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2025年9月30日火曜日

独仏共同開発の第6世代戦闘機FCASでの両国決裂はまもなく現実になる(National Security Journal)―米中を除けば第⑥世代戦闘機を単独で開発できる国はなくなっていますが、欧州のバラバラな状況は悲惨としか言いようがありません

 

独仏共同開発の第6世代戦闘機FCASでの両国決裂はまもなく現実になる(National Security Journal)

FCAS Fighter

FCAS戦闘機のモックアップ。クリエイティブ・コモンズ。

要点と概要 – ドイツが仏独西共同FCASの代替案を検討しているとのポリティコ報道が出て新たな疑問が浮上している:第2フェーズ前にパリとベルリンが決裂したらどうなるのか?

-FCASの核心は次世代戦闘機の分担と主導権争い(ダッソー対エアバス)に加え、ドイツが共有しないフランスの空母/核要件がある

GCAP戦闘機。画像クレジット:クリエイティブ・コモンズ。

- 離脱は非対称的となる:フランスは第6世代戦闘機を製造する主権的ノウハウを有するものの予算逼迫に直面。ドイツは資金はあるが戦闘機設計基盤が不十分だ。

- オプション(GCAPへの合流またはスウェーデンとの提携)は影響力が限定的になるか新たなリスクを伴う。

最悪の場合、欧州が競合戦闘機3型式の推進で、発注が分散、コストが急騰、能力開発が遅延する。

フランスとドイツがFCASステルス戦闘機計画で決裂したらどうなるか?

今年9月、ポリティコが報じた。ドイツ空軍が連邦議会に対し、フランス(およびスペイン)との共同プロジェクトである第6世代ステルス戦闘機の開発・配備から離脱する選択肢として、英国やフランスとの代替提携の可能性を検討するよう説明した。フランス航空宇宙大手ダッソーの常に好戦的なCEOは嘲笑した。やりたければやってみればいいと。

この波紋は、フランスとドイツが共同で進めている未来戦闘航空システム(FCAS)プログラムが開始されて8 年目に生じたものだ。

10月に開催される FCAS 参加国の国防相会議は、不満を解決し、FCAS をフェーズ 2(有人実証機の設計および製造)に進める最後の機会となるかもしれない。今週火曜日、ドイツのボリス・ピストリウス国防相は、スウェーデンとの最近の協議は FCAS に関するものではなく、早期警戒機「グローバルアイ」の購入に関するものであると否定した

とはいえ、2026年初めまでに合意に達することができないと、フランスとドイツは、ついに代替案を検討しなければならないほど、状況は深刻となる。

400 億から 600 億ユーロと推定される驚異的な開発費用を分担する機会を失うことは、すべての関係者にとって大きな後退となる。

しかし、離婚の結果は非対称となる。経済低迷に苦しむフランスは、単独での開発費用を賄うためにさらに苦労するかもしれない。しかし、フランスには、次世代戦闘機や高推力ターボファンエンジンを独自に開発するため既存の技術基盤がある。一方、ドイツは巨額の富を持ちながらも、そうした基盤がない。

FCAS対GCAP

ドイツとフランスは2017年に自国のタイフーンとラファールを2040年までに代替するステルス戦闘機を開発する目的でFCASを開始した。スペインは2019年にFCASに加盟し、ベルギーは2023年に資金提供を行うジュニアパートナーとなった。

Tempest Fighter from BAE

テンペスト戦闘機。クリエイティブ・コモンズ。

技術的には、FCAS(フランスではSCAF)は以下の構成要素を持つ:フランスのダッソーが開発中の次世代戦闘機(NGF)、エアバスの「リモートキャリア」と呼ばれる忠実なウィングマンドローン、そしてスペインのインドラが開発する統合戦闘クラウドである。3カ国はエンジン開発を分担する予定だった。

