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台湾海峡を米海軍、沿岸警備隊が無害通航:中国が例によって猛烈抗議したが国際社会に受け入れられず

中国にとって国際規範、国際法、国際慣行は意味がないのでしょう。自国の権益、メンツがすべてなので平気で台湾海峡を無害通航する外国艦船に対して恫喝してくるのでしょう。沿岸警備隊が今回からこの地域に配備されてきたのは北朝鮮制裁の執行を強化する狙いがあり、北朝鮮はともかくシンパシーを全面に出す韓国にも状況は刻一刻と厳しくなってきたようです。 U.S. Navy Destroyer, Coast Guard Cutter Transit Taiwan Strait 米海軍駆逐艦、沿岸警備隊カッターが台湾海峡を通行 By: Ben Werner March 25, 2019 12:58 PM https://news.usni.org/2019/03/25/42133 USS カーティス・ウィルバー (DDG-54), USCGC バーソルフ (WSML-750) 米 海軍のアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦、沿岸警備隊の大型カッター各一隻が3月25日台湾海峡を縦断した。同海峡の米艦船通行は半年で5回目。この動きに中国が即座に反応した。 USSカーティス・ウィルバー(DDG-54)と沿岸警備隊USCGCバーソルフ(WSML-750)が約110マイル幅の同海峡を月曜日早朝に航行したと The Japan Times がまっさきに報じた。 第7艦隊報道官クレイ・ドス中佐は「台湾海峡通行を3月24日-25日(現地時間)に国際法に則り実施した。今回の台湾海峡通行は米国が進める自由で開かれたインド太平洋の堅持に向けた取組の一環」と発表。 2013年東シナ海を通行するUSS カーティス・ウィルバー (DDG 54). US Navy Photo 中国関係者は米艦船の台湾海峡通行に異議を唱えた。 「中国は事態を注視し米軍艦の台湾海峡をはじめから終わりまで監視した。我が国は米国内の代表部を通じ一つの中国原則および中米共同声明三原則の遵守を守り、台湾関連問題に対し慎重かつ適正な対応を求め、中米関係への悪影響を回避し両岸の平和安定を妨げないよう求めたところである」と中国外務省報道官 耿爽 Geng Shuangが月曜日の定例記者会見で述べたと同省英語公表資料にある。 国務省によれば中国の台湾関連の主張に米外交政策は異

中国・ロシアに勝利できる米空軍の機材構成はどうあるべきか----シンクタンクCSBAの提言

シンクタンクCSBAの報告書の紹介です。予算法案を通過させながら外部シンクタンクに精査を依頼し提言に耳を傾けるのが米国式なら、国会で好き放題に空理空論を提示シアとは知らん顔というのが日本です。日本のシンクタンクも安全保障問題をしっかり提言出来る実力があると思うのですが、耳を傾ける度量が 官庁に あるかが問題ですね。 What aircraft does the US Air Force need to beat China and Russia? This new study has an answer.  中露に勝利すべく米空軍で必要な機体を新規報告書が提言 By: Valerie Insinna     https://www.defensenews.com/air/2019/03/20/what-aircraft-does-the-us-air-force-need-to-beat-china-and-russia-this-new-study-has-an-answer/ B-21は2020年代中頃までに実用化されるが極秘機材の詳細は不明のままだ(Design by Devan Feeny/Staff; Image by U.S. Air Force and Getty Images) 将 来の中国やロシアの脅威への対抗上386個飛行隊が必要と米空軍が昨年9月発表した。だが議会の求めで検討した結果ではこの規模では不十分と推定している。 シンクタンク戦略予算評価センター(CSBA)の検討結果をこのたびDefense Newsは独占的に入手し、新規技術としてステルス戦闘無人機、新型無人偵察機を敵領空に侵入可能な機体として、さらに全く新型の給油機の開発開始を空軍に提言していることを見つけた。 今回の検討結果は2018年国防方針法案我に求めていた調査機関MITRE Corp、CSBAとともに空軍にようる将来の戦力構造提言の一環だ。 CSBAは給油機、爆撃機、戦闘機、戦闘偵察無人機、指揮統制・情報収集監視偵察機が致命的な機材不足だとし、特に爆撃機、給油機、無人機で機数増加が必要と見ている。 爆撃機についてCSBAは現有の実戦飛行隊9個を24個体制に将来増やすべきとしている。(CSBA提言では特定年を上げていな

