2025年12月12日金曜日

 海軍・海兵隊が島嶼作戦用にオランダ企業の中型上陸艦設計案を採択(Breaking Defense)

「本プログラムを監督し、実行を推進し、複数の造船所間で真の競争を促進するため、競争入札により船舶建造管理者を選定する」とジョン・フェラン海軍長官は述べた

ジャスティン・カッツ 2025年12月5日 午前10時23分

議会予算局(CBO)報告書に掲載された中型上陸艦の画像

海軍と海兵隊は本日、X投稿動画で、中型上陸艦計画の新造艦の基盤として、オランダ企業ダメンDamenの艦船設計を選定したと明らかにした。

「先週発表した通り、海軍は艦隊を建造・配備する方法を根本的に再構築している」とジョン・フェラン海軍長官は、11月25日にコンステレーション級艦打ち切りを発表した自身の動画を引用して述べた。「本日、その取り組みにおける第二の重要な動きとして、中型揚陸艦LSMの設計を選定した。これは作戦上の必要性に基づき、財政規律を保ちつつ、責任あるスケジュールで艦隊に能力を配備する選択だ」。

フェラン長官は、自身と海軍作戦部長ダリル・コードル提督、海兵隊司令官エリック・スミス大将がLST-100上陸輸送艦を選定したと説明した。「約4000トンの艦で航続距離は3400海里以上だ。これは能力、費用対効果、配備速度の適切なバランスを実現するものだ」と述べた。

中型上陸艦(LSM)は、2019年に策定された「フォース・デザイン2030」の初稿以来、数回の改訂を経てきた。概して、この艦艇はインド太平洋地域の島嶼群などにおいて、海兵隊員と装備を輸送する役割を担う想定だ。海兵隊が公式に要求するLSMは35隻だ。この数字は同軍が理想とする艦隊規模を示すが、年間造船予算次第で実現が保証されるものではない。

「中型上陸艦は、港湾施設がない過酷な環境下において、海兵隊の機動性と柔軟性を高める。敵の武器射程圏内で連合軍に必要な作戦機動性を提供するのだ」と司令官は動画で述べた。

昨年、海軍はLSM関連の最初の提案依頼を中止せざるを得なかった。応答内容が「単純に予算を超過していた」ためだと、コードルは動画で説明した。

「LSMプログラムを監督し、実行を推進し、複数の造船所間の真の競争を促進する船舶建造管理者を競争入札で選定する」とフェランは付け加えた。

動画ではLSM建造を担当する造船所の数は明示されなかったが、海軍広報担当者は本誌に対し、船舶建造管理者選定のための最初の提案依頼書(RFP)は2026年初頭に公開されると述べた。

同広報担当者はさらに、海軍がダメンから同艦設計の技術データパッケージを320万ドルで取得したと述べた。

同広報担当者は、今年初めにボリンジャー造船所に授与された契約が、米陸軍艦艇を基にした同社の艦艇設計向け技術データパッケージを確保したものだと説明したが、海軍は現在、その設計に基づくLSM建造は計画していないと述べた。

また、9月にはボリンジャーに対し、長期調達材料の事前調達および「LSMプログラムで選定されるいずれの設計も支援するための関連するエンジニアリング・設計活動」を目的とした別途契約が授与されたと同担当は付け加えた。■


Navy, Marine Corps pick Dutch company’s design for new island-hopping vessel

“We will competitively award a vessel construction manager to oversee the [program], drive execution and facilitate genuine competition among multiple shipyards,” Navy Secretary John Phelan said.

By Justin Katz on December 05, 2025 10:23 am

https://breakingdefense.com/2025/12/navy-marine-corps-pick-dutch-companys-design-for-new-island-hopping-vessel/


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