FCAS発表から1年後、英国は独自の第六世代戦闘機計画を始動させた。技術的にはFCASと命名されたが、通称「テンペスト」として知られる。これは後にグローバル戦闘航空計画(GCAP)と呼ばれる英伊日コンソーシアムへと発展し、2035年までの実戦配備を目指している。

GCAP Fighter

BAEシステムズ製テンペスト戦闘機

テンペスト/GCAPが計画された技術革新や機体コンセプトについて長年にわたり好意的な報道を生んできた一方で、FCASに関するメディア報道は主にフランスとドイツの継続的な対立に焦点を当ててきた。

FCASでフランスとドイツが合意できない理由

要因多数が絡むが、主な争点は航空大手ダッソーとエアバス間の対立である。有人次世代戦闘機(NGF)のプロジェクト主導権と作業分担——すなわち、各国が購入を約束した機体において、どの国のメーカーが最大の作業を担い最大の利益を得るか——をめぐる意見の相違だ。NGFはFCASにおいて最も困難かつ高コストな要素である。

ドイツとスペインは、作業分担の均等な分割と設計委員会における同等な影響力を望んでいる。しかしダッソーは、中核となるNGF戦闘機の製造責任を担う当事者で、かつフランスは単独でそれを実現できる専門知識を有する唯一の国として、より適格でありNGFにおけるより大きな作業分担を享受するのに値すると主張している。ドイツ情報筋によれば、ダッソーは80%のシェアを求めており、ドイツ側はこれを生産に対する実効的な主権を放棄するものと見なしている。

ダッソーはまた、委員会主導の遅延を回避するため、FCAS全体ではなくNGF設計委員会の主導権を自社が担うべきだと主張している。フランス側は報道によれば、スペインの参加により委員会がエアバス寄りに2対1で系統的に偏っていると主張している。

設計上の対立もあるとされる。フランスは特に、FCASが空母搭載運用に適していることを強く要求している。フランスは欧州で唯一、米海軍空母と同様のカタパルト発進・バリア着艦(CATOBAR)システムを備えた空母を運用しているためだ。これには頑丈な着陸装置、低速・低高度での操縦性能の最適化、15トン以下の軽量機体構造が求められる。

これに対し、純粋な陸上部隊であるドイツ空軍は短距離滑走路への着陸を重視せず、高高度・高速性能を最適化した重量18トンの重戦闘機を好むと報じられている。

さらにフランスは、核ミサイル(おそらく2035年配備予定のASN4G極超音速スクランブルジェット巡航ミサイル)を装備した航空核抑止任務をFCASに要求している。これはドイツとスペインが恩恵を受けられないもう一つの特徴だ。

しかし、フランスが前身のユーロファイター計画を同様の理由で離脱した経緯を踏まえれば、これらのフランスの非妥協条件はFCAS計画参入時点で100%予想されるべきものだった。

フランスは単独で戦闘機を建造できる。ドイツはできない

フランスは冷戦期に戦闘機多数を開発・輸出してきたが、現行の4.5世代機ラファールを含む大半の設計は外国パートナーなしで行われた。防衛産業の自立維持は歴史的にパリの優先課題である。

対照的に、第二次世界大戦後の10年間、ドイツは軍事航空宇宙産業の復興を許されなかった。しかし1955年に制限が解除されると、イタリア、日本、スウェーデン、英国とは異なり、ドイツのその後の戦闘機計画はすべて外国パートナーを伴った。特にパナビア・トーネードと後継のユーロファイター・タイフーンではイタリアと英国が参画した。

したがって、ドイツのジェット戦闘機産業は提携に依存したままだ。報道によればベルリンはスペインとの単独開発も検討中だが、必要な経験も不足している。ドイツは独立した戦闘機生産産業を再建するために必要な巨額資金と時間を投資できるかもしれないが、政治的意志が欠けている可能性がある。

仮説として、ドイツは有人戦闘機の開発を選択し、国産生産では無人航空機に注力する道もある。これはより実現可能性が高い——とはいえ、欧州ではフランスと英国のみがステルス戦闘ドローンの試作機を製造している。これらが有人ステルス戦闘機に近いうちに代替できるかは不明だ。中国空軍も米国空軍もそうは考えていないようだ。

一方、フランスが防衛自給自足に固執する姿勢は、FCAS計画が失敗した場合でも国内第6世代戦闘機の開発を保証するだろう。ただし、現在の経済・政治情勢が同計画を遅延させる可能性はある。

スウェーデンが救世主になる?

