空母ジェラルド・R・フォード(CVN-78)は2025年11月5日、大西洋東部で活動中だった。米海軍写真
空母USSジェラルド・R・フォード(CVN-78)が米南方軍(SOUTHCOM)管内で活動中であると、USNIニュースが入手した。
フォード搭載の空母航空団8(Carrier Air Wing 8)及びその護衛艦部隊は、10月24日に地中海から南米地域司令部(SOUTHCOM)における増強される海軍戦力支援のため移動命令を受けた。
「揺るぎない決意と部隊の精密な運用により、我々は地域の安定を脅かす越境的脅威と戦う準備が整っている」と、南米地域司令部司令官アルビン・ホルシー海軍大将は火曜日の声明で述べた。
同空母は11月4日にジブラルタル海峡を通過した。フォードと護衛部隊はこれまで、セネガル沖のカーボベルデ諸島から数マイル西、北回帰線のすぐ南に位置する戦闘指揮区域の境界線外側、アフリカ西海岸沖に停泊していた。
フォードの護衛艦には、ミサイル駆逐艦「ベインブリッジ」(DDG-96)、「マハン」(DDG-72)、「ウィンストン・チャーチル」(DDG-81)が含まれる。
6月にフォード空母打撃群と共に展開した駆逐艦ミッチャー(DDG-57)とフォレスト・シャーマンDDG-98)は、月曜日のUSNIニュース艦隊・海兵隊追跡システムによれば、それぞれ中東と地中海で活動中だ。
船舶観測者らは火曜日早朝、プエルトリコ沖でベインブリッジを捕捉した。ベインブリッジはジブラルタル経由でフォードと共に航行した。
フォードとその護衛部隊は、駆逐艦ストックデール(DDG-106)とグレイブリー(DDG-107)、ミサイル巡洋艦レイク・エリー(CG-70)、強襲揚陸艦イオウジマ(LHD-7)、 フォートローダーデール(LPD-28)とサンアントニオ(LPD-17)に加わり米南方軍管区で活動する。イオー・ジマ強襲揚陸群は第22海兵遠征軍を乗艦させて航行している。
沿岸戦闘艦ウィチタ(LCS-13)、駆逐艦ジェイソン・ダンハム(DDG-109)、攻撃型原子力潜水艦ニューポート・ニューズ(SSN-750)は、南米軍司令部での作戦行動を終了したとUSNIニュースは伝えている。
フォードは、カリブ海及び東太平洋における麻薬密輸組織の容疑者に対する米軍の攻撃作戦の最中に南軍管区に到着した。火曜日朝現在、国防総省は19回の攻撃を実施し、当局によれば国際犯罪組織の76名を殺害したと発表している。
「米州軍管区における米軍の増強は、米国本土の安全と繁栄、ならびに西半球における我々の安全保障を脅かす違法な勢力や活動を検知・監視・阻止する能力を強化する」と国防総省報道官ショーン・パーネルは米第4艦隊発表の声明で述べた。「これらの部隊は、麻薬密輸を阻止し、国際犯罪組織を弱体化・解体するための既存能力を強化・拡充する」。■
サム・ラグローン
サム・ラグローンはUSNIニュースの編集長である。2009年より海軍・海兵隊・カナダ海軍の立法・調達・作戦活動を担当し、米海軍・海兵隊・カナダ海軍の艦船に同乗した経験を持つ。
Carrier USS Gerald R. Ford Now in U.S. Southern Command
November 11, 2025 9:48 AM - Updated: November 11, 2025 10:19 AM
https://news.usni.org/2025/11/11/carrier-uss-gerald-r-ford-now-in-u-s-southern-command