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2024年3月23日土曜日

もし戦わば、F-35対J-31 空母搭載ステルス機の対決

J-31がF-35のコピーなのか、外観だけで判断はできないようです。むしろ情報処理能力など中身では足元にも及ばない可能性があります。ただし、頭から中国製を馬鹿にするのは危険かもしれません。第二次大戦前には日本では「人種的に」西側戦闘機に匹敵する性能を有する機体の製造は無理と広く信じられていましたからね。Warrior Maven記事からのご紹介です。


PLANは、空母運用型の第5世代ステルス戦闘機J-31プロトタイプを急速に試験しているようだ


民解放軍海軍は、米海軍のF-35Cに匹敵すると思われる、空母発射型の第5世代ステルス戦闘機J-31の試作を急ピッチで進めているようだ。 

 中国のJ-31空母艦載ステルス戦闘機の最も知られている要素は、単に数が少ないということかもしれない。中国新聞は2機の試作機を挙げており、同機はまだ運用されていないようだ。

 しかし、同機は、PLANにとって史上初の空母運用型の第5世代戦闘機であり、アメリカ海軍のF-35Cに匹敵するよう設計された航空機であるため、国防総省にとって潜在的な脅威になりうる。PLAは、F-35Bに相当する機体や、水陸両用強襲揚陸艦から垂直に展開できる第5世代航空機のエンジニアリングに関して遅れているようだ。同機は、米海軍のF-35Cと比較すると、運用目的が非常に似ているように見える。PLAがJ-31の運用部隊を実戦投入できるようになるまで数年かかるかもしれないが、その存在は中国に前例のない戦力投射能力を与えるだろう。PLANの第5世代空母搭載ステルス機は、これまで到達できなかった世界各地でステルス航空攻撃を行うことを可能にする。例えば、中国がアフリカや南米などで経済的・軍事的影響力の拡大を目指していることはよく知られている。PLAは、アフリカの角のジブチにある米国の既存基地のすぐ近くに独自の軍事基地を建設しており、中国がアフリカや、より大きな影響力を求めるその他の場所に積極的に投資していることはよく知られている。こうしたことはすべて、2049年の建国100周年までに、いや、もっと早期に、世界の誰もが認めるグローバルな軍事大国になるという中国の野心と一致している。


J-31はF-35Cにどう対抗するのか?

J-31については、F-35と明らかに似ていることを除けば、ほとんど知られていない。アメリカの指導者たちは、PLAがアメリカの兵器プラットフォームを「複製」または「模倣」しようとする定期な努力をすることを懸念していることはよく知られている。丸みを帯びた翼胴一体型の胴体は、明らかに米F-35のステルス形状に似ている。設計上、敵のレーダーにリターンシグナルを発生させそうな鋭いエッジや突出した構造はないようだ。J-31とF-35のデザインの類似性は、観察者の目に認識できるだけでなく、2013年の中国の新聞にも具体的に引用されている。   2013年の中国政府系『人民日報オンライン』のエッセイでは、具体的な設計上の類似点が挙げられており、「J-31とF-35は同じDSIインレット(非境界層分離陸上超音速インレット)を使用している」と書かれている。また、J-31は内部武器庫で運用されているようだ。この類似性は、瀋陽FC-31とも呼ばれるJ-31の膨大な「スペック」と性能パラメータを掲載している出版物、AeroCornerによって認識されている。

中国のJ-20、第6世代はF-35の「センサー・フュージョン」コンピュー 第5世代ジェット戦闘機「瀋陽FC-31」は、「卓越した操縦性、ステルス設計、内部武器庫、アップグレードされたエイビオニクスとセンサーが特徴で、状況認識能力の向上、レーダー追尾と照準能力の強化、アップグレードされた電子戦システムを備えている」とAeroCornerは書いている。

 AeroCornerによれば、J-31はRD-93アフターバーニング・ターボファン・エンジン2基を搭載し、およそマッハ1.8、最大巡航速度1080ノットで飛行する。Aerocornerのスペックによれば、J-31は65,000フィートに達し、おそらく最も驚くべきことに、航続距離は2,160海里である。

 この航続距離は、F-35Cの航続距離が1,300海里であることを考えると、戦闘攻撃範囲という点でかなり重要であるように思われる。ただし、F-35Cのスペックには "少なくとも"と書かれており、航続距離がもっと長い可能性を残している。

 しかし、ミッションシステム、コンピューティング、センシング、兵器性能のパラメーターに関係する可能性が高いため、両機の真の差は完全には判別できないかもしれない。これらの属性を判断するのはより難しいかもしれないが、センサー・レンジ、照準、誘導兵器の攻撃能力に優れた機体が、もう一方の機体に対して素早く優勢になる可能性が高い。

 AeroCornerのスペックによると、J-31はAESA(アクティブ電子スキャン・アレイ)レーダーを搭載している。しかし、米空軍のウォーゲームでは、F-35は探知不可能な距離から第4世代の敵機を「視認」し「破壊」できることが示されている。これは、よく知られているEO/IRの高解像度照準と、分散開口システムと呼ばれる360度センサーに関連する範囲、画像忠実度、コンピューティングと関連している。また、「空飛ぶコンピューター」と呼ばれるF-35は、センサー・フュージョン、ミッション・データ・ファイルと呼ばれる脅威データ・ライブラリー、高速コンピューター処理で知られている。したがって重要なのは、J-31がこのレンジと忠実度をどの程度まで再現できるかということだ。そうでなければ、F-35Cに対抗するチャンスはあまりないだろう。