ベルリンは「レース途中で馬を乗り換える」可能性を検討中だ。英国は独自に戦闘機を生産可能で、歴史的にドイツと提携してきた。しかし、GCAPと競合する可能性のある第6世代戦闘機計画を並行して開始するようロンドンを説得するのは、かなり難しい要求だ!英国には余剰資金と産業能力が不足しているだけでなく、GCAPのパートナー国も支持しないだろう。

GCAP 6th Generation Fighter

GCAP第6世代戦闘機。

ロンドンがGCAPをドイツに販売することを歓迎するのは間違いない。将来的にはドイツ専用型での協力提案も可能だろう。

しかし、GCAPへの「買い込み」は、遅れて参入したドイツにとって、せいぜいわずかな産業上の譲歩しか得られない可能性が高い。三カ国コンソーシアムは、大幅な作業分担や技術成果の譲渡を後発国に認めることに強い抵抗を示すだろう。加盟国はまた、GCAP生産が自国空軍の喫緊のニーズに充てられることを確保したいと考えるだろう。

したがって、GCAPを購入した場合、ベルリンが得られる作業分担と最終製品への影響力はFCASよりもさらに小さくなる。プラス面としては、ベルリンは開発コストの負担を回避できるが、これは調達支出が国内産業に利益をもたらさないことを意味する。

スウェーデンは、ドイツのFCAS構想にとって興味深い潜在的なホワイトナイトになれる。フランスと同様に、スウェーデンも独自に第4.5世代戦闘機——サーブ・グリペンE——を開発した。驚くべきことに、その人口はフランスのわずか7分の1強である。確かにグリペンはタイフーンやラファールよりも米国製部品への依存度が高く、特に米国製エンジンを搭載している。かつてスウェーデン製ジェットエンジン(通常は外国設計を基にしていた)を製造していたボルボ・エアロは、2012年に英国企業に売却された。

戦闘機開発コストの急増を考慮すると、スウェーデンも第6世代戦闘機計画「Flygsystem 2020」(2035年生産目標)においてパートナーを必要とする可能性が高い。

テンペスト計画へのスウェーデン参加に向けた初期の働きかけは失敗に終わった。仮説として、ドイツが第6世代戦闘機のパートナー探しにおいてスウェーデンに第二の機会を提供する可能性がある。ストックホルムが専門知識を提供し、ベルリンが資金力を提供することで実現するかもしれない。ただしエンジン設計については、依然として海外調達が必要となる可能性がある。

欧州防衛産業は3種の第6世代戦闘機を同時に支えられるか?

FCAS計画が最終的に2つの別個プロジェクトに分裂した場合、資金不足と専門技術の不足により、各プロジェクトの計画失敗リスクは個別に高まる可能性がある。しかし、後継プログラムとGCAPの双方が成功裏に完結した場合、同じ排他的な市場で競合する第六世代設計が二つではなく三つとなる。これにより各プログラムの収益性確保、単価削減、アップグレード開発資金調達が困難化する。これは輸出される米国製第六世代戦闘機との潜在的競争を考慮する前の話である。

戦闘機の有効性を維持するには商業的成功が不可欠である。輸出受注は単価と生涯維持コストの両面で規模の経済性を向上させる。利益と輸出契約はアップグレード開発も可能にする。

具体例をいくつか挙げよう:

