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F-35Bの岩国へ移動中に空中給油一機あたり10回という事実 

海軍海兵隊の給油方式が違うため、今回サポートにあたったのはKC-10でしょうか。はやくKC-46を供用開始しないといけませんね。中国が狙うのがまさに給油機等の支援機で主力機の運用を狭めることが目的なのには要注意です。 How Often Does The F-35 Need To Refuel? Feb 14, 2017  Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/how-often-does-f-35-need-refuel Sgt. Lillian Stephens, USMC 米海兵隊のロッキード・マーティンF-35飛行隊がアリゾナから日本まで長距離移動をしたが同機の大洋横断飛行に空中給油の回数でペンタゴン内部で静かな論争が続いている。 ユマから岩国までの飛行にF-35Bの10機編隊は7日をかけた。民間旅客機なら24時間未満の距離だ。これだけの時間がかかったのは多くの要素が絡んだためだ。軍用戦闘機をA地点からB地点に移動させる際には途中の地形やパイロット疲労度など考慮すべき点が多い。ただし空軍が採用する安全重視の空中給油モデルを適用し、海兵隊機は総合計250回の空中給油が必要となった。これについて海兵隊パイロット部門のトップが海上横断飛行で本来効率がよいはずなのに多すぎると不満だ。 「同機は追加タンクを搭載したF-18より足は長いのに、どうしてここまで空中給油が必要なのか。こんなにいらない」とジョン・ディヴィス中将(海兵隊航空総監)は述べる。「必要以上だった。多分二倍だろう。もっと効率良くできたはずだ」 ディヴィス中将によればJSF向け空中給油の想定が「必要以上に慎重だった」が、空軍が決めることで海兵隊航空隊として変更を求めるつもりはない。 航空運用で見落とされれがちだが、給空中給油が地球規模の作戦展開の前提条件だ。戦闘機は燃料を大量に消費し、F-35も例外でないと空軍報道官クリス・カーンズ大佐は言う。1月18日から25日にかけての岩国への渡洋移動飛行は給油機を9機動員し、計766千ポンドを合計250回の給油した。一機あたり25回とカーンズ大佐は説明した。 海兵隊にも給油機

★T-X競合の最新状況:ボーイングは受注失敗で勝つことになるのか

要はメーカーとしての旨味のない契約になるのなら最初から参入しないということでしょう。まだ残る各社も受注してもあとが大変と見ているかもしれません。これでは要求どおりの機体が実現しないではないでしょうか。どこか間違っていますね。まず、米空軍の要求内容が米国でしか通用しない、世界市場を意識していないこと。これは純粋のアメリカ製自動車にも通じますね。次に練習機、軽戦闘機、軽攻撃機、ISR機のわくぐみにとらわれない低価格、低運行費用をめざしグローバルに需要を喚起できる機体を想定していないのが問題ではないでしょうか。それをボーイングだけに期待できるかと言われば株主の手前、無理でしょう。したがってT-Xはだれも幸せにならない事業になりそうです。 Opinion: T-X Is Lockheed’s To Lose, And Boeing’s To Win Feb 14, 2017 Richard Aboulafia | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/opinion-t-x-lockheed-s-lose-and-boeing-s-win 米空軍のT-X練習機受注を巡る競争で ノースロップ・グラマン が完全新型試作機まで作りながら参入しないと先月に社内決定した。 レイセオン も レオナルド のM-346原型のT-100で競合する予定だったが共同事業から降りてしまい、レオナルドは単独で非米国企業として参入するとみられる。 1月1日には4社が競う形だったのに今や二社が残るのみだ。 ロッキード・マーティン は 韓国航空宇宙工業 (KAI)のT-50Aを、 ボーイング は SAAB と共同で完全新型設計で臨む。 シエラ・ネヴァダ が加わるかもしれない。ボーイングとロッキード・マーティンで事情が異なる。 脱落組には理由がある。T-Xの提案要求(RFP)最終版は昨年12月に発表されたが、基本的に価格競争になり、KC-X給油機競合の際と大差ない構造だ。RFPでは性能が優れていれば価格調整が可能となっているが、最大でも400百万ドルしかなく、総額160億ドル以上といわれる契約規模に比してきわめて少額だ。整備費で改善効果があるといっても評価されにくい

