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★米海軍航空部隊で支援機材が果たす縁の下の力持ち的役割に注目

目立たない存在ですが電子戦機材のEA-18Gや新型E-2Dの役割は大きいようです。さらにここにF-35Cが情報の受け渡し促進役で加わるとどういう効果が生まれるのかが注目でしょう。 USSジョージ・H・W・ブッシュ艦上で発艦の準備に入るEA-18Gグラウラー(第131電子攻撃隊所属) George H.W. Bush.. While Navy F/A-18スーパーホーネットがISIS空爆に投入される際にはEA-18が敵通信を妨害しており、無人機にも対応している可能性がある。 (Photo by Hope Hodge Seck/Military.com) Navy Electronic Jamming Aircraft Take Quiet Toll on ISIS 米海軍電子攻撃機はISISを静かに狩る POSTED BY: HOPE HODGE SECK MAY 10, 2017 https://www.defensetech.org/2017/05/10/navy-jamming-aircraft-take-toll-isis/ ABOARD THE USS GEORGE H.W. BUSH, Persian Gulf — 米海軍F/A-18スーパーホーネットがイスラム国をイラクとシリアで空爆する一方で、EA-18グラウラーは敵通信に加え無人機も妨害している可能性がある。 空母ブッシュは今年初めからISIS攻撃作戦で数多くの出撃基地となっているが、ホーネット飛行隊4個が絶えず飛んでいる。だがこの戦闘でカギとなるのがグラウラー飛行隊とE-2Cホークアイで、遠距離から脅威を探知するとともに空爆を調整する機能だ。 この作戦を統括するのがケン・ホワイトセル大将(ブッシュ空母打撃群司令)だ。艦上での取材で提督はグラウラーの性能に期待し、民生用無人機が攻撃用途に転用されている現状で重要性が強まっていると述べた。 「自家製無人航空機あるいは通信販売の無線操縦型を見たことがあるでしょう。ISISは自家製爆弾で自爆攻撃を仕掛けている。ではこれにどう対抗すべきか。一番簡単なのは通信を妨害して飛行できなくすることだ」 グラウラーは外観ではホーネットと区別がつきにくいが、翼端にALQ-99ジャミングポッドとALQ-218レーダー警

中国の南シナ海進出では海南島への機材展開が要注意

中国の南シナ海重視姿勢が強く感じられる機材配備です。 どの程度の電子能力を有した機材なのかわかりませんが、機数が少なく今のところは稼働効率が悪そうですね。海南島が中国の海洋進出に重要な拠点になっていることに注目です。 Satellite image shows Chinese deployment of new aircraft to South China Sea  衛星画像から中国が新鋭機を南シナ海配備したことがわかる By: Mike Yeo, May 12, 2017 (Photo Credit: China's Ministry of National Defense) http://www.defensenews.com/articles/satellite-image-shows-chinese-deployment-of-new-aircraft-to-south-china-sea MELBOURNE, Australia — 中国が最新の早期警戒指揮統制機を南シナ海北方の空軍基地に展開している様子をとらえた衛星写真をDefense Newsが入手した。 撮影日は3月24日にで商用衛星画像企業DigitalGlobeの写真では陝西KJ-500ターボプロップAEW&C二機が 加頼石 Jialaishi空軍基地に展開している様子がわかる。同基地は海南島北側に位置する。別にY-8原型の旧型KJ-200 AEW&C一機とおそらくY-8JないしX哨戒機が見える。 KJ-500の海南島配備は初のことで中国は特殊用途機を同島へローテーション配備してきた。派遣部隊は人民解放軍海軍PLANの飛行部隊から編成され中国北部から移動している。従来はKJ-200にY-8JあるいはXが加わり海南島南東部にある陵水Lingshuiから運用していた。 3月24日撮影の画像で陝西KJ-500二機が海南島北部の 加頼石空軍基地で確認された。 Photo Credit: DigitalGlobe ただし陵水は駐機場等の大規模工場中であり分遣隊は臨時に展開していると思われる。3月24日画像で初めてY-8またはY-9が 加頼石で視認された。 海南島で加頼石はPLANの大規模航空基地のひとつで 他の基地から瀋陽J

