陸軍はCCAに類似した自律飛行能力を拡大しようとしており、他軍種やパートナー、同盟国と連携し、適切な選択肢の具体像を模索中だ
カリフォーニア州コスタメサの試験施設に置かれたYFQ-44A量産代表試験機(米空軍提供写真)
米陸軍航空部門の最高責任者によれば、陸軍は連携戦闘機に似た能力の取得を目指しており、早ければ「数年以内」に導入可能となるという。
「これは過去…実質1年間、重点課題だった」と、未来垂直離着陸機クロスファンクショナルチーム(FVLCFT)のケイン・ベイカー准将 Brig. Gen. Cain Baker, director of the Future Vertical Lift Cross Functional Teamは、ワシントンD.C.で開催中の年次AUSA会議で記者団に語った。「実験を注視しながら完全な要求仕様を策定し、おそらく今後数年間で能力を配備する」と述べた。
無人機ウィングマンのフリートは他の軍種も追求中だ。空軍はCCA競合を活発化させており、海軍は最近4社に「概念設計」の作成を依頼した。しかし今週まで、陸軍が独自のCCAを模索していることは報じられていなかった。
陸軍は発射型効果装置やドローンといった自律航空技術も開発中だ。発射型効果装置とは広義の用語だが、通常は飛行中に他の物体から射出される小型ドローンを指し、情報収集や目標攻撃に用いられる。現在、陸軍はCCAに類似した選択肢で自律航空能力のポートフォリオを拡大する計画であり、適切な選択肢の具体像を他軍種と共同で模索中だ。
「他軍がこの概念能力を検討する様子を注視している。陸軍にとって、特に発射効果装置は『質量』の議論に帰着する。指揮官に発射効果装置による感知能力をどう提供するかが課題だ」(ベイカー准将)。
「プラットフォーム、つまり忠実なウィングマンやCCAコンセプトは、戦力を増強すると同時に、航空要員の人数を減らせる。だから我々はインド太平洋軍(INDOPACOM)や欧州軍とも連携し、その大量戦力と真の生存性を実現するために必要な能力を検討している」。
陸軍における具体像について、航空プログラム執行責任者のデイビッド・フィリップス大将Gen. David Phillips, the Program Executive Officer of Aviationは記者団にグループ4の垂直離着陸(VTOL)型CCA類似能力の選択肢を検討中だと昨年秋に説明していた。産業界と連携し能力像を模索中だが、参画ベンダー名は明かさなかった。
陸軍のCCA向けベンダーは未発表だが、ボーイングは月曜日、自社のチヌークやアパッチを含む陸軍ヘリコプター部隊と連携するティルトローター式CCA能力の自社案を発表した。新モデルはCollaborative Transformational Rotorcraft(CxR)と呼ばれ、発表前に同社幹部が記者団に「構想段階」と説明した。
「プロプロター2基のを備えたティルトローター機」でガスタービンエンジンを搭載すると、ボーイング防衛部門の垂直離着陸機ポートフォリオ主任技師クリス・スペイツは、AUSA会議前の10月7日の記者ブリーフィングで述べた。「最も成熟した迅速な実戦配備能力を提供すると確信している」。スペイツはさらにCxRはグループ4またはグループ5の無人機になると付け加えた。
フィリップス大将はボーイングを具体的に名指ししなかったが、昨秋の提案に対する産業界の反応について「非常に活発な応答があった」と述べ、その能力は「今日展示会場で見られたものとは異なるかもしれない」あるいは「展示会場で見られたものの組み合わせかもしれないが、我々はその領域について検討を始めることに興奮している」と語った。
さらにベイカー准将は、本年度第2四半期に実施予定の年次航空実験において、CCA類似能力の試験を実施する計画だと述べた。
「ベンダーが参画し共同で市場開拓の可能性を検討中」「注視しているのは、現行の技術水準を踏まえ、要求仕様を策定し実現可能な状態にあるか否かだ」(ベイカー准将)。■
Army looking to field CCA-like capability potentially in ‘next couple of years’
The Army plans to expand its autonomous air capability portfolio with a CCA-like option, and right now the service is working with the other services, partners and allies to find out what the right option may look like.
By Carley Welch on October 17, 2025 2:21 pm
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントをどうぞ。