Sukhoi T-50 Prototype Demonstrated For Putinaviationweek.com Jun 29, 2010ロシア初の「低視認性」航空機をウラジミール・ プーチン首相が視察した。モスクワ郊外のジューコフスキー飛行テストセンターでスホーイの試作機T-50のコックピットまで同首相は乗り込んだ。
●同機の行方には注視が必要です。いわばチープな ステルス機として今後多くの新興国が採用すれば、西側にとって厄介な存在になりかねませんし、F-22/F-35 の配備数は少数にとどまり、数では優位性が確保できる可能性が少ないためです。 |
軍事航空、ISR、 無人機、サイバー、宇宙、安全保障、最新技術....防衛産業、軍事航空、軍用機、防衛関連宇宙開発等の最新技術動向を海外メディアからご紹介します。民間航空のニュースは「ターミナル1」をご覧ください。航空事故関連はT4へどうぞ。無断転載を禁じます。YouTubeでご利用の際はあらかじめご連絡ください。
2010年6月30日水曜日
スホーイT-50飛行テスト状況をプーチン首相が視察
2010年6月29日火曜日
次期哨戒機P-8A開発の近況
Second P-8A Moves To Pax River Testing Site
aviationweek.com Jun 23, 2010- ボーイングは次期洋上哨戒機P-8Aの二号機を パタクセントリバー海軍航空基地(メリーランド州)に移動させた。また、三号機の完成もまもなくだ。飛行テストはこの三機で実施する。
- 二号機はT-2と呼称され基礎的なミッションシ ステムが搭載されている。初飛行は6月8日に実施されたばかり。パタクセントリバー基地への移動は6月19日に完了した。
- 三号機T-3の飛行テスト開始は本年第三四半期 の予定。兵装の認証を得ることが大きな目的だ。P-8Aは魚雷に加えボーイング製のスタンドオフ陸上攻撃ミサイルを搭載する。
- ボーイングは同機開発の進捗を良好と見ており、 2013年の初期作戦能力(IOC)獲得目標は達成可能としている。IOCまでに合計6機の購入が必要で、T-4 から6の三機は乗員訓練に使用される。
- その一方で海軍はP-8A の性能向上型(Increment 2)の2016年配備をめざし、企画案を完成させつつある。改良の中心は潜水艦探知に向けた機体の音響特性の向上だ。輸出についてはオーストラリアがイン ドにつぐ第二の導入国になる可能性があり、現在両国間で協議中。その次の改良(Increment 3)は2019年となる。
- 米国とインドは来月に最終設計審査を予定してい る。インド向け改良型の生産開始は2012年に予定され、米国向けの機体と一部が異なっており、磁気異常探知機、洋上捜査レーダーの追加装備で360度探 知が可能、および空中捜索能力の追加が主な点。■
2010年6月27日日曜日
F/A-18E/Fの調達は当分継続される
Boeing Eyes F/A-18E/F Long-Term Production
aviationweek.com Jun 24, 2010
aviationweek.com Jun 24, 2010
- ボーイングはF/A-18E/F スーパーホーネットの生産ラインを2020年まで稼動させる見込み。
- を4年間で124機調達する現行計画だが、変更 はありうると同社は見ている。複数年度調達方法で年間5億ドルが節約できるという。
- 平行してボーイングは米海軍または海外購入者向 けの将来の性能向上需要に向けた技術の開発を進めている。海外市場での性能向上型機種へ関心は高く、例としてインド空軍はGEの改良型F414エンジンで 20%の推力増加画可能となることに関心を示している。
- 一方、米海軍の目下の関心は追加兵装システムの 統合、センサー統合能力の向上および追加電子装備にある。
- これに対応してボーイングは新型9x11インチ のディスプレー(三次元表示にも対応)の導入改修を進めているが、実証飛行を来年に開始して顧客の関心度を探り、求められる性能を確認する予定だ。
- その結果で予算がつけば性能向上型は4年で実用 化される。
- 新型ディスプレーに対応した新設計のHUDヘッドアップディスプレーも導入されるが、パイロットにはセンサーを利用して各種情報を 統合する余裕が生まれるはずだ。
- なお、予備用の3.5x3.5インチがあわせて 準備される。
- そのほかの改善点としては赤外線探知追跡センサーが外部燃料タンクの前面に2016年までに取り付けられる。
