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7月23日米中軍用機異常接近への中国の反応は予想通り

やはりというか、判で押したような主張がこれでもかと北京から出てきますが、自国の主張を全面に出してくるところは大きなこどものようです。 Beijing Accuses U.S. Navy Surveillance Aircraft of Operating Unsafely; Repeats Call for U.S. to Stop Surveillance Flights Near China 米海軍偵察機の危険行動を中国政府が非難し中国近辺での監視偵察飛行の中止を要求   By: Sam LaGrone July 25, 2017 12:46 PM • Updated: July 25, 2017 3:28 PM https://news.usni.org/2017/07/25/repeats-call-u-s-stop-surveillance-flights 写真: 米海軍のEP-3EエアリーズII海洋哨戒機。 US Navy Photo 日曜日に発生した人民解放軍空軍による迎撃事案で米海軍偵察機の危険飛行を中国が非難した。 中国外務省、解放軍はともに米海軍EP-3エアリーズII情報収集機による東シナ海上空の中国沿岸沖合での活動を非難している。 「米艦船航空機はこれまでもたびたび中国沿岸水域に接近し偵察行動をしており、中国の海洋航空上の安全に深刻な脅威になっている」と外務省報道官 陸慷が25日述べている。 「中国は米国に対して直ちにすべての接近監視偵察行動の中止ならびに同様の事件の再発防止を求める」 成都J-10戦闘機  PLAAF Photo 国営通信新華社で国防省報道官も同様に非難する声明を発表した。 「米軍機の接近で中国の安全保障が脅かされており、両国パイロットが危険にさらされ二国間の軍の安全も被害を受けている。中米間の軍事上の安全を妨げる根本原因だ」 声明はともにPLAAF所属成都J-10戦闘機二機がEP-3に対して危険な迎撃をしてきたとのペンタゴン発表を受けてのもの。 Military Timesによれば青島南方およそ80カイリ地点でJ-10はエアリーズの背後に接近してきた。その他記事ではJ-10はエアリーズの90ヤードまで接近し、無線交信の呼びかけ

冷戦時ソ連に撃墜され投獄されたRB-47パイロットの運命

冷戦時のソ連は結構荒っぽく、領空侵犯した機、していない機も撃墜しています。今回の記事のパイロットは運悪く撃墜されソ連当局に逮捕されたのですね。投獄7か月が長いのかわかりませんが、おそらく交換の形で帰国できたのでしょう。翻って航空自衛隊パイロットが中国に撃墜され地上で捕獲されたらどうなるのか。まず自衛隊員は軍人ではなく公務員ですので軍人の処遇は受けず民間人スパイと同じ扱いになるのでは。つまり闇に葬られるか、取引の材料とされるのでしょう。考えたくない仮定ですが。今回はオファット基地のあるオマハ地元紙の記事です。 By U.S. Air Force photo [Public domain], via Wikimedia Commons 55th Wing pilot imprisoned by Soviets in Cold War will be laid to rest 冷戦時にソ連で捕虜となった第55航空団パイロットが安息の時を迎える By Steve Liewer / World-Herald staff writer Jul 24, 2017 Updated 18 hrs ago http://www.omaha.com/news/military/th-wing-pilot-imprisoned-by-soviets-in-cold-war-will/article_f4126df9-28a5-5bb4-8b72-dd334d232aba.html ブルース・オルムステッド大尉と妻ゲイル(左)、ジョン・マコーン大尉と当時の妻コニーが1961ン円1月に7か月にわたるソ連監獄生活から解放され再開した。 JOHN F. KENNEDY PRESIDENTIAL LIBRARY AND MUSEUM 写真左から、ゲイル・オルムステッド、ブルース・オルムステッド大尉、ジョン・マコーン大尉、リンドン・ジョン副大統領、大統領夫人ジャクリン・ケネディ、ジョン・F・ケネディ大統領。空軍の二名は戦略空軍軍団のRB-47の生存者で、機体はソ連により北極海上空の国際空域で1960年7月1日に撃墜された。White House Photographs. John F. Kennedy Presidential Library

