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11月29日のヘッドラインニュース

11月29日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 MQ-4Cトライトンのグアム配備準備が進行中 米海軍はノースロップ・グラマンMQ-4Cトライトンを一年以内にグアムに2018年に展開させる。 http://aviationweek.com/intelligence-surveillance-reconnaissance/us-navy-s-mq-4c-triton-prepares-guam-deployment イスラエルがF-35を追加発注し、50機体制へ イスラエル内閣は27日に17機のF-35i追加発注を全員一致で承認した。米議会はイスラエル向け同機の販売を75機まで認めている。同国はまず19機を27億ドルで一括発注しており、うち初号機が数週間以内にイスラエルへ移動する予定。第二次調達は14機(28億ドル)で2015年に発注していた。 http://www.defensenews.com/articles/israel-to-acquire-17-additional-f-35s シリアで米軍人初の死亡案件発生 米海軍の爆発物処理班隊員が11月24日シリア北部で即席爆発装置処理中に死亡した。死亡地点はISISの最大拠点ラッカの南との報道があり、米軍の活動範囲がうかがわれる。シリアには米特殊部隊300名がクルド人勢力を支援するため展開している。 https://news.usni.org/2016/11/27/eod-sailor-scott-dayton-killed-syria-ied#more-22643 中国の超長距離空対空ミサイルは要注意 中国が新型ミサイルを試射している。報道どおりなら米ミサイルの二倍の射程があり、対抗することができなくなる。AMRAAMが全長12フィートだが、中国新ミサイルは20フィートでマッハ6で飛翔するという。( このニュースは別個掲載予定 ) https://warisboring.com/new-chinese-air-to-air-missile-could-hit-u-s-jets-before-they-can-shoot-back-ed70b25c000e

11月28日のヘッドラインニュース

11月28日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 日印両国は安全保障で特別な関係をつくれるか 中国に対抗する両国は米国抜きで安全保障上のパートナー関係を深められる可能性がある。地理的な条件を考えると海軍力を通じた協力を深める可能性が一番高い。コルカタのネタジ国際関係研究所の准教授による考察。 http://nationalinterest.org/feature/japan-india-special-relationship-18491 ボーイング宇宙防衛部門の新しい動き ボーイングは宇宙防衛部門を整理統合し、2020年までに事業所を一部閉鎖し、雇用を500名削減する。 http://www.defensenews.com/articles/boeing-to-consolidate-defense-business-cutting-500-jobs オーストラリア向けP-8初号機到着 11月16日、オーストラリアが発注中の15機のボーイングP-8A初号機が同国に飛来した。オーストラリア空軍は同機をMQ-4Cトライトン無人海洋監視機とペアで運行する構想。P-8はすでに12機分の契約が締結済み。これに伴い19機あるAP-3Cオライオンは順次退役する。 http://www.janes.com/article/65568/first-australian-p-8a-arrives-in-country ヴィエンチャン・ヴィジョンで日本がASEAN安全保障協力構想を提案 稲田防衛相が11月のASEAN各国との非公式会合で示した構想は日本政府が初めて発出した公式文書でASEAN全域を対象にした安全保障関連の協力支援策で目的は法の支配の実効性と海上安全保障を高めることにある。 http://thediplomat.com/2016/11/japan-reveals-first-asean-defense-initiative-with-vientiane-vision/

