Tokyo to end search for crashed F-35A
04 JUNE, 2019
SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
BY: GREG WALDRON
https://www.flightglobal.com/news/articles/tokyo-to-end-search-for-crashed-f-35a-458679/
日本は日本北東部沖合の太平洋上で4月9日消息をたったF-35Aの捜索活動を終了する。
共同通信が岩屋毅防衛相の発言として捜索活動を終了するとと伝えている。記事では匿名筋の発言として航空自衛隊は同機の飛行を間もなく再開するともある。日本のF-35Aは事故後に飛行停止となっていた。
回収できたのは機体の一部にとどまっており、フライトデータレコーダーは損傷が激しかったもののパイロットやその他機体は見つかっていない。捜索には米海軍も参加した。
5月21日に岩屋大臣は同機の多機能高性能データリンクを介したデータに加え地上レーダー記録も捜索に活用していると述べていた。
事故直後には中国やロシアが機体回収に駆けつけF-35の機密情報を入手するのではとの観測記事があふれた。
しかし4月19日に岩屋大臣はパトリック・シャナハン国防長官代行とともに機体の一部でも海外の手に渡ることはないと信じていると述べた。
日本は計147機を導入して世界第二位のF-35運用国となる。■
軍事航空、ISR、 無人機、サイバー、宇宙、安全保障、最新技術....防衛産業、軍事航空、軍用機、防衛関連宇宙開発等の最新技術動向を海外メディアからご紹介します。民間航空のニュースは「ターミナル1」をご覧ください。航空事故関連はT4へどうぞ。無断転載を禁じます。YouTubeでご利用の際はあらかじめご連絡ください。
2019年6月5日水曜日
2019年5月20日月曜日
F-35での最新の問題の状況....解決の行方は?
つぎからつぎと問題が出てくるF-35はいつになったら所期の性能を発揮できるのでしょう。三菱重工で組立てた機体は本来なら米国製の機体と同じはずなのですがなにか工程内に致命的な不良があった(ある?)のでしょうか。これはこれで気になるのですが。いろいろ考えさせられる事態が進行中のようです。F-35に過大な期待はできないのでしょうか。
The Real F-35 Problem That Needs Fixing 解決を求められるF-35の問題点とは
And it might not be so easy.一筋縄ではいかないようだ
May 11, 2019 Topic: Security Region: Americas Blog Brand: The Buzz Tags: F-35AF-35 Lightning IIStealthSpare PartsCrash LandingALIS
4月9日、日本で完成したF-35Aライトニング一号機が訓練飛行中に太平洋上空で行方不明となった。パイロットはF-35でも60時間操縦のベテランでにミッションを中止するとの連絡を入れたあと姿を消した。
日米両国が艦艇、調査潜水艇で一ヶ月に渡り捜索しロシア、中国より先に発見しようとした。米海軍だけでも駆逐艦1隻、P-8哨戒機2機さらにU-2スパイ機も動員した。その結果機体の破片とフライトレコーダーは発見したが後者は「メモリー破損」状態という。5月に入り米海軍は捜索を終了したが海上自衛隊艦艇はパイロット遺体の回収をあきらめず捜索している。
事故原因は謎のままだが事故後に日本で供用中のF-35A13機中5機でが計7回も緊急着陸していたと判明した。うち一回はパイロットの判断ミスだったが岩屋毅防衛相はその他の事例は「燃料、油圧、その他のシステム関連」が原因と述べ、即座に改修作業を行ったと発表。
事故機でも冷却系統、航法装置の異常が見つかっていた。三菱重工のF-35生産ラインにシステム不良があった可能性も否定できない。
別の可能性にF-35の過去トラブルがある。機内酸素発生装置(OBOGS)の原因でパイロットが低酸素症で気を失い飛行制御できなくなった事例が発生した。OBOGではF-22で2010年に墜落事故が1件あったがF-35では2018年までに少なくとも29件の低酸素症事故が報告されている。
ライトニングの機体全損事故が2018年9月28日にあり、海兵隊のF-35Bがサウスカロライナで墜落した。パイロットは射出脱出した。その二週間後に各国向けF-35が数週間にわたり飛行停止措置となった。F135エンジンの燃料チューブに欠陥がみつかったためだ。ほぼ半数の機体で交換された。
墜落事例二件から高い目標水準の新型ステルス機であらたに故障の可能性が見つかるたびに部品交換や補修が必要となっていることがわかる。
