台湾の国産潜水艦「海鯤 Hai Kun」(SS-711)が初の潜航試験を実施
Naval News
2026年1月29日公開
徐宗瑞
潜航試験前の準備試験を行う海鯤
台湾初の国産防衛潜水艦(IDS)「海鯤」(SS-711)は、2026年1月29日、初の潜航試験を成功裏に完了した。
これに先立ち、1月16日に建造主中国船建(CSBC)は公式ウェブサイトで台湾中国語による解説資料を公開し、水上艦艇と潜水艦で使用される推進システム(特にディーゼルエンジン)の違いを説明し、一般市民が潜水艦技術を理解しやすくした。
CSBCが台湾語で公開したIDS試験工程説明資料
その後1月23日、CSBCは潜水試験の段階・項目、潜水前準備作業である積載計画・安全評価などを追加解説資料として公開した。
1月28日、計画開始以来続く批判の中、CSBCは潜水艦開発の進捗を擁護する追加資料を発表。計画は順調に進んでおり、新型潜水艦クラスの原型機と類似の外国事例と比較してコストが低いと表明した。同造船所はまた、初の水中試験航行が1月29日に行われると明らかにした。
1月29日朝に海軍ファン数十名が高雄港に集結し、造船所からの出航を待機する姿が見られた。中央社(CNA)の報道によれば、支援者は横断幕を掲げ、中華民国(ROC)の国旗を振って国産潜水艦計画と海軍へ支持を示した。
CSBCによれば、2026年1月26日に行われた予備試験では、ソナー、推進装置、水中航行記録システムの機能が正常に動作することを確認した。この結果は、水中航行に先立つ安全評価の参考資料に活用される。
CSBCは、2025年12月以降、艦艇納入期限を遅延させたため、台湾海軍から罰金を科されている。台湾メディアはまた、CSBCが外国の潜水艦試作機開発事例に基づき、海鯤の全試験完了に1年以上を要する可能性を認めたと報じている。
台湾の現行潜水艦戦力
国産防衛潜水艦(IDS)は2023年9月に公開され、2024年2月に進水した。先進的だが未納入の海鯤を除き、中華民国海軍は現在4隻の潜水艦を運用している。
そのうち近代的で能力の高い戦力は、2隻の乾隆級潜水艦(別名:海龍級)で:ROCS 海龍(海龍、SS-793)とROCS 海虎(海虎、SS-794)がある。両艦は1980年代にオランダから取得した。装備としては、1980年代にインドネシアでライセンス生産されたAEG SUT-264重魚雷、2008年に米国から購入したハープーン対艦ミサイル、2017年に米国から取得したMk-48大型魚雷が搭載されている。
残る2隻の潜水艦——ROCS 海獅(シーライオン、SS-791)とROCS 海豹(シール、SS-792)——は、1970年代に米国から移管された第二次世界大戦時の旧式艦艇である。両艦とも水中推進力増強計画(GUPPY)による改修を受けており、老朽化しているにもかかわらず、両艦は現在も運用可能であり、戦闘任務を遂行できると報告されている。■
徐 佐燊(シュー・ツォジュイ)
徐佐燊(シュー・ツォジュイ)は台湾・台北を拠点とするフリーランスライター。長年、台湾の軍事雑誌向けに日本の防衛政策に関する記事を執筆している。日本語学の学士号と戦略研究の修士号を取得。台北の日本企業で翻訳者としても活動中。
Taiwan’s Indigenous Defense Submarine Hai Kun (SS-711) Conducts First Submerged Trial
Published on 29/01/2026
By Tso-Juei Hsu
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