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2016年7月21日木曜日

イラク、シリア、アフガニスタン航空作戦の最新データから見えてくる戦略上の失敗とは


これもオバマ政権の失敗では。イスラム国をもっと早く叩くべきであったのに小出しに航空兵力を投入して貴重な時間を空費したこと。米地上軍の投入をためらい、イラク他の地元兵力武装勢力を主役に立てた分、訓練や整備に時間がかかっています。砂漠や高地で酷使された各種機材の更新が今後たくさん必要になりますがF-35やLRSB等の大型案件に予算が吸い込まれ、結果として米空軍は戦力減少に向かうでしょう。イスラム国ははやく消滅させたほうがいいのは自明の理なのでせっかく勢いのついてきた作戦を今後も継続してもらいたいですね。日本も貢献できることがあるはずですね。

 Airstrikes Up In Iraq & Syria, Afghanistan Eats ISR: CENTCOM

By SYDNEY J. FREEDBERG JR.on July 20, 2016 at 4:00 AM


月別兵器投下量(緑シリア-イラク、赤アフガニスタン)
Sydney J. Freedberg Jr. graphicUS CENTCOM data
  1. アメリカは全く違う戦争を2つ同時に実施している。国防総省発表の最新データからイスラム国向け航空作戦はほぼ四ヶ月の小康状態からふたたび激しくなっていることがわかる。一方でアフガニスタンでの空爆はイラク、シリアと比べればごく小規模であるが、アフガニスタンの荒れた広い国土に驚くべき量の偵察活動が展開されている。
  2. 米中央軍CENTCOMの最新データを分析し、双方の戦闘状況を把握した。CENTCOMが昨日公表した報告書で月ごとに爆弾が何発投下されミサイルの発射本数もわかる。6月が極めて活発で記録に並ぶ量が投下されている。
  3. 圧倒的多数の97.1%がダーイシュ(自称イスラム国のアラブ語頭文字による蔑称)向けで、6月に米軍はイラク、シリアで合計3,167発を投下しているのに対しアフガニスタンでは62発だった。

近接航空支援ソーティー数
Sydney J. Freedberg Jr. graphicUS CENTCOM data

  1. アフガニスタンでの交戦規則が厳格になったことに注意が必要だ。国境なき医師団の病院への誤爆で42名死亡した事件が引き金になったが現在は緩和されており、タリバンへの空爆は増える傾向にある。だが基本構造には変化はない。米軍はイラク-シリアを重視し、ダーイシュを叩き、イラク軍の前進を助けているが、アフガニスタンでは基本的に軍事顧問団の役割に徹している。
  2. 空爆の代わりに米軍はアフガン政府軍に情報収集監視偵察(ISR)能力を大量に提供している。データを見るとアフガニスタンでのISRフライト回数はイラク、シリアの二倍程度になっている。言い換えれば、イラク、シリアでは近接航空支援任務2回につき一回のISRフライトがある。ISRを実施理由では空爆目標に関する情報が一番多い。アフガニスタンではおそらく同国地上部隊の要望が中心なのだろう。
  3. 数字から一つわかることがある。空爆回数が減ってもISRの要請は減っていない。偵察は絶えず必要であり、無人機部隊がぎりぎりまで酷使されている。
ISRソーティー回数、月別
Sydney J. Freedberg Jr. graphicUS CENTCOM data
  1. 輸送機も酷使されている。二方面の航空作戦で今年前半だけで空輸フライトが4,500回を数え、各種補給品を米軍、連合軍向けに運んでいる。
  2. 次に空中給油がある。給油機は高経年化が目立ち後継機種の確保に空軍は躍起だ。基地が近くに確保できず米軍戦闘機は航続距離が短いため空中給油一回か2回がないと目標まで到達できない。
  3. 空中給油機にアフガニスタンが悪評なのは国土が広く拡散しているためだ。インド洋上の空母から発艦する攻撃戦闘機は一回のソーティーで何度も空中給油する必要がある。だがアフガニスタンでの空中給油機のソーティーは平均一日あたり13回とイラク、シリアの34回と比べ半分以下だ。それだけシリア、イラク上空にはお腹をすかした戦闘機が多く飛んでいるのだ。
  4. 大まか数字ではこれ以外の詳細が見えてこない。たとえばAWACS空中指揮命令機は少数だが重要な機材だ。またデータは最終的には戦略の兆候を示し、グラフの折れ線は状況を知るためのものでありそれ自体が目的ではない。そこでアメリカの空軍力権威に意見を求めてみた。
一日あたりのソーティー数
Sydney J. Freedberg Jr. graphicData courtesy David Deptula, Mitchell Institute
  1. 「CENTCOMがイスラム国を標的に作戦レベルをあげているのはよいことだ」とデイヴィッド・デプチュラ退役空軍中将、元F-15パイロットは語る。「(だが)シリアとイラクで層別すると、シリア内のイスラム国向け空爆は活発さを欠いている」という。
  2. デプチュラの数えたところダーイシュ相手の空爆は平均一日15ソーティーで72発を投下しており、うちイラクが9ソーティ、シリアはわずか6ソーティーだ。砂漠の嵐作戦の空爆でデプチュラも立案に加わったが、一日で1,241ソーティーで5,294発を投下している。2003年のイラク侵攻では633ソーティーで973発だったのはスマート爆弾が広く投入されたのが大きい。セルビアの1999年連合軍作戦でさえ298ソーティーで359発投下していた。

