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2023年7月19日水曜日

イランの不穏な動きを受け、米中央軍に駆逐艦、戦闘機部隊を増派するとペンタゴンが発表。

 USNI News記事からです。ただでさえ展開可能な艦艇が少なくなっている中で、ここに来てイランが不穏な動きを示しているため、ペルシア湾中東地区にも展開せざるをえなくなっているのですが、イランがロシア、中国と連携した動きをしているとしたら大問題です。

Guided-missile destroyer USS Thomas Hudner (DDG-116) transits the Suez Canal July 14, 2023. US Navy Photo


ペンタゴン報道官が月曜日に語ったところによると、アメリカはペルシャ湾を出入りする船舶を護衛するため、空軍戦闘機と誘導ミサイル駆逐艦を混成して派遣する。

 イラン軍がホルムズ海峡とその周辺で商船の拿捕を試みているため、米国はF-35ライティングII共用打撃戦闘機・F-16ファルコン戦闘機の混成部隊を派遣し、米中央軍を補強する。

 「継続的な脅威に鑑み、また我々のパートナーや同盟国との協調の下、米中央軍はイラン軍の存在と能力を増強する。イランにはホルムズ海峡と周辺海域における商船の拿捕を直ちに中止するよう求める」。国防総省のサブリナ・シン副報道局長は記者会見で、「我々はイランに対し、この戦略的な水路を通る通商の自由な流れを脅かす、不安定化につながるこうした行動を直ちに中止するよう求める」と述べた。

 「国防長官は、駆逐艦USSトーマス・ハドナー、F-35戦闘機、F-16戦闘機の米中央軍への配備を命じた「。

 シンは、戦闘機の数やその部隊について、具体的な説明はしなかった。米中央軍のスポークスマンは、USNIニュース取材に対し、戦闘機についての詳細は明らかにしなかった。F-16はもっぱら米空軍が飛行させ、F-35は海軍、空軍、海兵隊が飛行させている。USSトーマス・ハドナー(DDG-116)は、ジェラルド・フォード空母打撃群と今年初めに配備され、海軍が投稿した画像によると、7月14日にスエズ運河を通過している。

 戦闘機とハドナーの動きは、7月5日にオマーン沖でイラン海軍のコルベットIRINS Bayandor(81)が商船Richard Voyagerを攻撃したことに続くものである。イラン軍は同日未明、オマーン沖で別のタンカーを奪おうとした。

 現在、この海域には他に駆逐艦2隻が展開中だ: USSポール・ハミルトン(DDG-60)とUSSマクフォール(DDG-74)でマクフォールもフォードCSGに配属されている。

 アフガニスタン戦争が終結し、米国は海軍戦域としての中東を軽視し、太平洋とヨーロッパに多くの資源を投入している。大型揚陸強襲艦USSエセックス(LHD-2)は、2022年初頭に米中央軍で活動する最後の主力艦となった。同地域で最後に展開した空母は、アフガニスタン撤退後の2021年に中東を離れた、日本に拠点を置くUSSロナルド・レーガン(CVN-76)だった。

 駆逐艦に加え、遠征海上基地USSルイス・B・プーラー(T-ESB-3)が第5艦隊に配備されている。石油タンカーを改造した同艦は、機雷対策と特殊作戦に最適化されている。

 イランは2021年以降、20隻もの船舶を拿捕しようとしている。最近の攻撃は、イランが1週間でタンカー2隻を拿捕したのに続くものである。■


U.S. Sending Destroyer, F-35s, F-16s to Protect Merchant Ships in Middle East - USNI News

By: Sam LaGrone

July 17, 2023 6:10 PM


About Sam LaGrone

Sam LaGrone is the editor of USNI News. He has covered legislation, acquisition and operations for the Sea Services since 2009 and spent time underway with the U.S. Navy, U.S. Marine Corps and the Canadian Navy


2022年9月1日木曜日

イランが公海上で米海軍無人艇を拿捕しようとしたが、米海軍に阻止された事件が発生。無人装備の拿捕リスクが浮き彫りになった。

 

