2022年11月5日土曜日

インドネシアF-15EX購入で支払い能力にボーイングが懸念。総額1兆円。同国は分割払いを主張。

 


米空軍第48戦闘航空団が、英サフォーク州ブランドン近郊の英空軍レイケンヒースの米軍基地からNAT合同演習「ポイントブランク」に参加すべく、ボーイングF15-Eストライクイーグル戦闘機が離陸した。Photographer: Simon Dawson/Bloomberg , Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

 

ーイングが提案した、インドネシアへの新型F-15戦闘機36機と装備品の売却は、資金調達をめぐる暗礁に乗り上げていると、関係者が語った。

 ボーイング幹部は今週ジャカルタに飛び、インドネシア政府関係者とこの取引で協議したと、関係者は述べた。

 ボーイングは、東南アジア最大の経済大国インドネシアが購入資金を調達できるか懸念しており、インドネシア側は分割払いを主張している、と関係者は語った。会議は決定的な成果なしで終わり、今年末までの契約締結はおそらく延期されるだろう、と言う。 

 地政学的に、この発注は、同地域の重要なパートナー強化する意味で、アメリカの国益に極めて重要である。国務省は2月に売却を承認しており、機体の評価額は約95億ドル(約1兆円)。また、取引では約44億ドルの関連機器も別にある。

 ボーイング広報は、インドネシアの空軍および国防省の「高官と有意義で生産的な会話を続けている」と述べ、ブルームバーグ・ニュースに対し、米国およびインドネシア政府にさらなるコメントを求めていると伝えてきた。インドネシア国防省には、コメントを求めたが返答はなかった。

 インドネシアは今年初め、ダッソー・エイヴィエーションSAとラファール戦闘機42機(81億ドル相当)の契約に調印している。

 先月末、インドネシアのプラボウォ・スビアント国防相は、ボーイングとの交渉が進行中であると述べた。また、資金調達に関する課題も示唆した。

 プラボウォは当時、地元記者とのメディアブリーフィングで、「一度に購入することはできないが、分割払いが必要と明確に要請した」と述べた。「政府は常に経済発展などを優先しています」。"

 インドネシアにとって、F-15購入は軍の近代化の一部である。しかし、パンデミックによる財政圧迫、インフレの高騰、インフラ・プロジェクトの完了を考えると、軍隊は財源で他部門と競わなければならないことになる。■

Boeing’s $14 Billion Indonesia Jet Deal Stalls Over Financing - BNN Bloomberg

Anurag Kotoky and Faris Mokhtar, Bloomberg News

 


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