スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

★日本向けE-2D初号機が初飛行に成功

以下、ノースロップ・グラマンの社外広報資料からのご紹介です。ホークアイはもともと艦載機で機内も狭く電子機器の発熱ですごい環境なのでしょうね。30年以上もたって装置も能力向上しながら小型化が進んでいるはずで、新旧の電子性能の比較が楽しみです。 Northrop Grumman Completes First Flight of Japan’s E-2D Advanced Hawkeye ノースロップグラマンが日本向けE-2D高性能ホークアイ初飛行に成功 日本向けE-2D初号機が初飛行の準備に入っていた。Japan’s First E-2D prepares to take flight at the Northrop Grumman Aircraft Integration Center of Excellence in St. Augustine, Florida. November 15, 2017 https://news.northropgrumman.com/news/releases/northrop-grumman-completes-first-flight-of-japans-e-2d-advanced-hawkeye ST. AUGUSTINE, Fla.– Nov. 13, 2017 – ノースロップ・グラマンコーポレーション (NYSE: NOC)は日本向けE-2Dアドバンストホークアイ(AHE)の初飛行に同社のセントオーガスティン(フロリダ)航空機管制施設で成功した。 「日本向けE-2Dアドバンストホークアイの初飛行は同国の空中早期警戒監視能力の向上で大きな一歩になります」とE-2D事業を担当する同社副社長ジェーン・ビショップが語った。「航空自衛隊(JASDF) の現行ホークアイ部隊にE-2DAHEが加われば日本の安全保障や情報収集面の要望にさらに応えることが可能となります」 防衛省はE-2Dを2014年に選定していた。ノースロップ・グラマンは2016年に製造を開始し現在二機が最終製造段階にある。 米海軍除き最大規模のホークアイ運航者がJASDFでE-2C13機が1983年から稼働している。■

北朝鮮崩壊後のシナリオ、朝鮮半島再統一か北に新体制出現か

さすがにCatoの研究員ですね。日本のチンピラ時事評論家と考えの範囲と規模が違います。どうしたらここまで思考をひろげられるでしょうか。現状維持の方がいいとは思っていないはずですが、やはり統一朝鮮が出現してほしくないという思いが日本にあるのでしょうか。朝鮮半島が面倒だからかかわりたくない、というのはミニ孤立主義みたいですね。むしろ事実を見つめてどうあるべきかを考える(未来はデザインするものです)思考作業が我々には欠けていませんか。 Who Swallows North Korea after Its Collapse? 崩壊後の北朝鮮を飲み込むのはは誰か Doug Bandow November 12, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-skeptics/who-swallows-north-korea-after-its-collapse-23159?page=show 北朝鮮は世界で最も不安定な国家だ。貧しく孤立した小国だが核兵器、大陸間弾道ミサイルを開発し米国でも核戦争の危険が感じられるようになってきた。 朝鮮民主人民共和国(DPRK)を何とかしなければとほぼ全員が思うものの実際に何をすべきかでコンセンサスがない。軍事行動は破滅的な戦闘に発展し、制裁措置は政権崩壊しか結果を生まない、また交渉で朝鮮半島非核化が実現する見通しが立たない。 そうなると現在の危機状況に解決策がないように見える。暗い見通ししかない現状のまま未来が見通せない。予測困難な同国政権は核兵力を保有しており唯一の解決策は64年同様の戦争しかないようだ。 現状の脅威で手一杯とはいえDPRKの隣国は未来を見通す必要がある。もし金正恩政権が倒れ、北朝鮮が内部崩壊し国家として分解すればどうなるのか。 よくある考え方は朝鮮半島が再統一され、南朝鮮が北を「飲み込む」ことで拡大版韓国が出現するとの見方だ。この方向を韓国、米国さらに日本も望んでいるはずだが、中国や日本には統一され力をつけた新たな競争相手の出現を望ましくないとする見方が多い。つまり分断状態が理想で、北には別の形で統治機構が残る方がいいという。 それでも交渉による再統一が最良の結果であり、外部干渉なしで南北朝鮮が共通の未来を決められれば良い

