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2025年5月25日日曜日

訓練機更新を求める日本に、新型ジェット練習機構想が各社から登場(Breaking Defense)

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入間基地に着陸する航空自衛隊の川崎T-4練習機(クレジット:Mike Yeo)



日本が新型練習機を求めていることから、各社は練習機ソリューションを熱心にDSEIジャパンで展示した


DSEI JAPAN - 航空自衛隊(JASDF)は、次世代戦闘機のパイロットを輩出するため、訓練機の再編成を進めている。

 航空自衛隊は今年初め、テキストロンT-6ターボプロップ訓練機を選定したと発表し、次は既存の訓練機に代わるジェット訓練機を探し始めている。

 東京で開催されたDSEIジャパンエキスポで業界幹部が語ったところによると、日本は航空機の種類と市場における訓練ソリューションを調査している。

 これには、2024年4月の日米首脳会談で発表された、航空自衛隊の川崎T-4ジェット練習機に代わる米国との新型練習機の共同開発も含まれる可能性が高い。

 日本が新型練習機を求めていることから、各社はDSEIジャパンで練習機ソリューションを熱心に展示しており、三菱重工業(MHI)はT-Xジェット練習機コンセプトのスケールモデルを展示した。

 一方、ボーイングは、T-7Aレッドホーク練習機で日本の潜在的な需要に提供する用意があり、ジョン・スディング東アジア防衛・政府サービス担当エグゼクティブ・ディレクターは、米空軍の独自の練習機プログラムに採用されている型式は、日米共同開発に理想的であると指摘した。

 「T-7が)アメリカ空軍のために行う訓練は、日本が空軍のために行っている訓練と非常によく似ており、特にF-35やF-15などの戦闘機がアップグレードされているため、訓練システムには多くの共通点がある」とスディングは語った。

 イタリアのレオナルドもDSEIジャパンに出展し、M-346ブロック20のコックピット・シミュレーターを展示した。航空自衛隊は現在、イタリアの国際飛行訓練学校(IFTS)へパイロットを派遣しており、M-346ではカタールやシンガポールを含む数カ国のパイロットを対象に、フェーズIVの上級/先導戦闘機訓練(LIFT)に重点を置いている。

IFTSはイタリア空軍とレオナルドのプロジェクトであり、同社の広報担当者は、日本が2022年にパイロットの派遣を開始して以来、すでに9人の航空自衛隊パイロットがこのセンターで訓練を受けていると本誌に語った。

 パイロットのIFTSでの養成期間は約6ヶ月で、広報担当者は、年間10人のパイロットに増やすことを目標としているという。

 IFTSに関わるもうひとつの企業はCAEで、レオナルドと航空機やシミュレーターに関する産業提携を結んでいる。CAEはまた、2023年に航空自衛隊がスバルT-7ターボプロップ練習機で基礎飛行訓練を実施している防府北基地に30人のパイロット養成候補生を配置し、バーチャル・リアリティーを利用した訓練能力を航空自衛隊に実証している。

 CAEの主席技術責任者であるゲイリー・イーブスは、今回の実証実験の結果、航空自衛隊は感銘を受けたと述べた。

 これには、航空自衛隊が将来の訓練プログラムのためにどのタイプの練習機を選択するかに依存しない、統合された地上ベースの仮想訓練が含まれる。

 「私たちは、航空自衛隊が選択する航空機に協力します。 私たちは、どの航空機とも協力することができますし、このプロセスを通じて航空自衛隊を指導していきます」とイーブスは語った。■


New jet trainer in the cards as Japan seeks training fleet refresh

Japan’s search for a new trainer aircraft has meant that companies were keen to display their trainer aircraft solutions at DSEI Japan.

By   Mike Yeo

on May 23, 2025 at 12:36 PM



https://breakingdefense.com/2025/05/new-jet-trainer-in-the-cards-as-japan-seeks-training-fleet-refresh/


2021年5月13日木曜日

次世代ジェット練習機需要を狙うのはこの4機種。ただし、戦闘機の縮小と練習方式の変化で練習機需要も縮みそうだ。

  

Credit: Clockwise, from top left: Boeing, AVIC, Italian Air Force, United Aircraft Corp.

 

界のジェット高等練習機でこれまで中心だった機種は次の三つだ。ノースロップF-5/T-38、BAEシステムズのホーク、エアロヴォドホディのL-39/59/159である。T-38は1960年代、ホークとL-39は1970年代に初登場した機体だが、この三機種で世界各地で稼働中の練習機3,165機の過半数を占める。

 

しかし、次世代練習機への交代が2020年代に加速化する。

 

このうちT-38の前途が危いのは明らかで、米空軍はボーイングT-7への機種転換を進めている。L-39もロシア空軍でヤコブレフYak-130の受領を進める中で主要ユーザーを失いつつあるとはいえ、L-39NGという最新型の生産は続いており、姿を消すことは当面はないようだ。

 

ホークでは納入も続いており、2020年代前半での用途廃止機体は少なく、ゆっくりと姿を消している。ただ米海軍が使用中の同型機で後継機種を検討中で、2030年に至る前に機数が急減しそうだ。

 

次世代機がこうした変化を好機ととらえ、T-7、レオナードM-346、ホンドゥ洪都 JL-10、Yak-130が控える。現在の受注状況をながめると2030年にはこの四機種が2020年末から700機近く増える。

 

Aviation Week Networkでは今後10年でさらに298機の練習機需要があるとみており、どの機種が受注を伸ばすかが注目される。

 

とはいえ、戦闘機部隊が縮小する中で、無人機装備が従来の戦闘機任務に進出し、合成訓練方式(シミュレーション訓練)が現実のものになっており、練習機需要そのものも縮小していくとの予測がある。次世代練習機各型が更新需要を狙う中で、この分野での各社競争がし烈になりそうだ。■



この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmailまでご連絡ください。

 

Which Military Training Aircraft Will Dominate The Future?

Craig Caffrey May 10, 2021