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2018年4月14日土曜日

速報 シリア攻撃実施命令をトランプ大統領が下した

United States, France, And UK Begin Air Strikes On Syria (Updating Live)

The strikes come after days of conflicting reports, rapid diplomatic exchanges, and threats of retaliation from Russia.

GOOGLE EARTH

化学攻撃がシリアのドウマで報告されほぼ一週間経過しドナルド・トランプ大統領は英仏と協調しバシャ・アル・アサド政権との関連がある標的の攻撃を承認した。これまでも攻撃は間もなくと見られていたが、攻撃実施の発表は大統領が国民に直接語る形で発表された。

トランプ大統領が攻撃命令を出したのはシリア政権の化学兵器関連施設で、米軍に英仏軍が加わる。

もっと重要な内容はシリア独裁者アサド大統領の政権を標的とした作戦はこれ以上強い警告を送る必要がないと判断されるまで継続されるとトランプ大統領が述べていることだ。つまり、米国は同盟国とともに今後作戦を拡大しアサドを政権の座から引きずり下ろす、あるいは内戦終結を受け入れさせるまで続けるということだ。

今後作戦の詳細は都度お伝えしたい。■

2017年4月7日金曜日

4月7日のシリア空軍基地攻撃に発射されたトマホークは計59発だった


第一撃は化学攻撃の出撃基地を限定的に狙ったものでした。今後どこまで拡大するのかが関心事ですが、シリアが、またロシアが同対応するのか、またイランにも注意を払わねばなりません。アサド政権は墓穴をほったことになるのでしょうか。


VIDEO: U.S. Destroyers Fire 59 Tomahawks on Syrian Airfield in Retaliation for Chemical Attack

April 6, 2017 9:55 PM • Updated: April 7, 2017 12:04 AM


  1. 米海軍誘導ミサイル駆逐艦二隻がトマホーク陸地攻撃ミサイル59発を発射し、シリア航空基地を攻撃した。同基地がシリア北部を襲った化学攻撃の拠点だと複数の軍事筋がUSNI Newsに木曜日夜に語った。
  2. 駆逐艦USSポーター(DDG-78) およびUSSロス(DDG-71) が東地中海から4月7日午前4:40、東部標準時午後8:40にシリア攻撃を開始したとペンタゴンが発表。米ロ間の取り決めで米側からロシアに巡航ミサイル発射の事前通告があった。
  3. トマホーク巡航ミサイルによる攻撃は化学攻撃の航空機が発進したと思われるアルシャイラット空軍基地をねらった。
  4. 「今晩、軍に化学攻撃の拠点と思われる空軍基地の攻撃を命じた」とドナルド・トランプ大統領は声明を発表した。「国家安全保障上、米国の権益に死活的な意味があり、致死性のある化学兵器の拡散を食い止める意味もある。シリアが禁止令を無視し化学兵器を投入したことは間違いなく、化学兵器禁止条約に違反しただけでなく国連安保理にも逆らっている」
USSロス(DDG-71)がトマホーク陸地攻撃ミサイルを発射している。 April 7, 2017. US Navy Photo
  1. ペンタゴン報道官デイビス大佐は声明文で「今回の攻撃はトマホーク対地攻撃ミサイル(TLAMs)を駆逐艦USSポーターおよびUSSロスから東地中海から発射した。合計59発のTLAMsを航空機、強化航空機掩体壕、石油補給物資集積地、弾薬補給所、防空施設、レーダー拠点を目標に発射した。いつも通り米軍は民間人死傷者の発生を防ぎ、武力衝突原則に則って行動している。航空基地内の人命損傷を最小限にすべく最大限の注意を払った」
  2. 「今回の攻撃はアサド政権の邪悪な行為に対応するもの」と声明文にある。「シャイラット基地は化学兵器貯蔵とともにシリア空軍装備の格納に使われていた。米情報機関による評価ではシャイラットを発進した航空機が4月4日の化学兵器攻撃に使われている。今回の攻撃で同政権が再度化学兵器を投入しないことを狙っている」
  3. 米軍関係者からUSNI Newsに対しシリア国内のロシア軍にはミサイル攻撃の前に警告が与えられているとわかった。国務長官レックス・ティラーソンは声明文にてモスクワから攻撃の了承は取っていないと述べている。
Image courtesy of the Defense Department.
  1. 上院外交情報活動委員会所属のマルコ・ルビオ議員(共、フロリダ)はCNNのアンダーソン・クーパーに「これはメッセージにはならないだろう。これは戦術行動でさらに重要な目標を目指す一歩と見ている。アルシャイラット基地が化学攻撃の拠点で同時に北部シリアでISIS以外の反乱勢力を鎮圧する拠点になっている。そこで今回の措置は重要な一歩だ。単なるメッセージではなく、シリアの化学攻撃実施能力を削ぐ意味があり罪のない一般市民の殺戮を防ぐ。政権の空からの攻撃能力を削ぎ、望むらくは戦略方針を総合的に進めてシリア国内の混乱状態に終止符を打ちたい」と述べた。
  2. さらに大規模攻勢があるのかとの問にルビオ議員は「今回の成果で全てだとは思いませんが、同基地が化学攻撃の実施場所で将来の攻撃実施場所にもなると見ていたのは事実で罪のない一般市民を標的としたアサド政権は一方で支配地域を確保しながら国土を奪還出来ていないのです」と語った。
  3. シリア西部に展開するロシア軍についてルビオ議員はCNNに「今回の攻撃の対象ではなかったはずだがもしロシアが地上でアサド政権を支援し忌まわしい犯罪行為に手を貸していれば戦争犯罪に加担することとなり、当然の報いを受けるべきですし、自ら危険な道にはまりこんでいたわけです。ロシアの立場は馬鹿げていると思いますよ。真剣な顔をして化学兵器は反乱勢力の所有物だといっているのですから。全くおかしな言い分ですよ。三番目にロシアは今回立場がわるくなっていますね。世界に対して神経ガスは存在しないといい切ってきたのですから。化学兵器もシリア国内にはないと言っていました。こちらはアサド政権が塩素爆弾を一般市民を狙って投下しているのを知っておりますし、ついにサリンまで投入したわけです。ロシアはアサドをかばうあまり、アサドは図々しくついに化学攻撃を実施してしまったわけです」
USSロス(DDG-71)がトマホーク陸地攻撃ミサイルを発射している。 April 7, 2017. US Navy Photo
  1. 上院軍事委員会委員長ジョン・マケイン議員(共、アリゾナ)および委員のリンゼイ・グラハム議員(共、サウスカロライナ)からは次の声明文が発表された。「当方は今夜実施されたシリア攻撃に関し米軍関係者の技量およびプロ意識に賛辞を送る。最高司令官の命に従い、米国はもはやアサドを看過できない、プーチンのロシアに支えられたアサドがシリア市民を化学兵器や樽爆弾で殺傷するのを放置できないとの意思表示ができた。前政権と異なり、トランプ大統領はシリア情勢の重要局面に直面し、行動を選択した」
  2. 「大統領は全米国民の支援を期待してよい。今夜の作戦は第一歩で、最終的に歴史の教訓を学び、戦術的成功が戦略的進展につながる局面を目撃することになる。つまり新しい総合的戦略方針を同盟諸国と共有し、シリア内戦を終結させるのが目的だ。第一歩としてアサドの空軍力を壊滅させる。空軍が今回の化学攻撃以外に数知れない残虐行為をシリア国民を対象に実施してきた。飛行そのものを不可能にする。またシリア国内反乱勢力への支援を強化し、安全地帯を確立し現在進行中の人道上の危機状態を解消する。またISISについては最後の敗北まで作戦を継続していく」
USS Porter (DDG-78) on Jan. 6, 2017. US Navy Photo
USSポーター (DDG-78)  Jan. 6, 2017. US Navy Photo