ドバイ航空ショーでレイセオンがペイトリオット迎撃100回成功と豪語

いくら航空ショーだからと言ってこういう発言をすると虚実区別できなくなる伝説になり独り歩きしそうです。ミサイル防衛の効果そのものが機密情報になっていないと敵に手の内を読まれますからね。とはいえ、確認も否定もできないのであれば言ったもん勝ちですね。レイセオンは商売上手なのでしょうか。 Raytheon: Saudi-based Patriots intercepted over 100 tactical ballistic missiles since 2015 レイセオンがサウジ配備ペイトリオットで2015年以降で戦術弾道ミサイル100発超を迎撃成功と発表 サウジアラビア配備のペイトリオット部隊がイエメンから発射された戦術弾道ミサイル(TBM)100発以上の迎撃に成功しているとレイセオンが発表した。サウジ主導でイエメンではイラン支援を受けるフーシ派への攻撃が2015年から続いている。(Raytheon) By: Barbara Opall-Rome    16 hours ago https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/dubai-air-show/2017/11/14/raytheon-saudi-based-patriots-intercepted-over-100-tbms-since-2015/ DUBAI, United Arab Emirates — サウジアラビア国内に展開するペイトリオット部隊が迎撃したイエメンから発射された戦術弾道ミサイルはサウジ主導のイラン支援を受けたフーシ派への介入が始まった2015年以来100発を超えたと レイセオン が発表している。 同社ウェブサイトにこの数字が掲載されているが確認不可能であり、各種シンクタンク、サウジ政府他各国の公表数字よりはるかに大きい。 戦略国際研究所のミサイル防衛プロジェクトでは迎撃40回、命中18回と同時期に計上されている。ただしここには11月4日にイエメンから発射されたミサイルへのペイトリオット迎撃事例は含まれていない。 イエメン反乱勢力に近い筋は算術ミサイル発射回数を93としているが、今数字には迎撃の成功失敗は区別せず水増し数字との見方が一般だ。 にもかかわらずレイセオン幹部はド

MiG-35は完成したが、その先はあるのか

なるほど一世を風靡したミグが消える可能性があるわけですね。スホイと一緒になれば完全消失ではないでしょうか。中国に技術が流出しないためにもなんとしてもロシアはミグの知見をかこっておきたいのでしょうね。重厚長大のスホイにロシア軍の関心が向いているのは大は小を兼ねるという発想なのでしょうか。 Russia's MiG-35 Is Almost Done with Flight Testing (But There Is a Problem) ロシアのMiG-35はフライトテストほぼ完了(だが問題が残っている) Dave Majumdar November 14, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/russias-mig-35-almost-done-flight-testing-there-problem-23194 RSK-MiG は新型Mig-35フルクラム-F戦闘機のフライトテストを年末までに完了する。 同社はロシア国防省からの契約交付を待ち量産を始めたいとする。ロシア空軍が第一期分24機を購入する期待がある。MiG-35はMiG-29の改良型だ。 MiG広報のアナスタシア・クラブチェンコはTASS通信にドバイで「MiG-35の工場内テストは今年完了します。契約が成立次第、バッチ生産をルホヴィツィ工場で開始します。現時点では国防省待ちです」と語っている。 ロシアの言い方はペンタゴンの低率初期生産に相当し量産と異なり、検定試験が量産開始後も並行実施される。 MiG-35はロシア軍に納入されるだろうが、基本的に輸出を狙う。ロシア空軍は スホイ のフランカーシリーズの方が高性能で使い勝手がいいとしてMiG-35への関心は低い。 現時点のMiG-35は2011年にインドがフランスの ダッソー ・ラファールに軍配を上げた当時の性能より向上している。新型MiG-35はMiG-29KR艦載型フルクラムを改良した機体と言ってよい。推力偏向制御はついておらずアクティブ電子スキャンアレイレーダーも装備していない。 「MIG-35事業の意義はいまやRSK-MiGの生産ライン温存と輸出だけだ」とロシア軍事産業筋が The National Interest

北朝鮮の次の手は何か- ゲームを仕切るのはどちら側なのか

  EMP Detonation, Nuclear Blast or ICBM Test? What is North Korea's Next Move? 北朝鮮の次の手は何か。大気圏内核爆発かICBM発射あるいはEMP実験か。 Doug Tsuruoka November 13, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/emp-detonation-nuclear-blast-or-icbm-test-what-north-koreas-23167 ドナルド・トランプが金正恩を「ちびのロケットマン」とエルトン・ジョンの1975年のヒット曲にちなんで呼び笑いを買ったが、大統領も金正恩の導火線にまだ火が残っていることを知っている。北朝鮮情勢分析での大きな話題は平壌が再度長距離ミサイルテスト準備に入っているのかだ。 狙いは核兵器小型化、大気圏再突入と有効射程の実現を米国に見せつけることだろう。だがアナリストの中にはワシントンがテストを誤解すれば戦争の引き金になりかねないと見る向きがある。 実験が近づくとの観測に火を注ぐのが北朝鮮が9月15日の火星-12中距離弾道弾の発射以来八週間にわたり動きを示していないことだ。 戦略国際研究センター(CSIS)の太平洋フォーラムを主宰するラルフ・コッサRalph Cossaは北朝鮮が再度ミサイル発射実験で長距離攻撃能力を米国に誇示する可能性があると先週木曜日にUPI通信に語っていた。 「ワシントンやニューヨークの攻撃能力があるとこちらが理解したと分かれば、北朝鮮は核戦力を実用化したことになり核凍結交渉にも同意するだろう」「だが中国等が提唱する凍結のための当家ではなく、凍結は援助あるいは制裁の解除を交換条件とするものだ」 コッサの評価の裏付けとして38 Northがベテラン朝鮮ウォッチャーのロバート・カーリンRobert Carlinによる分析を掲載した。カーリンは北朝鮮は7月に長距離ミサイル発射に立て続けに成功したことで躍り上がり、対米戦略立場は堅固になったと見る節があると指摘。このことから北朝鮮政権は戦争瀬戸際から一歩後退し米国と「実務的均衡」を定着させようとするだろうというのだ。 ただしその前にカーリ