U.S. Navy photo

今回の事件は、無人装備の利用が急速に拡大する中で、盗難リスクという未解決問題を浮き彫りにした

 

ランのイスラム革命防衛隊海軍(IRGCN)は昨日、アラビア湾で米海軍第5艦隊の無人水上艇セイルドローンを拿捕しようとした。イラン側はその後、無人艇を解放した。今回の試みは、無人装備が拿捕の脅威に直面しているとの懸念を浮き彫りにした。

米海軍の公式発表によれば、事件は現地時間8月29日午後11時頃、第5艦隊が公海を通過中、IRGCN支援艦Shahid Baziarを確認した際に発生した。同艦が米国の無人探査機「セイルドローンエクスプローラー」(USV)を曳航しており、IRGCNが同艦を捕獲しようとしたと海軍は主張。

イラン・イスラム革命防衛隊海軍の支援艦Shahid Baziar(左)が、Saildrone Explorer無人探査機を不法に牽引している映像のスクリーンショット。. Credit: U.S. Navy

これを受けて、警備艦USSサンダーボルト(PC-12)が付近での作戦から方向転換し、ヘリコプタ海上戦闘飛行隊26がMH-60Sシーホークを非公開場所から発進させ、事態対応を支援した。第5艦隊と第26ヘリコプタ海上戦闘飛行隊はともにバーレーンに司令部を置き、アラビア湾を拠点に活動している。海軍の報告によれば、4時間後に、IRGCNはUSVの曳航線を外し、それ以上の混乱はなく、海域を離れたとされる。

米海軍中央司令部および第5艦隊(NAVCENT/5th Fleet )司令官のブラッド・クーパー中将Vice Adm. Brad Cooper,は、「IRGCN の行為は非道、不当で、プロの海上部隊の行動と矛盾している」と述べた。「米海軍は警戒を怠らず、国際法が許す限り飛行、航行、作戦を継続し、地域全体でルールに基づく国際秩序を推進する」。

「USSサンダーボルトの乗組員のプロ意識と能力により、イランの違法行動を阻止した。米中央軍(CENTCOM)司令官マイケル・クリラ大将Gen. Michael Kurillaも別の声明で「今回の事件は、イランが中東で不安定化、違法、非専門的な活動を続けていることを改めて示した」と付け加えた。

2014年の編隊訓練で、他のPCと並走する沿岸警備船USSサンダーボルト(PC12)。Credit: Mass Communication Specialist 2nd Class Taylor M. Smith/U.S. Navy

太陽電池で動くUSV「Saildrone Explorer」は、海軍第5艦隊が運用する無人システムの一つで、2021年に紅海北端のアカバ湾で最初のミッションに投入された。デジタルホライズンと名付けられた実証実験の一環として、同ミッションは、第5艦隊の任務部隊の1つタスクフォース59が監督した。同部隊は、センサーと無人技術を組み合わせ、より強固な情報収集能力を確立し、海上における領域認識の向上を支援する無人システム運用に重点を置いている。

Saildroneの状況把握の役割を知っていれば、海軍が胴装備の異常な動きを察知し、第5艦隊の対応を促したと考えるのが妥当だろう。しかし、海軍の声明には詳細が記載されておらず、それが事実かどうかは不明だ。また、何らかの理由で使用不能になった可能性もある。The War Zoneはこの件に関して、NAVCENT/第5艦隊に問い合わせたが、返事はまだ来ていない。

国際海上演習/Cutlass Express 2022でアカバ湾を航行するSaildrone Explorer無人水上艦。 Credit: Mass Communication Specialist 2nd Class Dawson Roth/U.S. Navy

また、海軍は発表で、セイルドローンはセンサー、レーダー、カメラなどを備えた米国政府所有物であるが、航行とデータ収集を市販技術で構成していることを指摘したことも重要な点だ。このため、セイルドローンは幸いにも、盗難未遂の時点で機密性の高い情報やシステムを保存していなかった。