以下はペンタゴン報道官ジェフ・デイヴィス大佐発表の声明の全文。

 大統領指示により米軍は巡航ミサイル攻撃をシリア空軍基地に対し本日東部標準時8:40 p.m. EDT (シリア現地時間4月7日4:40 a.m.)に実施した。攻撃目標はシャリアット空軍基地でホムズ地方にあり、シリア政府が化学兵器による攻撃を4月4日にハンシーホウンに行い、罪のない女性子供含むシリア国民数百名の殺害障害に対応するものだ。
 今回の攻撃にはトマホーク陸地攻撃ミサイル(TLAMs)を駆逐艦USSポーターおよびUSSロスから東地中海上から発射した。合計59発のTLAMsは航空機、強化航空機掩体壕、石油補給物資貯蔵地点、弾薬補給所、防空施設およびレーダーを目標とした。今回も米側は特別の注意を払い民間人死傷者の発生を未然に防ぎ、武力衝突法に則って行動した。考えられる注意事項をすべて実施し、目標地点の人的損傷を最小限に抑えた。
 今回の攻撃はアサドが行った非人道行為に呼応するものだ。シャイラット空軍基地が化学兵器貯蔵場所となり、シリア空軍が運用している。米情報機関の評価により同基地から4月4日の化学兵器空爆が実施されたと判明している。今回の攻撃は同政権にこれ以上の化学兵器使用をさせないための攻撃だった。
 ロシア軍には攻撃を事前通告しており、ロシアあるいはシリアの軍関係者の生命を無駄に奪うことのないよう事前に配慮した。
 攻撃効果は今後評価検討する。一次報告では攻撃によりシリア航空機に甚大な損害が生まれており、支援施設やシャリアット基地の装備にも同様の効果があり、シリア政府の化学兵器運用能力は低下した。一般市民への化学兵器の使用は看過できない。■