★★ボーイングが売り込むブロック3のスーパーホーネットはステルスより攻撃力、通信力を重視した健全な方向性

いかにも商売上手なボーイングですね。しかしF-22といいF-35といい通信仕様が他機種と違うためデータ共有が難しいというのは問題ではないでしょうか。軍用機の世界は機体供用期間の延長に進んでいきますね。新規製造機体はますます少なくなっていくのでしょうか。 Boeing’s Souped-Up Super Hornet Adds Smart U.S. Navy Firepower Feb 14, 2017  Lara Seligman | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/boeing-s-souped-super-hornet-adds-smart-us-navy-firepower ボーイングは改修型スーパーホーネットの「ブロック3」の売り込みをねらう。 Credit: Boeing ドナルド・トランプ大統領がF-35CとF/A-18を組み合わせた2020年代以降の空母航空戦力の編成見直しを示唆したことで、ボーイングはスーパーホーネットの「ブロック3」改修案まとめを急いでおり、攻撃力を強化しながら米海軍の導入する次代ネットワークで有能性を発揮させるとしている。 F-35C1号機が2018年にオンライン状態になる見込みの中、F/A-18 E/Fスーパーホーネットは2040年代にかけて空母航空戦力の半分を構成する見込みだ。課題はスーパーホーネットを今世紀中頃まで敵の高性能脅威に十分対応できるよう維持することだ。同機の原設計は1990年代である。 スーパーホーネットの将来像はここ数年で内容が変わってきた。ボーイングは「発展型スーパーホーネット」を2013年に提案し、ステルス性を重視していたが、今回のブロック3では海軍の統合ネットワーク構造での最適化を目指しているとボーイングでF/A-18とEA-18を担当するダン・ジリアンは説明している。 空母航空戦力での2030年まで続く大課題はジリアンに言わせると「スーパーホーネットを進化させてE-2Dホークアイやグラウラーと補完しつつ空母ギャップ問題にどう対処させるか」だという。 ボーイングは海軍はスーパーホーネット・ブロック3の調達案の詳細を2018年度予

★B-21を大統領専用機に転用してはどうか

大統領専用車はテロ攻撃、化学攻撃に耐えるモンスターと言われていますが、専用機もその延長でB-21を改造すれば良いとの大胆な意見です。ただし、非軍事用途だと証明せずに各国の空港に乗り入れできるでしょうか。次代の大統領が「平和主義」なら搭乗に躊躇するのでは。また民生空港ではタラップも使えず、大統領の姿が屈辱的なかがみ込んだ姿で登場すれば大変です。(ここらは機体形状を改修して解決できるでしょう)実現すれば21世紀の大統領専用機らしくなり世界に知れ渡るでしょうが、可能性はどうでしょうか。日本は早々にB777を採用していますが、レガシージャンボのVC-25はまだまだこれからも飛ぶことになりそうですね。 Presidential Bomber? Report Touts B-21 For Air Force One Feb 10, 2017  James Drew | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/presidential-bomber-report-touts-b-21-air-force-one B-21の「大統領専用爆撃機」が太平洋上空を移行する想像図。 James Drew, Aviation Week 国防アナリストの検討会から米空軍がすすめる ボーイング 747-8原型とするエアフォースワンのかわりに ノースロップ・グラマン B-21ステルス爆撃機の改修案あるいはボーイング737フリートを軍用にする案が浮上した。 検討はライト・ウィリアムズアンドケリー(WWK)(コスト管理ソフトウェア・コンサルティング企業)の依頼で、747-8二機ないし三機を軍用仕様の専用機に改修する費用が莫大になるとドナルド・トランプ大統領が問題意識をもっていることを踏まえ、軍用仕様そのものを見直せば費用を大幅に圧縮できると指摘。現時点の要求水準ではエンジン四発、随行員70名以上の収容を求めている。最新鋭航空機が双発でも十分に安全かつ信頼性が高いことを考慮し空軍は代替策を検討すべきであり、ボーイング747-8あるいは エアバス A380しか検討対象にしていない状況を変えるべきと主張。 昨年12月にトランプは大統領専用機代替事業(PA

トランプ政権はISIS壊滅に向けてどんな動きを示すだろうか

トランプ政権が発足してから変化の流れが早くなっている気がします。以下ご紹介の記事でも前提としていたフリン補佐官が辞任してしまいました。ISISとの戦いはまだまだ続きそうですが、新政権の新思考で事態をうまく展開してもらいたいものです。 Here's How Trump's Pentagon Could Take On ISIS Daniel R. DePetris February 7, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-skeptics/heres-how-trumps-pentagon-could-take-isis-19356 ドナルド・トランプ大統領は国防長官および統合参謀本部議長にイラク・シリアのイスラム国(ISIS)に猛然と対決する案の作成を求めている。また大統領執行令では案の提出は2月末締切となっている。 電話一本で済む指示をわざわざペンタゴンまで足を運んで署名式を開催したのは大統領がISIS問題を真剣に捉えていることの現れだ。新政権の中東政策はまだ固まっていないが、いかなる政策になろうともISIS打倒が最上段に乗るのは間違いない。選挙運動中は「奴らをふっとばす」と主張していた大統領の公約はISISには海賊集団の末路を準備する(つまり壊滅)として政策に落とし込むとする。 ペンタゴン上層部にはオバマ政権時からの選択リストがあるが、前大統領も対ISIS作戦としては有効とは見ていなかった内容もある。ダンフォード統合参謀本部議長はISIS問題でトランプ大統領、ペンス副大統領と繰り返し会見しており、ホワイトハウスにもペンタゴンから出てくる提案内容は察しがついているようだ。いずれにせよ国家安全保障会議は今後30日間で考えられる選択肢全部を深く検討するだろう。 提案内容はおおむね以下に要約されるはずだ。 1. 戦術裁量権を拡大する 世界共通の交戦時の指揮命令系統の原則があり、武力衝突では敵側が民間人を利用する傾向がある際には特にこれが重要だ。ISISはこの戦術を多用している。モスルでのイラク攻勢が長引きイラク治安維持部隊に多大な損害が生まれたのはおよそ百万人の住民が戦闘の真っ只中にいたためだ。ISISは抜け目なく米軍は多数の住民がいれば空爆を実施しないと

