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2018年3月14日水曜日

日本はどこまでASEANからの防衛装備提供要請に答えられるか


なかなか思ったように新規防衛装備品の海外販売が進展しない中で、こうした地道が努力がいつか結果を生むかもしれませんし、気前の良い日本のお財布だけが尊重されることになるかもしれません。国有財産処分の実施解釈が変わったことでTC-90も当初の「リース」が供与に変わりましたが、関係者が相当苦労されたのでしょうね。当方も似たような仕事をして戒能で想像に難くありません。


Japan mulls over requests for defence equipment from Southeast Asia 日本が東南アジア向け防衛装備提供の要請を熟考中

Ridzwan Rahmat, Tokyo - IHS Jane's Defence Weekly
09 March 2018
マレーシア向けにP-3Cを供与するとの報道は日本政府が認めていない。 Source: JMSDF

ポイント

  • 日本は東南アジア複数政府からの防衛装備供与の要請を検討中
  • ただし海外政府向け援助より日本での運用を優先したいと自衛隊幹部がJane'sに語った


上自衛隊 (JMSDF) は東南アジア複数政府よりの要請で余剰装備供与を検討中。
防衛装備品と別にASEAN東南アジア諸国連合加盟国から技術知識の提供でも要請を受けており、今後の二国間防衛協力拡大の話もある。
JMSDF教育隊が運用していたキングエアTC-90を5機フィリピン政府に供与し、日本は東南アジア各国の海洋哨戒能力整備に協力している。
TC-902機がフィリピン海軍に引き渡し済みで残る3機も2018年中に移管される。JMSDFは同機運用の訓練もフィリピン海軍要員向けに提供中。
東南アジア各国との防衛関係強化をめざし、日本政府は海洋哨戒能力整備に力を入れており、その筆頭がフィリピンだ。

TC-90以外に日本政府はフィリピン沿岸警備隊 (PCG)用に多用途対応艇10隻をジャパンマリタイムユナイテッド造船で建造させている。PCGは7隻受領しており残りも2018年中に引き渡される。■

2018年2月12日月曜日

フィリピンにTC-90追加供与、3月に3機現地到着

地味なニュースですがインド太平洋構想で関係国の自主権行使実行力をこうやって高めることに意味があります。また日本で用途廃止になっても十分使える舞台があることを示していますね。当初はリースとしていましたが会計処理方法の変更で無償供与に河立ったのでしたっけ。フィリピン政府の公式発表をお伝えします。

3 more patrol planes from Japan arriving next month: DND


By Priam Nepomuceno  February 5, 2018, 6:05 pm

MANILA -- 日本が寄贈するビーチクラフト・キングエアTC-90哨戒機の追加分3機がフィリピン国軍(AFP)に3月に移管される。
 機体は一時的にカビテシティのサングレイポイント海軍航空集団司令部に到着する。
 TC-90二機が昨年3月27日納入ずみで、今回3機が加わりフィリピン運用のTC-90は5機になる。
 上記二機のうち一機が1月31日に初の海上哨戒飛行をスカボロー礁沖合で行った。
 TC-90は1,000カイリ以上の続距離があり巡航速度260ノットで合計9名まで搭乗する。
 これまで海軍の哨戒飛行にノーマン・ブリテン「アイランダー」6機、GAF「ノーマッド」4機、アグスタウェストランド製ヘリコプター5機、ロビンソンR-22訓練ヘリコプターを投入してきた。
 TC-90はビーチクラフト・キングエアファミリーの機体で2016年2月29日締結の防衛装備技術移転に関する合意に基づき日本が提供する。
(PNA)


2016年12月16日金曜日

ヘッドラインニュース 12月16日(金)



12月16日のヘッドライン

筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。

オーストラリア:F-22を来年配備
ハリス米太平洋軍司令官がオーストラリアで明らかにした。米豪の空軍兵力協力事業の一環で2017年ティンダル基地に飛来する。北部ダーウィンには米海兵隊が六ヶ月の期限付きでローテーション配備されている。


フィリピン:日本貸与のTC-90初号機は来年早々に現地到着
5機がフィリピンに年28千ドルの賃貸料で提供される。2月から3月に第一陣がフィリピン海軍基地に到着する。パイロットは日本で訓練中で、機材は一部装備を取り外し引き渡される。


中国:南シナ海の要塞化
中国が大型対空火砲の他、近接防御装備CIWSをスプラトリー諸島で構築した人工島に設置した。米シンクタンクAsia Maritime Transparency Initiative (AMTI)が発表。フィアリークロス、ミスチーフ、スビで工事が6月-7月から始まっている。工事が進展して局地防衛用の陣地と判明した。

日本:次期国産戦闘機F-Xは大型機材になる
各種情報を総合すると日本が構想中の国産戦闘機はかなり大型でF-22を上回る大きさになるようだ。装備搭載量、飛行距離を勘案して大型機体案が出ている。

ボーイング:NATO向けE-3改修1号機引き渡し
NATOが運用するE-3AWACS14機の改修事業で初号機が12月13日に引き渡された。改修でglobal air traffic management (GATM) 準拠の機体となり民間航空との安全運行が実現する。操縦席周りは1970年代の計器がグラスコックピットになった。


2016年11月25日金曜日

ヘッドライン11月25日 カナダがホーネットつなぎ導入へ他



11月25日のヘッドライン

筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。


カナダが新造ホーネット18機導入を検討中
運用中のCF-18につなぎとしてスーパーホーネットを導入すると、ロッキード・マーティンには痛手となる。トリュドー首相はF-35導入はしないと断言している。CF-18は高機齡となり機数も減衰しており、戦闘機勢力のテコ入れは必至の状態。ロッキードはカナダがF-35導入しない場合、同国産業界向け発注を他に振る向けると牽制する姿勢を示している。


イオン嵐とGPS
アフリカから南アフリカ上空の低軌道周回衛星ガイオン層の乱れを受けてGPS信号が受信できなくなる現象をヨーロッパ宇宙機関が発見した。イオン層は太陽光により自由電子が分散し、イオン物質が入らないバブルが混じることで「嵐」の状態になる。


イリジウムが新世代軍事通信手段を提供
イリジウムは国防総省から新規契約を交付され、軍事通信分野の近代化を支援することと鳴った。同社はこれまでもペンタゴンとの契約実績があり、保安回線通信手段を提供している。

海自徳島基地でフィリピン海軍向け飛行訓練実施へ
海上自衛隊徳島基地でフィリピン海軍パイロット2名が機種転換訓練を受ける。海自練習機TC-90の供与に伴う訓練で来年3月に終了する。合計6名のパイロットを養成する


北朝鮮は韓国に勝てない
国内で混乱が続く韓国だが、本当に北朝鮮に対して劣勢なのか。韓米両国に韓国の脆弱性を強調する傾向があるが、北朝鮮が勝利を収めるには相当苦労しそうだし、中ロ両国は現状維持を希望している。だが半島を平和にするためにはまず北の核装備を解体する必要がある。

中国の海上民兵は要注意
人民解放軍海軍、中国海警に次ぐ三番目の勢力として海上民兵に米太平洋艦隊司令官が懸念を深めているが、米側にとってその成り立ち、構造、目的は依然謎のままだ。中国政府はつながりを否定するものの、その存在が国家の目指す方向を補強する存在であるのは明らかだ。