だが作業を妨げているのは補修部品数千点の不足だ。政府検査院(GAO)もを新しい報告書でこの点指摘している。このためF-35の半数しか戦闘任務に投入できず、運用部隊でも部品の共食いをしつつ部品到着を待っている。
ペンタゴンも部品不足の解消をめざしてきたがGAO報告によれば根本解決でなく一方で機体は次々と生産されている。
不思議の国のALIS
この問題に関係するとみられるのがF-35で導入した自動化補給活動情報システム(ALIS)で本来はF-35整備の予定を組み部品要求を補給処に送る機能だが、問題の原因と見られたまま数年が経過している。
GAO報告書ではF-35運用部隊は「時間を食う手動対応で部品管理を迫られている」と指摘し年間45千時間相当の追加作業が発生しているという。「補修部品の電子データの消失や破損」が生まれ、「ALISでの相互連絡がないままの整備補給作業」になっているという。
ペンタゴンが戦車やジェット機等の目に見える装備調達を優先し予算支出で融通が効かないこと、ソフトウェアのコード一行の変更でさえ内部手続きが必要なためALISの修正は長時間作業になっている。
ソフトウェア改修は世界規模で同時並行の作業となり既存予算の流用では全く足りない。このため国防総省の調達担当次官補は議会に対しソフトウェア予算の扱いを別方式にして「アジャイル開発方式」の実行とし、スピードと結果を重視し、コードの行数などの定量的評価指標より優先するよう求めている。
影響はグローバルに
部品の補給体制では別問題がある。F-35用部品はヨーロッパ、アジアのメーカーが製造し、全て一度米国に集積する形としており、各地域のハブに直送できない。この非効率的な方法のため海外のF-35運用部隊は部品入手に平均10日待たされており、28パーセントの部品では30日以上となっている。
このため部品の取り合いとなり海外で不満のたねだ。運用上の優先順位より発注順を重視する「ビジネス原則」に疑問が持たれている。
最終的に部品供給拠点拡大すれば現在のストレスも減少するはずだが、各補給処に必要な部品ストックを常備する目標から3ないし5年遅れているという。
さらにGAO報告書ではペンタゴンがF-35部品補給に2016年以降20億ドルを費やしたにもかかわらず予算の支出内容が説明がつかない、調達部品数も不明、さらに部品の所在も説明できないとある。部品管理の係官は一名しかおらず、2018年12月時点で部品データーペースにデータがまったくはいっていなかったという。
民間契約企業とペンタゴンはこの問題を前から認識しているものの増大する一方のF-35生産に対策が追いついていない。国防総省の対応策は契約企業の対策と一貫性がなく、対応方針が調整できていないことを示している。
GAO報告書はサプライチェーンのトラブルにペンタゴンがもっと直接関与することを示唆している。
F-35のサプライチェーンの悩みは時間をかければ解決可能であり、よく調整した戦略があれば必要部品の備蓄が各地に実現しそうだ。ハブを各地に確立した配送ネットワークを実現し、アジャイルでソフトウェア改修し、初期生産のF-35機材が段階的に消えればの話だ。ただし、このためには機材を多数完成させるのを最優先するのではなくむしろ納入済み機材が半分しか稼働できない状況の改善に努力すべきだろう。■
Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring.
2019年4月30日火曜日
F-35A機体墜落地点が判明し回収作業が始まった、と発言してしまったPACAF司令官
コメントは下にあります。
Crashed F-35A fighter jet located, US general says 墜落したF-35Aの場所を特定できたと米将官が発言
Wreckage risked exposing military secrets if retrieved by China or Russia 機体残骸からロシアや中国に機密漏洩のリスクがある
ALEX FANG, Nikkei staff writer
APRIL 30, 2019 08:17 JST UPDATED ON APRIL 30, 2019 14:33 JST
NEW YORK -米空軍高官が行方不明だったF-35Aが日本沖合で発見され、機体回収作業が始まっていると報道陣に29日伝えた。
「機体の場所を突き止めた。現在は回収に努力を集中している」と太平洋空軍司令官チャールズ・ブラウン大将がニューヨークで記者団に語った。
だが同日遅くNikkei Asian Reviewがジョン・ハッチェンソン大佐(在日米軍報道部長)に照会したところ大佐は「機体の場所は海底にあり把握できていない。米軍は航空自衛隊と墜落地点を特定しようとしているところだ」と答えた。.
