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2025年5月7日水曜日

「攻撃ドローンチーム」を立ち上げた海兵隊、ウクライナの教訓を部隊に教える(Task & Purpose)―なにかとギクシャクしている米陸軍に比べ、海兵隊の方針転換は迅速に見えます。リーダーシップの違い?組織文化のちがい?

 Marine drones

2023年1月17日、ノースカロライナ州キャンプ・レジューンでの迫撃砲射撃イベントで、無人航空機システムを飛ばす海兵隊員。海兵隊撮影 Cpl. Michael Virtue.



海兵隊の攻撃ドローンチームは、一人称視点ドローンを使用した戦術の開発に貢献している


兵隊は、ライフル分隊で最大20キロ離れた敵を見つけて破壊する技術と戦術を実現する一環として、攻撃ドローンチームを設立したと、クアンティコの武器訓練大隊長スコット・クオモ大佐は語った。

 クアンティコの武器訓練大隊長であるクオモ大佐は、「新兵団射撃チームは、M27歩兵アサルトライフルの展開において重要な役割を果たしたが、攻撃ドローンチームは、一人称視点ドローン(FPV)を採用する取り組みで重要な役割を果たすだろう」と語った。

 「攻撃ドローンチームはエキスパートとなる使命を担っている」とクオモ大佐は説明。「どんな組織でも誰かが一番にならなければならないし、それを教えるために一番良い知識を持たなければならない」。

 海兵隊が攻撃ドローンチームの立ち上げを決定したのは、米軍全体がロシアのウクライナ侵攻と2020年の第2次ナゴルノ・カラバフ戦争から教訓を得ようとしている最中でのことだ。陸軍は兵士が敵の無人機から身を隠す方法を学ぶよう、基礎訓練に変更を加えると昨年発表した。


攻撃ドローンチームは、FPVを使用するための戦術、技術、手順の開発に取り組んでいる、とクオモ大佐は言った。

 「タスクは何か? 海兵隊員を訓練する条件や環境は? 彼らが満たさなければならない基準は何か?毎日取り組んでいるのはそのようなことなのです。こうして話している間にも、海兵隊員はそのことに取り組んでいます」。

 2026会計年度から、攻撃ドローンチームは海兵隊マークスマンシップ競技会に参加し、他の海兵隊員にFPVの新しい使い方を教えることになると、訓練教育司令部のスポークスマン、ヘクター・インファンテ少佐は語った。

 攻撃ドローンチームはまた、小型ドローンとFPVを含む米国と国際的な競技会に参加し、彼らが学んだことを他の海兵隊と共有すると、インファンテはタスク&パーパスに語った。

 攻撃ドローンチームの海兵隊員はすべてボランティアで、武器訓練大隊から参加する者もいるとインファンテは語った。2026年度の海兵隊射撃競技会シーズンが始まれば、さらに多くの海兵隊員がチームに参加できるようになる。

 海兵隊当局は、攻撃ドローンチームが海兵隊部隊へのFPVの配備支援に関与するかどうか、まだ決定していないとインファンテは述べた。

 2019年から2022年まで米中央軍を率いたケネス・F・マッケンジー・ジュニア元海兵隊大将は、「米軍は、戦術的に最も低いレベルの部隊にこそ攻撃作戦用のドローンを装備させる必要がある」と語った。

 「ドローンは安価で、必要なら1日に10機も飛ばすことができる。ドローンは、周囲にSA(状況認識)を提供でき、自分がどこに向かっているのか確認することができる。そして、殺傷効果をもたらすドローンが必要だ」と、マッケンジーは本誌に語った。

 同時に、無人航空機システムの技術は急速に進歩しているため、軍は対ドローン防衛を継続的に改善していく必要がある、とマッケンジーは語った。「米国に教訓を持ち帰るために、ウクライナで起きていることを日々見ていかなければならない」。■


Marine Corps stands up ‘attack drone team’ to take lessons from Ukraine and teach them to grunts

The Marine Corps Attack Drone Team will help develop tactics for using first-person-view drones.

Jeff Schogol

Published Apr 4, 2025 4:02 PM EDT


https://taskandpurpose.com/news/marine-attack-drone-team/