2025年9月10日水曜日

シールズチーム6の北朝鮮潜入作戦が失敗に終わったとのNYT記事(Task & Purpose)―突如出てきた記事に防衛関連サイトはほぼ沈黙を守っていますが、ペンタゴンからの要請なのか、話がおかしいと記事にしていないのかは不明です

 


ニューヨーク・タイムズによると、2019年に北朝鮮指導者を監視する複雑で危険な作戦が実施されたが、シールズが偶然遭遇した漁師3名を殺害する結果となり作戦は中止された

ューヨーク・タイムズの記事によると、2019年に海軍特殊部隊(SEALs)が北朝鮮に潜入した作戦は失敗に終わった。記事では、北朝鮮国内に盗聴装置を設置するため秘密作戦に投入された大規模かつ綿密な計画が明らかにされ、民間人の乗った船に遭遇したことで作戦が頓挫したと説明している。

ニューヨーク・タイムズは、この機密作戦に詳しい24名と取材したが、安全保障や将来の作戦に支障をきたすと判断し詳細は伏せたと述べた。本誌は国防総省にニューヨーク・タイムズ記事の内容確認やコメントを求めたが、同省広報担当者はコメントを拒否した。

この作戦には、オサマ・ビンラーディンを殺害した部隊と同じ、海軍特殊戦開発グループ(Navy Special Warfare Development Group)のシールチーム6(Seal Team 6)のレッド・コードロン(Red Squadron)が参加した。シールズは、北朝鮮僻地の海岸に潜入し、金正恩(キム・ジョンウン)の通信を傍受できる電子盗聴装置を設置する任務を負っていた。当時、米国と北朝鮮の間の緊張は高まっており、キムとドナルド・トランプ大統領も、平壌の核開発計画をめぐり紛争の危険性を警告していた。トランプ大統領は、キムに対してツイッターで繰り返し威嚇していた。2018年の首脳会談で核実験とミサイル実験の一時停止が合意され、両首脳は2019年2月にハノイで2回目の首脳会談を開催する予定だった。軍は、米国がその会談に向けてより優れた情報が入手できるよう、盗聴装置の設置を任務とした。

トランプ大統領は、この作戦を承認し、何十年も前から朝鮮半島で韓国軍や米軍との戦争再開に備えてきた主権国家に、米軍要員を潜入させるよう命じた。統合特殊作戦司令部は、潜水艦、SEALチーム6、SEALデリバリービークルチーム1、さらに予備として待機する特殊作戦部隊を輸送する海軍艦艇や航空機を含む軍事資産を動員した大規模作戦を準備した。

直ちに問題が発生した。北朝鮮の警備体制のため、SEAL隊員は上空から映像や情報を中継するドローンや航空機なしに、ほぼ暗中模索状態で潜入せざるを得なかった。展開後はSEAL隊員はほぼ単独行動を強いられる状況だった。

2019年初頭、SEAL隊員は海軍潜水艦から2隻の小型潜水艇で展開した。彼らは水中で海岸から約100ヤード(約91メートル)の地点に待機した——1艇は着地点を超過したためUターンを余儀なくされた——そして時折水面から顔を出しながら泳いで接近した。

しかし、ダイビングスーツを着た3人を乗せた小型ボートが、着地点に既に存在していた。ボートは潜水艇に向かって進み、潜水服を着た男が海に飛び込んだ。タイムズ紙の報道によれば、襲撃チームの最上級下士官が射撃を開始し、他のSEAL隊員も続いた。

ボートに乗っていた3人全員が死亡し、作戦は中止された。SEAL隊員は遺体を海底に沈め、潜水艇に戻った。後に、殺害された3人は民間漁師であることが判明した。

平壌もワシントンもこの作戦失敗を認めなかった(平壌が作戦に気づいていたかは不明のままである)。金正恩とトランプは2月末にハノイで2日間会談し、夏には非武装地帯で再び会談した。

2021年にジョー・バイデン大統領が就任すると、ロイド・オースティン国防長官に2019年の作戦に関する調査を命じた。その後、主要議員に調査結果が伝えられた。

ニューヨーク・タイムズの記事は、さらに20年前にもSEALsによる別の潜入作戦があったことも明らかにした。同紙によれば、2005年に当時のジョージ・W・ブッシュ大統領の命令で、海軍特殊部隊SEALsのチームが北朝鮮に侵入した。

北朝鮮は核開発計画を継続しており、数十発の核兵器を保有していると見られている。■


SEAL Team 6 infiltrated North Korea in a mission gone wrong

A report by the New York Times details a complex and risky operation in 2019 to spy on North Korea's leader that ended when the SEALs aborted the mission, killing three fishermen who had stumbled across them.

NICHOLAS SLAYTON

PUBLISHED SEP 5, 2025 3:06 PM EDT

https://taskandpurpose.com/news/seal-team-6-north-korea/

ニコラス・スレイトン

寄稿編集者

ニコラス・スレイトンは『Task & Purpose』の寄稿編集者。速報記事に加え、歴史、難破船、軍による未確認異常現象(旧称UFO)の調査について執筆している。

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