イラン軍が他国の海洋装備を押収するのは、以前からある。最近では、IRGCNがホルムズ海峡で、7,200トンの「石油系化学物質」を積んだ韓国籍タンカーを押収した。IRGCN はその後、沿岸部のホルモズガン州検察庁が環境プロトコル違反で出した令状に基づき、同国の港湾・海事機関から押収の要請があったため、押収したと主張している。今週の事件後、IRGCNがSaildroneが国際協定に違反と主張するかどうかが興味深いところだ。

しかし、無人船に人間が乗っていないことは、IRGCNが今週行ったような敵対的行為へる障壁を著しく低くする。乗員がなければ、死亡事故や捕虜の奪取など、より不安定な国際紛争を引き起こす可能性のある行為も起こらない。

2021年1月4日、韓国籍のタンカー「Hankuk Chemi」に群がるIRGCのボート。 Credit: Tasnim News Agency

2019年にイランが海軍のグローバルホークを撃墜し、米国が人的被害や捕虜の獲得がなかった航空機への攻撃に対し適切な反応を決定するのに苦労した事例があったが、対応側にも同様の複雑さがある。この状況は、米国政府の資産が破壊されたことを考慮すると、セイルドローン事件と大きく異なるが、それでも対応を決定する上で同様の問題が浮き彫りになった。米国は懲罰的攻撃を検討したが、最終的に断念した。

この問題は、海軍が多層的な無人艦艇部隊を拡大するにつれて、複雑になっていくだろう。今年のリムパック中の(PHOTOEX)では、海軍の無人試験艦が各国の海軍と一緒に航行し、その姿を垣間見ることができた。

環太平洋戦略的経済連携協定(リムパック)2022で航行する艦船。USS Michael Monsoorを先頭に、左端に無人艦の列が見える。Credit: Mass Communication Specialist 3rd Class Dylan Lavin/U.S. Navy

 

USVDIV-1と呼称された同部隊は、Sea Hunter、Seahawk、NomadとRangerの名称のGhost Fleet Overlordオフショア支援船2隻で構成された。USVDIV-1は、ズムウォルト級駆逐艦3隻と無人水上艦が所属する実験部隊「Surface Development Squadron One(SURFDEVRON)」に所属している。SURFDEVRONは、2045年までに150隻の無人艦を開発する海軍の目標達成に向け、ハイエンド無人水上装備運用と技術の進化に磨きをかけるため、国防総省が今年初めに終了させたGhost Fleet Overlordを引き継ぐ。

人命を守ることが、無人システム普及を支持する顕著な論拠の1つであることは間違いない。また、無人システム、特に艦船には他にも多くの利点がある。しかし、船舶から生身の船乗りを排除することは、IRGCNのような違法行動が拡散する機会を招き、特定の状況下では、国防総省が対処をせまられそうだ。また、将来の無人水上艦は、より繊細な装備や武器を搭載するだろう。

今回の事件はほぼ問題なく解決したように見えるが、このような行為の将来はより不確実である。■

Iran's Attempted Theft Of U.S. Navy Drone Boat Is Likely A Sign Of What's To Come

BYEMMA HELFRICHAUG 30, 2022 8:38 PM

THE WAR ZONE


2021年4月28日水曜日

ペルシア湾で米海軍がイランに警告射撃を加えた。トランプ政権時には急減した革命防衛隊による威嚇行為がバイデン政権になり再び増加傾向へ。イラン首脳部は革命防衛隊を制御しきれていないのか。

 An image the US Navy released from an incident in which the Cyclone class patrol craft USS Firebolt fired warning shots at Iranian boats in the Persian Gulf of April 26, 2021.

USN

 

 

海軍はサイクロン級警戒艇USSファイヤーボルトがイラン小舟艇3隻に警告弾を発射したと発表。ペルシア湾で昨日発生した。これと別にイラン革命防衛隊の別の小舟艇がやはりペルシア湾で米沿岸警備隊カッターに嫌がらせ行為を働いたとも発表している。

 

ファイヤーボルトは沿岸警備隊のUSCGCバラノフとともに4月26日現地時間午後8時ごろから航行していた。海軍は接近してきたイラン側舟艇の型式等に触れていないが、イラン革命防衛隊(IRGC)が各種小舟艇を運用していることは周知の事実だ。

 

USN

A stock image of the USS Firebolt.