- 米国はF-15EX戦闘機を調達中である。これは四半世紀前に中東諸国へ輸出されたF-15向けに段階的に開発された改良点を統合したものだ。

-規模の経済により、米国は欧州の非ステルス機よりも低コストでF-35Aステルス戦闘機を製造できる(維持コストは残念ながら別問題)。

-1990年代のF-22輸出禁止は、米国発注数が縮小された後、製造基盤の早期閉鎖につながり、痛ましいほど高い単価を招いた。これにより、より旧式のF-22部品のアップグレードにおける費用対効果が制限され、2030年代後半における機体構造の早期計画退役の一因となった。

したがって、欧州の将来の第六世代戦闘機は、欧州の航空戦力と欧州の軍事航空宇宙産業の両方を維持するため、商業的成功、すなわち大量の航空機発注を必要とする。しかし、航空機発注が2機種ではなく3機種の欧州設計に分散された場合、すべての機種で商業的成功を達成することはより困難になるだろう。

FCASを現状維持するインセンティブは依然として強い。今後数ヶ月で、公平性に関する見解の対立を調和させ、FCASをデジタルモックアップから飛行プロトタイプへ移行させるのに十分かどうかが明らかになるだろう。■

Coming Soon: The Great FCAS 6th-Generation Fighter Divorce?

By

Sébastien Roblin

https://nationalsecurityjournal.org/coming-soon-the-great-fcas-6th-generation-fighter-divorce/

著者について:防衛専門家 セバスチャン・ロブリン

セバスチャン・ロブリンは、国際安全保障と紛争の技術的・歴史的・政治的側面について、『ザ・ナショナル・インタレスト』、『NBCニュース』、『フォーブス・ドットコム』、『ウォー・イズ・ボーリング』などの媒体に寄稿している。ジョージタウン大学で修士号を取得し、中国で平和部隊(ピース・コープス)に従事した。ロブリンはまた、『ナショナル・セキュリティ・ジャーナル』の寄稿編集者でもある。




2024年12月27日金曜日

突如登場した中国の過激な新型ステルス戦闘機を解き明かす(19fortyfive)―西側の「常識」にとらわれず中国からとんでもない作品が次々に登場してます。西側は警戒すべきですね

 NGAD China 6th-Generation Fighter. Image: Screenshot.

中国第6世代戦闘機NGAD。 イメージ: スクリーンショット



要点と概要:

  • 中国は新型戦闘機を発表し、その軍事力の高まりを誇示した 

  • ステルス特化の三角形機体がソーシャルメディアに登場し、憶測を呼んでいる

  • J-20以上の長距離性能と積載量に重点を置いてたようだ

  • 珍しい3発エンジン構成は、中国のエンジン技術の限界を示唆している

  • この新型戦闘機(おそらく戦術爆撃機)は、南シナ海と台湾周辺の軍事バランスを大きく変える可能性があり、中国の急速に進歩する軍事技術を西側諸国はあらためて認識する必要性がある


6th Generation Fighter from Chinaソーシャルメディアに掲載された中国製第6世代戦闘機のモックアップ。



ステルス爆撃機か戦闘機か? 中国の新型戦闘機の秘密を読み解く

日の午後、中国の新型戦闘機の動画と画像がソーシャルメディアを賑わせた。 詳細はまだ大雑把だが、ドリトㇲ形状の航空機は中国で最も先進的な有人航空機のデザインだ。 ソーシャルメディアに画像やクリップを投稿したネットユーザーのおかげで、その役割や能力について推測することができる。

しかし、その他の詳細については、数年とは言わないまでも、数カ月は謎のままであろう。

中国の新型第6世代戦闘機(あるいは爆撃機?)