- そのほか海軍が導入を予定しているのが、新型 IFF(敵味方識別装置)、データリンク能力向上、目標補足情報の共有能力で、電子攻撃の脅威に対抗する手段となる。これ以外に戦闘管理能力の向上、電子 戦統制能力、自機防衛装置として開発が遅れている360度対応ミサイル接近警告機能がある。ただ、後者についてはレーダーまたは赤外線技術のどちらを採用 するかが未定だ。■
2010年6月24日木曜日
空軍のABL開発状況、海軍もレーザー兵器実験へ
Airborne Laser Demonstrating Increased Range
aviationweek.com Jun 22, 2010
aviationweek.com Jun 22, 2010
- ボーイング747-400を改造した空中レー ザー(ABL)テスト機は高出力化学レーザーの発射射程が従来の3倍から4倍に延びていることがボーイングにより判明した。
- 同機は毎月2回の飛行をしており、そのうち一回 は実際にレーザーを発射し、実際の標的を使用することもあると、ボーイング・ネットワーク・スペースシステムズ社長のロジャー・クローンが明らかにした。 同機のレーザー照射撃墜実験は2月に始めて成功しており、引き続き今年中の実施が予定されている。現在の重点はレーザーシステムの性能向上にあり、単に射 程距離だけでなく、照射角度の改善も視野に入っている。
- ABLについては有効射程が 短すぎ、747をあらかじめ脅威の所在地近くに配備する必要があるとしてペンタゴンから批判があった。
- テスト機の予算手当ては来年も継続される。ミサ イル防衛庁(MDA)は数週間のうちに今後のテスト内容を決める。
- クローン社長によるとボーイングはMDAとテス ト機に固体レーザー装置の追加搭載の可能性を協議している。747機内には既存の化学レーザー装置に追加搭載するスペースは十分ある。
- 一方、海軍は自由電子レーザー開発でレイセオン とボーイングのいずれかを採択する予定を来月に控える。海軍の計画では採択後15ヶ月で設計審査を完了し、次の段階は100キロワット級のレーザー実証実 験をしたあと、第三段階で海上公試に移る。■
2010年6月19日土曜日
次期大統領ヘリ選定は仕切りなおしに
Presidential Helo Competition Complicated
aviationweek.com Jun 14, 2010
aviationweek.com Jun 14, 2010
- 大統領専用ヘリコプター調達が仕切りなおしとな る中、複雑なメーカー間の関係はより大きな防衛産業メーカーの動向をそのまま反映する形になってきた。
- ボーイングは6月8日にアグスタウェストランド よりAW101ヘリコプターの知的財産、技術データおよび製造権を完全に買い取るとの発表をし、今後は同機は完全にボーイングの製品となると付け加えた。
- アグスタウェストランドはこの取引で相当の額の 収入を得ることになる。同社にとっては大西洋の両岸でビジネスを展開する重荷がなくなることで安堵できるが、今後はボーイングがこのリスクを負うことにな る。
- その逆のことがボーイングにあてはまる。ボーイングはCH-47チヌークの知的財産権をアグスタウェストランドに販売し、同社がイ タリア向けの製造販売を行う。その他世界各地では両者はAW-101とCH-47で競合関係にある。なお、アグスタウェストランドはベルテクストロンの BA609ティルトローター開発で小規模の出資をしていることから、ここでもボーイングとのつながりがある。
- 次期大統領専用ヘリコプターVXX計画に話を戻 すと、ボーイングはベルヘリコプターと共同でV-22オスプレーを提案している。
- 一方、アグスタウェストランドが以前に提携して いたロッキード・マーティンは提携を解消し、新たにシコルスキーと組みS-92を候補機として売り込む構えだ。
- シコルスキーもボーイングも生産分担の話には入 らないだろう。ボーイングによるとAW101の生産場所は未定とのこと。
- 「国産品採用」の声がワシントンで高まってお り、今後の企業連合の決定にも影響を及ぼすだろう。アグスタウェストランドが第一回目の入札で苦労したのが純粋な米国企業とみなされなかった点だ。そこで AW101をボーイングに引き渡せば、その点はクリアできる。なぜかボーイングも「アメリカ製品採用」キャンペーンをしているなか、逆にボーイング101 がどれだけアメリカ製品と呼べるのかを証明する立場になっている。ヨーロッパ製の部品もあるためだ。
- 一方海軍も代替選択検討仕様(AOA)の作成に 苦労しており、VXX落札の行方が大きく変わることもありうる。最大で20機程度を調達する同計画の結末には予算総額数十億ドルがかかっており結論は簡単 には出ないと見られる。VH-71の7機がパタクセントリバー海軍航空基地で保管されているが、ボーイング101が採用されるとテスト用に使用される可能 性がある。ボーイングからすると20億ドルを費やして失敗に終わった一回目の機材を使うのはいかがなものかと声を上げそうなものだが、同社がいまや同機の 権利を有しており、小規模の改修でVXXの仕様書に対応が可能だ。AOAの内容が未定の現在では同社は考えられる対応の準備をしていると見られる。
- AOAでどのような調達方法が決まるかにせよ、 現政権がヘリ調達を管理できる規模に分解しようとしているのは明らかだ。
- 次期大統領専用ヘリが想定するのは一機種から二 形式を作ることで、ひとつは「完全装備の大統領用」タイプでもうひとつは「軽量、機能重視のC4I(指揮、管制、通信、コンピュータ、情報)機能重視」タ イプでVIP仕様にも転用できるものだ。あるいは異なる二機種の採用になるかもしれない。
- この点で海軍は極度に慎重な姿勢で、AOA完成 まではいかなる情報の提供も拒否している。現時点では各仕様の費用試算は時期尚早と海軍は6月8日に声明を出している。
- この姿勢の裏には現実を無視したホワイトハウス 発の要求事項に振り回された挙句海軍が2007年に批判の対象となったことがあるのだろう。
2010年6月17日木曜日
米海軍新世代空母に搭載される新技術
| Carrier Launch System Passes Initial Tests aviationweek.com June 4, 2010
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2010年6月5日土曜日
政治の混乱に左右されてはいけない日本の防衛体制
Japanese Defenses Battered By Political Storm
aviationweek.com June 4, 2010
● コメント 興奮しやすい日本のマスコミですが、冷徹な安全保障への視点が不足しがちです。その裏には日常から安全保障から見た世界情勢への視点、進歩 する防衛装備の技術動向、力による解決をめざす日本以外の諸国の思考方法に親しんでおくことなのですが、みずから視点を閉ざしていては自分に都合のよい ニュースしか咀嚼できなくなりますね。横須賀の空母ジョージ・ワシントン視察に招かれて、「あの大きな船はなんという名前ですか」と聞いてホストの米海軍を驚かせた記者がいたということ です。
aviationweek.com June 4, 2010
- 日本は総理大臣をひとり失ったかもしれないが、代わりに政治の劇場効果で高い評価を受けることができる。
- 「誰 かが面子を失う必要があったのです」と日本の防衛問題を専門とする米国アナリストは見る。「鳩山首相は世論と反対の方向に進む必要に迫られ、米国と同じ方 向に進んだことで結局辞任を迫られたのです」
- 鳩山首相はミサイル防衛能力の増強策としてF-22および長距離ミサイルを搭載した性能向 上型のF-15の追加配備が沖縄に必要と理解するに至った。
- 「あわせて同首相が海兵隊の駐留を認めたのは朝鮮半島及び中国の問題に加 え、日本単独では必要な水準の防衛ができないための決断です」と米空軍高官は語る。
- 今や鳩山氏は過去のものとなり、民主党は新 しい指導者により強力なリーダーシップを模索しているが、米国の専門家は鳩山辞任が長期的視点では両国関係の改善につながると見ている。
- 「自 民党が政権を回復するとみる向きはありません。なぜなら自民党が未来を志向しているとは見られていないからです」と日本在住のアナリストは語る。「日米対 話は実り多いものになるでしょう。そして同盟関係は元の姿に戻ります。これで日本政府の思考停止状態はおわって防衛問題に明確な思考が出てくることを期待 したいですね」
- 「CXに注目すべきです」と上記アナリストは続ける。日本が開発中の長距離軍用輸送機については「今まで動きがありませ んが日本政府が同機の開発に力を入れる可能性があります」
- 日本の防衛支出では2005年から09年にかけて巡航ミサイルおよび短距離弾 道ミサイルに対する防衛能力の向上も目標のひとつであった。ただし、昨年の衆議院選挙後にこの方向の努力が停滞している。
- 「防 衛力を縮小する圧力がありますが、日本はミサイル防衛に多大の関心を持ち、政治的に利用することができるでしょう」と上記アナリストは見る。「ペイトリ オットミサイルの性能向上が必要なのは日本には簡単に理解できるはずです。戦闘機に長距離ミサイルを搭載してパトロールさせることは理解しにくいでしょう ね」そこで、考えられるのは高度防衛能力の獲得方法として米国製センサーおよび武器装備品を日本国内で共同生産させる選択だ。
- 航空自衛 隊はF-15Jの長距離レーダー性能改修を120機を対象に行う方針だ。改修でレーダー有効距離は50マイルから150マイルに拡大する。また、敵の短距 離弾道ミサイルを発射直後の加速段階で迎撃する空中発射長距離ミサイルの取得もめざしている。アルゴリズムの改修でこのミサイルで降下段階の敵ミサイルの 迎撃も可能となる見込みだ。この応用として低高度周回衛星の迎撃にも道が拓ける。また、海上自衛隊のイージス・ミサイル防衛の補完にもつながるはずだ。■
● コメント 興奮しやすい日本のマスコミですが、冷徹な安全保障への視点が不足しがちです。その裏には日常から安全保障から見た世界情勢への視点、進歩 する防衛装備の技術動向、力による解決をめざす日本以外の諸国の思考方法に親しんでおくことなのですが、みずから視点を閉ざしていては自分に都合のよい ニュースしか咀嚼できなくなりますね。横須賀の空母ジョージ・ワシントン視察に招かれて、「あの大きな船はなんという名前ですか」と聞いてホストの米海軍を驚かせた記者がいたということ です。
X-51Aスクラムジェット初飛行に成功
| X-51A Team Eyes Results Of Scramjet Flight aviationweek.com Jun 1, 2010
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2010年5月27日木曜日
沖縄の基地問題は解決しているとアメリカはとっくに見ています
| Okinawa Decision Has Missile Defense Element aviationweek.com May 25, 2010
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2010年5月9日日曜日
レーザー光線でUAVに電力を提供する技術
Laser Power Beaming Aimed At UAVs
aviationweek.com May 8, 2010
ご参考 同社のウェブサイト http://lasermotive.com/
aviationweek.com May 8, 2010
- 宇 宙エレベータ向けに動力の光線供給技術を開発する会社が同じ技術を無人機に応用できないか検討している。
- レーザーモーティブ LaserMotive は 動力の光線供給で電動力UAVの飛行時間が延長できると見ている。
- シアトルに本社を構える同社はUAVメーカー数社と協議をしており、 実際の試作機は18ヶ月で完成するという。
- 実証機は小型無人ヘリコプターで同社がNASAから90万ドルの賞金を得た宇宙エレベーター 競技大会の技術を応用するという。競技では長さ1キロメートルのケーブルを登るロボットに動力を供給するのに成功している。
- システムの 中核は赤外線に近い波長のレーザーダイオードから動力をビーム指向装置に提供し飛行中のUAVを追跡し、機体の太陽電池にビームを照射するもの。レーザー 光線は電力に変換され、バッテリー充電に使われ飛行時間が延長される。
- 同社は次の用途を想定している。高高度で静止待機する飛行船への レーザー動力供給で無限に近い飛行が可能だ。また、航空機の場合はビーム施設に戻り動力を補給することで長時間飛行が可能だ。これをUAVに応用すれば、 前線をパトロールして動力補給に戻る運用が考えられる。ビーム施設そのものにも移動性を与えることができる。
- UAV用の直流1kWの動 力供給にはビームは2kWとなり、レーザーダイオードに4kWのインプットが必要なのが現在の技術水準だ。これが小型車両であれば100から200ワット あれば十分だという。ただし、キロワットレベルの送電にはビームの安全措置が特に必要だ。
- 同社は他の応用として地上配備センサーや遠 隔地の通信中継施設向けの動力供給を想定している。また災害救助にも応用できるという。■
ご参考 同社のウェブサイト http://lasermotive.com/
2010年5月3日月曜日
第六世代戦闘機の構想を練るACC戦闘航空軍団
| ACC Looks At Possibilities For Future Weapons aviationweekcom Apr 30, 2010
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インドがC-17導入へ
Indian C-17 Deal with U.S. Advances
aviationweek.com Apr 26, 2010
aviationweek.com Apr 26, 2010
- 米国安全保障協力局は議会 に対しボーイングC-17グローブマスターII合計10機のインド空軍向け海外軍事販売(FMS)の可能性を正式に通達した。
- インド国 防省から米政府にC-17をFMS方式で取得希望する内容の要望書が先に出されており、ボーイングにとっては同機の海外販売はアラブ首長国連邦向け6機に 続くものとなる。
- 議会向け説明では販売額を58億ドルとしており、保守サービス等も含む見積としては最高額となった。
- 同 価格には乗員およびメンテナンス要員の訓練、訓練機材、予備部品、地上支援装備、技術援助、エンジニアリングサービス費用が含まれる。
- イ ンドの現有軍用輸送機はロシア製IL-76(40機)およびAN-32(100機程度)であり、別途ロッキード・マーティンC130 Jを6機発注済で、2011年に納入予定。
- 160,000ポンド(約73トン)の搭載能力を有するC-17は7,600フィート(約 2,300メートル)の滑走路から運用可能で2,400海里(約4,400キロメートル)の航続距離がある。C-17導入でインドの軍用輸送は大幅に近代 化される。
- インドがボーイングP-8I長距離洋上監視・対潜哨戒機の購入を決定して以来米印間の防衛パートナー関係は急速に進 展している。
2010年4月27日火曜日
X-37B打ち上げに成功
U.S. Air Force X-37B Launched
aviationweek.com Apr 24, 2010
aviationweek.com Apr 24, 2010
- 4月22日ケープカナベラル空軍基地から X-37B実験宇宙機が打ち上げられ初のテスト飛行に入った。
- 当初はNASA所管だったX-37はその後国防高等研究プロジェクト庁に 移管され、さらに空軍高速能力開発室Air Force Rapid Capabilities Officeが現在は担当している。
- X-37B の自重は11,000ポンド(約5トン)でアトラスV501により東武標準時午後7時52分に打ち上げられた。打ち上げ後20分で分離に成功している。 X-37Bのペイロード、実験内容、軌道飛行中の運用についてはいずれも非公開情報となっている。
- 無人運用での地上帰還を予定している が、今後の課題は地上回収後にどれだけ早く次回の打ち上げに移れるかで、その間の準備期間の短縮にかかっている。
- スペースシャトルは水 素酸素の燃料電池を使用するが、X-37Bはガリウム砒素の太陽電池とリチウムイオン電池を使用する。設計上は最長270日軌道上に留まることが可能。起 動離脱および滑走路への帰還を自動的に行う。
- 製作したのはボーイングのファンタムワークスで全長8.9メートル、全高2.9メートル、 翼幅4.5メートルである。
- 着陸場所はヴァンデンバーグ空軍基地(カリフォルニア州)の予定で、エドワーズ空軍基地が予備となる。今回 の結果次第で空軍は二号機を2011年に飛行させる予定。
2010年4月18日日曜日
F-35開発・導入で圧力をかけるイタリア
| Italy, Netherlands See JSF Plans In Flux aviationweek.com Apr 16, 2010
● コメント 131機の導入で総額270億ドルですか。一機2億ドル相当ですが、この根拠は以前の機体単価のはずなので、実際はこの二倍近くになる可能性が あるわけです。これだけの財政規模となるとおいそれと支払いが出来る国はなくなりますので、事実上F-35国際開発・調達が不可能となるのではないでしょ うか。それだけに日本がこの段階で手をあげることが期待されるのでしょうが、この機体には食指を動かさない方が賢明ではないでしょうか。では、F-4の後 継機種、さらにF-15の次期機種をどうするのだ、と真剣に考えなければなりませんね。その際は拡大する近隣諸国の防衛装備、日本自身の財政能力も勘案し ながら、情報を収集・分析してしっかりした戦略を立てるのでしょう。関係各位の努力もさることながら、納税者たる国民も真剣に考えるべき問題ではないで しょうか。 |
