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2025年10月17日金曜日

M1E3次世代エイブラムズ戦車の「試作前モデル」が年末納入へ(TWZ)―ウクライナ戦から今後の陸戦での戦車の有効性に疑問もあるものの、米陸軍はエイブラムズの改良を今後も進める姿勢です

 

M1E3次世代エイブラムズ戦車の「試作前モデル」が年末納入へ(TWZ)―ウクライナ戦で戦車への過剰な期待が否定され、今後の陸戦での戦車の有効性に疑問もありますが、米陸軍はエイブラムズの改良をこれからも進める姿勢です

米陸軍は軽量ハイブリッド電動エイブラムズ戦車のコンセプトを実証するため、小隊規模の試作車両台数を急ぎ必要としている

The U.S. Army is pushing to get a very early prototype of the next-generation iteration of the Abrams tank, or M1E3, before the end of the year.

ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ

陸軍は、次世代型エイブラムス戦車(M1E3)の初期段階のプロトタイプを年内に取得する。M1E3は従来のエイブラムス戦車と大きく異なり、新たな防御能力やその他の先進技術を備えるほか、軽量化と燃費向上を実現すると見込まれている。

陸軍参謀総長補佐官(科学技術担当)兼最高技術責任者であるアレックス・ミラー博士は、本日開催された米国陸軍協会(AUSA)年次総会会場にて、Defense Newsのジェン・ジャドソンとの生放送インタビューでM1E3開発の現状を語った。本誌のハワード・アルトマンも出席者の中に含まれており、その後ミラー博士に追加取材した。

米陸軍が運用中の最新型エイブラムス戦車、M1A2システム強化パッケージバージョン3(SEPv3)の車列。米陸軍

2023年、陸軍は既存のM1A2エイブラムス戦車への段階的な改良計画を破棄し、M1E3への移行を発表した。エイブラムズの現行主契約者であるジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)はM1E3の初期設計契約を昨年獲得した。ミシガン州デトロイト兵器廠に所在する陸軍地上戦闘システムプログラム執行部(PEO-GCS)が本計画を主導している。

「端的に言えば、18ヶ月前に陸軍参謀総長(ランディ・ジョージ将軍)と私がデトロイトを訪れた際、当時のPEOチームは『M1E3の完成は2032年まで待たねばならない』と述べてきた」とミラーはディフェンス・ニュースのジャドソン記者に語った。「我々は『それは受け入れられない』と返答した」

4月以降、陸軍がM1E3の開発加速を図っているとの報道がある

「我々はPEO-GCSとジェネラル・ダイナミクスに課題を与えた」とミラーは続けた。「年末までに1両の戦車を、来年末までに1小隊分の戦車を必要としている。政府が課す多くの手続き上の制約は理解している。重要設計審査や最終設計審査みたいなのは政府のプロセス」だが「兵士の命や手足、視力や聴力に危険が及ばないなら、そういうプロセスは速められるはずだ」と彼は付け加えた。「絶対にやらねばならないことはあるが、問題を3年や4年もただ見つめ続けるだけのプロセスは馬鹿げている。もはや許されない」。

長年エイブラムス計画を管理し、現在はPEO-GCSの代行副部長ライアン・ハウエル大佐が、12月中に「試作前の」M1E3が納入されると陸軍指導部に保証したと陸軍の最高技術責任者は述べた。

「彼は何度も私に言った。塗装がまだ乾いていない状態だ。非常に新しい状態だと」とミラーは語った。

「我々がこれを迅速に進めた方法は、商業化に焦点を当てたことだ」と彼は付け加えた。「つまり、専用設計の動力装置や専用設計の変速機、専用設計の統合セルの代わりに、技術を持つ他社があると言ったのだ」。

ミラーは、初期プロトタイプの動力装置をキャタピラーが提供し、変速機はSAPAから供給されると明かした。将来のM1E3の中核となるのは、現行エイブラムス戦車に搭載されている燃料を大量消費するガスタービン動力装置に代わる、経済的な選択肢となるハイブリッド推進システムだ。

「ハイブリッド方式だ。完全電動ではない」とミラーはジャドソンとのインタビュー後に語った。「完全電動は望んでいない。充電する場所がない。電力を生成するには液体燃料が必要だ。しかし我々が確認しているのは――これはまだ検証していないのであくまで理論上の話だが――各社の供給方法では燃料効率が約40%向上するだろう」