★深刻なサイバー攻撃の発信源は北朝鮮との証拠現る

北朝鮮が麻薬、密輸、化学兵器、ミサイル、とあらゆる悪事の温床であることが明らかです。目的のためには手段を選ばず周辺国が悪いと責任を転嫁する思考方法は全く受け入られません。仮に現体制が崩壊してもこの思考と技術を持った人員が拡散するのでは救いようがありません。 Made in North Korea: The WannaCry Ransomware Attack?  サイバー攻撃に使われたワナクライ・ランサムウェアは北朝鮮製? Ryan Pickrell May 16, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/made-north-korea-the-wannacry-ransomware-attack-20686 「ワナクライ」ランサムウェアにより世界各地のコンピューターシステムが混乱させられているが、見つかった証拠から北朝鮮による犯行の可能性が出てきた。 Google のセキュリティ専門家ニール・メータは15日にツイッターでワナクライの初期型とラザルスグループが使った悪意のあるコードを比較している。ラザルスは北朝鮮とのつながりが指摘されている。 ラザルスはまずバングラデシュ中央銀行に攻撃をかけ、ニューヨーク連邦準備制度内の同行口座を狙ったが発信元のIPアドレスは北朝鮮のものと カスペルスキーラボ が伝えている。ラザルスは81百万ドルを盗んだ。ラザルスの活動は今までもあったが、北朝鮮とのつながりが発見されたのは最近のことである。またSonyへのサイバー攻撃、ポーランド銀行への侵入にも関与している疑いがある。 カスペルスキーはメータの発見を「ワナクライの発信元を探るうえで今までのところ最大の証拠」と述べている。さらに解析が必要と認めつつ、カスペルスキーの研究解析チームはメータが「ワナクライでロゼッタストーン級の発見をした」とForbes誌に述べている。 今回のランサムウェアが使うコードは北朝鮮とつながるサイバー犯罪者に特有のものだとニューヨークタイムズが報じている。 「現段階でつながりはまだ決定的ではありません」とシマンテックの調査員エリック・チエンがニューヨークタイムズに伝えている。「コード上の類似性がもう少しわかればもっと確実になります」

四回目で成功したKN-17の異例の飛翔は弾頭再突入技術の確立(で成功したらしい)

North Korea Tested Warhead Reentry in Latest Missile Launch 北朝鮮の最新ミサイル発射実験は弾頭部の再突入のねらいか New KN-17 intermediate-range missile can hit Alaska, Guam with nuclear warhead 新型KN-17中距離弾道ミサイルはアラスカ、グアムも核攻撃可能 KN-17 launch / Getty Images BY: Bill Gertz May 15, 2017 4:33 pm http://freebeacon.com/national-security/north-korea-tested-warhead-reentry-latest-missile-launch/ 北朝鮮の新型中距離弾道ミサイル実験の狙いは核弾頭の大気圏再突入だったとペンタゴンが見ている。 ミサイルは南東部のコソンから発射され米情報機関はKN-17だとし、核弾頭搭載時の射程3,400マイルでアラスカとグアムに届く。 ミサイル発射は土曜日の東部標準時4:30 p.m.で異例なまでの高高度およそ1,200マイルに到達しており、核弾頭の大気圏再突入能力を試している。 「核ミサイル開発で重要な一歩だが今の段階では同国は技術を獲得していない」と情報に詳しい国防関係者が述べている。 大気圏再突入後のミサイルは発射地点からおよそ400マイル先の日本海に着水した。 KN-17は先月の平壌軍事パレードにも移動式発射台に乗せられて目撃されていた。ただし土曜日の発射は固定発射台からで移動式発射台は使っていないと上記国防関係者は述べている。 北朝鮮は第六回核実験を先月実施すると見られていたが、今のところ先送りになっている。ただしそのため中国が北朝鮮に強い圧力をかけたとの観測があった。 北朝鮮国営のKCNA通信社は15日になり、ミサイルは中距離弾道弾火星Hwasong-12で「主体兵器」のひとつ、つまり国産であると伝えた。また金正恩がテストに立ち会い、「ロケット研究関係者を抱きしめ、これまでの精進が大きな成果を生んだと述べた」と伝えている。 「試射は最大仰角で行い周辺国の安全に配慮した

★★★破損機材二機からF-15を再生したイスラエル空軍の実力に脱帽

すごい。やはり国家の存続がかかった緊張状態を毎日続けて70年になる国は違いますね。イスラエルを敵に回したくないものです。 Meet the Israel Air Force unit that frankensteined a totaled F-15 F-15二機の使用可能部分をつなぎ合わせて一機再生してしまったイスラエル空軍 By: Barbara Opall-Rome, May 15, 2017 (Photo Credit: Photo by Heidi Levine) http://www.defensenews.com/articles/meet-the-israel-air-force-unit-that-frankensteined-a-totaled-f-15 TEL NOF AIR BASE, Israel – ボーイング や ロッキード・マーティン など米企業がさじをなげたことをイスラエル空軍第22補給処が普通にやりとげてしまった。 2011年の事故でボーイングが喪失扱いと断念したF-15Bアローヘッドが飛行再開している。来月で事故から6年になる。事故は離陸直後にペリカンを空気取り入れ口に吸ったことで大火災が発生した。乗員2名は緊急着陸に成功したが、機体後部は完全に焼け落ち修理不可能と判定された。 その後三年余り、機齢35年の同機の処遇で議論が続いていた。機体の前方部は無傷なのでコックピットとエイビオニクスは予備部品にすればよいという声が出た。そこに第22補給処が前方部分と20年間も「機体の墓場」に放置されたままの単座型F-15の後部と接合する提案をしてきた。 「その案が出たのでボーイングに実施可能か照会したが、答えは返ってきませんでした」と第22補給処の指揮官マキシム・オルガド中佐がDefense Newsに語っている。「再度同社に聞くと、冗談と思って真剣にしなかったと判明したのです」 第22補給処は事故機の前方部分と20年間も「機体の墓場」で放置されていた別の機体の後部を接合した。 Credit: Photo by Heidi Levine ボーイングは声明文で第22補給処との協力関係は40年続いており、イスラエル空軍F-15の即応体制維持の一助となっている「同部隊

