ラベル V-22 MV-22 オスプレイ ベル-ボーイングCOD艦上輸送機 C-2 ノースロップ・グラマン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル V-22 MV-22 オスプレイ ベル-ボーイングCOD艦上輸送機 C-2 ノースロップ・グラマン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年1月2日木曜日

次期CODとなるCMV-22オスプレイが完成

Behold The First Image Of A Navy CMV-22 Osprey That Will Replace The C-2 Greyhound C-2グレイハウンドの後継機CMV-22オスプレイが姿を現し始めた
The delivery of the first CMV-22B to the Navy for testing should occur soon, with the type slated to start its operational career in 2021.CMV-22B一号機はまもなく海軍に引き渡され、2021年に供用開始する

BY TYLER ROGOWAY AND JOSEPH TREVITHICKDECEMBER 10, 2019
THE WAR ZONE
CMV-22B Carried Onboard DeliveryBRADY KENDRICK



CMV-22Bオスプレイ空母艦上輸送機(COD)型開発が順調に進んでいる。長年活躍してきたグラマンC-2Aグレイハウンドがいよいよ退役に近づいてきた。代わってオスプレイがその役目を引き継ぐ。議論を呼んだ米海軍の決定だったが、そCMV-22Bの納入が近づいてきた。今回、海軍のCOD塗装を施したCMV-22B一号機の写真を入手した。写真はベルのアマリロ工場(テキサス)で航空写真家ブレイディ・ケンドリックが2019年12月10日に撮影したもの。

CMV-22Bで一番目立つ構造上の違いは燃料タンクが機体両側のスポンソン前方についたことだ。COD任務で必要な航続距離の実現のためで、空母打撃群が外洋に展開中でも対応する必要がある。


BRADY KENDRICK
機体改修の大まかな姿がわかる。


米海軍は2018年6月に39機を42億ドルでベルーボーイング共同事業体に発注し、CMV-22Bは順調に開発されてきた。さらにここに19機のMV-22Bが加わり、米海兵隊と日本向け、CV-22Bが米空軍向けに製造される。

2018年12月にCMV-22B初の運用部隊となる艦隊補給多用途飛行隊30(VRM-30)の編成式典をノースアイランド海軍航空基地(カリフォーニア)で行っており、搭乗員は海兵隊中型ティルトローター訓練飛行隊204(VMMT-204)で訓練を受けていた。

さらに2019年10月に艦隊補給多用途飛行団(COMVRMWING)がノースアイランドで編成され、海軍が予定するCMV-22B飛行隊三個を統括することになる。またVRM-40も編成に向かっており、VRM-50編成が承認されている。

ノースアイランドでは運用に当たり施設の改良が必要だ。滑走路、誘導路はオスプレイのエンジン排熱に耐える表面処理だ。すべてはC-2AグレイハウンドからCMV-22への機種転換検討で必要となり今後5年間かけて完成する。C-2A最終号機の用途廃止は2026年から2028年の予定。

CMV-22B一号機の納入が迫っているものの、同機の供用開始は2021年となり、海軍向けF-35CがUSSカール・ヴィンソンで供用開始するのと同じ時期となる。

「2021年の第一四半期を目標に安全運用ができるように飛行隊をまるまる使えるようにする」とVRM-30司令トレヴァー・ハーマン中佐が2019年6月にUSNI Newsに語っていた。

CMV-22BでF-35Cの空母運用を支援する必要があると海軍は一貫して主張してきた。C-2Aグレイハウンドでは共用打撃戦闘機のF135エンジンが搬送できないという。


USMC
F-135 を専用台車に載せて海兵隊のMV-22Bに搭載する実証が2015年に行われた。.


ここがCMV-22でC-2Aに交代させる構想で議論を呼んだ点だ。グレイハウンドではエンジンが運べないという海軍の言い分は正しい。ただし、CMV-22Bでの実施は複雑かつ手順で特殊器具も必要で誤差が許されない仕事になる。

また機内にスペースの余裕がないのも懸念材料だ。その他、艦上での機体取り回しや発艦・回収に時間がかかるため緊急時対応が心配だ。だがなんといってもCMV-22Bが自力で艦上を移動できないことが最大の懸念だ。

さらにグレイハウンドと異なりオスプレイは与圧がないため、上昇高度に限度があり、人員輸送時に制約が生まれる。悪天候を飛び越える飛行ができず、飛行経路が複雑となるし、天候のいかんにかかわらず発生する輸送任務にリスクが生まれる。