日本で完成した同機は4月9日消息をたち航空自衛隊と米軍が機体捜索中だが、軍事機密の塊のため中国なりロシアが回収すれば大変だ。
中国、ロシアはF-35に応用してある技術の入手に躍起となっている。機体の残骸が手に渡ればレーダー波吸収材からステルス性能が露呈する。
日本側による機体回収を米国は支援中とブラウン大将は述べた。■
コメント 太平洋空軍司令官の錯誤なのでしょうか。フライングなのでしょうか。司令官の大将がとんでも発言をするとは考えにくいので、実は機体はすでに発見されているがメディアに情報規制しているのか、隠す必要があるのか、あるいは何らかのトラブルが現地で発生しているのか、意外に今回の墜落事故は複座な様相を示しているようです。日本メディアはこの発言をどこもとりあげていないようです。
2019年4月27日土曜日
F-35A墜落事故の捜索体制を強化する日米両国。中国、ロシアの機体奪取は発生せず?
今回の捜索活動は難易度がそこまで高いのでしょうか。機体、パイロットの回収は依然完了していません。まず、ロイター記事をBusiness Insiderが伝えています。
Japan is expanding the hunt for its F-35 that disappeared over the Pacific
航空自衛隊第3航空団302戦術飛行隊(三沢基地)所属のF-35A
- 日本が4月9日墜落したF-35戦闘機の捜索活動を強化中
- 回収できたのは尾部の一部にとどまりパイロットは見つかっていない
行方不明のF-35戦闘機で日本は4月25日から捜索体制を強化し、海洋探索船が新たに加わったほか、米海軍のサルベージ部隊も数日内に合流すると航空自衛隊が伝えている。
墜落は4月9日発生し、訓練中に一機が太平洋上空の日本北西部付近で消息を絶った。尾部の部品数点しか回収されていない。
探索艦船が搭載するソナーは深度1,500メートルまで有効だ。
三沢基地で第3航空団が初のF-35Aを2018年2月24日に受領した。US Air Force/Tech. Sgt. Benjamin W. Stratton
米海軍はサルベージ部隊を民間潜水支援船DSCVヴァン・ゴッホから運用し、17,150平方キロに及ぶ海域の探査を開始すると第7艦隊が報道発表した。
海上保安庁艦船が一般船舶を該当海域から締め出していると空軍報道官は述べている。該当海域は公海の一部。
「これだけの最新装備なので他国が回収する懸念が常に残る」と米海軍関係者は中国ないしロシアが機体入手に関心を持っているのではとの問に答えている。「そんな事態に日本がさせないと確信している」
捜索部隊は単価126百万ドルの機体からフライトデータレコーダー回収を急ぎ事故の実態を把握をめざす。
一方で事故機パイロットの医療記録の精査が続いており、同僚パイロットには本人の精神状態含む聞き取り調査を展開中と報道官は述べた。
事故機は製造後一年未満で三菱重工業が日本で組み立てた一号機だった。事故発生28分前に離陸し、突如姿を消した。280時間の飛行実績しかなかった。
一方、USNI Newsは以下伝えています。
Navy Black Box Detector Joins in Deep Water Hunt for Missing Japanese F-35A
By: Sam LaGrone
April 26, 2019 12:13 PM
DSCV Van Gogh. 海軍サルベージ部隊が4月24日に沖縄で乗船した。
米海軍は日本のF-35A墜落事故でマレーシア航空370便捜索時と同じ装備品を投入すると第7艦隊広報官が認めた。
海軍のサルベージ部隊を民間の深海度潜行可能無人水中機と運用し、TPL-25「ブラックボックス探査機」と呼ばれる曳航式センサーで深度25千フィートの海中で緊急信号を突き止める。
サルベージ部隊が民間潜行支援建設船DSCVヴァン・ゴッホに沖縄から乗船した。航空自衛隊細見三佐のF-35Aが海上に墜落した4月9日以降に展開中の捜索活動へ加わる。
「4月9日から17日にかけ米海軍誘導ミサイル駆逐艦USSステサム(DDG-63)及びP-8Aポセイドン一機が自衛隊捜索チームに加わり、およそ5千平方マイルの海域で活動した。米海軍所属のP-8Aポセイドンは182時間飛行した」
その余暇米空軍はU-2偵察機も投入した。日本からはJSちよだ(ASR-404)潜水艦救難艦が捜索中で海洋研究開発機構の調査船かいめいも加わった。