★★★米空軍軽攻撃機OA-X実証は来月実施へ、スコーピオン、AT-6、A-29が登場

Scorpion: Textron Airland 鳴かず飛ばずのスコーピオンですが、ここでひとつ当たりを付けたいところでしょう。しかし軽攻撃機の本命はターボプロップ機でしょうか。ここでも軽攻撃用途以外も想定しパイロット養成が米空軍の急務であるのがうかがわれます 。 Scorpion, AT-6 and A-29 Chosen For Light Attack Demo 軽攻撃機実証の対象に選ばれた三機種はスコーピオン、AT-6、A-29 May 15, 2017  Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/scorpion-6-and-29-chosen-light-attack-demo 米空軍が今夏実施する軽攻撃機OA-X実証の対象機に テキストロン からスコーピオン・ジェット機およびAT-6ウルヴァリン・ターボプロップ機、そして シエラネヴァダ = エンブラエル のA-29スーパー・トゥカーノの三機種が選ばれたのは業界で当然との声が強い。 各機は低コスト軽攻撃機として対テロ任務用に採用となる可能性がある。 このうちスーパー・トゥカーノは米空軍軍用機型式証明を有する世界唯一の軽量小型支援機で本命といわれてきた。近接航空支援(CAS)用のターボプロップ機で低脅威環境での対ゲリラ戦や偵察ミッションを想定し、アフガン空軍が供用中だ。高温かつ過酷環境での運用を想定し、操縦性がすぐれ高温を放射しない。またジェット機のほとんどより運航経費が低い実績は、予算が厳しい中で有利だ。米空軍はOA-Xのねらいのひとつが経済性だと述べている。 「A-29は戦闘機パイロット養成にぴったりの機体です」と エンブラエル・ディフェンス&セキュリティ の社長兼CEOジャクソン・シュナイダーは語る。「つまりパイロット訓練を念入りに行い、迅速かつ安価にこれを実施すれば他機材は本来の任務に専念できます」 テキストロン・エイビエーション のAT-6も低価格ターボプロップ機で原型はビーチクラフトのT-6テキサン練習機だ。米軍で広く使われており、カナダ、ギリシア、イラク、イスラエルにも採用されている。

★★DDG-51最新のフライトIIIはどう進化したのか

アーレイ・バーク級は大量建造しつつブロック式にその時点で成熟化した技術を導入して戦力を拡張する設計思想になっています。ズムワルト級、LCS(沿海域戦闘艦)ともに期待された戦力にならず、当面はバーク級が米海軍の大黒柱になりますのでこの拡張性は大きな意味がありますね。またシリア空爆で示されたように対地攻撃能力もあり大変頼りがいのある艦です。 The U.S. Navy's Next Generation Flight III DDG-51 Destroyers are About to Get a Powerful New Radar 米海軍の次世代DDG-51級駆逐艦フライトIIIに強力な新型レーダー搭載へ Dave Majumdar May 10, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-us-navys-next-generation-flight-iii-ddg-51-destroyers-20604 レイセオン が米海軍から327百万ドルでAN/SPY-6(V) 対空ミサイル迎撃レーダー(AMDR)の低率初期生産契約を交付された。レーダー三基を製造し、フライトIII版のアーレイ・バーク級 (DDG-51) 駆逐艦に搭載する。 「生産段階に入るのはレイセオン、海軍、ならびに各一流メーカーのたゆまぬ努力の成果です。わずか三年で技術開発、製造開発段階を終え、技術実証モデルの技術成熟度を上げ、高性能レーダーを実現したのです」とレイセオンで防空ミサイル防衛レーダー開発を担当するタッド・ディッケンソン部長が述べている。「本日生産を開始します。納入に一歩近づき、海軍向けに防空・ミサイル防衛双方に対応可能なレーダーが生まれます」 ガリウム窒素技術をもとに生まれた新型レーダーは現行AN/SPY-1の数倍強力となる。AN/SPY-1はアーレー・バーク級駆逐艦およびタイコンデロガ級巡洋艦が搭載中。DDG-51各艦が搭載するSPY-1D(V)と比較すればSPY-6(V)は二倍の距離で現行の性能限界の半分の大きさの目標を探知できる。レイセオンは「AN/SPY-1D(V)比で30倍以上の感度が実現する」と述べる。 同装備は完全デジタル式でソフトウェアによ