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2020年5月13日水曜日

コロナウィルス後のPRC③ 米上院が台湾支援の決議を全会一致で成立させました。

日本ではコロナウィルス(武漢ウィルスの方が本来ぴったりなのですが)を自然災害、通り魔被害と受け止めて、人災と取る向きは少数でましてや中国の責任を追及する動きは皆無ですね。欧米から見れば誠に奇異に映るでしょう。ましてや参議院で中国を非難する決議が全会一致で成立する可能性も皆無でしょう。日本が変なのか、米国が変なのか。いえ、おかしいのは中国共産党です。



上院は国務長官に「台湾に世界保健機関オブザーバー資格を再度与える戦略」を求める決議を5月12日全会一致で採択した。中国に痛い一撃となった。今回の上院決議では国務省に「台湾の公式非公式外交関係強化に関する定時報告を議会に」求めるつつWHOに台湾をオブザーバー出席させるとある。

コロナウィルス大量発生で中国政府と台湾の対立が加熱している。台湾当局は5月18日のWHOコロナウィルス予防会議へ出席を希望しているが、北京は台湾とは中国国内の反乱省にすぎず、外交権がないと主張している。▶台湾はオブザーバー資格で2009年から2017年まで「チャイニーズ・タイペイ」の名で参加していたが、5月の会合にはWHOは台湾を招く「権限がない」と説明している。▶米国や台湾には台湾が出したコロナウィルスへの警戒呼びかけをWHOが無視したのは中国の神経を逆なでしたくなかったためだとの批判が強い。▶台湾で1月21日のコロナウィルス上陸以来の死者はわずか7名だが、中国はほぼ同時期に4千名が死亡との報道がある。

「2017年から中国は台湾をWHOから締め出している」とジム・インホフェ上院議員(共、オクラホマ)が発言。「これは受け入れがたい。コロナウィルスのパンデミック状態で世界が対応する中、中国外交は弱いものいじめを一層強めている」▶議案はインホフェ初め21名の議員が発起人となり、対中強硬派のジョシュ・ホーリー(共、モンタナ)、進歩派の中核エド・マーキー(民、マサチューセッツ)、ボブ・メネンデス(民、ニュージャージー)の上院外交委員会の中心議員が名を連ねた。

マイク・ポンペイオ国務長官はウィルスは中国武漢が発生地で実験施設の事故を中国政府が隠蔽したと一環して主張している。▶5月11日に長官は「中国共産党はウィルスの発生地点、発生状況、ヒト感染の発生過程を情報統制しただけでなく、WHOを使い別の筋書きを広めた」と述べている。

ポンペイオの意図はトランプ政権としてWHOに代わる組織を米主導で作ることにある。▶今回の上院での全会一致採択はポンペイオによる批判を党派を超えて支持しているあらわれだが、ポンペイオの目指す方向を無条件で承諾しているわけでもない。

「中国は初期にウィルスの被害を隠蔽した行為への責任、さらにワクチンや治療方法の確立に必要な科学情報の流通を妨害したことへも責任がある」とクリス・マーフィー上院議員(民、コネチカット)がNational Interest インタビューに答えている。▶「WHO脱退が正しい対応と言えるか。WHOが中国の過大な影響力を受けているに不満としても、米国脱退は問題を悪化させるだけだ」「中国への不満に現政権は何ら対応していない」と述べた。

この記事は以下を再構成したものです。

May 12, 2020  Topic: Security  Blog Brand: Coronavirus  Tags: Tby Matthew Petti 


Matthew Petti is a national security reporter at the National Interest. Follow him on Twitter: @matthew_petti.

2020年2月23日日曜日

主張:WHOは中国の存在を忘れさせる疾病名称を選んだ

ベルリッツ
日本では国連をとても大事に考えているため、国連機関に過大な期待をしがちです。そういう当方も短期ながら国連機関に奉職していた体験から内情はかならずしもそこまで優秀ではないと言えますが、今回の騒動をみるとWHOが期待通りに機能していないことは明白です。中国があまりにも身勝手な主張でWHOに圧力をかけているとしか思えません。そうなると今後はWHOへの信頼が下がりかねません。もともと米国には国連を軽視する傾向があるのですが、いよいよトランプ大統領の主張がまかりとおりかねません。今回明らかになったのは中国、中国共産党の存在自体が悪だということではないでしょうか。
DMM FX
病の名称は重要だ。名前により専門職並びに一般が対応を誤ることになりかねない。エボラといえばすぐわかるが、H1N1といわれると対症方法も異なる。
一般名称が重要だ。誤解を防ぐためだ。だが時として不満につながる。これはおかしい。エボラの語源はコンゴを流れる川のひとつだが、コンゴに敵意をいだく、あるいはマルブルグウィルスの語源があるからといってドイツを憎むだろうか。あるいはジカ熱の語源がウガンダの森林だから同国に立腹してどうするのか。
2009年4月、イスラエル保健省はブタインフルエンザの名称を希望したが、イスラム教徒、ユダヤ教徒の神経を逆なでするので、発生地から「メキシコインフルエンザ」と呼ぼうとした。これに対し駐イスラエル・メキシコ大使が抗議し、結局H1N1になった経緯がある。ブタインフルのため各国で豚数百万頭が処分され、豚肉消費が非合理にも減少したものの、名前は忘れがたいものになった。
今回のコロナウィルスについた名称がCOVID-19でコロナウィルス疾病-2019の略称だ。WHOの発表に先立ち国際ウィル毒学委員会は重症急性呼吸器症候群コロナウィルス2型(SARS-CoV-2)とするよう提言していた。SARSウィルスとの関連が伺える学術名である。WHOはこの提言を受け入れなかった。「SARS」というと不必要なパニックを呼ぶ、というのが理由だった。
名称からパニックが生まれたり、誤解を呼ぶかもしれないが、地名が疾病と関連付けられることは悪いことだろうか。ハンティントン(神経変性疾患)やホジキン(リンパ悪種)が疾病名だからといって両都市に悪感情を抱く人がいるだろうか。
新型疾病で薬物耐性のある菌が繁殖するのを許している原因と事実の隠蔽に真の懸念と怒りを向けるべきである。中国の食品市場と透明性の欠除、さらに政治体制の意思決定過程が世界最大の問題である。
中国起源の疾病をCOVID-19と呼ぶことで、中国から発生した事実に気づかなくなる可能性があるが、中国自身が政治体制ならびに慣行を変革させない限り、同国から深刻なパンデミックが再び発生する可能性があることを忘れてはならない。■
This article by Roger Bate first appeared at AEIdeas.
リリーズキッチン ウェットドッグフード コテージパイ

この記事は以下から構成しました。

Does the UN Want Us to Forget That the New Coronavirus Is From China?

Names matter.
February 22, 2020  Topic: Politics  Region: Asia  Blog Brand: The Buzz  Tags: ChinaCoronavirusWorld Health OrganizationPandemicPolitical Correctness