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2018年4月14日土曜日

速報 シリア攻撃実施命令をトランプ大統領が下した

United States, France, And UK Begin Air Strikes On Syria (Updating Live)

The strikes come after days of conflicting reports, rapid diplomatic exchanges, and threats of retaliation from Russia.

GOOGLE EARTH

化学攻撃がシリアのドウマで報告されほぼ一週間経過しドナルド・トランプ大統領は英仏と協調しバシャ・アル・アサド政権との関連がある標的の攻撃を承認した。これまでも攻撃は間もなくと見られていたが、攻撃実施の発表は大統領が国民に直接語る形で発表された。

トランプ大統領が攻撃命令を出したのはシリア政権の化学兵器関連施設で、米軍に英仏軍が加わる。

もっと重要な内容はシリア独裁者アサド大統領の政権を標的とした作戦はこれ以上強い警告を送る必要がないと判断されるまで継続されるとトランプ大統領が述べていることだ。つまり、米国は同盟国とともに今後作戦を拡大しアサドを政権の座から引きずり下ろす、あるいは内戦終結を受け入れさせるまで続けるということだ。

今後作戦の詳細は都度お伝えしたい。■

2014年9月4日木曜日

ソマリア空爆でテロリスト集団最高指導者の排除を図った米軍特殊作戦部隊



公安調査庁によれば今回の標的となった組織もイスラム国樹立を目指しており、場所は違いますが、イスラム国への対応の一環とみることもできます。ペンタゴンからの歯切れの悪い情報開示は特殊作戦であることに加え、ソマリアが米国には忌まわしい記憶が残る地でもあり、結果報告で配慮しているのでしょう。

Pentagon Targeted Al-Shabaab Leader in Somalia Strike

By: Dave Majumdar
Published: September 3, 2014 8:27 AM
Updated: September 3, 2014 8:27 AM
Ahmed Abdi al-Muhammad, also known as Ahmed Godane in an undated photo
アーメド・アブディ・アルムハマッド別名アーメッド・ゴダネ 撮影時期不明


ソマリアでテロリスト組織アルシャバアアブ Al-Shabaab を狙った空爆を月曜日に実施したペンタゴンだが、指導層を排除できたのか不明のままだ。

  1. 空爆の標的は組織の最高指導者アーメッド・アブディ・アルムハマッド Ahmed Abdi al-Muhammad 別名アーメッド・ゴダネ Ahmed Godane で2013年のウェストゲートモール(ケニア・ナイロビ)襲撃事件を実施したと自ら認めている。

  1. 「作戦結果は評価中で、追加情報は適当となった時に提供する」とペンタゴン報道官ジョン・カービー少将は9月2日に報道陣に述べている。「作戦の具体的情報は、部隊名、情報の出所、戦術、方法など含め一切お知らせできない」

  1. ただカービー少将によれば空爆には米陸上部隊も加わり、首都モガデシュで実施されたという。空爆でゴダネ含むアルシャバアブ指導部がいたとされる野営地が破壊された。

  1. 「昨日東部標準時間11:20ごろ、米特殊作戦部隊が有人機無人機を使い、野営地1と車両をヘルファイヤミサイルとレーザー照準弾で破壊した。」(カービー)

  1. ただ作戦に投入した機種や所属はあきらかにしていない。たださい、米特殊作戦司令部 Special Operations Command (SOCOM)  には米空軍所属のジェネラルアトミックスMQ-1プレデターとMQ-9リーパー無人機が配属されている。

  1. SOCOMは特殊作戦用ヘリコプターやガンシップに改造した輸送機も運用中。

  1. カービー発表から推測すると投入されたのはMQ-9の可能性が高い。同機はロッキード・マーティンAGM-114ヘルファイヤーミサイルとレーザー誘導爆弾を搭載できる。■


2014年8月25日月曜日

アメリカはISISを打破できるか 



ISISの勢力がここ数週間で急増しています。さらに米国を対象としたテロを計画している兆候があり、この数年間で最大の脅威となってきました。また、イラク、シリアという既存の国境区分けを否定していることでISISへの対応も地政学的に構築しなければならないようです。米国ではシリアも含めた現地への対応、しかもエスカレートしそうな規模での攻勢が必要との議論が出てきました。以下AFPが簡潔にまとめています



How can the US defeat IS jihadists?

