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2021年3月30日火曜日

注目の機体 ロシアの新型大型無人機オホートニクは真のステルス機ではない模様。ロシアの航空技術水準を反映しているのか、次に登場する本格的ステルスUAVへの第一歩なのか。

 Okhotnik

ロシアのステルス機技術がまだ西側よりも遅れているのは明らかですが、スパイ活動などで急速に拡充しないとも限らず、今回のなんちゃってステルス機を笑い飛ばすことはできないようです。

 

 

シアのオホートニク大型無人機が飛行テストを完了した。RIAノーボスチ国営通信社が昨年末伝えていた。

 

テストに詳しい筋の話としてRIAは「アシュルクにあるロシア航空宇宙軍の戦闘訓練投入センターの軍用飛行場でオホートニクは各種機能試験とならび誘導空対空ミサイルの発射シミュレーションを試した」と伝えた。

 

この筋によればミサイル発射シミュレーションは「実際のミサイルと全く同じ構造だが推進機構、弾頭は外してある」とし、レーダーと赤外線追尾装置はついているという。テストの全体期間は不明だが、RIAの取材源はテストは最近完了したと述べている。

 

オホートニクとはロシア語で「狩人」の意味で、大型無人単発機で全翼機の形状で偵察、情報収集以外に航空戦闘も行う想定だ。

 

空対空戦でオホートニクを「忠実なるウィングマン」として投入し、有人機より前方を飛行させ、敵勢力の優勢な空域に対応する構想で、集めた戦闘空域の情報を有人機に伝え、敵の空対空ミサイルや地対空ミサイルをひきつけ有人機を防御する。忠実なるウィングマンとして有人機の指令を受け、敵機や地上標的への攻撃も可能だ。

 

上記RIAノーボスチ記事ではオホートニクはミサイル誘導装置、エイビオニクスをSu-57戦闘機と共有したとある。

 

オホートニクはレーダー断面積削減に優れているとロシア筋は主張するが、同機が真のステルス無人機なのかは疑問だ。全翼機形状ではあるものの、オホートニクのステルス性能を大きく妨げているのが機体表面上のアンテナ数点、空気取り入れ口、突出部などだ。

 

オホートニクのステルス塗装がこうした不利な形状を補う可能性があるが、真のステルス機に進化する前に相当の再設計が必要となろう。

 

将来の空中戦闘で無人装備が重要になるのは明らかで、無人機の進歩が著しく、ロシアもこの分野に注力しているが、米国が戦闘対応無人機と友人ステルス戦闘機の併用の実用化で急速に進展を示している。■

 

 

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Okhotnik: The Russian Stealth Drone the U.S. Military Hates

March 29, 2021  Topic: Okhotnik  Blog Brand: The Reboot  Tags: OkhotnikDroneStealthRussiaRussian MilitaryMilitary

by Caleb Larson

 

 

Caleb Larson is a defense writer with the National Interest. He holds a Master of Public Policy and covers U.S. and Russian security, European defense issues, and German politics and culture.


2019年1月31日木曜日

新型機登場 ロシア大型UCAV? オホートニク

Russia's Next Deadly Weapon: A Stealth, Jet-Powered Robot Warplane ロシアの次世代兵器か、ステルスロボット軍用機登場

Okhotnik-B could see squadron service.オホートニク-Bは実戦配備の可能性が高い

January 28, 2019  Topic: Security  Region: Europe  Blog Brand: The Buzz  Tags: RussiaMilitaryTechnologyWorldStealthDrone

シアがステルスロボット軍用機を開発中だ。クレムリンはこれまで殺人無人機は配備していなかったが今回は実用に耐える第一線機材になりそうだ。
オホートニク-B Okhotnik-B 無人機の不明瞭な画像が2019年1月23日に航空関連ウェブサイトに現れた。写真では約50フィート幅の無人航空機がロシア南部ノボシビリスクの滑走路に移動する姿が写っている。
機体は全翼機で米空軍のB-2ステルス爆撃機に通じるものがあるが、オホートニク-B(ロシア語で狩人)は理論上は敵防空網を突破し兵装を投下する機能がある。
オホートニクは中国の天鷹 Tian Ying 無人機、米空軍のRQ-170偵察無人機、米海軍の試作UAV X-47B、ボーイングのX-45C実証機と同等の機体だ。
このオホートニクがロシア空軍に配備される可能性は高いとロシア軍事航空関連に詳しいトム・クーパーが語る。「ロシア軍にはUAV関連事業が複数あり、今回の機体登場は至って正常な進展だ」
クーパーはさらにオホートニクはロシアが「これまでの開発の流れの一貫にすぎない」と表現。
ただし毎回こうではない。2007年に軍用機メーカーのミコヤン・グレヴィッチからスカット Skat UAV試作機がオホートニク同様に全翼機ステルス機の触れ込みで登場した。だがロシア経済の不振で国防費が伸びず、スカットは行き場を失った。10年かかったがロシア政府の予算がやっと増え、シリアでの手痛い経験からUAVが実戦配備されるめどが見えてきた。
クレムリンは無人機事業を大幅拡大中とロシア軍に詳しいサミュエル・ベネディクトが報道記事で語っている。.
2018年12月中旬に「ロシア国防省から無人機分野で重要発表が出た」とベネディクトは述べている。「シリア介入を2015年に開始した時点でロシアには中核となる戦闘能力が欠如していた。つまり識別後直ちに攻撃する能力でこれこそ各国の無人戦闘機材の中心性能だ」
「ロシアはシリアでこれを強く意識したが情報収集監視偵察(ISR)用の無人機はあっても攻撃は有人機や砲兵隊が行っていた。そのため攻撃用UAV各種を取り揃えようと必死なのです」
「ロシア政府公式発表や軍幹部も無人機が軍で必要だ、戦闘に必須だと述べています。最近もプーチン大統領が2019年の軍で重要な分野に無人ロボット装備の開発を特に言及しています」
オホートニク以外にロシア無人機には米軍のリーパーに似た存在のフォルポスト Forpost 中距離無人機があり、「ないのは12時間から24時間飛べる偵察UAVだけです」とクーパーも言う。「過去三年間のシリアでもこの機種は登場していません」
クレムリンは長距離ISRも開発中だが、アルティス Altius で苦労している。「生産が遅れ、必要な中核技術、ハイテク部品が足りず数カ年分遅れているのです」とベネディクトは解説する。
だがオホートニクはうまくいくかも知れない。2019年は「ロシア国防部門にとって恵みの年となり短期間でも『飛躍』となり同機が飛行し、攻撃テストするかも知れません」とベネディクトは見る。
「同機が配備されれば最大かつ最高速のロシアUAVになりますがテスト評価が未完成で設計性能の時速620マイルと重量20トンは未確認、ということは空力性能、電子ハイテク機能など多くが未解決ということです」
第一線で機能するためにオホートニクには小型精密誘導爆弾も必要とクーパーは指摘するがロシアはこの分野で世界水準から遅れている。
オホートニクの実戦配備には相当の年数がかかりそうだが、ロシア側要員は準備できているとクーパーは指摘する。「UAVパイロット、地上要員の第一陣は四年間の訓練を終えており、小型UAVならシリアでたくさんの経験を積んでいます」■
David Axe serves as the new Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels  War Fix, War Is Boring  and Machete Squad.
Image: YouTube Screenshot