中国は特徴的に控えめな発表で、これまで未公開だった新型戦闘機のデザインを、市街地上空で飛行させることで世界に公開した。

 例えば、2010年に公開されたJ-20戦闘機「マイティ・ドラゴン」は、成都上空で飛行させ、航空ファンたちが即座に撮影した。

 中国当局はまたしても、話題作りの達人であること示した。突然の暴露、粗雑なビデオ、公式声明の欠如によって、謎と興奮が作り出されている。

 本日未明、中国の中心都市・成都上空で新型機が撮影された。 航空機は、J-20マイティドラゴンの2人乗りバージョンと思われるJ-20Sを伴って撮影され、追跡機の役割を果たしていた。

 目撃場所とJ-20の使用は、成都飛機有限公司(CAC)がこの戦闘機を開発したことを強く示唆している。 CACはJ-20の開発責任者でもある。


 この機体は、大きな三角形のデザインをしている。 B-2スピリットやB-21レイダー爆撃機のように、主翼と胴体を一体化させ、垂直面の数を減らしてレーダーリターンを得ている。

 画像は曖昧だが、機首はそれなりにオーソドックスで、機体の上半分と下半分が接する部分に水平のスプラインがあるように見える。

 狭い前縁が胴体中央部で急激に広がり、大きな三角形の翼を作るクランクアロー型を採用している。

 水平安定板と垂直安定板がないことも、機体のステルス性を高めている。ブーメランのような形をしたB-2爆撃機とは異なり、中国の新型戦闘機は翼と翼の間を埋めて三角形にした。その点で、1970年代にボーイングが発表したステルス爆撃機のコンセプトに似ている。


中国空軍のJ-20戦闘機

 この戦闘機の三角形形状は、内部容積を大きくしている。 機体や翼端に燃料、武器、センサーを追加搭載できる非ステルス機とは異なり、ステルス機はレーダーに映らないようにペイロードを内部に収納する。

 このため、F-35のようなステルス機ではペイロードを減らすか、内部収納を増やすために機体を物理的に大きくすることが多い。 この点で新型戦闘機は、空対空ミサイルと空対地ミサイルを幅広く搭載でき、燃料容量が大きいため、J-20よりも遠くまで運ぶことができる。

3発エンジンステルス戦闘機は中国向け?

この戦闘機の最も珍しい特徴のひとつは、エアインテークが3つあることだ。 これは、この機体が3基のターボファンエンジンを搭載していることを示している。これはおそらく、3つの独立したエンジンを使用する史上初の戦闘機である。 しかし、これに明確な利点はない。

 実際、中国の航空産業における不利な点、つまり戦闘機を2発機とする強力なエンジンの不足を指摘している可能性が高い。

 中国は高性能航空機エンジンの世界に追いつこうと懸命に努力しているが、3発機という明確な設計は、中国の航空宇宙デザイナーでさえ、国産エンジンが欧米の設計に匹敵するとは考えていないことを示唆している。

なぜ中国はこの新型戦闘機を必要とするのか?

この新型戦闘機に関する1つの明白な疑問は、その使用目的だ。中国が直面する可能性のある2つの紛争とは、南シナ海や台湾をめぐる地域の同盟国や米国との戦争である。

 中国はどちらの場合でも、第一列島線から火力を投射しなければならない。 この架空の線は、日本、琉球諸島、台湾を通り、南シナ海を包含している。

 理想的には、アメリカの巡航ミサイルの射程圏外にありながら、戦争を遂行するアメリカの基地や空母を脅かすことができるよう、中国国内の奥深くにある基地からそれを行うべきである。ステルス性、航続距離、積載量に重点を置いたこの新型機は、このミッションにうってつけだ。戦闘機任務よりも爆撃機の任務に重点を置き、米空軍のF-111アードバークのような戦術爆撃機になる可能性さえある。

 冷戦後の数年間にわたり航空機生産国は、国防予算が乏しい時代に政治的・経済的な支持を得るため、可能な限り大げさに宣伝しながらも、開発の歩みを遅らせることが多かった。 今日の飛行で、中国はそのような慣行を打ち破った。

 中国の航空機は一般的に西側の設計より劣っていることが証明されているが、おそらくこの場合でも、より迅速に開発し、実戦配備することができるだろう。中国の技術的劣勢は永遠には続かないだろう。 西側諸国は腰を上げ、注意を払うべきだ。■


Written ByKyle Mizokami

Kyle Mizokami is a defense and national-security writer based in San Fransisco. His work has appeared in Popular Mechanics, Esquire, The National Interest, Car and Driver, Men's Health, and many others. He is the founder and editor for the blogs Japan Security Watch, Asia Security Watch and War Is Boring.