2010年4月11日日曜日
米空軍が構想する新型再利用打ち上げ機
| U.S.A.F Plans Reusable Booster Demonstrators aviationweek.com Apr 10, 2010
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2010年4月8日木曜日
中国がインドをサイバー攻撃した模様
Chinese Cyber-Attacks On India Suspected
aviationweek.com Apr 7, 2010
aviationweek.com Apr 7, 2010
- カナダの the Shadowserver Foundation and Information Warfare Monitor所属のサイバー保安専門家によると中国がインドに対してサイバー攻撃をかけた疑いがあるという。
- 4月6日公表された報告 書“Shadows in the Cloud - Investigating Cyber Espionage 2.0”によると「シャドウネットワーク」と呼ばれる組織のハッカー集団がインドのミサイル計画、部隊配備状況、軍事訓練施設の各極秘ファイルを盗むこと に成功したという。
- インドのみならず、ダライラマ、国連も攻撃の対象となったと報告している。
- インド国防関係のコン ピュータならびに同国シンクタンク企業のコンピュータも攻撃を受け、漏洩された文書ファイルにはペチョラ地対空ミサイル、アイアンドーム移動型ミサイル防 衛システム、陸軍の砲兵隊用プロジェクト・シャクティ指揮統制システムが含まれる。
- ネットワーク戦に関連した文書も漏洩し、ネットワー ク上のデータを監視分析する情報活動および技術の運用計画案も漏洩した。
- 今回の調査には融合分析として技術的な質問法、データ分析、現 場調査としてシャドウグループのサイバー諜報ネットの存在が明らかになった。
- 対象の文書はインド政府の所有物であるがインド政府のコン ピュータから直接漏洩したのか、別のコンピュータにコピーされて漏洩したのかは明白ではないと、同報告書は示している。
- また同報告書で は個人から組織にいたるまで保安手段の実行がお粗末なことが指摘されており、サイバー空間の軍事利用が急速に進む中であらためてサイバー戦に対抗し勝利す るための方法論の確立が必要としている。この種の軍拡が進むと同時に犯罪、諜報活動が拡大する可能性が増える。
2010年4月2日金曜日
お知らせ
4月になりました。
ターミナル1に 民間航空輸送量の堅実な増加でまもなく不況前水準に回復、ボーイング787静止試験完了 の2本をアップロードしました。
ぜひ読者の皆様のコメントも随時お寄せください。
ターミナル1に 民間航空輸送量の堅実な増加でまもなく不況前水準に回復、ボーイング787静止試験完了 の2本をアップロードしました。
ぜひ読者の皆様のコメントも随時お寄せください。
2010年3月31日水曜日
米海軍の無人機計画で進展
U.S. Navy Seeks ISR, Strike UAVs
aviationweek.com Mar 29, 2010
aviationweek.com Mar 29, 2010
- 米海軍の求めに応じ、主要メーカーが5月までに空母搭 載型ステルス無人攻撃・偵察機として有人機と一体運用が出来かつ2018年までの空母配備が可能な機体の情報を提案することになっている。
- こ の無人型空母運用空中偵察攻撃機(Uclass)に関する情報要求では無人運用が可能な機体を4から6機編成でCVN-68ニミッツ級あるいはCVN- 78ジェラルド・フォード級原子力空母から運用できるものと士、空母あるいは陸上から飛行管制を受けるものと想定している。また、空中給油を海軍式に加え て空軍の給油方式にも対応するものとしている。
- 空中給油なしで同機は11時間から14時間の飛行が可能で、その場合も「適正な」予備燃 料を残すものとする。搭載兵装には「高破壊力精密兵器により敵目標の制圧、破壊、欺瞞あるいは影響力行使が可能なもの」が想定されている。発表された構想 図ではノースロップ・グラマンのX-47B無人戦闘航空機システム(UCAS)との類似性が認められる。あるいはボーイングのファンタム・レイやジェネラ ルアトミックスのアヴェンジャーにも似ている。
- 今回の情報提供要求に先駆け海軍の無人航空機開発責任者ウィリアム・シャノン少将が本誌 開催の国防技術カンファレンスで2月17日に海軍新型無人機開発の次の段階には予算20億ドルを2013年から投入すると発言していた。
- 席 上でシャノン少将は今回の情報要求はノースロップ・グラマンX-47Bの開発延長を自動的に認めるものではないと強調しているが、同機はエドワーズ空軍基 地で高速タクシーテストを開始しようとしている。
- X-47Bは無尾翼ステルス機の空母運用を実証するために製作された。一方、 Uclassは同機の構想をさらに進めて情報収集、偵察監視に加えて攻撃能力を与えるものだ。X-47Bの初飛行は今年夏の予定で、2011年には空母着 艦テストが予定されている。
2010年3月21日日曜日
KC-X EADSの考え方
EADS Takes Wait-And-See Approach On KC-X
aviationweek.com Mar 19, 2010
- 米空軍向け次期空中給油機KC-Xをめぐり、EADSは契約受注にむけた活動をまだ断念しておらず、米政府の対応を待っている格好だ。
- 提案企画の締め切りが現状どおりとすると、また提案仕様書の表現ぶりがこのままであると、EADSは入札断念の可能性がある。ただし、条件に変更があれば同社は入札参加の道を排除しない。要は米政府が競争入札を実施するつもりがあるのかどうかだという。ペンタゴン はEADS-ノースロップ・グラマン連合はKC-X入札に関心を有していると認めている。
- EADSのCEOルイ・ガロワは同社単独によ る入札参加あるいは他社と連携しての入札参加になるのかは言明を避けた。同社の戦略は米国防市場に参入をめざすことであり、そのためには同社の他部門の成 長を妨げることも辞さない構えだ。
- KC-X以外に同社は米陸軍向け装甲空中偵察ヘリ構想にEC165およびUH-72ラコタ軽量多用途 ヘリの改造型を提案している。
- あわせて米空軍の弾道ミサイル配備支援用にNH90ヘリおよびEC725ヘリを提案している。ただし、次 期大統領専用ヘリの選定には参画しない予定。機材の販売以外に同社としては支援業務を拡充する考えだ。■
2010年3月15日月曜日
F-35は今世紀最大の失敗プロジェクトになるのではないか
| Carter Confirms JSF Unit Price Nearly Doubled aviationweek.com Mar 12, 2010
●何度も当ブログで言っているようにF-35は日本にとって導入の価値の ない選択です。対岸の火事と見ていられるのか、気がつくと日本も開発費用の相当部分を負担することになるのか、今後の政策選択ではどれだけ正確な情報が得 られるのか、どれだけ日本の利益が考慮されるのか、質が試されることになります。T-50の初飛行が報じられる中、F-22の生産施設保全の検討も行われれば、日本としても以前の価格に上乗せしてもF-22の確保に動くほうが賢明では。 |
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AIM-120AMRAAM8機とAGM-158JASSM1機を搭載したF-15ジャパン・スーパーインターセプター。 (画像出典:ボーイング) 総 額4億5,100万ドルの契約は、ジャパン・スーパー・インターセプター・プログラムの一環として、航空自衛隊F-15J68機の改修を支援す...
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最新の海上安全保障情報が海外メディアを通じて日本国内に入ってくることにイライラしています。今回は新型艦13DDXについての海外会議でのプレゼン内容をNaval Newsが伝えてくれましたが、防衛省防衛装備庁は定期的にブリーフィングを報道機関に開催すべきではないでしょうか。もっとも...
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目的のため手段を択ばない中国の思考がここにもあらわれていますが、非常に厄介な存在になります。下手に武力行使をすれば民間人への攻撃と騒ぐでしょう。放置すれば乱暴狼藉の限りを尽くすので、手に負えません。国際法の遵守と程遠い中国の姿勢がよく表れています。尖閣諸島への上陸など不測の...








