2024年8月22日木曜日

ウクライナがモスクワ含む複数地点に連続ドローン攻撃を実施した―ロシアは空中で撃破したと主張―攻撃の効果は未確認、(The War Zone)

 



Ostafyevo air base  

Google Earth


ドローン攻撃でモスクワの通信信号傍受拠点が標的に

(ウクライナの情報機関責任者 )


モスクワからムルマンスクまで、ウクライナのドローンがこの24時間、ロシア西部の標的を攻撃し続けた


クライナ情報機関のトップが本誌に語ったところによると、ウクライナはモスクワ近郊の信号情報センターと空港、ロストフ地方のロシア空軍基地をドローンで攻撃した。さらに、ウクライナから約1200マイル離れた北極圏にある戦略爆撃機があるムルマンスクのオレニャ空軍基地付近で、ドローン攻撃が失敗したことを示す映像がソーシャルメディアに登場した。

 ウクライナ国防情報局(GUR)のキルロ・ブダノフ中将は本誌に対し、「本日、ドローン作戦数件を実施した」と語った。 

 信号情報センターへの攻撃に加え、GURはモスクワのオスタフィエヴォ空港とロストフ地方のミラーヴォ空軍基地へのドローン攻撃も行った。合計で約50機のドローンが使用されたとブダノフは述べた。 

 対象となった場所で被害が発生したとしても、その程度は今のところ不明だ。 

 オスタフィエヴォ空港はロシア国防省に複数の目的を担っているが、2018年には巨大な円形アンテナアレイが2つ建設され、この施設にあからさまな国家的信号および/または通信傍受任務が与えられた。

 空港やその近く、あるいはモスクワ地域全体の別の信号情報センターが代わりに攻撃された可能性もある。 


巨大な円形アンテナアレイは2018年に設置された。(Bing Maps)


 ただし、NASAの資源管理火災情報システムによる最新のデータでは、オスタフィエヴォでもミラーヴォでも火災は発生していない。ブダノフは、信号情報センターがどこにあるかは明言しなかった。 

 ロシア当局は、モスクワだけでなく国内その他地域へ向かう無人機をすべて撃墜したと発表した。「昨夜、キエフ政権がロシア連邦領内の標的に対して無人航空機を使ったテロ攻撃を行おうとしている間に、45機の航空機型UAVが勤務中の防空システムによって破壊された」とロシア国防省(MoD)はテレグラムで述べた。

 MoDは、「UAV11機がモスクワ地域上空で破壊され、さらに23機のUAVがブリャンスク地域上空で破壊され、6機のUAVがベルゴロド地域上空で、3機のUAVがカルーガ地域上空で、2機のUAVがクルスク地域上空で破壊された」と付け加えた。

 これはモスクワに対するドローン攻撃としては最大級のものであり、「敵のUAVに対するモスクワの重層的な防衛が構築されたおかげで、すべての攻撃を撃退することに成功した」とセルゲイ・ソビャーニン(モスクワ市長)は、はテレグラムで述べた。「国防省の防空部隊は今夜10機を撃墜した。これはモスクワを無人機で攻撃しようとする試みとしては過去最大級のものだ。我々は状況を監視し続けている」 。

 また、ブダノフは、以前ウクライナがロシアの飛行場をドローンで攻撃した際、8月16日にウクライナの北東約400マイルに位置するサヴァスレイカ空軍基地が攻撃され、MiG-31フォックスハウンド迎撃機とイリューシンIL-76キャンディード輸送機2機を破壊すたと語った。

 当時、本誌は同基地が約10機のドローンに攻撃されたと報告した。

 サヴァスレイカ基地は長距離航空兵力用で、ウクライナ戦争で散発的に使用されているるキンジャル空中発射弾道ミサイルを搭載用のフォックスハウンドがある、攻撃的任務を受け持つ。 

 モスクワは、2023年5月のクレムリンへの攻撃を含め、ウクライナの無人機の標的になっている。 

 ミラーロヴォ空軍基地は、直近では7月に攻撃された。 

 本誌が入手した攻撃時のの衛星画像では、程度は不明だが、損害が与えられたことを示している。ウクライナ国境から20マイル未満に位置する飛行場は、第31戦闘機航空連隊のSu-30SMフランカー多目的戦闘機とSu-35フランカー-E戦闘機の本拠地。同基地は、全面侵攻開始直後から攻撃を受けたことがあり、4月にはモスクワのオスタフィエボ空港が攻撃された。当時、GURはロシアのKa-32ヘリコプターがオスタフィエボで放火される様子を映したとする映像を公開した。GURによれば、Ka-32はオスタフィエボの飛行場に駐機していたところを狙われたという。GURは、この飛行場はロシア国防省とガスプロム社の航空会社ガスプロマビアが共同運営していると主張している。 

 ブダノフとロシア国防省が言及したドローン攻撃に加え、ムルマンスクのオレニャ空軍基地付近でもドローンが撃墜された。ムルマンスク州知事アンドレイ・チビスはテレグラムで、「ムルマンスク地方でドローンによる空からの脅威が検知された。「ドローンは軽飛行機を改造したもののようだ。バレンツ・オブザーバーによれば、それはオレニャの隣にある軍事都市ヴィソキイ(オレネゴルスク2)上空で撃墜された」。 オレニャは先月も攻撃されている。ウクライナのプラウダ紙によれば、GURはそこでバックファイア爆撃機に損害を与えたという。このような攻撃には長距離飛行が必要であり、ウクライナの自爆ドローンがその範囲を拡大していることをあきらかだ。 


更新 3:19 PM - ブダノフはモスクワへのドローン攻撃について詳細を述べた。 オスタフィエボは「欺瞞的な標的だった」と彼は言った。「信号情報センターはモスクワのポドルスク地区にあり、飛行場から約5マイル南に位置している」という。


Signals Intelligence Center Targeted In Drone Attack On Moscow: Ukraine’s Intel Chief

From Moscow to Murmansk, Ukrainian drones have attacked targets across western Russia over the last 24 hours.

Howard Altman

Posted on Aug 21, 2024 2:55 PM EDT

https://www.twz.com/news-features/signals-intelligence-center-targeted-in-drone-attack-on-moscow-ukraines-intel-chief


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