Tech. Sgt. Andrew Schumann
F-15EXは、トランプ政権の国防予算要求で大幅に増強され、98機体制から129機体制となる
国防総省が2026会計年度予算案を公表したことで、トランプ政権の軍事調達計画に関する詳細が明らかになってきた。空戦プログラムでは大きな転換が行われている。ボーイングはE-7レーダー機で本当に苦境にあるが、アメリカ空軍に納入されている同社のF-15EXイーグルII戦闘機は大幅な強化が見られ、98機から129機に増加する。
今日のプレスイベントで国防総省の最新のF-15EXの計画についてTWZの質問に答えた米空軍高官によれば、FY26予算提案では、第4世代戦闘機の最新版に30億ドルが確保されている。彼らは、新たな予算要求の下では、記録的なプログラムは129機になるだろうと付け加えた。トランプ大統領が、A-10を失うミシガン州兵にF-15EXを再装備させるという驚きの発表をしてから約2カ月後のことである。
F-15EXの試験飛行。 (アメリカ空軍)
98機に21機を加えると119機となる。 空軍に説明を求めたところ、以下のような回答を得た:
「26年度予算案では、F-15EXを21機要求している。現在計画されているF-15EXの総計は129機である。F-15EXは現在129機が計画されており、その合計には調整法案に含まれるF-15EXの予算も含まれている」。
ともあれ、米空軍がミシガンANGに装備させるために、少なくとも21機のF-15EXを追加購入することは分かっているが、我々の質問に対する公式回答からすると、実際の数は31機多いようだ。
ミシガン州の21機飛行隊は、F-15EXの配備計画の中でもユニークな存在だ。トランプ大統領の発表以前は、各部隊が18機を受領する計画で、現在の標準的なF-15C飛行隊より3機少ない総在庫(プライマリーとバックアップ)だった。新しい129機の在庫数の一部には、他のユニットを21機に戻す「プラス・アップ」が含まれている可能性がある。
現在のところ、ポートランド、フレズノ、ニューオリンズ、そして日本の沖縄・嘉手納基地の2飛行隊がF-15EXを導入する予定となっている。 これは90機に相当する。 98機の在庫のうち、試験評価用と訓練用の8機が残る。これらの飛行隊がすべて21機に拡張されれば、105機となる。 さらにミシガンも加わり、すべての飛行隊が21機になれば126機になる。試験、評価、訓練の必要性を満たすために3機が残るが、これはおそらくF-15Eで行われ、前線の飛行隊自体で追加訓練が行われるだろう。 飛行隊が元の規模のままで、ミシガンだけが大きくなり、試験やその他の任務のために8機が残れば、10機が残ることになる。 この数からすると、予備機をすべて現役部隊に投入し、訓練をF-15Eに移し、試験・評価と高度なサブタイプ訓練を現役部隊の機体で行えば、米空軍はあと1個飛行隊、18機を配備できることになる。
ともあれ、ボーイングは、米空軍と政権がF-15EXへの投資を増やすほどF-15EXを有望視していることを非常に喜んでいるようだ。 F-15EXのテストキャンペーンはほぼ成功した。まもなく、セントルイスにあるボーイングの名高い戦闘機生産ラインで生産される唯一の航空機となる。これはまた、ボーイングがF-47次世代制空権戦闘機契約を大勝利した後でもある。
同時に、ロッキードは最新の予算要求でF-35の調達数を減少させられ、受注を最大化する代わりに、ブロック4のアップグレード構想や既存機の維持に資金が投入された。国防総省が購入するF-35は74機ではなく47機となる。それでも、F-35は国際的な顧客から多くの受注を獲得しており、その数は増加の一途をたどっている。
いつものように、この予算要求が法律として署名されるためには議会が承認しなければならないが、現状ではF-15EXはかなり有利な状況だ。■
F-15EX Planned Fleet Size Grows To 129 Jets
The F-15EX has gotten a substantial boost from the Trump administration's Pentagon budget request, going from a 98 to 129 aircraft fleet.
Updated Jun 26, 2025 6:36 PM EDT
https://www.twz.com/air/f-15ex-planned-fleet-size-grows-to-129-jets-from-98
タイラー・ロゴウェイ
編集長
タイラーの情熱は軍事技術、戦略、外交政策の研究であり、防衛メディア空間においてこれらのトピックに関する圧倒的な発言力を育んできた。 The War Zoneを開発する前は、大人気防衛サイトFoxtrot Alphaのクリエーターだった。