陸軍は以前、総重量目標を60トンに設定していると発表している。最新型M1A2システム強化パッケージバージョン3(SEPv3)は、完全な戦闘装備時で78トンに達する。重量増加は、1970年代に初代が配備されて以来、エイブラムス戦車シリーズで主要な課題となっていた。

また陸軍は統合型アクティブ防護システム(APS)がM1E3の主要機能となると強調している。同軍は既に、イスラエル設計の実戦で実績のあるトロフィーAPS既存のエイブラムス戦車の一部に統合済みだ。トロフィーは、いわゆるハードキル型APSであり、反動式発射体の一斉射撃を用いて、飛来する対戦車誘導ミサイル(ATGM)や、その他の種類の歩兵用対戦車兵器(肩撃ち式ロケットやロケット推進手榴弾など)を撃破、あるいは少なくとも妨害する。現在、ドローン対策機能も備えた同システムのバージョンが存在する。

M1E3向けにさらに進んだ新システムは、動力・重量要件や戦車構造設計の面で利点をもたらす可能性がある。いずれにせよ、ハードキル式APSは今後、戦車や重装甲車両にとって重要性を増すと予想され、対ドローン防御の追加層としての役割も含む。

トロフィーAPSを装備した米陸軍M1エイブラムス戦車。米陸軍提供/レオナルドトロフィーAPSを装着したM1エイブラムス戦車。米陸軍提供/レオナルド

米陸軍は既に、運用中のエイブラムス戦車やその他の重装甲車両に追加装甲キットを装着する検討を進めている。これによりドローンによる上空からの攻撃、および程度は低いもののATGM(対戦車誘導ミサイル)に対する防御力を強化する狙いだ。この種の装甲強化は最初にロシア軍戦車に現れ、ウクライナ全面侵攻の前兆となった。現在では両陣営の装甲車両及び非装甲車両に常設装備として定着している。この装甲強化の傾向は着実に世界各国で見られる。

追加の対ドローン装甲スクリーンやその他の防護機能を備えたウクライナ軍のM1エイブラムス戦車。メティンベスト社提供

M1E3には現行型エイブラムスに搭載されている120mm砲よりも大口径あるいはより高性能な主砲が採用される可能性も指摘されている。いずれの兵器が選ばれるにせよ、陸軍は自動装填装置との組み合わせを検討中だ。これは米軍や西側諸国がこれまで戦車設計で避けてきた要素である。

現行エイブラムスの乗員4名には、120mm砲の装填を主任務とする乗員が含まれている。この工程を自動化すればM1E3では乗員数を削減できる。その結果、砲塔設計や戦車の他の部分にもより大きな変更が加えられる可能性がある。小型化砲塔は輪郭を低くし、重量削減に寄与する。

M1E3の武装パッケージは主砲以外にも従来型エイブラムズと異なる可能性がある。今週のAUSA会議でGDLSは「精密効果・偵察用キャニスター収納型発射システム(PERCH)」を公開した。これはエアロバイロンメント製スイッチブレード300/600型徘徊型兵器を発射可能だ。同社によれば、PERCHは現行のM1A2戦車やストライカー軽装甲車への搭載を想定した設計だ。

M1E3には他にも、目標捕捉能力や各種搭載センサー、ネットワーク通信システムなど、数多くの改良が施される。陸軍が次世代戦車の開発加速を推進する背景には、モジュール性とオープンアーキテクチャの重視がある。これにより開発過程で能力統合・改良が容易になり、将来的な改良の組み込みも可能となる。

現時点では、このプレプロトタイプが実際の量産型M1E3をどの程度反映しているかは不明だ。また、GDLSが2022年にエイブラムズX次世代実証機を公開していた点も注目に値する。この実証車両には、陸軍が将来のM1E3に求める多くの機能が搭載されていた。

陸軍のチーフ・テクノロジストであるミラー博士は本日、本誌のハワード・アルトマンとの対談で、来年までに小隊規模のプレプロトタイプを導入すれば疑問の多くに答えることに直結すると説明した。

「小隊を早期配備したい理由は、装甲旅団に何が有効で何が不十分かを判断してもらうためだ」と彼は述べた。「3~4年も待たずにフィードバックを得て、GD(ジェネラル・ダイナミクス)に改良させ、翌年には次の改良型を配備できるようにするためだ」。

