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MDAが目指すICBM打ち上げ初期段階でのレーザー攻撃

MDA awards contracts for a drone-based laser design MDAが無人機搭載レーザーの設計を各社に発注 An MQ-9 Reaper sits on the flight line Nov. 16, 2016, at Creech Air Force Base, Nev. The MQ-9 provides persistent attack and reconnaissance capabilities. (Airman 1st Class James Thompson/U.S. Air Force) By: Jen Judson    1 day ago https://www.defensenews.com/land/2017/12/11/mda-awards-three-contracts-to-design-uav-based-laser/ 米ミサイル防衛庁(MDA)がUAV搭載の数キロワット級レーザーと光線安定装置試作を三社に契約交付した。 ロッキード・マーティン 、 ジェネラルアトミックス 、 ボーイング の各社でそれぞれ9百万ドル程度だ。 これまでMDAは指向性エネルギー技術の段階的増加を目指し、「実験室レベルから規模拡大し精密照準を無人機から行い数キロワット級レーザーを機体搭載する可能性を模索する」としてきた。MDA局長サミュエル・グリーヴァス中将 Lt. Gen. Samuel Greaves の声明を Defense News は入手した。 MDAは2015年に低出力レーザー実証事業を開始し概念設計をボーイング、ジェネラルアトミックス、ロッキード・マーティン、 ノースロップグラマン 、 レイセオン の各社に求めてきた。 概念設計ではMDAの要求内容に合致し、実現可能性の評価や日程管理、費用面も検討したとグリーヴァス中将は述べている。 この結果をもとに飛行テストの仕様をMDAは固めた。 実証機は追尾レーザー、防御レーザー、光線制御装置で構成し、高高度無人機に搭載する。 選定企業は実証機開発で機材選定やレーザー、光線制御装置の初期設計を自社責任であたるとグリーヴァス中将が説明。「有人機でもいいが、レーザーや光線制御部分は地上操作としUAVへの移行リス

AC-130ガンシップは活躍の場が今後もあるのか

Close Air Support Debate: We Go Inside an AC-130 to See if the Gunship is Still Relevant 近接航空支援を巡る議論あるが、AC-130を見ればガンシップは未だ有意義だとわかる AC-130スペクター・ガンシップは近接航空支援で重要な役目を担い続けている   By Tom Demerly Dec 13 2017 - 0 Comments https://theaviationist.com/2017/12/13/close-air-support-debate-we-go-inside-an-ac-130-to-see-if-the-gunship-is-still-relevant/ 鈍足で防空装備特に携帯型SAMに脆弱な機体である。戦場環境が許せば驚くほど各種弾薬で正確に火砲支援を実現する。これがAC-130スペクターガンシップだ。 A-10の役割に疑問がつきF-35共用打撃戦闘機が台頭し、空軍は軽攻撃機実証を行い、武装つき遠隔操縦機(RPAs)も運用する中、AC-130スペクターは空軍が想定する各種作戦機材に適合するのだろうか。 まず「ガンシップ」が戦闘機材の一つになったのはヴィエトナム戦のことでプロジェクト・テイルチェイサーとしてミニガンをコンヴェアC-131B輸送機に搭載したことに始まる。ミニガンはGAU-2/A一丁だった。これはベルト駆動複数中弾倉を備えたガトリング銃で銃身の過熱を避けつつ高速発射が可能だった。 興味深いのはこの1960年代のガンシップコンセプトが今日の軽攻撃機実験に類似していることだ。ヴィエトナム戦のガンシップでは既存装備と機材を使った。ガンシップはそもそもは非対称戦のゲリラ戦への対応策として構想された。この二つの要素は今日の軽攻撃機実験でも生きている。 プロジェクト・テイルチェイサーから有名なAC-47ガンシップが生まれた。同機こそ最初の「ガンシップ」と目されている。 コールサインを「パフ」(ヒット曲Puff the Magic Dragonから)としたAC-47が初出撃したのは1964年12月15日でその成功に続いたのがAC-119Gシャドウ、AC-119Kスティンガーでこのうち後者はターボプロッ