Dorito in the Sky: Unpacking China’s Radical New Stealth Fighter

By

Kyle Mizokami


https://www.19fortyfive.com/2024/12/dorito-in-the-sky-unpacking-chinas-radical-new-stealth-fighter/


2021年2月28日日曜日

第6世代戦闘機では長距離性能を有する太平洋仕様が必要と米空軍トップが発言。F-35の性能限界を認めた格好だが、初飛行済みと言われる第6世代機は依然として実態がつかめません。

 https://www.reutersconnect.com/all?id=tag%3Areuters.com%2C2020%3Anewsml_RC245G9NSOF1&share=true

 

 

空軍が極秘開発中の第6世代戦闘機で「太平洋仕様」を検討している可能性がある。

 

第6世代戦闘機は昨年突如として想定より早く飛行開始し多くを驚かせた。極秘機体であり判明している内容は皆無に近いが、同機について空軍参謀総長チャールズ・ブラウン大将はヨーロッパ仕様、太平洋仕様の2種類の開発を想定していると述べた。

 

ブラウン大将は具体的な構想を明らかにしていないが、2021年空軍協会年次シンポジウムの席上で記者から尋ねられ、開発を否定せず、太平洋での戦闘機には今以上の航続距離が必要となることは認めた。

 

偵察や攻撃任務では日本やオーストラリアのような友好国との距離を考慮すると航続距離を延長する技術は必須と言える。とくにステルスが機能を発揮できる高度防空体制を想定すれば、この必要が痛感される。つまり、新型かつ高性能化する防空装備の前に非ステルス給油機では探知、被撃墜を免れなくなる。このため第6世代機ではステルス性能に加え、従来を上回る後続性能が求められる。新型エンジン技術では燃料効率が大幅に改良されており、これから改めて注目を集めそうだ。

 

ステルス効果が期待される機体一体型燃料タンクはすでにF-15EXやF/A-18スーパーホーネットに搭載されている。速力を上げつつ燃料消費を抑える技術課題が解決されれば、長距離ミッションが実現し、滞空時間も伸びる。グアム、さらに南下してオーストラリアを離陸した第6世代戦闘機が北朝鮮上空に進出し偵察あるいは攻撃任務を実施可能となればどうなるか。

 

 

米空軍は2015年からジェネラルエレクトリック他業界各社と連携し、適応型多用途エンジン技術の実現にむかっており、狙いは航続距離、速力、燃料消費をそれぞれ改善することにある。この開発で生まれる新技術が今後意味を持ってきそうだ。


GE

 

ヘリコプターは固定翼ステルス戦闘機と全く別の存在だが、少なくともコンセプト上では陸軍が次期垂直離着陸機の初期段階で成功を収めていることから従来型を上回る速力と航続距離双方の実現は可能だとわかる。新型アパッチは燃料効率に優れた701Dエンジンならびに改良型タービンエンジン技術を搭載してこれを実現している。今後注目すべきはエンジン、推進系の技術分野だ。■

 

この記事は以下を再構成し、人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmail.comへご連絡ください


6th Generation: What the U.S. Navy Wants in Its Next Stealth Fighter

February 27, 2021  Topic: Security  Region: Americas  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryU.S. NavyStealthSixth Generation FighterSixth-Generation Stealth Fighter

by Kris Osborn

 

Kris Osborn is the defense editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.