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2025年4月24日木曜日

中国空母「山東」打撃群がフィリピン近海に展開中(USNI News)―米比バリカタン演習への牽制か、中国は武力の誇示を重要な政策手段と考えている

 


CNS山東(17)。 海上自衛隊写真



国の空母CNS山東 Shandong (17)が今月2回目のフィリピン海への展開をしている。

 統合幕僚監部(JSO)によると、山東はフィリピン本島ルソン島の北東端から東に約200海里の地点に位置している。

 海上自衛隊の発表によると、水曜日午前11時頃、海上自衛隊は、山東と巡洋艦CNS延安(106)が宮古島の南約490マイルの海域を航行していることを確認した。

 山東空母打撃群はフィリピンの排他的経済水域内を航行したが、国際法上、EEZは通過や軍事活動を妨げるものではない。

 JSOは、山東が戦闘機とヘリコプターの飛行作戦を行っているのを確認した。 駆逐艦JSありあけ(DD-109)が同CSGを監視した。

 中国国防省は、山東省の現在の配備について、現時点では何の声明も出していない。

 山東はフィリピンの近くに位置していることから、4月1日に行われたような対台湾訓練のために配備された可能性は低いと思われる。今回の配備は、PLANの訓練スケジュールの一部か、月曜日に開始された米比演習「Balikatan 2025」に対する中国の対応の可能性がある。

 また、今回の展開は、日曜日にスカボロー諸島周辺で発生した事件に対応した可能性もある。人民解放軍(PLA)南方戦域司令部は、フィリピン海軍の哨戒艦BRPアポロナリオ・マビニ(PS-36)がスカボロー諸島周辺の中国領海に不法に侵入したと主張し、戦域司令部はフィリピン海軍の艦船を海域から追い出すために軍を動員した。

 フィリピンの新聞Philippine Daily Inquirerは、フィリピン海軍報道官のロイ・ヴィンセント・トリニダード少将がPLAの主張に反論したと報じた。トリニダッド少将は、フィリピンのメディアへのメッセージの中で、「これらはすべて、彼らの内部向けに行われる可能性が高い、形を変えた、あるいは悪意のある情報操作の一部である」と述べた。

 フィリピン海軍とその他のフィリピン籍の法執行船だけが、スカボロー諸島のある西フィリピン海におけるいかなる船にも異議を唱える権限と法的根拠を持っている、とトリニダッド少将は述べた。

 火曜日、南方戦域司令部は、PLANの76周年記念の一環として、中国語と英語の二ヶ国語のビデオを公開した。タイトルは「南へ、そして深い青へ」で、南シナ海とそこにある領土をいかなる侵略者からも守るというPLANの決意を示している。

 中国外交部の郭家坤報道官は月曜日の記者会見で、バリカタン訓練を非難した。


2025年4月23日、CNS山東(17)の位置。 自衛隊


 「フィリピンは地域外でこの国と大規模な軍事訓練を行うことを選択し、地域の戦略的安定と地域経済の見通しを損なう戦略的・戦術的兵器を持ち込んだ。 この行為は地域諸国から嫌悪され、反対されている。

台湾は中国の内政問題であり、核心的利益であり、台湾問題を口実にこの地域への軍事配備を強化するいかなる国にも反対する。

「我々は、台湾問題で挑発行為をしないよう、関係各方面に強く求める。 火遊びをする者は火で滅びる」と郭報道官は述べた。

 バリカタン訓練は主にルソン島西側とパラワン島で行われ、西フィリピン海として知られるフィリピンの南シナ海周辺では、フィリピンが多くの領土と海域を争っている。

 訓練の一部はルソン島の北東端に位置するカガヤン州で行われ、山東CSGの現在の位置から西側にあたる。

 空母打撃群は、南シナ海からルソン海峡を通って航行した可能性が高い。 米海兵隊は、バリカタン訓練の一環として、多数の海軍・海兵隊遠征船阻止システム(NMESIS)発射装置を海峡のフィリピン側近くに配備した。

 海兵隊のリリースによると、第3海兵隊沿岸連隊(MLR)のNMESIS配備は、フィリピンへの海兵隊兵器システムの初配備となる。第3海兵連隊は、ルソン島北部とバタネス諸島における海上要地警備作戦と、カガヤンにおける対上陸実弾射撃作戦に参加する。

 ルソン海峡に位置するルソン島北部とバタネス諸島における海上要地警備作戦では、第3沿岸戦闘チームの中距離ミサイル砲台と第4海兵旅団のフィリピン海兵隊が、米陸軍の第25戦闘航空旅団と米空軍の第29戦術空輸飛行隊と協力し、北ルソンからバタネス諸島の複数の島へNMESIS発射装置を輸送する。リリースによると、島に到着後、米国とフィリピンの海兵隊は協力して火力遠征前進基地を設立する。

