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2024年12月29日日曜日

アゼルバイジャン航空機誤射事件の悲劇:ロシアとプーチンに次の危機(19fortyfive)―やはりロシアによるとんでもない事故だと判明しましたね。教訓:クレムリンの初期発言はすべて嘘だとうけとめるべし。

 Russian President Vladimir Putin attends the Collective Security Treaty Organisation (CSTO) summit at the Kremlin in Moscow, Russia May 16, 2022. Sputnik/Sergei Guneev/Pool via REUTERS ATTENTION EDITORS - THIS IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY./File Photo

2022年5月16日、ロシア・モスクワのクレムリンで開催された集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議に出席したロシアのプーチン大統領。 Sputnik/Sergei Guneev/Pool via REUTERS ATTENTION EDITORS - This IMAGE WAS PROVIDED BY A THIRD PARTY./File Photo


(この記事は航空事故専門のT4と共通内容です)

リスマスの日、アゼルバイジャンの首都バクーとロシアのチェチェンの首都グロズヌイ間を飛行していたアゼルバイジャン航空機が、ロシアの対空ミサイルによって撃墜された。墜落寸前の降下が広く撮影された同機は、本来の目的地とはカスピ海の反対側にあるカザフスタンの飛行場に着陸に失敗し墜落した。少なくとも38人の乗客乗員が死亡した。

 ロシア軍が墜落に関与した証拠は圧倒的だ。旅客機はコースから数百マイル外れており、おそらく戦争によるロシアのGPS妨害が原因だろう。乗客は窓から主翼の損傷の様子を撮影しており、胴体にはミサイルの破片の跡があった。

 悲劇が起きたとき、アゼルバイジャンのイリハム・アリエフ大統領はロシアのプーチン大統領との首脳会談に出席するためサンクトペテルブルクにいた。悲劇に直面したアリエフは急いでバクーに戻り、プーチンは一般的な哀悼の意を表明した。

 しかし、その後の数日間で、アリエフは国民に恥をかかせ、クレムリンの支配下にあることを世界に知らせてしまった。

 ロシアのミサイルがアゼルバイジャン航空機を墜落させたという証拠が積み重なっても、プーチンは責任を認めようとせず、アリエフもそれを要求するのを恐れていた。

 代わりに、アゼルバイジャン航空は墜落を説明するために「外部からの干渉」などというイタチごっこを使っている。これは、国土安全保障省のジャネット・ナポリターノ長官がテロリズムを "人災"と言い換えた時以来の馬鹿げた言い回しである。

 プーチンの責任回避の努力をさらに悪くしているのは、ロシアが民間ジェット機を墜落させたのは今回が初めてではないという事実だ。

 冷戦末期、ソ連による大韓航空007便の撃墜は、当時の多くの人々が思っていた以上に世界を核戦争に近づけていた。ちょうど10年前、ウクライナのロシア軍パルチザンが、アムステルダムからクアラルンプールに向かうマレーシア航空17便を撃墜し、乗員乗客298人全員が死亡した。この悲劇を調査したオランダの安全委員会は、ロシアのブーク9M38シリーズ地対空ミサイルが墜落原因と結論づけた。オーストラリア、ベルギー、マレーシア、オランダ、ウクライナのる合同調査チームもこの調査結果を支持した。

 しかし、それに比べてアリエフは臆病者だ。自らを西側の盟友のように装っている。ウクライナ戦争が始まって以来、いや、それ以前から、彼は外交関係の軸足を西側からロシアの陣営に移してきた。アリエフの下で、アゼルバイジャンはロシアの制裁逃れで主要なパイプ役となっている。事実上、アリエフは自国民の利益より制裁逃れスキームにおける自分の分け前を優先しているように見える。

 アゼルバイジャン国民は、世界有数の残忍な独裁国家に住んでいるのだから、仕方がないのかもしれない。しかし、米国と欧州諸国は、ロシアに責任があることをはっきりさせるべきだ。アリエフが、プーチンに乗客の家族への補償金支払いの要求もしなければ、アゼルバイジャン国民は立ち上がり、次の指導者を見つけるべき時なのかもしれない。■


著者について マイケル・ルービン博士

アメリカン・エンタープライズ研究所シニアフェロー、中東フォーラム政策分析ディレクター。 元国防総省高官で、革命後のイラン、イエメン、戦前・戦後のイラクに滞在。また、9.11以前にはタリバンと過ごしたこともある。10年以上にわたり、アフリカの角や中東の紛争、文化、テロリズムについて、米海軍や海兵隊の派遣部隊向けに海上で授業を行った。外交、イラン史、アラブ文化、クルド研究、シーア派政治に関し著書、共著がある。筆者の見解は彼自身のものである。


Azerbaijan’s Air Tragedy: The Next Crisis for Russia and Putin

By

Michael Rubin

https://www.19fortyfive.com/2024/12/azerbaijans-air-tragedy-why-russias-putin-wont-own-up/


2024年12月27日金曜日

ロシアがアゼルバイジャン航空機墜落事故の「仮説」に警告(The Hill)―大丈夫か、ロシア。初期調査ではロシアの関与が疑われているが、嘘しか言わないクレムリンのこと、今回も誰も信じていないのでは

 


週カザフスタンで発生し38人が死亡したアゼルバイジャン航空機墜落事故について、ロシアの防空が引き起こした可能性があるとの憶測に対しモスクワは24日、警告を発した。

 クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は記者団に対し、憶測を展開する前に「この調査が終わるのを待つ必要がある」と述べた。

 ロシア国営メディア『タス通信』によると、「調査委員会が結論を出す前に仮説を立てるのは間違っている。「もちろん、そんなことはできない。 誰もやるべきではない

 エンブラエル190はアゼルバイジャン航空の旅客機で、バクーからロシアのチェチェン共和国の都市グロズヌイに向かっていた。水曜日にカスピ海に面したカザフスタン南西部の都市アクタウに墜落した。

 飛行機にはアゼルバイジャン、ロシア、カザフスタン、キルギスからの67人が搭乗していた。

 墜落場所は、ロシアがウクライナの無人偵察機を排除するために頻繁に防空を発動している地域で、ロシア軍が誤って飛行機に発砲したのではないかという憶測を煽っている。

 カザフスタン運輸省はテレグラムの声明で、アゼルバイジャンの当局者、ブラジルの専門家、航空会社、ブラジル所有の航空機メーカーであるエンブラエルとともに、調査官が事件を調査していると述べた。

 アゼルバイジャンのニュースサイト『Caliber』は、予備調査の結果、飛行機はロシアの防空システム『Pantsir-S』によって撃墜されたことが判明したと報じた。

 また、ロシアの防空システムはウクライナの無人機を排除するために飛行時に作動していたとも報じている。

 世界的な飛行追跡サービス『Flightradar24』は、ソーシャル・プラットフォーム『X』への投稿で、同機はグロズヌイ近郊でGPS妨害となりすましに晒されたと述べた。

 カザフスタンのメディアは、機内の客室で酸素ボンベが爆発したと報じたが、ロシアの航空当局はバードストライクが爆発の原因だと主張している。■


Russia cautions against ‘hypotheses’ in Azerbaijan Airlines crash

by Brad Dress - 12/26/24 12:48 PM ET

https://thehill.com/policy/defense/5056523-russia-azerbaijan-airlines-crash/