同時にCMV-22Bは空母以外の艦船からの運用も想定する点も、グレイハウンドと異なる。これまでのCODでは「ハブアンドスポーク」方式でCOD機で人員貨物を空母に運び、その後はヘリコプターで空母打撃群の他艦船に搬送していた。
.
とはいえ、空母打撃群の補給活動ではC-2が姿を消し、CMV-22に交代することとなり、将来の空母艦上輸送機が姿を現し始めてきた。■

Contact the authors: Tyler@thedrive and Joe@thedrive.com

2018年7月6日金曜日

米海軍の次期CODとしてCMV-22導入が実現に向けて進展

Navy Buys First V-22 CODs as Part of $4.2B Award to Bell-Boeing米海軍がCOD用V-22導入へ 42憶ドル契約がベルボーイングに交付


July 2, 2018 7:05 PM • Updated: July 3, 2018 12:19 PM

Artist’s concept of CVM-22s in flight. Bell-Boeing Image


海軍がCMV-22初号機を購入し、オスプレイを42億ドルで改修し空母補給用機材(COD)として導入する事業が動き始めた。


改訂版契約でベル-ボーイングがCMV-22Bオスプレイ39機を生産し海軍に納入する。その他海兵隊向けにMV-22Bが14機、CV-22B一機が空軍向け、日本政府向けMV-22Bが4機生産される。

このうち米海軍向け機材は現行のC-2Aグレイハウンド・ターボプロップ輸送機27機の代替用だ。C-2は1960年代から海軍のCOD機材として投入されている。米海軍はグレイハウンド後継機としてオスプレイ導入を2015年に決めた。

今回の改修作業は2016年交付のベル-ボーイング向け総額151百万ドルに続くものでV-22のCOD任務運用に向けた改装検討は終わっており、今回は航続距離延長用の燃料タンク追加や高周波見通し線越え無線交信装置の整備が含まれる。

米海軍はオスプレイCODの初期作戦能力獲得を2021年、艦体運用開始を2020年代中頃と期待する。10年未満で空母に向かう補給品、郵便物、航空機エンジンの他訪問者含む人員がジェットコースターと逆の方向に感じるあの爆発するような衝撃、つまりグレイハウンドが拘束フックをつかむ際のショックを感じずに着艦できるようになる。逆にオスプレイが波にもまれる空母艦上に着艦するのが今後は普通となる。オスプレイ導入で空母打撃群のCOD活用方法も変わる。

「V-22導入で艦隊の運用能力が拡大する。空母に加え小型艦にも貨物人員の搬送が可能となるからだ」と海兵隊運用テスト評価第一飛行隊(VMX-1)司令(当時)のブレット・ハート中佐が2016年語っていた。「空母の飛行甲板があいて、その分だけ空母は作戦支援機材の運用を増やせる」■

The following is the full text of the corrected Department of Defense contract announcement:
Bell Boeing JPO, Amarillo, Texas, is awarded $4,191,533,822 for modification P00008 to convert the previously awarded V-22 tiltrotor aircraft advance acquisition contract (N00019-17-C-0015) to a fixed-price-incentive-fee multiyear contract. This contract provides for the manufacture and delivery of 39 CMV-22B aircraft for the Navy; 14 MV-22B aircraft for the Marine Corps; 1 CV-22B for the Air Force; and 4 MV-22B aircraft for the government of Japan. Work will be performed in: Fort Worth, Texas (30.08 percent); Ridley Park, Pennsylvania (15.22 percent); Amarillo, Texas (12.73 percent); Red Oak, Texas (3.33 percent); East Aurora, New York (2.55 percent); Park City, Utah (2.20 percent); McKinney, Texas (1.33 percent); Endicott, New York (1.15 percent); Denton, Texas (0.91 percent); Rockmart, Georgia (0.80 percent); Irvine, California (0.78 percent); Rome, New York (0.76 percent); Crestview, Florida (0.72 percent); Erie, Pennsylvania (0.66 percent); Dublin, California (0.62 percent); Rockford, Illinois (0.62 percent); Tempe, Arizona (0.57 percent); Los Angeles, California (0.57 percent); East Hartford, Connecticut (0.55 percent); Minden, Nebraska (0.50 percent); Hazelwood, Missouri (0.50 percent); and various other locations within the continental U.S. (18.93 percent); and outside the continental U.S. (3.92 percent), and is expected to be completed in November 2024. Fiscal 2017 aircraft procurement (Navy, Air Force, and Marine Corps); and fiscal 2018 aircraft procurement (Navy) funding in the amount of $1,113,956,972 will be obligated at time of award, none of which will expire at the end of the current fiscal year. This modification combines purchases for the Navy ($2,847,293,666; 67.9 percent); Marine Corps ($1,038,248,567; 24.8 percent); Air Force ($75,705,989; 1.8 percent); and the government of Japan ($230,285,600; 5.5 percent), under the Foreign Military Sales program. The Naval Air Systems Command, Patuxent River, Maryland, is the contracting activity.