「我々が避けたいのは、戦車兵が新型戦車を見るのが完成時で、何も変更できず、しかもそれが6年後になるという状況だ」と彼は続け、「座席に関するフィードバックを得る必要がある。砲撃に関するフィードバックを得る必要がある。自動装填装置に関するフィードバックを得る必要がある」。

ここで特筆すべきは、最終的なM1E3設計が、将来の戦場における戦車や重装甲車両の役割に関する広範な見解の変化を反映している可能性が高い点だ。2023年に公表された陸軍科学委員会による非機密研究は、脅威の生態系が進化・拡大する中で、2040年代の高性能戦場でエイブラムズの将来型や派生型は支配的な存在とならないとの結論に達している。米海兵隊は既に全てのM1戦車を廃棄した。これは新たな遠征型・分散型作戦概念に沿った措置である。

2023年に発表された陸軍科学委員会報告書に添付されたブリーフィング資料の一枚。M1エイブラムスが直面する既存および新興の脅威を概観している。陸軍科学委員会 

優先順位の大幅見直しの中で、陸軍は今年初めにも、GDLSが開発した105mm主砲を搭載した軽戦車型の装甲火力支援車両「M10ブッカー」を打ち切った。同車両は歩兵支援を目的としていた。陸軍は当初500両強のブッカーを調達する目論見で、運用部隊への最初の車両配備を進めていたところだった。

陸軍の戦車部隊構造計画が今後どう進化しても、同軍は12月の試作機納入を機に次世代M1E3の開発をさらに加速させる方針だ。■


M1E3 Abrams Next-Gen Tank “Pre-Prototype” To Be Delivered By End Of Year

The Army wants a platoon of prototypes very quickly to prove out its lighter-weight hybrid-electric Abrams tank concept.

Joseph Trevithick, Howard Altman

Published Oct 15, 2025 1:46 PM EDT

https://www.twz.com/land/m1e3-abrams-next-gen-tank-pre-prototype-to-be-delivered-by-end-of-year


ジョセフ・トレヴィシック

副編集長

ジョセフは2017年初頭より『The War Zone』チームの一員である。それ以前は『War Is Boring』の副編集長を務め、『Small Arms Review』『Small Arms Defense Journal』『ロイター』『We Are the Mighty』『Task & Purpose』など他媒体にも寄稿している。


ハワード・アルトマン

シニアスタッフライター

ハワードは『The War Zone』のシニアスタッフライターであり、『Military Times』の元シニアマネージングエディターである。それ以前は『Tampa Bay Times』のシニアライターとして軍事問題を担当した。ハワードの作品は『Yahoo News』、『RealClearDefense』、『Air Force Times』など様々な出版物に掲載されている。



2024年11月2日土曜日

次世代M1エイブラムス戦車のアクティブ・プロテクション・システム、オートローダー開発は遅れてスタート (The War Zone)―ウクライナの戦訓をどれだけ反映しているか。エンジンまで換装し今後も陸の王者をめざす。

 The U.S. Army pushed back the start of work on a new integrated active protection system (APS) and autoloader for its planned next-generation iteration of the M1 Abrams tank, or M1E3, into the current fiscal year.AbramsX demonstrator.  

General Dynamics Land Systems




M1エイブラムスを大幅再設計した次世代戦車に関する米陸軍構想が具体化してきた 



陸軍は、計画中の次世代M1エイブラムス戦車(M1E3)用の統合型アクティブ・プロテクション・システム(APS)とオートローダーの作業開始を、今年度に延期した。 

 同軍は昨年、M1の段階的アップグレード計画を中止し、先進機能、軽量化、燃費の向上に重点を置いた設計の大幅な見直しを行うことを発表した。 

 「オートローダーとアクティブ・プロテクション・システムの成熟に特に重点を置いた統合主力戦車システムの取り組みを2025年度まで開始を遅らせるという決定」の開示は、国防総省の予算文書の中に含まれていた。 

 米軍は法律により、予算を流用する場合、議会承認を求めなければならない。 

 9月11日付の国防総省文書には、統合主力戦車システムの作業がまだ始まっていない場合、いつ始まる予定なのか正確には書かれていない。 2025会計年度は10月1日に始まった。 


訓練中に主砲を発射する米陸軍M1エイブラムス戦車。 


 米陸軍は、「この決定は、関連する記録プログラムのスケジュールに対応するものである」とし、また、この措置によって他の優先事項のために145万1,000ドルを確保することができたとしている。  