一日あたり投下数
Sydney J. Freedberg Jr. graphic
Data courtesy David Deptula, Mitchell Institute
  1. その一日あたり15ソーティーでデプチュラが指摘するのはイラク9に対してシリア6というバランスの悪さだ。イスラム国の中枢はシリアだ。ビル・ミッチェルやジウリオ・ドゥウエが説いた空軍力理論ではまず敵の力の源泉を叩くべきで、戦線付近を空爆で苦しめるのはその後でよい。
  2. 「最新の数字から現在の陸軍主導の(地上戦中心)戦略ではイラクの主権回復をまず達成してからシリアのイスラム国対応にとりかかろうとしているが、これではあべこべだ」とデプチュラは指摘する。デプチュラはワシントンDCでミッチェル空軍力研究所所長を務めている。「この地方での米安全保障の中核的利益はイスラム国に聖域を認めないことでテロ輸出を止めることのはず。イラク軍の代理を務めることではない」
  3. 進展がゆっくりとしかも小出しの投入によりイスラム国に時間の余裕を与えてしまい西欧への影響力拡大を許したため「オーランド、パリ、ブリュッセル、ニース、それからこれからもっと多くの場所でテロ襲撃が起こる」とデプチュラは述べた。
  4. 「二年前に米主導の連合軍は総合的な戦略で迅速かつ効果的にイスラム国の実行能力を解体する方向でまとめておくえきだった」とデプチュラはいうが、今からでも方向転換はできるはずだ。「シリアのイスラム国相手の空爆は一日六回という小規模から適度な規模に引き上げるべきで、イスラム国の構成要素をそのまま粉砕する作戦を迅速に行う戦略に焦点を合わすべきだ」■

2016年7月2日土曜日

★ISIS逃走車列への空爆は古典戦法の最新事例だ



ファルージャを奪回されISISは必死の逃走を試みましたが、空爆で全滅したようです。これを屈辱と考え世界各地でのテロ活動に自暴自棄で向かう可能性がありますので、セキュリティ体制を上げる必要があります。逃走中の敵の背中を撃つのは何ら問題ない、というのが今回の記事の趣旨です。