中国経済が実は最盛期を過ぎていたら....緊張がさらに高まる、軍事行動が要注意となる

中国人は中国は大国なので世界秩序を中国の都合よい形に変え、国境線も変えてよいと考えているようです。その背後にさんざん中国経済の興隆ぶりを吹き込まれていることがあるのですね。しかし、その経済の実態があきらかになったらどうなるでしょう。ソ連もかつては米国に次ぎ世界二位の経済規模と自慢していましたが実態経済がフランス並みと分かって大恥をさらしましたね。かくいう日本もこのままなら米国を抜くと過信していた時代があったのですが...安全保障ではこれからが大変ですね。逆に言えばこれからを乗りきれば中国の脅威は減少するのでしょうかね。 The World Needs to Prepare for ‘Peaked China’ 世界は「最盛期をすぎた中国」に備える必要がある Bad economics = China won’t be a superpower. 経済悪化で中国は超大国になれない Credit: Shutterstock/William Potter By HARRY J. KAZIANIS • November 13, 2017 http://www.theamericanconservative.com/articles/the-world-needs-to-prepare-for-peaked-china/ トランプ大統領がアジア各国を訪ね北朝鮮対策へ支援を訴える中、もっと大きな課題を見過ごしていないか。国際政治の在り方を一変しかねない課題だ。アジア最大の課題は核武装した北朝鮮ではなく中華人民共和国の成長余地がなくなっていることであり、事実上中国の最盛期はすぎたといってよい。ここから生まれる結果は深刻でアジア太平洋に限らずグローバル政治構造のとらえ方そのものを一変させるものがある。 筆者はこのような主張をかつては一蹴していたものである。十数億人の人口を抱える中国政府が貧困を脱却しGDPで米国に次ぐ第二位の規模を実現し、軍事力増強は地域大よりグローバル規模の地位を目指す中国の指向のあらわれである。見出しでは大国の域を脱し米国と入れ替わり世界の覇権をめざすのは中国の宿命だ.... だがこうした通念は間違っている。高成長が終わった中国では経済発展は難易度が高くなっており、米軍に対抗できるグローバル軍事超大国

★★F-3開発先送りとの観測が出ていますが.....

うーん、見出しだけでは印象操作と言われても仕方ない気がします。方針をきめかねているのであり、F-3が実現しないわけではないでしょう。日本の場合は方針が出るまで時間かかっても実施はなんとしてもやり遂げる力がありますので期待しましょう。中国や北朝鮮は変な期待をしないようにお願いします。 Exclusive: Japan to delay multi-billion dollar fighter jet development - sources 特報 日本はジェット戦闘機開発を先送りする模様 Tim Kelly , Nobuhiro Kubo https://www.reuters.com/article/us-japan-defence-fighter-jet/exclusive-japan-to-delay-multi-billion-dollar-fighter-jet-development-sources-idUSKBN1DD0D4 TOKYO (Reuters) - 日本政府は新型高性能戦闘機の開発を先送りする。防衛当局は当面は弾道ミサイル迎撃手段やF-35ステルス戦闘機等の新型米国製装備導入に忙殺される。 新型戦闘機F-3の実戦化が遅れると400億ドルという世界有数規模の軍事調達案件の今後が急に怪しくなってきた。 平成30年上半期以降の決定では次期防衛5か年計画への盛り込みが困難になる。「これでF-3は後退します」と内部筋は述べる。取材に応じた各筋は報道陣に話す許可を得ておらず匿名で話した。 国産開発か国際分担による開発かは2018年以降にならないと決まらないと各自一様に述べる。 「F-3に関しては方針決定の時期含め何も結論は出ていません」と防衛装備庁広報官は述べている。 開発費用400億ドルの試算があるF-3だが内部筋はこれは「初期費用」分だけという。防衛予算は近年増額されたといっても年率1パーセント増で500億ドルになったにすぎず、試算の支出額は複数年度といえども相当の規模になる。 さらに ロッキード・マーティン F-35や レイセオン の迎撃ミサイル、 ボーイング = テキストロン のオスプレイなど日本は記録的な規模で米製装備を導入している。 日本は2013年に米政府の海外軍事