 エイブラムスの現在の主契約者であるジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)は、昨年M1E3の予備設計契約を交付された。 

 単なるアドオンシステムではなく、設計に深く統合されたAPSとオートローダーは、現在、将来のM1E3の重要な計画要素である。 ブレイキング・ディフェンスによると、陸軍の次世代戦闘車両クロス・ファンクション・チームの責任者であるジェフリー・ノーマン陸軍准将は、2023年9月に開催された会議で、「それは、私たちに素晴らしい能力を与えてくれるが、統合されていないトロフィー・システムに搭載されていたものよりも大幅に良くなるだろう」と語った。 

 陸軍は2017年から、イスラエルが設計したトロフィーを既存のエイブラムス戦車の一部に統合している。トロフィーは、主に対戦車誘導弾や、肩から発射されるロケット弾やロケット推進榴弾などの他のタイプの歩兵対装甲兵器を防御するために設計されたハードキルAPSである。 このシステムは、搭載された車両の周囲に配置された小型レーダーのアレイを使用して脅威を検知し、あらかじめ装填されたランチャーの合図を送る。ランチャーは小型爆薬を使用し、衝撃力で標的を撃破するか、少なくとも混乱させるために、運動弾丸のバーストを発射する。 

 トロフィーの製造元であるラファエルは最近、ドローンを含むトップダウンの脅威に対する機能を追加したシステムの新バージョンを発表したばかりだ。 

 M1E3専用に最適化され、全体的な設計に合理化されたAPSは、戦車の物理的構造と、補助動力と重量の要件に関して、両方の利点をもたらす可能性がある。 

 トロフィーのようなアドオン型APSは、車体周囲にかさばる重い突起物が増えるだけでなく、時には負担の大きい追加電力が要求されるという特徴がある。 

 これらの問題は、近年陸軍がストライカー軽装甲車にAPSを追加しようとする試みを妨げてきた。 

 殺傷力の高いAPSは、戦車や重装甲車両にとって今後ますます重要になると予想される。 

 トロフィーの新しいバージョンはまた、これらのシステムが、以前本誌が調査した、乗員なしの空中システムによってもたらされる増大する脅威に対する防御の重要な追加レイヤーを提供するのに役立つ可能性があることを強調している。 


トロフィーAPSを搭載した米陸軍エイブラムス戦車。米陸軍via Leonardo 


 主砲のオートローダーは、米軍が歴史的に主戦闘戦車では敬遠してきた機能だが、M1E3の設計では重要な要素になる予定だ。 

 戦車用のオートローダーは、乗員を減らしたり、メンバーが別の仕事をこなせるようにするために検討されているのか?ジェフリー・ノーマン准将は、昨年の会議で次のように述べた。「その解決策がどのようなものかは、現在進行中の一連の実験のひとつだ」。 

 オートローダーは、既存のエイブラムス型戦車を現在の4人ではなく、わずか3人で運用可能にする。 主砲の自動装填と乗員の削減は、戦車の内部および外部の物理的構造、特に砲塔に大幅な変更を加える道も提供する。 

 ここで注目すべきは、オートローダーは過去にエイブラムス用に開発されたことがあるが、現在までに実戦配備された戦車には搭載されていないことだ。 M1E3が、現在のエイブラムスに搭載されている120mmタイプの代わりに、より大口径の新型主砲を搭載するか、さもなければ先進的な主砲を搭載するかどうかは、まだわからない。 

 大幅な軽量化と、燃料を大量に消費するエイブラムスの既存のガスタービンパワープラントの代わりに、より経済的なハイブリッド推進システムも、最終的なM1E3設計の重要な特徴になると予想されている。  ノーマン准将はDefense Newsに対し、重量面での目標は次世代戦車を60トン程度にすることだと語った。最新のM1A2 SEPv3バージョンは、フル装備で約78トンである。 

 「それは少し強引かもしれませんが、私たちはかなり野心的です」と’(ノーマン准将)。 「それを行うために、我々は乗員の構成を変更する必要があると予想され、装甲下のスペースを節約するために、遠隔砲塔やオプションで有人砲塔に行く機会を検討する可能性がある」。   GDLSは、2022年にロールアウトしたAbramsXデモンストレーターで、軽量化、ハイブリッド動力、オートローダー装備、その他再設計された将来のエイブラムスがどのようなものになるか、すでに一つのビジョンを提示している。より広く言えば、M1E3への取り組みと、APS、オートローダー、その他のシステムに関する先行研究は、陸軍が戦車全般が戦場において全く異なる、そして強調されない役割を持つかもしれない未来を見据えている時期に行われた。 