 

 

イラン小舟艇は「国際法上で必要とされる他の船舶への安全維持義務を逸脱し、公海上の米海軍艦艇に接近してきた」と米海軍は声明文を発表。「IRGCN(イラン革命防衛隊海軍)の武装高速艇が急速に米海軍警備艇USSファイヤーボルト(PC 10)及び米沿岸警備隊警備艇USCGCバラノフ(WPB 1318)に意図不明なまま非必要に接近し、最接近時には米艦から68ヤードまで近づいた」

 

「米乗員は無線交信で警告を数回にわたり送り、拡声器も使ったがIRGCN舟艇はそのまま接近を続けた」と声明文は続ける。「ファイヤーボルト乗員はそこで警告弾数発を発射すると、IRGCN舟艇は方向を変え、安全距離をとった」

 

米海軍は使用した武器の種類に触れていない。サイクロン級の主要兵装は25mm自動機関砲二門だが、その他小口径幾何陰獣、自動手りゅう弾投射装置もあり、他にもAGM-176グリフィン精密誘導ミサイルがある。

 

「今回の遭遇を通じ米側は積極的にIRGCN舟艇に交信を試み、事前設定の対応手順に従い、誤解によるリスク低減、衝突回避、状況の危険度低下を図った」「米側海軍艦艇は警戒を維持しつつこうした事態に冷静に対応する訓練を受けており、自艦の防御に必要な行為を取る権利を行使できる」

 

「IRGCNの行動は誤解や衝突のリスクを増やし、国際海上衝突回避規則(COLREGS) 、海上交通の慣習にも反するものだった」「さらにIRGCN側の行動は国際法を無視し、海上交通の安全義務にも反するものだった」(米海軍)

 

US ARMY

A stock image of the USCGC Baranoff.

 

この事件に先立ち、4月2日に同様の事象が沿岸警備隊アイランド級警戒艇とハース55級双胴船シャヒド・ナゼリ含むIRGCN小舟艇の間で発生していた。

 

前回の事件でも海軍がイラン側に警告弾含め発砲したかは不明だ。2017年には別のサイクロン級警戒艇USSサンダーボルトがIRGCN舟艇に警告弾を発射している。

 

昨年は警告弾発射は一回も発生していないものの、イラン舟艇が大挙して米海軍、沿岸警備隊をペルシア湾内で妨害していた。この後、ドナルド・トランプ大統領から米海軍に対し、今後イラン武装艇が海上で米側へ嫌がらせ行為に出れば、射撃し排除する命令が出ていた。トランプ大統領は交戦規則の変更ではないと同日中にツイッターで明らかにしていた。

 

今回の事件と対照的なのは2016年1月の事案で、米海軍の小舟艇二隻の乗員がイラン領海に侵入しIRGC部隊に投降した。この事態は15時間後に米乗員が解放され解決を見た。米政府はイランへの公式謝罪は否定したが、イランはこれを宣伝工作に利用し、バラク・オバマ政権批判を繰り広げた。

 

イランにはペルシア湾内で米艦艇への嫌がらせ行為を繰り返す実績があったが、トランプ政権になり急減していた。理由は不明だ。その他のイランによる挑発行為に民間船舶拿捕、無人機による威嚇飛行があり、こうした行為は今も続いている。またイランによる、あるいはイランが支援する形でオマーン湾で石油タンカーを攻撃している。

 

2019年にはIRGCが米海軍RQ-4A広域海上監視機能実証機(BAMS-D)をオマーン湾上空で撃墜し、米イ両国が交戦寸前になった。イランが無人機とミサイルでサウジアラビアを同年後半に攻撃した際に米政府はイランを非難した。その後、米軍がカセム・ソレイマニ将軍をIRGCクッズ部隊司令官としてイラクで殺害する事件が2020年1月に発生し、イランは報復として弾道ミサイルでイラク内の米軍を攻撃した。