日独防衛技術移転協定に期待する

これは将来が楽しみですね。日本技術でドイツ側が関心を酔えるのはなんでしょうか。海軍関係ですかね。中国がまた神経を尖らせる材料になりました。機密保護関連の付則はやはり中国を意識しつつ、両国家系者にも注意喚起しているのでしょうね。 Japan, Germany sign deal to partner amid tensions with China 中国との緊張高まる中で日独が提携協定に調印   By: Sebastian Sprenger   http://www.defensenews.com/2017/07/24/japan-germany-sign-deal-to-partner-amid-tensions-with-china/ 写真) フィリピンに寄港した海上自衛隊の駆逐艦戦隊と潜水艦。2016年4月3日。南シナ海で強まる中国の自分勝手な主張に世界が憂慮を深めている。(TED ALJIBE/AFP/Getty Images) COLOGNE, Germany — 日独両政府が防衛協力協定に調印し、両国間の防衛技術移転が新段階に入る。 交渉は2015年初めから始まり、7月17日調印にこぎつけたとドイツ国防省報道官が認めた。八木毅駐ドイツ大使とカトリン・ズーダー国防次官が調印した。本件は日本メディアが先に報道しドイツ側は公表を避けようとしていた。 ドイツ国防省報道官は協定は特定装備を念頭にしていないというが、朝日新聞は日本側防衛関係者の言として日本はドイツ製装甲兵員輸送車や洗車技術に関心を寄せている。 日中間で東シナ海・南シナ海をめぐり緊張が高まっている。日本は攻撃力の強化を求め世界規模で協力関係を広げようとしており、米国以外に特にヨーロッパ諸国との関係を模索している。 ドイツ技術の日本導入は比較的容易といえる。なぜなら輸出規制手続き上で日本はNATOパートナー国扱いだからだとドイツ国防省報道官は述べた。 協定本文は英語で防衛省が公表しているが、共同委員会を設置し、将来の協力事業を選定するとしている。委員会は両国の経済、外交、防衛関連省庁関係者で構成し、それぞれの大使館が調整役に回る。 秘匿扱いの付随合意書で二国間の技術情報の漏えい防止策を定めていることがわかった。西側から防衛関連情報を中国が巧み

★もし戦わば(17)F-2対J-10

  中国への抑止効果を発揮するため、防衛技術の革新進歩を続けていく必要があるのはもちろんですが、同時に漏えいも防がねばなりません。しかしなんといっても挑発に乗らず冷静に対応するため日常の訓練が欠かせません。中国は神経戦を意図しているはずです。こうした国防の最前線をほとんどの国民は知らないで暮らしています。学校開設問題の方が優先度が高いと判断する反対党の皆さんは事実は受け入れたくないのでしょうね 。 Could China's J-10 Fighter Kill the Best from Japan's Air Force? J-10は日本の最優秀機種を撃墜できるか   Kyle Mizokami July 25, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/could-chinas-j-10-fighter-kill-the-best-japans-air-force-21658?page=show 東シナ海を巡る対立から空の上でも日中両国に緊張が生まれている。中国戦闘機が尖閣諸島をパトロールする日本機を追い回し、日本から戦闘機がスクランブル出動することもある。 西太平洋上空での対立は人民解放軍空軍と航空自衛隊が主役だ。中国のSu-27とJ-11戦闘機は日本のF-15Jイーグルに相当する。 これに対して大型機を支援する役割の中国の単発多用途戦闘機機材がJ-10「猛龍」で、中国初の近代的戦闘機として2005年から投入されている。改良型J-10Bも就役している。日本のF-2多用途戦闘機の就役開始は2000年だ。 三菱F-2戦闘機はFSX事業から生まれた日米共同開発の多用途戦闘機だ。原型はF-16で米議会は高度技術の日本移転に警戒的だった。 J-10は成都航空機設計集団の作品とされるが、実はやはり米航空宇宙産業にルーツを有する。J-10は米イスラエル共同開発ラヴィ戦闘機に驚くほど外観が似ている。ラヴィもF-16を原型にしたが価格と政治的な理由から事業取りやめとなった。米海軍情報部は1987年に中国がラヴィを受領し、結果として米国製技術も入手したと指摘しており、Jane'sも同意している。 F-2は三菱重工とロッキードの共

中国が東シナ海で米海軍機に異常接近、中国が焦っている

中国が明らかに対応を変えています。挑発して危機状況を作り出したいのか、プロパガンダ攻勢をかけるのか。明らかに焦っているのはそれだけ情勢が不利だと感じているためでしょう。 Pentagon: Chinese fighters intercepted US Navy spy plane 中国戦闘機が米海軍スパイ機を迎撃 写真)EP-3偵察機の飛行前チェック。名称非公開の南西アジア拠点にて。2010年撮影。U.S. AIR FORCE   By COREY DICKSTEIN | STARS AND STRIPESPublished: July 24, 2017 https://www.stripes.com/news/pentagon-chinese-fighters-intercepted-us-navy-spy-plane-1.479571#.WXaAKIjyjcs WASHINGTON – 7月23日中国戦闘機2機が東シナ海上空で米スパイ機に異常接近し海軍のEP-3偵察機は回避行動を迫られたとペンタゴン報道官が24日に発表。米機パイロットは中国J-10機の接近を「危険かつプロの自覚に欠ける」と判断した。中国機は米機の下を高速で通過後に上昇しEP-3の飛行経路に入ってきたとペンタゴン報道官ジェフ・デイヴィス海軍大佐が述べた。海軍機内で衝突警報が作動し、パイロットは「回避行動」で中国機と衝突を避けた。 発生時刻は日曜日午前遅くで、場所は青島南方90マイルの国際空域とデイヴィス大佐は説明。 危険な行動に出たJ-10はEP-3から300フィートを飛行し、同機の進路を「遮断」せんとしたと国防関係者が匿名条件で述べている。 デイヴィス大佐は中国との上空遭遇がここまで危険になるのはまれな事例だと述べた。「国際空域では定期的に迎撃を受けている」とペンタゴンで報道陣に語った。「圧倒的多数は安全に行っている。今回は例外でいつもと違う」 今回の事件の前に5月に米軍機を中国戦闘機が迎撃する事例が2件発生している。 5月24日にはJ-10の二機編隊が海軍P-3オライオンに「危険かつプロらしからぬ」迎撃を南シナ海、香港沖で受けた。うち一機は米機から100フィート未満まで接近した。 5月18日にはSu-30戦闘機二機