★★CSIS によるJ-20戦闘機の評価をご紹介

有力シンクタンクCSISの中国研究部会がJ-20についてまとめていますのでご紹介しましょう。当初の予想からずいぶんと変わってきましたが、中国独特の用兵思想も見えてきます。少数生産で終わるのか、長期間の供用期間で改良を加えて変化していくのか今後の要注意点と思われます。 Does China’s J-20 rival other stealth fighters? ステルス他機種と比較して中国J-20は対抗できるのか https://chinapower.csis.org/china-chengdu-j-20/ 成都 J-20は中国軍初のステルス戦闘機だ。国防総省(DoD)によれば、中国はステルス技術を空軍の「国土防空部隊から防御攻撃双方で実力を発揮する部隊への変身で中核の存在ととらえている」。J-20はステルスと機体性能で従来は不可能だった軍事オプションに道を拓き、中国の兵力投射能力を向上させる効果を生む。 J-20の開発 高性能多用途ステルス戦闘機としてJ-20は対空対地双方で人民解放軍空軍(PLAAF)、海軍航空隊(PLAN-AF)に投入されるはずだ。DoDの2016年報告書ではJ-20を「高性能機材で地域内兵力投射能力を向上させながら地域内空軍基地等を攻撃する」中国の狙いで重要な存在と見る。2014年に米中経済安全保障検討委員会はJ-20を「アジア太平洋各国の現有戦闘機より高性能」と評した。 J-20搭載のサブシステムと低探知性技術は国際的に通用する「第五世代」機に相当する。つまりステルス技術、超音速巡航性能、高度に統合されたエイビオニクスを有する。J-20はこの定義に当てはまる初の中国機だ。 ただし中国の機体世代名称の定義が国際基準と違う。中国定義では機体の就役開始時期で世代を分ける。中国基準ではJ-20は第四世代機になる。 世代別機材の分類 世代 国際定義 中国の定義 1st Circa 1945-1955 aircraft, such as: F-86. Aircraft deployed in 1950s-1960s, such as: J-5 & J-6. 2nd Circa 1955-1960 aircraft, su

11月発生のシリア上空米露軍用機危機一髪の事態の続報

11月に発生した米ロ軍用機のシリア上空での危険な事態の続報です。やはりF-22は複数で同地を飛行していたようです。しかし米露双方の言い分が食い違っています。果たして真相は? Did U.S. F-22s Almost Shoot Down Russian Aircraft over Syria?  シリアでF-22はロシア機を撃墜する寸前だったのか   Michael Peck December 12, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/did-us-f-22s-almost-shoot-down-russian-aircraft-over-syria-23621 米露軍用機がシリア上空で衝突寸前だったようだ。 重要なのは機材が米F-22とロシアのSu-35だったことだ。 トップクラスの米露ジェット機同士のドッグファイトを期待する側には申し訳ないが、交戦は実際には発生していない。 米国はシリア機を撃墜したことがあり、トルコもロシア機を撃墜しているが、米ロ双方は警戒しながら まだ衝突は発生していない。 ただしニューヨークタイムズによればロシア機が米機に危険なほど接近飛行する事案がシリア東部で数回発生しているという。 「ある事例では米A-10攻撃機の二機編隊がユーフラテス川東部を飛行中にロシアSu-24フェンサーが300フィートまで接近し衝突寸前だった。両機が時速350マイル以上で飛行していたので文字通りぎりぎりだったといえる。「A-10編隊がロシア機と衝突回避したが、ロシア機はユーフラテス川西部を飛行する決まりになっていた。その他ロシア機がぎりぎりの接近飛行したり地上部隊上空を30分にわたり飛行するなど緊張を高めて墜落の危険を招く事態が発生していると米側は指摘している」(ニューヨークタイムズ) ではF-22事案に話を戻すと該当Su-24は米支援を受ける地上部隊の上空を三回にわたり通過飛行していたとタイムズは述べている。「その時点でF-22編隊のパイロットがフェンサーに五回にわたり交信を試みたが、Su-24の行動が米機材に危険な行為と解釈されていればF-22編隊は正当防衛として実弾発射の権利を行使していたはずと米空軍関係者が述べている」 米側はロシア