 

ジョー・バイデン政権はイランと間接交渉を狙い、イラン核開発をめぐる多国間交渉に復帰もめざしている。この関連でイラン側はトランプ政権時の制裁措置で緩和をバイデン政権に求めている。バイデンはイラン交渉復帰の前提として制裁緩和は考えていないと強調するものの、ここにきて柔軟性を示す兆候があるとの報道がある。

 

交渉での立場強化を狙いIRGCの一派が働いている可能性があり、米国との協調を図ろうとする勢力の足場を崩そうというのだろう。イラン首脳部がIRGC活動をどこまで制御できているのか疑問も生まれている。

 

「IRGC海上部隊の活動はイラン最高指導者の指令によるものとは限らない。むしろ地方指導部の無責任な行為によるものだ」と米中央軍司令官フランク・マッケンジー海兵大将がコメントしている。「挑発の罠に落ちてはいけないと慎重に対応している。当方の各員が優秀なことに助けられている。緊張拡大を避ける能力が備わっている」

 

IRGC内部に状況悪化を望む勢力があるのは明らかだ。■

 

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The incident took place yesterday and is the second instance of Iranian boats harassing American military vessels in less than a month.

BY JOSEPH TREVITHICK APRIL 27, 2021

 

Contact the author: joe@thedrive.com


2021年1月16日土曜日

イランが海軍がペルシア湾で潜航中のUSSジョージアを撮影に成功。

  

 US Navy submarine filmed by Iranian Navy while submerged

潜航中の米海軍オハイオ級潜水艦がはっきりとわかる画像。

内側写真はペルシア湾に入るUSSジョージア、2020年12月21日。

 


海軍の潜水艦USSジョージア(SSGN-729)がホルムズ海峡付近でイラン海軍により捕捉されたようだ。

 

イラン国内メディアで潜航中の米海軍潜水艦をホルムズ海峡付近で捉えたとする記事が出回っている。写真はソーシャルメディアで拡散しており、イランはSH-3シーキングヘリコプターで撮影したと説明している。

 

写真を見るとオハイオ級巡航ミサイル潜水艦(SSGN)のようであり、時間と場所からUSSジョージア(SSGN-729)なのは確実だ。

 

USSジョージアは2020年12月21日にホルムズ海峡を通過しペルシア湾に進入している。その際は米巡洋艦や警戒艇が随行し、浮上航行した。

 

写真撮影時の状況ははっきりしない。潜水艦は潜望鏡深度にある。セイル後方にDDS(ドライデックシェルター)が見え、SEAL搬送機(SDVs )

を格納できる装備でネイヴィーSEALが使う。

 

4隻あるオハイオ級SSGN各艦は通常兵器で世界最大の重装備攻撃手段だ。トマホーク対地攻撃巡航ミサイル (TLAM Block-IV)154発をミサイルサイロから発射する。魚雷発射管室にも搭載すれば176初になる。ただし、DDSを搭載するとミサイル本数も減る。

 

イランは初の国産哨戒潜水艦ファテの演習中だった。魚雷発射テストに加えOSINT(オープンソース情報収集活動)も行ったとするアナリストがいる。このため米潜水艦が演習の情報を集めていた可能性がある。

 

ペルシア湾は浅海域が多く、大型潜水艦の活動が制約されると見られている。とはいえ、USSジョージアが十分に活動できないわけではないが、インシデントが発生する可能性は残る。■

 

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US Navy Ohio Class Submarine Filmed By Iranian Navy While Submerged

