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2019年3月24日日曜日

シャナハン長官代行の倫理問題とF-15X導入は無関係? 産業基盤保護が動機と説明するDoD

この記事のとおりだったのか信じる信じないは自由ですが、産業基盤保護という言葉が出てくる米国の官庁はDoDぐらいですかね。かつては日本の産業政策を批判していたのが米国だったのですが....

Shanahan Ethics Agreement Out; How The F-15X Decision Was Made

シャナハン長官代行の倫理問題、F-15X選定の内幕

The Air Force wants more planes - and believes it has found a way to get them. 機数を増やしたい空軍が解決策を見つけたのか

By COLIN CLARKon March 22, 2019 at 7:33 PM
ンタゴンが発表した新規倫理規定によりパトリック・シャナハン国防長官代行はボーイングに一切関われなくなった。この措置はDoD監察総監からシャナハンの倫理違反嫌疑を捜査中と発表したのを受けてのこと。
ボーイングF-15X戦闘機導入で国防総省の決定にシャナハンが関与していたのかをめぐり論議が盛んだが、もともと同機は空軍が当初希望していなかった機材で、ボーイングの競合相手ロッキード・マーティンのF-35の継続調達を計画していた。
国防関連高官はシャナハンは同機導入で決定的な役割は何ら果たしていないと述べ、あくまでも決定は当時の国防長官ジム・マティスあるいはコスト評価事業(CAPE)室によるものと本日報道陣に述べた。同高官によればシャナハンはF-15X導入過程から「除外」されていたという。
本日の記者会見はペンタゴンの戦略的決定過程の内幕を覗き見る貴重な機会になった。発足9年目のCAPEでの審議内容が話題になるのも珍しい。その前身、事業分析評価室(PA&E)も同様であったが。
同高官はF-15導入の決定過程を簡潔かつ正確に紹介してくれた。それを聞いて2つの段階があったと判明。まず、2017年に議会への報告で米軍戦術機材で兵装を大量搭載可能な第四世代機とステルス機の混成編成が必要との指摘があった。第四世代機は基地、本土防空用の想定とともにスタンドオフ兵装機としてF-35から標的情報を入手して運用し、混成運用は2030年代にかけ必要という内容だった。
決定ではコストが重要要素だった。機体単価より維持運用費用が重視された。F-15Xは運用経費が低い。機体単価は大きな差はないといってよい。同高官によればCAPE試算でF-15Xは90百万ドルで、F-35Aはロット11で89.2百万ドル、さらに80百万ドルまで下がると事業担当部門とロッキード・マーティンは確約している。
もう一つは国内産業基盤の維持だった。第四世代機にはF-16もあるが、同機はロッキード・マーティンが生産しており、決定では産業基盤に競争状態を残すことを重視した。トランプ政権が重視する国内産業育成が決定に影響したのか尋ねると、同高官は「それは承知していない」と答えた。CAPEは前身時代から国内産業基盤維持を重視して決定してきた。
F-15X選定過程を簡単に言うとこうだ。予算案原案が8月末に届いた。9月中旬に第四世代機導入を提言。10月中旬までに空軍はデータを精査し、「分析結果に賛成した」(同高官)
先月の空軍協会冬のカンファレンスで記者は航空戦闘軍団司令官マイク・ホームズ大将に第四第五世代機混成編成が意味がある高層化聞いてみた。

「ACC司令官としてほしいのはもっと多くの新型機だ。機材の平均機齢の上昇を解決の必要がある」とホームズ大将は答えたがF-15Xは新型機材とは考えていない、予算対策でしかないと述べていた。「F-35を飛ばすほうが第四世代機より高くつく」と述べた。それで答えがわかるだろう。■

2018年12月24日月曜日

速報)国防長官代行に任命されたパトリック・シャナハンはこんな人

Meet Patrick Shanahan, the former Boeing executive nicknamed 'Mr. Fix-It' who's replacing General James Mattis as Defense secretary

Áine Cain 18m

Donald Trump Patrick Shanahan
"He will be great!" Trump wrote in a tweet on Sunday. Pablo Martinez Monsivais/AP Images

  • パトリック・シャナハン国防副長官がジェイムズ・マティス長官にかわり長官職を代行する。
  • マティスの次席に任命された2017年の前はボーイング重役を務めてきた。
  • ワシントン州出身でボーイング社内では「直し屋さん」として知らぬものがない。

パトリック・シャナハン副長官が長官代行として国防総省を指揮することになった。
マティスが長官職を退くのはドナルド・トランプ大統領がシリア撤兵を決定したためだ。辞意を伝える書簡でマティスは円滑な引き継ぎのため二ヶ月は長官として残りたいと記していた。
これに対しトランプはツイッターで日曜日に新人事を発表。シャナハンを高く評価し、「副長官として更に以前のボーイングでパトリックは数々の業績を残してきた。すごい仕事をやってくれるぞ」と記していた。
だがシャナハンとはどんな人物なのか。またワシントン州出身で三児の父の本人はどんな仕事をしてくれるのか。
そこで本人のこれまでの経過を見てみよう。

  • 三人兄弟の長兄として1962年に生まれた。父マイケル・シャナハンは警察官でヴィエトナム戦に加わり青銅章を受けている。

    Ted S. Warren, File/AP Images
    Source: Senate Armed Services Committee, The Department of Defense

    「成長の過程で戦争の理解は父やその親友から受けてきた」と本人は国防総省のウェブサイト上で記している

  • Evan Vucci/AP Images
    Source: The Department of Defense



    上院における人事承認審査で父親から「自らより義務を優先」する考え方を叩き込まれたと述べた。

  • 国防副長官の執務室にシャナハンは父の写真を飾っていた。

    Matthew Brown/AP Images
    Source: The Department of Defense


  • ワシントン州に生まれたシャナハンはワシントン大学で機械工学の学位を得た。その後も同校と関係を保ち、2012年から理事も務めた。
  • その後機械工学修士号とMBAをMITから受けた。


  • 1986年にボーイングに入社、キャリアを歩き始めた。


  • 同社でミサイル及び回転翼機事業を担当。


  • 社内では「何でも直す人」として知らぬものがない存在になった。


  • ニューヨーク・タイムズはトラブル続きだったボーイング787の解決に本人が一役買ったと伝えている。

Ted S. Warren/AP Images


  • その後、同社でサプライチェーン担当の副社長に昇格。


  • 政治献金は二大政党に公平に振り向け、1990年から2016年にかけて共和党や保守勢力に6,250ドルを民主党やリベラル勢力に5,000ドルを献金している。ただトランプには一切献金していない。


  • トランプは次期エアフォースワン案件でボーイングと口論になったが、半年後にシャナハンを国防副長官に任命した。2017年3月16日のことだった。


  • ただ任命承認の手続きはスムーズではなかった。上院審査では故ジョン・マケイン軍事委員会委員長からロシアと対立するウクライナの支援に関する質問をはぐらかしたとして追求を受けた。


  • だが結局92対7で人事案は承認された。2017年7月18日のことだった。


  • シャナハンはペンタゴンとの共同作業体制の確立でマティスの業績を評価。「長官が重要点を整理し、自分は技術者として実現させるのが仕事」と国防総省のウェブサイトで述べていた。


  • 本人はペンタゴン勤務の「実務面」ではいちいち恐れを感じることはないとしながら、「結果が違いを生む。ここの仕事で間違いをすれば結果は悲惨だ」と同上ウェブサイトに書いている。


  • また国防総省の力量を「素晴らしい」と評価する。シャナハンは2019年1月1日付で長官職につく。


Manuel Balce Ceneta, file/AP Images