主張 トランプ新政権の南シナ海問題への取り組みに期待

アジア太平洋特に対中国問題でオバマ政権が8年という時間を空費してしまった以上次期政権にはいきなり期待が高まります。米国には中国の意図を正確に理解できる人材もありますので、政治トップの価値観が今後重要になります。その意味で徐々に出てきた新政権人事を見守りましょう。 Donald Trump's South China Sea Challenge: 4 Ways America Can Push Back Against China Harry J. Kazianis November 25, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/donald-trumps-south-china-sea-challenge-4-ways-america-can-18511 次期大統領がホワイトハウスで仕事を始める初日から世界中の問題が肩にのしかかってくる。イスラム国、ロシアとの緊張、シリア内戦で新政権は直ちに手を打つ必要がある。それだけではない。上記課題より他年度に渡るジレンマは世界規模の難題、中華人民共和国による挑戦だ。 最大の課題 米中関係の緊張要因は色々あるが、重要なのは一つだけ、中国政府が米国の様子をうかがうことは不要と判断しアジア太平洋におけるアメリカ主導の国際秩序を拒否していることだ。中国の意図はアメリカをアジアから徐々に追い出すことにあり,代わって世界で一番経済成長が著しい地帯を支配することなのは明らかだ。 中国関連の諸問題にはトランプには経済軍事課題とともに日本へ東シナ海問題で圧力をかける事、台湾との緊張など多々あるが、新政権の外交手腕・戦略観が試されるのは何と言っても南シナ海だ。 南シナ海の重要性 南シナ海を「アジアの煮えたぎる大釜」と呼ぶのは理由がある。5兆ドル超の交易が同海域を通過し、うち1.2兆ドルは米国製品である。経済大国の日本、韓国、中国に必要な資源の航路もある。南シナ海の支配者がアジアを支配する。中国が人工島、軍事施設を建設し、領有権を既存事実にしようとする理由は将来の支配権を一発も銃弾を撃たずに実現することだ。 ではなぜ現政権は中国の南シナ海進出に反対しなかったのだろうか。アジア重視を2011年に打ち出したオバマ政権は出

11月27日ヘッドライン

11月27日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 2017年にワスプ水上戦闘群を日本で編成する米海軍 米海軍は2017年にUSSワスプ(LHD-1)を中心に三隻の戦闘艦、二隻の揚陸艦で水上戦闘群を編成し、そこにF-35Bを加え、海兵隊、海軍の将官クラスがそれぞれ率いる。従来の遠征水上群の構成とは異なり、空母打撃群の実力には及ばないものの、11隻しかない正規空母への圧力を和らげる効果が期待される。母港は日本。 https://news.usni.org/2016/11/23/pacflts-swift-amphib-wasp-will-deploy-surface-action-group-2017 F-35事業を新大統領、新議会が立て直せるか 開発テストを途中で打ち切り、開発テスト未消化項目を作戦実用化テストで行えば良いとする推進室へペンタゴン評価部門が真っ向から反論。このままでは実戦で使えない機体のままだとする意見。本当にF-35を戦力化するためには何が必要なのか。 (現在編集中、27日に掲載予定です) https://warisboring.com/the-u-s-military-will-bring-f-35s-into-service-without-finishing-them-f7a25bc8de2c SaabがグリペンE初飛行を延期 JAS39Eの搭載するソフトェア技術で成熟度を上げるため。今年末の初飛行を予定していたが、2017年で新しく日程を調整する。ソフトウェアは同社独自判断で DO-178C仕様に変更する。機体は今年夏にロールアウトしており、引き渡しは2018年開始で変更ないという。同機にはスロヴァキア、コロンビア、ベルギー、ブルガリアが関心を寄せている。 http://aviationweek.com/defense/saab-pushes-back-gripen-e-first-flight 潜水空母が生まれる可能性 多数のUUV無人機を運用し、広い海域を制覇できる水中空母が将来生まれるかもしれない。その鍵は生体模倣技術バイオミメティクスであり騒音を出さない推進機構だが、登場

★★あまりにひどいF-35の現実にトランプ大統領はどんな判断をする?

「F-35事業は15年にわたる失敗、遅延、予算超過の一大叙事詩」 ---- す、すごい表現ですね。しかし一体どちらが正しいのか。メーカーや運用する米空軍等は楽観的な見方をする一方でペンタゴンの評価部門は極めて厳しい評価をしており、事業推進責任部門にも厳しい目を向けています。大きすぎてつぶせない、というF-35事業ですが、ビジネスマンのトランプ大統領がどんな判断を下すのかが来年の大きな話題になるでしょう。 We go to war so you don’t have to An F-35A takes off from Mountain Home Air Force Base in Idaho. U.S. Air Force photo The U.S. Military Will Bring F-35s Into Service Without Finishing Them Program office cuts development short by DAN GRAZIER https://warisboring.com/the-u-s-military-will-bring-f-35s-into-service-without-finishing-them-f7a25bc8de2c 戦闘対応の準備ができていない状態でしかも開発が完了しないままでパイロットがF-35共用打撃戦闘機を操縦することになりそうだ。 「このままでは実施できない」重要なミッションがあるとペンタゴンの武器試験部門トップも警鐘を鳴らしている。 Project On Government OversightはこのたびDTO&E作戦試験評価部長マイケル・ギルモアの作成したメモを入手したが、共用打撃戦闘機推進室がF-35開発期間を切り上げることで日程・予算ともに予定通りと取り繕おうとしていると批判している。 開発テスト打ち切りでさらに予算超過する 契約企業各社、JPO、ペンタゴンともに同事業を予定通り進行することに失敗しており、今回は開発試験や技術修正が必要なのに予算がなくなったようだ 失敗を認める代わりに関係者は開発期間を短縮し次の作戦テスト製造段階用に確保しておいた予算に手を付けようとしている。 遅ればせな