H I Sutton  14 Jan 2021


2019年7月14日日曜日

ペルシア湾ではすでに連合軍部隊が活動中、今回の米提案の真意はどこにあるのか

US Wants Allies To Do More In Gulf; But They’re Already There

米国が期待する同盟国部隊はすでにペルシア湾に存在している

Secretary of State Mike Pompeo wants to establish a 20-country coalition to protect commercial shipping in the Middle East. But the US already leads a 33-country coalition doing just that.
マイク・ポンペイオ国務長官は20カ国による連合により中東を通過する商船航行の護衛体制を構築したいとするが、米国は実は33カ国による有志連合がありこれを使えるはずだ。

on June 25, 2019 at 4:02 PM
ランプ大統領がツイッターでイラン「抹消」を警告した前日に国務長官は中東におり、海上連合部隊の創設でペルシア湾でイランの活動を監視しようと働きかけていた。
「Sentinel 歩哨」と名付けた構想は「相手を撃ち殺すのたが目的ではない」とポンペイオ長官に随行する国務省関係者が報道陣に語っている。「イランの動きの記録が目的だ。積極的抑止力となる。イランは実際に行動しておいて『そんなことはやっていません』と平気で言うからだ。だがこちらにはイランのしわざだとわかっている」
同盟国に相応の負担を求めるトランプ主義に歩調をあわせ、ポンペイオはアブダビでモハメド・ビンザイエド王子にUAE、サウジアラビアはじめ20国の参加を期待すると語った。「各国の参加、軍部隊の参加が必要」と述べ、「大統領は米国が全部負担するわけではないと強調している」とした。
構想の一環として商船に監視カメラ等の装置を取りつけイランの動きを記録することがあり、さらに海軍艦艇でホルムズ海峡通過を護衛する。
だが、すでに商船の大半にカメラが搭載されており、さらに2004年以降、米国は33カ国で構成の有志連合による海上保安ミッションを統括している。
ここ15年に渡り連合任務部隊152(CTF 152)がバーレーンの米海軍施設の司令部からノルウェーからシンガポールまでひろがる各国の活動を調整し、ペルシア湾内からホルムズ海峡、アデン湾に至る商船航行を守り原油数百万バレルをグローバル経済に毎日安定供給している。
共同作戦体制が長く続いていることから海軍関連アナリストのブライアン・クラークはポンペイオ構想は「政治面のジェスチャーというよりPR活動で現状の動きに追加する効果はない」と見ている。ただしクラークは「提案の『歩哨』構想がどこまで想定しているかが見えない」とし、「CTF 152は完全に機能しておりむしろ増強になるのだろう」と解説した。
米海軍からセンチネル構想にコメントは出ておらず、米第五艦隊(母港 バーレーン)へ新構想について照会したが回答がない。国際海事機関も民間商船への監視機器の追加搭載を報道陣が問い合わせしたが回答していない。
ポンペイオ長官はザイエド王子に「各国が同じ戦略方向に向かい、グローバル規模の連合部隊創設とし、湾岸諸国だけに留めずアジア、ヨーロッパも巻き込み」イランへ対抗すると述べている。
ヨーロッパについてはマーク・エスパー国防長官代行がブリュッセルでのNATO会合に向かう途中で報道陣に「(イランとの)武力対決の抑止効果のため各国に各種の」支援を期待していると語っている。
NATO加盟国にはTF 152に部隊を派遣中の国もあるが、ブリュッセルではイランのペルシア湾での動きがNATOサミットの中心議題になりそうだ。■
わかったこと

  1. 湾岸地区の安全な商船航行にはCTF 152がすでに15年前から活動している
  2. ポンペイオ長官、ダンフォード議長が提唱の「有志連合」はむしろ既存CTF 152の拡大として実現するのではないか。
  3. ヨーロッパ各国とともにホルムズ海峡を使い原油輸送の大半をまかなう日本や中国の参加が期待されているはず
  4. 国内事情を理由に決断を先送りすると日本にはかえって不利
  5. 参議院選挙の投票後に日本が決断すれば、ダンフォード議長の「数週間以内」に合致するため、選挙後に日本政府は大きな決断を迫られる
  6. その後の国会審議は....不明
  7. カメラが民間商船に搭載去れているのならイランの不法な活動が白日のもとに暴かれる日が訪れるはず。しかし未だに説得力のある映像は公開されていない