大丈夫か、ズムワルト級二番艦でもさっそくトラブル発生

新技術だけにいろいろ不具合が見つかっているようですが、 一つ一つ着実に解決すれば将来につながるというものでしょう。 だからこそ挑戦の価値があると思います。ズムワルト級があだ花に ならないように祈りたいと思います。 Electrical Problems Shorten Second Zumwalt-class Destroyer’s Builders Trials ズムワルト級二番艦で建造主公試が電気問題のため 短縮された USS マイケル・マンソー (DDG-1001) の命名式で儀仗隊がUSSコンスティションから参加した。ジェネラルダイナミクスのバスアイアンワ―クスにて。2016年。US Navy Photo   By: Sam LaGrone December 11, 2017 1:55 PM https://news.usni.org/2017/12/11/electrical-problems-shorten-second-zumwalt-class-destroyers-builders-trials#more-29922 ズムワルト級駆逐艦の建造主公試が電気系統で問題が発生したため 予定より早く ジェネラルダイナミクス ・バスアイアンワ―クス造船所に 戻っていたと海軍海上システムズ本部NAVSEAが発表した。 NAVSEAによればマイケル・マンソー(DDG-1001)は12月4日に出港したが、艦内の調和フィルターが出港翌日に故障し同日帰港した。 調和フィルターには複雑な電源系統での意図しない電力変動を防ぎ、精巧な装置類を守る機能がある。 フィルターが使えず同艦は電源全開でのテストが実施できなくなった。同艦ではAP通信は先週も機械故障で公試が短縮されたと伝えている。 NAVSEAは今回の海上公試変更で同艦の2018年3月引き渡しに変更はないと述べている。 ズムワルト級の中核は複雑な配電網でロールズロイスMT-30ガスタービン、MT-5補助ガスタービンそれぞれ2機が給電する。統合電源システムは75メガワット以上で大型電動モーターを駆動させ推進力とする。原子力艦以外でこれだけの発電容量は他にない。 USSズムワルト(DDG-1000)も電気系統試験が予想以上に時間がかかり、20

T-Xでボーイングの動きがなくなっている、ロッキード=KAI連合の受注になるのか

Why Boeing Hasn’t Been Flying Its Two T-X Trainers ボーイングのT-X練習機提案二機が最近飛行していないのはなぜ Boeing Dec 11, 2017 James Drew | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/why-boeing-hasn-t-been-flying-its-two-t-x-trainers?NL=AW-05&Issue=AW-05_20171212_AW-05_704&sfvc4enews=42&cl=article_1&utm_rid=CPEN1000000962396&utm_campaign=12947&utm_medium=email&elq2=fade94f8a78c4fc49006284071e60a56 ボ ーイング が沈黙を破り、完成済みT-X提案機材二機が ここ数か月飛行していない理由を述べている。 同社はAerospace Dailyに「単なる宣伝飛行には関心がない」としT-Xの飛行データはすでに提出済みと述べた。 2016年9月から2017年4月にかけボーイングは盛んに宣伝戦を展開しておりボーイングのT-X(BT-X)のセントルイス工場でのロールアウトからはじまっていた。一号機が2016年12月20日に初飛行し、二号機も今年4月24日に初飛行した。 だがそれ以来同社は飛行運用の宣伝はしておらず、最終組立て場所がセントルイスになるとだけ発表していた。最終選定されれば トライアンフ・エアロスペース・ストラクチャアズ が主翼、垂直尾翼、水平尾翼部を、スウェーデンの Saab が生産ハブだが地元産業界が9割の生産をすることになる。 だが機体は外部に持ち出されていない。空軍協会によるワシントン会合(9月)で実物大模型を展示しただけだ。 提案競争の告示から1年が経過する中でボーイングはどうするつもりなのか尋ねたくなるのは当然だろう。 現行の練習機は1960年代のノースロップT-38にかわる350機総額163億ドルの更新機材の争いはボーイング、 ロッキード・マーティン