2022年2月18日金曜日

F-15J性能改修の対象は68機へ。防衛省が認める。残る非対象機材はF-35Aに置き換える方針。F-15供用は2045年までの想定。

 

百里基地を離陸するアグレッサー部隊所属のF-15DJ。July 2019. (Photo by Mike Yeo/staff)

 

(メディア関係者の皆様へ。F15ではなくF-15と正確に情報を伝えていただくようお願いします)

本が運用中のライセンス製造三菱F-15Jイーグル迎撃機のうち合計68機が性能改修作業の対象と日本が確認した。改修内容はレーダー、電子戦、兵装搭載機能、スタンドオフ兵装運用が中心。

 

 

防衛装備庁ALTAが2月公表した資料ではF-15を2045年まで供用可能とする改修作業の経費見積は6,465億円(56.2億ドル)とある。防衛省は改修対象68機は単座型で数次に渡る改修MSIPを受けてきた機体だとDefense Newsに確認した。

 

ただし、同じMSIPを受けた残りの34機のF-15Jと-DJ型機の取扱いは未定で、防衛省は「内部検討中」とDefense Newsに述べた。また、改修後にロッキード・マーティンAGM-158共用空対地スタンドオフミサイルJASSMが運用可能となるとも防衛省は認めた。日本国内報道では長距離対艦ミサイルLRASMは経費増のため非対象になったとある。

 

MSIP改修を受けなかった99機のF-15は対象とならず、順次ロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機に交代する。

 

防衛装備庁資料では作業は国内で行うと強調するが、装備品の一部は海外軍事販売制度FMSで調達する。

 

2019年10月に国務省が承認したF-15改修リストがこのFMS調達分に相当し、その時点では「最大98機」を改修対象とあった。

 

リストにはレイセオンAN/APG-82(V)1アクティブ電子スキャンアレイレーダー、BAEシステムズALQ-239デジタル電子戦装備(DEWS)、新型ミッションコンピュータ、通信装備が列挙されていた。

 

ボーイングには2021年12月に471百万ドル契約が交付されており、各種システム統合で設計開発、試験、訓練用装備4基含むF-15性能改修をFMSで行う。■

 

 

Japan confirms details of F-15J upgrade program worth $5.6 billion

By Mike Yeo

 Feb 18, 04:00 AM

https://www.defensenews.com/smr/singapore-airshow/2022/02/17/japan-confirms-details-of-f-15j-upgrade-program-worth-56-billion/


About Mike Yeo

Mike Yeo is the Asia correspondent for Defense News. He wrote his first defense-related magazine article in 1998 before pursuing an aerospace engineering degree at the Royal Melbourne Institute of Technology in Australia. Following a stint in engineering, he became a freelance defense reporter in 2013 and has written for several media outlets.


1 件のコメント:

  1. 「MSIP」と聞いてもイメージがわかないので、いつも無理やり自動車に置き換えて考えるのですが、
     ・セントラルコンピュータ更新 ⇒ ディストリビュータをフルトラ化
     ・新型ミッションコンピュータ ⇒ 最新カーナビに交換
     ・データリンク搭載 ⇒ ナビにVICS、LTE、WiFi、ETCを搭載
     ・火器完成レーダーを更新 ⇒ 追従クルコン、自動ブレーキ搭載
     ・電子戦装備を搭載 ⇒ レーダー探知機搭載

    うーん、MSIP、必要だなあ。というか、未改修とかありえん

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