな被害が発生し航空機喪失は甚だしく、基地も当面再開できないほどの被害をあびる」としている。 嘉手納基地は地理的な位置のため最も激しい攻撃を受けるだろう。中国は2015年9月にDF-26弾道ミサイルを公表し、グアムのアンダーセン基地攻撃が可能と明らかにした。アンダーセン、嘉手納の両基地は米軍の海外基地で最重要かつ最大規模の施設だ。 そこでティニアンが登場する。グアム近隣の小島が米空軍の予備飛行機地となる。2月10日に空軍からティニアンを「アンダーセン空軍基地など太平洋地区の基地が利用できなくなるか制限される場合に代替基地として使う」との発表があった。 ペンタゴンの2017年度予算要求では9百万ドルで17.5エーカーの用地を取得し「分散活動や演習時の支援に」使うとしているとサイパン・トリビューン紙が伝えている。飛行施設拡大で平時には「最大12機の給油機他支援要員」を駐留させると空軍は見ている。 ティニアンは今はのんびりした場所だ。 第二次大戦中は第四及び第二海兵師団が同島を奪取し、B-29スーパーフォートレス部隊が駐留し、原爆投下機も同地から離陸している。戦後に施設は放棄され、使用されないまま残っている。同島にはもう一つ小型の国際空港があったが放棄され荒れ果てたままだ。 米空軍は当初は

★韓国が空中早期警戒機を2機追加調達する

稼働状況が悪く部品取りになっている機体があるとの報道もありましたが現状はどうなんでしょう。韓国には日本の防衛上もしっかりしてもらいたいところなので記事が言うような常時警戒態勢が実現すればそれはそれで良いニュースですね。逆に言えばやはり現状では常時監視はしていないということになります。 Posted : 2016-10-09 09:53 Updated : 2016-10-09 10:02 S. Korean Air Force to acquire 2 more Peace Eye AEW&Cs https://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2016/10/205_215655.html Wikipedia commons 韓国空軍はピースアイ空中早期警戒統制機 (AEW&C)を2機追加調達すると韓国政府筋が9日述べた。 E-737は6機になり韓国空軍の状況認識能力が向上し、情報収集と空軍機の統制機能が引き上げられる。同様の機材を保有しない北朝鮮へ抑止力となる。 また防空識別圏の監視能力も向上し北東アジアの空で安全保障問題が深刻化する中で意味がある。 「以前からAEW&C機材の拡張案はあったが、今回は『確認』されて長期調達案の一部となった」と政府筋は匿名を条件に話してくれた。 同筋は調達の予定期限に触れなかったが長期案とは通常5年を指し、予算手当をしている。 今回の動きは南北間の緊張が高まっている中で北朝鮮が第五回目の核実験に9月9日踏切り韓国・米国への先制攻撃を警告しているでのこと。 E-737増強で韓国は常時空中待機が可能となる。 韓国へのピースアイ初号機引き渡しは2011年9月のことで、翌年までに四機が供用されていた。 各機はLバンド多用途電子スキャンアレイレーダーを機体上部フィンに搭載し360度全周で最大1,000機の航空機を監視する他、海上捜索も可能。ボーイング737旅客機を改造した同機は10時間まで滞空可能で特に低空飛行中の機体の探知に有効だ。韓国空域へ低空で侵入し朝鮮半島の山地地形を利用した侵攻が危惧されている。 E-737は韓国の他にオーストラリアとトルコでも供用