 ルソン島北部では、第3沿岸反空大隊の戦術航空管制部隊が運用するAN/TPS-80地上/航空任務指向型レーダーが、海上攻撃と空域の不統一を支援するため、第3MLRの作戦区域内の周辺空域を監視する。

 バリカタンではNMESISは発射されないが、第3MLRの火力支援調整センターは、ルソン海峡の島々にNMESISを配置することで得られる機会を利用し、模擬射撃任務を実施する。

 報道発表には「NMESISは、第3MLRに強化された海上阻止能力を提供し、海軍の統合を深め、統合軍が陸と海の両方から標的を定め、交戦する能力を拡張することによって抑止力を強化する。 「フィリピンでのNMESISはまた、フィリピンの沿岸防衛戦略に従い防衛能力の形成に役立ちます」とある。■


Chinese Carrier Shandong Deploys Nears the Philippines

Dzirhan Mahadzir

April 23, 2025 5:17 PM

https://news.usni.org/2025/04/23/chinese-carrier-shandong-deploys-nears-the-philippines


ジルハン・マハジール

マレーシアのクアラルンプールを拠点とするフリーランスの防衛ジャーナリスト、アナリスト。 1998年以来、Defence Review Asia、Jane's Defence Weekly、Navy International、International Defence Review、Asian Defence Journal、Defence Helicopter、Asian Military Review、Asia-Pacific Defence Reporterなどに寄稿。



2022年4月27日水曜日

行間を読め。中国初の国産空母山東が就役2年で大規模補修工事を受ける理由。

  

   

The picture shows aircraft carrier Shandong berths at a naval port in Sanya. China's first domestically-made aircraft carrier Shandong (Hull 17) was officially commissioned to the PLA Navy at a military port in Sanya, South China's Hainan Province, on the afternoon of December 17, 2019, making China one of the few countries in the world that have multiple carriers. Chinese President Xi Jinping attended the commissioning ceremony for the new aircraft carrier, which was named after China's eastern province of Shandong, and handed military flag to Senior Captain Lai Yijun, commander of the ship. Photo:China Military

三亜軍港に接岸する空母山東(艦番号17)は中国初の国産空母で2019年12月17日PLA海軍に正式就役し、中国は世界でも数少ない複数空母を保有する国となった。写真:中国海軍

 

 

ご注意 この記事は中国共産党の意向を強く受ける環球時報英語版を極力そのままお伝えするものであり、当ブログの意見や評価をお伝えするものではありません。

 

国で2番めの空母であり、初の国産建造となった山東は、2年以上の現役期間を経て、使い勝手を向上させるべく、最初の定期補修と改修を開始した。作業内容には、新種の滑り止め塗装や、サブシステム数点の修理やアップグレードが含まれる可能性があり、数ヶ月後にさらに協力になり復帰すると、観測筋は日曜日に述べた。

 

 

香港のニュースサイトwenweipo.comは中国人民解放軍(PLA)海軍の73回目創設記念日の4月23日に、中国東北部遼寧省の大連造船所のバースに停泊中の山東が、飛行甲板に新しい滑り止め塗装を受けていることを報じた。

 

wenweipo.comによると、同艦が2019年12月に海南省三亜でPLA海軍に就役して以降、初めての造船所整備となり、造船所作業員は臨時勤務をしている。

 

大連造船所の主ドックに山東はまだドック入りしていない。

 

ロイター通信は、台湾島の国防当局と匿名の情報源を引用して、3月18日、山東は飛行甲板に航空機を乗せず台湾海峡を南から北へ航行したと報じた。アナリストは、同艦が母港三亜から大連造船所に定期整備に移動する途中の可能性が高いと指摘していた。

 

作業には飛行甲板の滑り止めコーティングのリフレッシュに加えて、メンテナンスはまた、着艦時の拘束ギア、電力システム、パイプライン、電子システムなど、消耗されやすいサブシステムの改修、修理、アップグレードがあるかもしれないと、匿名軍事専門家は日曜日に環球時報に語った。

 

空母の総合的な検査が行われ、問題が発生した部分や過去2年間の経験に基づき最適化できる部分については、アップグレードやオーバーホールが行われる可能性があると専門家は述べた。

 

専門家は、空母が今回のような定期メンテナンスを受けるのは普通のことであり、作業には数ヶ月かかると述べ、山東は改修後、より強力で戦闘可能な艦になると指摘した。

 

報道によると、中国初の空母である遼寧の改修には、同じく大連造船所で2018年7月から約半年を要したという。■

 

China's home-built aircraft carrier Shandong starts 1st maintenance, refurbishment: media reports - Global Times

By Liu Xuanzun

Published: Apr 24, 2022 07:02 PM Updated: Apr 24, 2022 11:22 PM