War Is Boring We go to war so you don’t have to

The Attack on an Islamic State Convoy Is a Tactic as Old as War

Killing retreating soldiers has a long — and totally legal — history

by ROBERT BECKHUSEN


The Islamic State convoy under air attack from Iraqi helicopters. Photo via YouTube
  1. イラク陸軍部隊がイスラム国が占拠するファルージャ市で最後の部分を奪回すると500両以上の車両が市街を離れ、シリア方面に向かった。砂漠地帯の道路上で車列は空爆を受けた。
  2. その結果、戦闘員や装備を一回の攻撃では最大規模で撃滅する結果となり、イスラム国は最悪の敗北を喫した。
  3. ワシントンポストによれば車列は二つに分かれていたが150両以上が破壊されたと米軍、イラク軍関係者が話している。
  4. 死者数は不明だが米試算では戦闘員250名だったという。目撃者の談で一部戦闘員が途中で衣服を脱ぎ砂漠に逃げ出したという。
  5. 攻撃を加えたのはイラクのMi-28ハヴォックガンシップ一機、セスナ・キャラバン対地攻撃機編隊および米軍機数機であった。米主導の連合軍が発表した画像では車列に爆弾が命中して各部が打撃を受けたあと、路上は爆弾等で掃射されている。
  6. イラク国内のソーシャルメディアでは遺体数体が写っており、迷彩服を着ているもの含め路肩に並んでいる。二番目の車列も攻撃され乗り捨てられた車両中には改装「テクニカル」もあり、道路に残骸をさらしている。
Operation Inherent Resolve capture
  1. ダーイシュの行動の動機をつきとめようとしている」とペンタゴン報道官クリス・ガーヴァー大佐がポスト紙に語っている。「今の段階で言えるのはダーイシュも白昼堂々と車列を組めば結果はわかっていたはずで、連合軍はイラク航空部隊の空爆で壊滅状態になることは明白だ」
  2. 今回の空爆で民間人も巻き添え被害を受けた可能性はある。
  3. イラク軍のヤヒヤ・ラソウル准将によればイスラム国戦闘員は家族を引き連れて移動し、ポスト紙は「連合軍航空隊は民間人同行と思われた車列は空爆しなかった」と報じている。
  4. 退却する部隊を狙い撃ちするのは卑劣であるが合法である。
  5. ジュネーブ協定では降参する兵員の殺害を禁じるが、逃走の場合は除外している。撤退中の兵員は発砲など戦闘行為をしなくても敵戦闘員とみなされる。
  6. 米海軍ハンドブックでは「戦闘員あるいは敵部隊が撤退中あるいは戦場を離脱する際に抵抗をしない場合でに降伏の意図があるとみなしてはいけない。撤退部隊が武装装備を放棄しても同じ」としている。
  7. イスラム国戦闘員が民間人を帯同して移動し、民間人に同行を強制した場合は、「民間人を利用し軍事行動の対象から逃れようとした」ことになり戦争法違反になると国際刑事裁判所の法令で示されている。
  8. 軍事史には逃走部隊が攻撃を受けた事例が豊富にある。移動中の軍部隊は最大の損失を受ける事は歴史が証明しており、逆に前進中の部隊は敵撤退を最大の損害を与える機会にしようとする。
  9. 湾岸戦争では米軍とカナダ軍はクウェートから逃走中のイラク軍数百名を死のハイウェイ上で殺害し、車両1,800台から2,700台を10時間の空爆で破壊している。.
  10. ノルマンディー上陸作戦に続き連合軍地上部隊はドイツ第七軍および第五機甲軍を包囲殲滅している。ドイツ軍が包囲網を突破する動きを見せると即連合軍が車列を空爆していた。
  11. アフガニスタンの現地部族が英軍事史上最悪の敗北を与えたのは1842年のことで英軍がカブールから退却する際で英軍兵士4,500名民間人12,000名が繰り返し待ち伏せ攻撃を受けて殺害されている。これより大きな規模の効果を上げたのはロシア軍で、ナポレオン軍が1812年冬に撤退するところを襲い、40万名ものフランス軍が死んでいる。
  12. もっと前では紀元前490年に、アテネ軍はマラソンの戦いでペルシア軍数千名を虐殺している。
  13. 逃走中の敵を攻撃するのは容易であり心理効果が高い。
  14. 死刑執行前に死刑囚の目をふさぐのは心理的トラウマを少なくしてやるためだ。同じ効果が逃走中の敵部隊に射撃を加える際にもあり、敵部隊が背中を見せて逃げるところを撃つのは容易だ。
  15. 走り逃げようとする動物を見ると普段はおとなしい犬も走る動物はことごとく追いかけ倒そうとする。背中を見せた段階でもう危険になる。反対の立場だと追い詰めようという本能が働き、逃走する敵を殺したくなるのだ、との解説もある。
  16. イラク、シリアの戦場画像多数からも逃走を図る敵兵に発砲するのは敵味方問わず共通だとわかる。■