2013年4月21日日曜日

オスプレイを艦上輸送機に利用できるか米海軍が評価中

U.S. Navy Assesses Osprey For Carrier Onboard Delivery Mission

By Amy Butler abutler@aviationweek.com
April 18, 2013CVN-75t: Boeing

米海軍はベル/ボーイングMV-22 オスプレイを艦上輸送機Carrier Onboard Delivery (COD)に転用できるかを検討中で、現用中C-2Aグレイハウンドを近代化するのか後継機種を開発するのか、の決定前に参考としようとしている。同機は 空母ハリー・S・トルーマン(CVN-75)上で初期段階の評価を受けるとウィリアム・モラン海軍少将(海軍航空戦部長)Rear Adm. William Moran, Navy director for air warfareが明らかにした。4月19日より同機を「パレット貨物のサイクル運航」をトルーマン艦上で実施するという。同時に人員輸送も行う。
  1. モラン少将によると空母運用に求められるテンポで同機の運用可能かを検討する。同少将はAviaton Weekに対し下院軍事委員会小委員会の4月17日の聴聞直後に発言している。
  2. 6月に評価は第二段階に入り、海軍の評価委員が空母艦上で6日間連続の「サイクル運用」に同機が投入可能かを見極める。これはV-22に過酷な内容となるが、COD任務では迅速な運航を連続して実施する必要があるためだ。
  3. 次期COD候補にはV-22以外にノースロップ・グラマンC-2改修型がある。モラン少将によると評価作業が完了すれば海軍はMV-22の候補資格を確認できる。ただし予算手当は最速でも2015年度以降となる見込みだ。
  4. V- 22に脈がないとなれば、海軍は随意契約での改修型C-2導入の理由立てに入る。改修型C-2はE-2Dホークアイ早期警戒機と部品の共用性があり、ノー スロップ・グラマンはここを利点として強調しており、艦上での取り回しも実証済みだとする。同社はE-2Dで採用したT56-427Aエンジンを改修型 C-2にも搭載する予定で、新設計の主翼、デジタル式エイビオニクスや機体後部もホークアイと共通化するという。
  5. 同社の言い分ではC-2Aグレイハウンドを改修近代化すれば他の候補よりコストは半分で済むとする。さらに人員貨物の積み下ろし作業はC-2Aで実証済みとする。とくに改修型ではキャビンを与圧するとしており、V-22への優位性を強調している。.
  6. こ れに対しV-22推進派は現時点で与圧は必要なしとする。「V-22の実用上限飛行高度は25,000-ft.で現行のターボプロップ機と同程度。人員輸 送は通常は 8,000-から12,000-ft.で運用して機体運用の最適化を図っています」とベル-ボーイングは説明する。「与圧していない海軍人員輸送フライト では13,000 ftまで飛行が認められています。」 さらにブロックC天候監視レーダー、氷結防止装置、エイビオニクス支援全天候昼間夜間飛行性能と空調性能により人員 にも快適な長距離飛行が可能だとする。
  7. V- 22は空母より小型規模の艦艇での運用が可能(ただし運用証明が必要な場合がある)なので陸上から各艦艇に貨物輸送が直接実施できる。C-2を運用すると ハブアンドスポーク方式で貨物は陸上から大型空母に搬送した後にヘリコプターで小型艦に運んでいる。.このためV-22推進派は直接輸送で大きな節約が実 現できると主張する。
  8. 両社ともに維持管理費用、部品費用はすでに海軍が運用している機種のため安価にできるとしているが、具体的な費用試算は両社ともに明らかにしていない。
  9. これに対しモラン少将によると海軍は選択候補の比較検討をすでに終えているという。現在のCOD機は2020年代までは供用可能としている。■