 ウクライナで進行中の戦争は、重装甲車両の継続的な妥当性を強調しているが、陸軍はまた、増大する対装甲脅威の生態系が、特に将来のハイエンドの紛争で、今後ますます大きな課題を提示すると予想している。 


2023年に発表された陸軍科学委員会の報告書に添付されたブリーフィングのスライド。 陸軍科学委員会 


 昨年発表された陸軍科学委員会の研究は「我々の調査結果によれば、M1エイブラムスは2040年の戦場を支配することはないだろう」としており、は、「機動性、火力、防御力におけるM1の優位性のすべてが危険にさらされている」と宣言している。 「M1A2 SEP V3&4のアップグレードは有効性を向上させるが、優位性を回復させることはない。全領域においてほぼ透明化されることで、わが軍が経験する致死性は大幅に向上する。中国とロシアは我々の戦力とドクトリンを研究し、対抗策を準備している」。 

 このような点を考慮すると、陸軍が今年度に開始する予定のAPSやオートローダーのような主要システムに関するリスク削減作業は、陸軍が次世代エイブラムス戦車の要件を固める作業を進める上で重要になるだろう。■


Next-Gen M1 Abrams Tank’s Active Protection System, Autoloader Development Off To Delayed Start

The Army's vision for a substantially redesigned next-generation iteration of the M1 Abrams tank is slowly taking shape.

Joseph Trevithick

Posted on Oct 29, 2024 12:30 PM EDT


https://www.twz.com/land/next-gen-m1-abrams-tanks-active-protection-system-autoloader-development-off-to-delayed-start


2023年9月11日月曜日

ウクライナの戦訓から米陸軍がエイブラムズ旧型の性能改修を断念。新型M1E3開発に注力する方針。

 




Abrams M1A2 System Enhancement Package version 4 tank

Army photo



 米陸軍は旧式エイブラムス主力戦車のアップグレードを取りやめ、新型車両を製造すると9月6日発表した。


陸軍はM1A2システム強化パッケージ・バージョン4の取り組みを終了し、M1E3エイブラムスを開発する。初期運用能力は2030年代初頭と予想されている。


グレン・ディーン陸軍陸上戦闘システムプログラム責任者は、 「ウクライナの戦争は、兵士のための統合的な防護の必要性を浮き彫りにした」と述べた。


ウクライナ戦争で、神風ドローンとも呼ばれる浮遊弾が前面に押し出した。


次世代戦闘車両クロス・ファンクション・チームのディレクターであるジェフリー・ノーマン准将は、「最近の紛争や現在進行中の紛争を研究する中で、将来の戦場が戦車に新たな課題を突きつけていることがわかった。エイブラムスの機動性と生存性を最適化し、戦車が将来の戦場で捕食者の頂点として敵に接近し、破壊し続けることができるようにしなければならない」。


ディーンは語った: 「エイブラムス戦車は、重量を増やさないと能力向上ができません」。


長年のテスト、分析、兵士のフィードバック、技術の成熟が、この戦略的決定に結実した。新しいアプローチは、陸軍のニーズとコストのバランスをとり、国の防衛産業基盤に投資するものである、と声明は述べている。


エイブラムス主力戦車は、全線追従、低姿勢、陸上戦闘用の突撃兵器であり、致命的な火力、比類のない生存能力、機敏な機動性により敵制圧を可能にする。

M1E3エイブラムスの開発は、M1A2 SEPv4の機能を含み、最新のモジュラー・オープン・システム・アーキテクチャー標準に準拠し、より迅速な技術アップグレードを可能にし、より少ない資源で済むようにする、と声明は述べている。


「これにより、陸軍と民間パートナーは、生存性が高く、軽量な戦車を設計できる」と付け加えている。


この近代化により、維持経費の削減と作戦・戦術機動性の向上を通じ、世界各地の紛争における装甲旅団戦闘チームの効力と機動性が強化される。


陸軍は、生産がM1E3エイブラムスに移行するまで、M1A2 SEPv3の生産を縮小しつつ継続し、SEPv4に技術を継承する、と声明は述べている。■


BREAKING: Ukraine Changes Army's Thinking About Battle Tanks: New Build Program Announced


9/6/2023

By Stew Magnuson