2016年5月8日日曜日

★ISIS爆撃に投入されたB-1爆撃機が大活躍



Bombing ISIS: US Official Shares Lessons From 6 Months of Airstrikes

Lara Seligman, Defense News 4:21 p.m. EDT May 2, 2016
Refueling Operation Inherent Resolve(Photo: Tech. Sgt. Nathan Lipscomb/US Air Force)
WASHINGTON — イスラム国への空爆開始から一年以上が経過し、米軍と有志連合軍は一定の進展を示しているとペンタゴン関係者は述べている。
  1. だがこの成果は第三十七爆撃飛行隊のB-1Bランサー爆撃機がいなかったら実現しなかっただろう。同隊は半年以上にわたり中東で連合軍を支援してきた。
  2. 昨年7月から今年1月までジョー中佐(本人及び家族の安全のため匿名)がカタールのアルウデイド航空基地で同隊を指揮してきた。隊員350名が連日24時間体制でイラク・シリア上空の監視飛行を行い、地上部隊への支援を提供してきた。
  3. その間ジョー中佐の部隊はイスラム国集団への戦闘で大きな成果を上げて、ラマディ、シンジャールのイラク二地点の奪還を2015年末に達成。このミッションではジョー中佐の部隊は敵部隊が兵器や指揮所を放棄し撤退するのを目撃し、敵の戦術を阻止してきた。
A look at how the Air Force is employing its aircraft
米軍が投入中の各機種の中でB-1が投下している兵器の量が一番多いのがわかる
(Photo: US Air Force)
  1. 六か月の配備中にジョー中佐指揮下のB-1は合計490ソーティーをこなし、爆弾およそ5千発を投下している。かなりのテンポが早い作戦となり、B-1一機当たりの爆弾搭載量の新記録を樹立している。同隊は任務を114パーセント達成し、現地米空軍の5パーセント相当のソーティーを実施し爆弾35パーセントを投下している。
  2. 同隊はISISの収入源を集中攻撃し、石油精製施設や現金貯蔵所の他訓練施設や検問所も狙ったとジョー中佐は述べる。近接航空支援にも投入され、地上部隊をISISの砲撃から守った。
  3. 地形や戦場の環境により空軍は投入機材を変えて地上部隊を敵の放火から守っているとディヴィッド・ゴールドフェイン大将(ホワイトハウスより次期空軍参謀総長に指名されている)が説明している。比較的平たんな地形ではA-10の希望が多いが、山地では長時間滞空できるMQ-9リーパーをCAS機材として要望することが多いとゴールドフェイン大将は述べている。
  4. B-1がイラク、アフガニスタン北部での近接航空支援用に適しているのは同機が多様な兵装を運用できるからで、2,000ポンド誘導式共用直接攻撃弾JDAMSや共用空対地スタンドオフミサイルJASSMを搭載して4時間から6時間を空中給油なしで飛行でき、「連続安定した形で地上部隊支援を提供できる」とジョー中佐は述べた。
  5. B-1が投下した兵装は全数が精密誘導方式で付帯被害を最小限にする米軍方針に沿ったものだという。「計画的かつ精密に最大効果を最小の投下で狙った。これが現地で最大の優先事項だった」とジョー中佐は述べた。
  6. B-1は1980年代の設計製造で当時のロックウェル(現ボーイング)製だが、機体はたえず改修を受け性能を向上させている。各機は最高性能の目標補足ポッドと最新兵器を搭載しており、通信装置でも空軍の他の機材に引けを取らないとジョーは説明。
  7. 常時一機は点検用に任務から離れていたが、展開中の飛行隊では珍しいことではないとジョー中佐は言っている。ときには予備部品の手配など課題にも直面したが、全体としては大きな保全上の問題はなかったという。
  8. 今年一月に同隊は現地を離れ、同機運用史上で最大規模の機体改修ブロック16を受けたという。B-1は完全グラスコクピット化される。各機はエルスワース空軍基地(サウスダコタ)からティンカー空軍基地(オクラホマ)に移動し回収を受ける。
  9. ジョー中佐は次回B-1が現地にいつ戻るかはわからないとするが、現時点ではB-52が交代で現地入りしている。
  10. 連合軍が奪還できた領土を見れば航空戦力の威力がはっきりわかるとジョー中佐は指摘した。■