ヘッドライン11月26日

11月26日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 ロシアが鉄道移動式新型ICBMを開発中 ロシア報道では専用鉄道車両からの新型バルグジンICBMが発射前起立待機テストに成功した。専用車両で6発のRS-24ヤルスミサイルを運用する。次は発射テストで、2018年までに実用化を狙う。 https://sputniknews.com/military/201611231047745620-russia-yars-barguzin/ F-35C運用開始を2018年に設定した米海軍 海軍初のステルス機材としてF/A-18E/Fスーパーホーネット、E-2Dホークアイで構成の空母航空戦力に加わる。デルタフライト・パスで空母着艦のパイロット負担を軽減する。空母運用を考慮して主翼を拡大したC型はすでに海軍運用の実証試験を第三段階までこなしている。 http://www.scout.com/military/warrior/story/1697805-special-carrier-landing-a-navy-stealth-f-35c 米海軍13万名の個人情報流出 契約企業ヒューレット・パッカードのノートパソコンから13万4千名の名前、社会保障番号が流出したと海軍が発表。NCISが同社と捜査を続けている。現時点で個人情報が悪用された兆候はないという。 https://news.usni.org/2016/11/24/navy-personal-data-134k-sailors-compromised イランは民間機でテロリスト向け武器を輸送していた レバノンのヒズボラ向けに武器等を密輸していたと米情報機関が把握しており、議会に報告しえいる模様。イラン向けに大量の旅客機販売を認可したオバマ政権だがこのままでいいのか。 http://freebeacon.com/national-security/iran-using-planes-smuggle-weapons-terrorists/ インドが33年かけて開発した軽戦闘機はまだ完成の域に達していない ヒンドゥスタン航空工業製Tejas軽戦闘機を低価格で整備が簡単と途上

★米海軍の「極秘」潜水艦にロシアが神経を尖らせる理由がある

結局三隻しか建造されなかったシーウルフ級は特別な存在のようです。その任務内容が明らかになることは多分ないでしょうが、相当重要な任務についているようです。北極海での活動用に特別に改装されているようです。 The 'Secret' Submarines the U.S. Navy Doesn't Want to Talk About (And Russia Fears) 海上公試中のUSS Seawolf Wikimedia Commons/Public domain. David Axe November 19, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-secret-submarines-the-us-navy-doesnt-want-talk-about-18463 2013年8月、米海軍の攻撃型原子力潜水艦USSシーウルフがワシントン州ブレマートンを出港し、1997年就役以来五回目あるいは六回目の任務についた。 一ヶ月後、第六艦隊がノルウェー駐在米大使がハアコンスベルン軍港に寄港中のシーウルフを視察する写真をFlickr上に公開した。ワシントン州から数千マイルの距離だ。 同艦は北極海を潜行してノルウェーに着いたのだ。 沈黙の部隊 米海軍は潜水艦部隊について口を閉ざしている。潜水艦の最大の利点はステルスだ。70隻ほどの潜水艦部隊でシーウルフは姉妹艦コネチカット、ジミー・カーターとともに特に秘匿性が高い。 シーウルフ級各艦をグーグル検索しても何もわからない。 シーウルフの公式ホームページは閉鎖されている。シーウルフの外観写真は2009年時以来見られない。 シーウルフ及び姉妹艦は特別な存在だ。新型で大型高速で重武装の同級は他の攻撃型潜水艦と一線を画し、一隻およそ30億ドルの費用がかかっているが数億ドル相当の特別装備が搭載されワシントン州で特別戦隊に編入されている。 一回航海に出ると数ヶ月帰港せず、しかも出動の公表は一切ない。シーウルフ乗組員の配偶者は同艦の動きは「全く予想できない」と表現している。 一方で同級の秘密ミッションは成功を収めている。2007年にシーウル