Aug. 23, 2014 - 01:08PM   |  
By Agence France-Presse   |   Comments

WASHINGTON — バラク・オバマ大統領はイスラム国聖戦派を中東のみならず世界にとって「ガン」だとまで表現しているにもかかわらず、これまでは限定的な航空攻撃にとどまっている。
  1. 合衆国が真剣にイスラム国(IS)を打破するとしたら、外交、軍事でどんな手段が想定されるだろうか。
  2. オバマ大統領はイラク、シリアでの空爆を大幅に拡大し、西側諸国とアラブの同盟国に大義名分を共有させ現地軍の装備を強化して聖戦派に戦わせる必要があると専門家は見ている。
【軍事作戦はこうなる】
  1. イラク、シリア両国内のIS部隊に対し大規模航空攻撃が必要となり、地上戦はバグダッド中央政府、クルド人部隊、スンニ派部隊が展開するのがよいと司令官経験者たちは語る。
  2. ここ数週間で米軍が実施した空爆は数十回程度だが、IS壊滅には米軍の全力を投入する必要がある。おそらく数百機、数百回の空爆を連日実施することになる。
  3. 「空軍力を投入するのであれは集中豪雨のように投入しなければ意味がない、小雨ではだめだ」とデイブ・デプチュラ退役米空軍中将Dave Deptula, a retired US Air Force lieutenant general (アフガニスタンとイラクの航空作戦を統括、現ミッチェル航空宇宙研究所所長)は言う。
  4. 2001年のアフガニスタンで米軍機が空爆で、北部連盟が地上でそれぞれタリバンを追い出したのがこの構想の実際例、とデプチュラは言う。
  5. 航空攻撃を慎重に行うために特殊作戦部隊が必要だと主張するアナリストがいるが、デプチュラはハイテク機は地上部隊の援助無く目標を補足できるので地上部隊投入は不要と見る。
  6. 今回は強硬派でさえ地上部隊の大規模派兵を求めておらず、イラク・シリア両国の現地軍へ装備供与を拡大すべきと主張している。
  7. 安全保障補佐官補のベン・ローズDeputy National Security Advisor Ben Rhodes からは「当該国の住民にISILへ立ち向かわせることが長期戦略」との発言が出ており、イラク、クルド、スンニの各派の戦闘要員の活用を想定している。
【シリアでの軍事作戦なしでISを打倒できるか】
  1. その答えはノーだとマーティン・デンプシー統合参謀本部議長はじめ専門家、アナリストが言っている。
  2. シリアをISが聖域にするのは看過できないとデンプシー大将は言う。
  3. 米国が「正当防衛」の権利を行使しシリア国内のIS勢力を攻撃可能と主張する向きもある。根拠はシリア政府が国内数カ所で実効支配をすでに失っているためだ。
  4. ただし、その場合はシリア内戦に慎重な姿勢だった米政策を変更し、大量の武器をスンニ派(アサド政権とISに共に反抗中)に引き渡すことになる。
  5. この方向転換で米政府がシリアと和解に向かう可能性を見る向きがあるが、政府関係者はその選択肢はないと言っている。
【外交戦略で必要となるのは】
  1. 合衆国は今まで想定外と思われた同盟関係をヨーロッパ各国、サウジアラビア、イランと結ぶと見るアナリストは多い。イランにとってもIS聖戦派の打倒は目的になっている。
  2. 米国の決意の程を示すべく、オバマ大統領はIS打倒が目標だと公言する必要が出るだろう、というのはザルメイ・カリザッドZalmay Khalilzad 元在アフガニスタン、イラク大使である。
  3. 戦争にあきあきしているアメリカ国民に対しても今後の作戦の方向性とともになぜISが合衆国への直接の危険となるのかをオバマ大統領は示す必要がある。
  4. トルコに対してはシリア国境閉鎖によりIS部隊志願者の移動を阻止させ、また難民を抱えるヨルダンなど各国向け援助を増やす必要があるとアナリストは見る。
  5. 【スンニ派の役割】
  6. イラク国内のスンニ派は.シーア派優勢の中央政府から冷遇が8年間にわたっており、これがISを増長させた原因になっている。
  7. 米政府としてはハイダ・アル・アバディHaidar al-Abadiによる新政権がスンニ派も巻き込む挙国一致体制を期待しつつ国軍の改革も求めている。軍が実質上宗派構成になっているからだ。
  8. ただしイラク政府と西側がスンニ派各部族に対しIS過激派への戦闘に加わるよう説得できるかは不明だ。■


2014年8月20日水曜日

イラク モスルダム奪回に空爆を投入




U.S. Fighters Strike ISIS Near Mosul Dam

By: Dave Majumdar
Published: August 19, 2014 10:11 AM
Updated: August 19, 2014 10:12 AM
F/A-18E Super Hornet, attached to the Tomcatters of Strike Fighter Squadron (VFA) 31, launches from the flight deck of the aircraft carrier USS George H.W. Bush (CVN-77) on July 31, 2014. US Navy Photo
トムキャッターズ戦闘攻撃飛行中隊(VFA31)所属のF/A-18EスーパーホーネットがUSS ジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)から発艦する。撮影 July 31, 2014. US Navy Photo


米軍の空爆がイラクのクルド人部隊による北部イラクの戦略上重要なモスル・ダムの奪回に道を開いた。それに先立つ三日間で米軍は空爆35回を同ダムを占拠するイラク・シリア・イスラム国(ISISあるいはISIL)の戦闘部隊に与えていた。

  1. 「撃破した目標は90個以上で、車両、装備、陣地を含む」とペンタゴン報道官ジョン・カービー海軍少将Rear Adm. John Kirby が声明文を発表している。「イラク軍はダムを奪回し、さらに同地区の支配を強化しているところ」

  1. モスルダム の位置関係はここをクリックしてください。

  1. 空爆に投入された戦闘攻撃機、爆撃機、無人機は米空軍と米海軍の機体。
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  1. 米軍はイラク軍による奪回作戦を迅速に支援する必要に迫られていた。ISIS戦闘分子が老朽化進むモスル・ダムを適正に維持できていない兆候があったからだ。さらにISISがダムを破壊し、広範囲な浸水を現実にする可能性が本当にあった。
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  1. 今回の米軍空爆で一時的にISISの攻勢が鈍っているが、航空作戦が長期的に効果を維持してこれ以上の米軍の介入を回避できるかは不明。

  1. 米海軍はUSSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)から航空作戦を8月初旬から実施している。米空軍に英空軍が加わりISISを目標とした航空作戦を展開している。■