JS Chiyoda(ASR-404) in 2017. Photo via Wikipedia
「かいめいには音響測定装置、磁力計のほか無人潜水艇で深度3千メートルまでの海底調査が可能」とフィナンシャル・タイムズが4月24日報じた。「墜落したF-35は深度1,500地点にあると考えられており、充分探査範囲内にある」
その他の報道では日米当局がF-35Aの搭載技術を敵対勢力が入手しリバースエンジニアリングされることを憂慮しているとある。ただし、米国某関係者はUSNI Newsに対し中国、ロシアが機体発見に動いている兆候はないと伝えている。
海軍サルベージ部隊が使うTPL-25およびソナー搭載無人潜行装備はマレーシア航空777機が消息をたった2014年に広範囲にわたる捜索に投入されたが結果を出せなかった。
TPL-25システムは海中の墜落機が発する信号を探知し、有効深度は最大20千フィートだ。US Navy Image
2019年4月13日土曜日
航自F-35捜索にU-2も投入
コメントは下にあります。
High-altitude US recon plane joins search for F-35 and missing Japanese pilot
F-35捜索に米軍が高高度偵察機を投入
U-2 ドラゴンレイディ偵察機がアラブ首長国連邦アル・ダフラ航空基地で発進に備えている。 March 15, 2019.GRACIE I. LEE/U.S. AIR FORCE
By SETH ROBSON AND HANA KUSUMOTO | STARS AND STRIPES
Published: April 12, 2019
YOKOTA AIR BASE, Japan —
4月12日、在日米軍は米空軍所属U-2ドラゴンレイディ戦術偵察機が消息不明の航空自衛隊細見彰里3等空佐操縦のF-35AライトニングII戦闘機を捜索に投入したと発表した。
同機は9日午後7:30ごろ三沢航空基地の東方およそ85マイル地点で墜落した。捜索で機体の左右方向舵を事故発生から二時間後に回収したと航空自衛隊が発表している。
今回の事故はF-35Aで世界初の喪失事故となった。海兵隊所属のF-35Bでは昨年9月にサウスカロライナ州内の海兵隊航空基地近くで墜落事故が発生している。
細見3佐は飛行時間3,200時間のベテランでF-35Aでは60時間飛行していると航空自衛隊が10日に発表している。
米海軍は捜索救難に艦艇一隻と哨戒機一機を派遣した。
「日本政府の要望により米軍は日本主導の捜索活動を支援していく。このためUSSステサム(誘導ミサイル駆逐艦)、P-8Aに加えU-2の支援も提供する」と在日米軍広報官ジョン・ハッチンソン空軍大佐がメールで知らせてきた。
航空自衛隊はUH-60Jヘリコプター、U-125を計11機を投入し、海上自衛隊も艦艇及び航空機による捜索を事故直後から展開している。海上保安庁も艦艇を現場に派遣した。
「在日米軍司令部は第五空軍と連絡調整を密にし日本政府の要請に応え米軍SAR活動を自衛隊と分担しておこなっている」
「在日米軍は防衛省や自衛隊各部隊と連携し捜索救難支援を続け、機体改修も要請あれば対応する」(同大佐)■
一日も早い発見を願わずにいられませんが、これを機に安全保障に無知な向きからためにならない主張が出てこないか心配です。しかし、相変わらずメディアではF35などと平気で記述していますなあ。
登録:
コメント (Atom)
-
AIM-120AMRAAM8機とAGM-158JASSM1機を搭載したF-15ジャパン・スーパーインターセプター。 (画像出典:ボーイング) 総 額4億5,100万ドルの契約は、ジャパン・スーパー・インターセプター・プログラムの一環として、航空自衛隊F-15J68機の改修を支援す...
-
最新の海上安全保障情報が海外メディアを通じて日本国内に入ってくることにイライラしています。今回は新型艦13DDXについての海外会議でのプレゼン内容をNaval Newsが伝えてくれましたが、防衛省防衛装備庁は定期的にブリーフィングを報道機関に開催すべきではないでしょうか。もっとも...
-
目的のため手段を択ばない中国の思考がここにもあらわれていますが、非常に厄介な存在になります。下手に武力行使をすれば民間人への攻撃と騒ぐでしょう。放置すれば乱暴狼藉の限りを尽くすので、手に負えません。国際法の遵守と程遠い中国の姿勢がよく表れています。尖閣諸島への上陸など不測の...