航自が東シナ海上空へ緊急発進 中国海軍KQ-200対潜哨戒機と初遭遇

コメントは下にあります。 Japanese jets intercept Chinese anti-submarine aircraft, says Tokyo 中国対潜哨戒機に空自戦闘機が緊急発進と日本が発表 By: Mike Yeo     https://www.defensenews.com/global/asia-pacific/2019/03/26/japanese-jets-intercept-chinese-anti-submarine-aircraft-says-tokyo/ KQ-200の機体番号からPLAN東方戦域司令部東海艦隊第一航空師団所属の機体と判明。(Japanese Defense Ministry) 中 国海軍の対潜哨戒機が東シナ海上空にあらわれ航空自衛隊戦闘機が緊急発進していたことが判明した。同型機ではじめての遭遇となった。 防衛省統合幕僚監部が3月23日発表し、中国の「Y-9」哨戒機の2機編隊に日本が戦闘機隊を緊急発進させたとある。公開された写真を見ると 陝西 KQ-200対潜哨戒・海上監視機で潜水艦探知用の磁気異常探知装備のブームが特徴だ。 防衛省が公表した地図では中国機編隊は沖縄西方200マイル、尖閣諸島の北を飛行とある。 中国機尾翼の機体番号から人民解放軍海軍第一航空師団所属と判明した。同師団はPLAN東海艦隊隷下でKQ-200を2018年から受領しており上海に近い 大廠 Dachangが基地といわれる。 Mike Yeo 杨启铭 @TheBaseLeg More on the 2x PLAN KQ-200/Y-8Q/GX-6 MPA intercepted by the JASDF on 20MAR. Serial of aircraft photographed (82014) shows it is from the 1st Naval Air Div. of the PLAN East Sea Fleet/PLA Eastern Theatre Command based at Dachang in Shanghai https://www.mod.go.jp/js/Press/press2019/press_pdf/p20190320_01.p

主張 仏独共同開発による次期戦闘機事業は失敗に終わる

(コメントは下にあります) Opinion: Why Franco-German Fighter Is A Very Bad Idea 仏独共同開発戦闘機事業が失敗する理由 Mar 19, 2019 Richard Aboulafia | Aviation Week & Space Technology https://aviationweek.com/defense/opinion-why-franco-german-fighter-very-bad-idea . フ ランス、ドイツ両国は65百万ユーロ(74百万ドル)の契約を先月調印し、共同開発戦闘機を次世代戦闘航空装備(FCAS)として最初の二年間分の実施にあたる。これまで半世紀に渡る実施形態からの離脱となる。ドイツは英国等と共同で戦闘航空機を製作し、フランスは独自開発の道を歩んできた。だが今回は英国のEU離脱がひきがねとなり、両国が同じ道を進むことで合意したのだ。 表面だけ見れば意味のある合意だ。ドイツ、フランス両国はエアバスの中核となっており、両国の軍がヨーロッパでは英国除けば戦闘機需要の大部分を占める。フランスの軍需産業は欧州最強である。ただ共同事業そのものに実は欠陥があり、この欠陥はかなり深刻なため同機開発そのものが立ち行かなる可能性がある。 まず、両国の外交政策、武器輸出の実態で方向性が異なる。ドイツは自国武器の購入者に注意を払う。BAEシステムズからユーロファイターのサウジアラビア向け第二次販売の発表が2月にあったが、サウジがイエメンで戦闘を展開しているためドイツは同国を独自に武器禁輸の対象にしている。 Source: Teal Group ドイツはエアバスA330-多任務給油輸送機、C-295輸送機、H145ヘリコプターの輸出も禁止している。退任迫るエアバスCEOのトム・エンダースは「エアバスにとってドイツが独自に販売禁止措置をとっていることで気が休まらない。フランスで生産したヘリコプターでドイツ製部品が入っているから輸出禁止といってくる」と La Tribune 紙上で述べている。 外交政策の違いはBAEや英国にとっても問題だが、もっと影響を受けるのがフランスであり ダッソー だ。このフランスの航空宇宙企業は輸出依存度が特に

今の米国で中国、ロシアと同時に戦えるのか、日本はどう対処すべきか

ファーレイ教授は意外に日本が米国政策を支援しない可能性を想定していますね。ま、たしかに国際政治では大国の政策に盲従することは考えにくいので極めて現実的な認識でしょう。要は国益をどこまで認識しているかと言う問題ですが、日本が黙っていられない状況に国際貿易の自由が脅かされることがあり、この国の去就を握るのは海上交通路であることはどこまで理解されているのでしょうね。米国主導の国際秩序の維持には有志連合であり、共通の価値観を認識できる国家群が集結するしかありません。NATOに比べ、こっち側の状況は相当遅れているようです。 War Nightmare: Could America Fight Russia and China Simultaneously?  ロシア、中国を相手の同時開戦はアメリカの悪夢か。 Let's find out. by Robert Farley Follow drfarls on TwitterL March 20, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: Russia China Military Technology War U.S. Military Russian Military https://nationalinterest.org/blog/buzz/war-nightmare-could-america-fight-russia-and-china-simultaneously-48277 米 国は誤解されがちだった「二方面戦」方針を2000年代末に放棄した。これは2つの戦域での継戦戦力の実現が狙いだった。北朝鮮へ抑止力をきかせながらイランやイラクのどちらかと戦う構想をもとに国防総省は調達、補給、基地配備の戦略を冷戦後に模索してきた。前提としてソ連の脅威が消えたことがあった。米国がこの考え方を放棄した理由に国際環境の変化があり、中国軍事力の台頭、テロリスト勢力のネットワーク拡大があった。 だがこの瞬間に二方面作戦を米国が強いられたら、しかも北朝鮮やイラン以外の相手の場合どうなるか。中国やロシアが協調し太平洋と欧州で同時開戦したらどうなるか。 政治協調 そもそも北京とモスクワが調整のうえ危機的状