★オスプレイ導入で対タリバン作戦はこんなに変わった

How the V-22 Osprey helped take down a Taliban warlord V-22オスプレイでタリバン首領捕獲作戦はこう変わった By Harold C. Hutchison Jul. 10, 6:10 AM http://www.wearethemighty.com/articles/how-the-v-22-osprey-helped-take-down-a-taliban-warlord 2009年のこと、不朽の自由作戦で最大の激戦がイラク西部で繰り広げられた。タリバンが看視哨を設置し米海兵隊の接近を事前に警戒するようになると戦況はさらに激化した。 タリバンはヘリコプターの運用パターンから海兵隊が次に到着する時間が大体わかる体制になっていた。 Afghan and coalition force members provide security during an operation in search of a Taliban leader in Kandahar city, Kandahar province, Afghanistan, April 21, 2013. (U.S. Army photo by Spc. Matthew Hulett) タリバンの首領はケシ売却益から武器を購入していたので海兵隊はこの首領を捕獲したかったのだが実施すれば激戦になるとわかっていた。この首領が支配する村落は海兵隊のキャンプバスティオンから100マイル離れた地点にあった。 (DOD photo) CH-53スーパースタリオンが最高速度で飛行しても首領の本拠地まで一時間半かかる。またこの場合は直線飛行が前提だった。この飛び方ではタリバン首領に奇襲をかけるのは無理だ。 U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Clare J. Shaffer だが2009年になるとMV-22オスプレイが第一線に投入された。同機は高速(最高316マイル時)に加え航続距離が大幅に長く(1,000マイル超)でタリバンの監視哨に見つからず、敵に反撃の暇を与えることなく奇襲できると期待された。 Photo by Lance Cp

ISIS狩りはAIでどう変わるか

Artificial Intelligence Will Help Hunt Daesh By December デーイシュ狩りに人工知能が支援開始する By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on July 13, 2017 at 6:14 PM http://breakingdefense.com/2017/07/artificial-intelligence-will-help-hunt-daesh-by-december/?_ga=2.61586924.1195416398.1500011816-213581952.1497405562 民生部門の支援を受け戦場に人工知能がやってくる。半年以内に米軍は民生用AIのアルゴリズムを使いイスラム国関連の膨大な情報の分類抽出を実施する。 「今年末までに戦闘地帯にアルゴリズムを持ち込みたい。その実現には民間連携先を使うのが唯一の方法だ」(ドリュー・キューカー大佐) この話はどこまでの規模になるのか。キューカー大佐を軽く見てはいけない。大佐はアルゴリズム戦闘機能横断チームを率いており、同チームは退任近づくボブ・ワーク国防副長官の肝いりで創設されAIで情報データの洪水をさばくのが目的だ。 何年もかけ完璧な解決策をつくろうというのではない。「現在の技術水準で政府には十分」と大佐はDefenseOne主催技術カンファレンスで今朝発表している。民生の既存技術を政府の既存システムに統合するのだ。 「三百万行コードの話ではありません。コードは75行ほどで大型ソフトウェア内部に挿入します」と大佐は既存の情報収集用ソフトウェアを念頭に置いている。 これまで長年にわたり米軍は高性能センサーで情報収集量の増加を狙い、高性能ネットワークでデータを伝え、人員を大量に投入して情報を監視させ何か発見させようとしてきた。「率直に言って情報量に圧倒されています」とキューカー大佐は指摘。問題点は「長時間の情報監視は人間の機能上無理」だという。分析官が収集データ全部に目を通すのは無理で疲れた目で肝心な点を見逃す可能性がある。 このまま人員投入は続けられない。例えば国家地理空間情報局では情報収集衛星を次々と投入していくと画像分析だけで二百万人追加が必要になるとスコット・キューリー