2016年4月3日日曜日

米空軍>ISIS空爆で大量消費した爆弾類の補充生産へ


空爆のピッチが相当の規模になっていることがうかがわれます。米軍は同盟国側に爆弾等を「リース」して要るとのことですが、そういえば過日スーダンの韓国軍へわが自衛隊が貸し出した弾薬類は帰ってきたのでしょうかね
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Air Force Moves to Replenish Bomb Stockpile Drained by ISIS Fight

POSTED BY: BRYANT JORDAN MARCH 25, 2016

A dozen 2,000-pound joint direct attack munitions sit inside a warehouse at Al Udeid Air Base, Qatar, Dec. 17. The bombs were built by hand by airmen from the 379th Expeditionary Maintenance Squadron’s Munitions Flight. The Munitions Flight has built nearly 4,000 bombs since July 2015. (U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. James Hodgman/Released)
2000ポンドの共用直接攻撃弾が並ぶカタールのアル・ウデイド空軍基地。昨年12月17日撮影。379遠征保守管理隊隊員が手作業で爆弾を組み立ている。同隊は2015年7月から4,000発近くを組み立てている (U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. James Hodgman/Released)

空軍がISIS戦の空爆作戦による消費でミサイル爆弾類不足に苦しんでいるとの報道に対し空軍が事態は深刻ではないと反論している。
  1. 「作戦実施に必要な補給品で問題があるとは認識していない」とジェイ・レイモンド中将(参謀次長、作戦担当)が報道陣に語っている。「だが追加補給で将来の作戦実施に支障が生じないよう手を打っている」
  2. 昨年12月にレイモンドの上司参謀総長マーク・ウェルシュ大将がISIS空爆作戦でAGM-114ヘルファイヤーミサイルの在庫が減っていると発言して耳目を集めた。ヘルファイヤーは無人機が搭載しており、GPS誘導方式のJDAM共用直接攻撃弾も同様に補充が必要とのことだった。
  3. ISISを狙う空爆に米空軍が投下したミサイル爆弾類は延べ2万発を超えている。特にこの数か月で消費は増大しているといわれるが、スマート爆弾は142千発、ヘルファイヤーは2千3百発まだ在庫があるともいう。
  4. 「空爆回数だけで作戦規模を見るのはいかがなものか。空と陸上の作戦であり、空爆回数は増減する。月間の弾薬類消費が減っているのはラマディ奪還に成功したことが大きいしその他シリアやイラク北部でも状況が好転しているためだ。ということで空爆回数だけで判断しないでいただきたい」とレイモンド中将は述べた。
  5. 米軍は同時に有志連合軍の各国にもミサイル爆弾類を提供しており、将来米軍には同数の弾薬が戻ってくるやり方だとレイモンド中将は説明している。
  6. イラクで空爆に参加している有志連合国にはオーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フランス、英国、ヨルダン、オランダがある。シリアでの作戦にはバーレーン、サウジアラビア、トルコ、アラブ首長国連邦が参戦している。
  7. レイモンド中将は空軍が追加発注する弾薬類の種類に言及せず、またどのメーカーに連絡しているかも明らかにしなかった。該当メーカー各社は「製造量を引き上げている」とだけ述べた。
  8. 該当メーカーとはレイセオン(マサチューセッツ州ウォルタム)およびロッキード・マーティン(メリーランド州べセスダ)だ。
  9. ISIS空爆作戦が2014年に開始されてからの空爆はおよそ87千ソーティー以上となっており、このうち過半数は米空軍が実施している。レイモンド中将は回数では11千回で米軍が三分の二を実施していると明らかにした。このところ空軍は連日25回の戦闘ミッションを実施中。■