北朝鮮の北極星2号ミサイルは日本に向けて発射されていた

どんどん技術を磨いていく北朝鮮には恐ろしいものがあります。国内の惨状には目をつむり国家財政を傾斜的にミサイル開発につぎ込める同国ですが、日本はじめ各国はどう対抗できるでしょうか。まず韓国は国内をしっかり固めて貰う必要がありますね。このままでは先制攻撃もできない事態が生まれそうで、政治部門には技術に目を向けて状況を把握してもらいたいものです。 The Pukguksong-2: A Higher Degree of Mobility, Survivability and Responsiveness By John Schilling 13 February 2017 http://38north.org/2017/02/jschilling021317 The Pukguksong-2 pictured during a test on February 12, 2017 (Photo: KCNA). 北朝鮮が打ち上げた弾道ミサイルを米韓日が報道している。北朝鮮は今年初めから大陸間弾道ミサイル打ち上げを示唆してきたが、今回のミサイルはICBMではない。報道によればミサイルは高度550キロまで上昇して北朝鮮海岸線から500キロ地点の日本海に着水した。韓国聯合通信は韓国軍統合参謀本部の評価としてノドン中距離ミサイルと最初に伝えた後ムスダン弾道ミサイルに固体燃料エンジンを搭載した可能性があると報道した。だが北朝鮮の労働新聞が「 Pukguksong 北極星2号、固体燃料ミサイル」の説明で写真を掲載しており、外見はKN-11液体燃料潜水艦発射ミサイルに類似している。KN-11は昨年8月に水中発射に成功しており、北朝鮮は「北極星1号」と命名していた。 当ウェブサイトはその他可能性も検討した。ICBMテストとして失敗したか、第一段だけの部分テストだったのか、今回の軌道は以前の北朝鮮ICBMで判明している第一段発射のパターンと合致しない。ICBMの速度に達していないが、ICBMに搭載する再突入体やほかの技術実証には有効に活用された可能性がある。今回の発射地点はKusong(亀城)近郊の軍用飛行基地であり、以前からムスダン発射に使われている。今回の軌道からみて可能性があるのはノドン中距離ミサイルあるいはKN-11であり、北朝鮮はKN-11を

2月14日(火)のヘッドラインニュース

2月14日のヘッドラインニュース:T2 注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください    北朝鮮が打ち上げたのは新型固体燃料ミサイルか 朝鮮中央通信は新型ミサイル打ち上げに成功したと発表。今回発射されたのはKN-11潜水艦発射用ミサイルを改良し、有効距離が伸びていると同時に発表している。韓国軍はミサイルが高度550キロまであがり、550キロ離れた地点に着水したと発表。 http://www.reuters.com/article/us-northkorea-missiles-nk-idUSKBN15R10O エアバスA330のAWACS転用を狙うインド インドはA330を6機エアバスから購入し、国産装備を搭載しAWACSに改修する。国防研究開発機構(DRDO)が明らかにした。初号機の軍への引き渡しは機体取得の7年後になるという。 http://www.thehindubusinessline.com/news/india-may-buy-6-airbus-aircraft-for-awacs/article9537622.ece    訃報 ハル・ムーア米陸軍中将(退役) 映画「ワンス・アンド・フォーエバー」(原題  We Were Soldiers)で描かれたハル・ムーアが2月10日に94歳で死去した。ムーアの戦績はAP通信にいたジョー・キャロウェイの著書We Were Soldiers Once and Youngで知られるようになりその後映画化された。ムーア中佐は第七騎兵連隊第一大隊を率いてベトナム戦争の激戦イア・ドランを戦った。 http://www.wearethemighty.com/articles/army-legend-hal-moore-dies-at-94 航自C-2技術実用試験が完了 航空自衛隊は川崎C-2輸送機の技術評価が1月26日に終了したと発表した。 航空開発実験集団が業務を行った。 http://www.mod.go.jp/asdf/adtc/12-katudoujoukyou.html (しかしこの広報はなんとかなりませんかね。デザイン等魅力がありません)