 最後に、中国共産党はJ-31のプロトタイプを数機しか運用していないことが知られており、アメリカのF-35はすでに運用中で、かなりの数が配備されていることを考えれば、単純な数の問題がある。例えば、米海軍は273機ものF-35Cを調達中である。米国のF-35部隊は、編隊全体で相互運用が可能なマルチファンクション・アドバンス・データリンク(MADL)で運用されており、リアルタイムでF-35の編隊全体のデータ伝送を可能にしている。■


Carrier-Launched Ocean Stealth Air War: China's J-31 vs. US Navy F-35C - Warrior Maven: Center for Military Modernization

  • MAR 20, 2024

By Kris Osborn, President, Center for Military modernization




2021年10月30日土曜日

中国からステルス戦闘機二型式が登場。J-20複座型とJ-31艦載型。

  

 

 

J-31 ステルス戦闘機は瀋陽FC-31としても知られ、2014年の珠海航空ショーに登場していた。(Johannes Eisele/AFP via Getty Images)

 

 

国にステルス戦闘機の二型式が登場した。航空ショーに登場したのは艦載運用のようだ。

 

 

J-20複座型

 

成都航空機の工場外で撮影されたのはJ-20ステルス戦闘機の複座型で長年の噂を裏付けた。

 

中国SNSに掲載された写真映像では同機のタンデムコックピットがわかり、離陸に備え地上移動する様子を捉えている。

 

後部座席の役割は明論理的に考えて兵装システムズ士官WSOで同機のレーダーや兵装を担当する。

 

複座型J-20の制式名称は不明だが、無人機統制の母機の見方もある。中国版の忠誠なるウィングマンあるいは別の形の戦闘用無人機UCAV用かもしれない。

 

別の可能性としてJ-20のWSOがセンサー操作を担当し、他のネットワーク下の有人機との調整を図るかもしれない。中国の航空産業筋からはJ-20をステルス空中早期警戒機に転用できるとの発言が以前あった。この場合はJ-20数機を同時に運用しセンサーネットを形成する。

 

 

新型艦載戦闘機

 

もう一つ珠海航空ショーで新型艦載ステルス戦闘機が初飛行した。

 

同機の制式名称も不明だが、やはり下塗り塗装のままの同機は瀋陽FC-31ステルス戦闘機の開発段階の機体でJ-31とも呼ばれ、輸出仕様といわれてきた。

 

同機の写真では機首降着装置がカタパルト発艦用の仕様で主翼には折り曲げ用のヒンジが視認できる。飛行甲板を有効に使うため艦載機でよくある構造だ。

 

新型機は003型空母に搭載されそうだ。空母建造は上海で進行中で、中国空母で初めてカタパルトを搭載し、大型機運用も可能となる。想定されるのが西安KJ-600ターボプロップ艦載空中早期警戒機だ。

 

衛星写真から江南造船所で建造中の003型空母はカタパルト三基が搭載され、艦容は米海軍のジェラルド・R・フォード級に匹敵する大きさだとわかる。■


New variants of Chinese stealth fighters break cover

By Mike Yeo

 Oct 30, 01:12 AM


2020年10月5日月曜日

空母搭載のうわさがある瀋陽J-31(FC-31)はF-35の性能にどこまで肉薄しているのだろうか。

 

国の第五世代戦闘機J-31の写真がソーシャルメディア上でFC-31として紹介されているが、同機はエイビオニクスで性能向上策を受けているとサウスチャイナモーニングポストが伝えている。▼ソーシャルメディア微博weiboの写真ではFC-31シロハヤブサ戦闘機のテスト飛行の様子が映っていた。これをつたえたNewsweekは中国が技術改良を施したと報じている。▼「以前の試作型では速度調整装置が機首についていたが、今回はそれが見当たらない。このことは同機にエイビオニクスが搭載されているのではないかとサウスチャイナモーニングポストはみている。同紙によればFC-31のコックピットキャノピーはJ-20と同様の形状で、風抵抗も改良されている」とNewsweek記事にある。 

 

同機の海軍仕様が空母へ搭載されるとの説がある。J-31はF-35に対抗する機材なのは間違いない。外観はF-35の「パクリ」のステルス形状で、エイビオニクス、センサー、兵装、エンジンはいずれも外部の目には見えにくい。▼興味をひかれるのはF-35との類似性は偶然の産物ではないことだ。米議会の2014年度米中経済安全保障検討では2010年度の国防科学委員会報告を引用し、中国はサイバー諜報活動でF-35含む米国製武器の詳細情報を盗んだとしている。▼中国メディアも両機種の類似性に気付いており、中国政府が発行する人民日報もF-35とJ-21が似ていると2013年に報じていた。記事では「両機種ともDSI空気取り入れ口を採用している」とあった。唯一違うのは米側にはF-35B短距離離陸垂直着陸型があること、ならびにJ-31は双発エンジンだがF-35は単発だと同記事にあった。▼外観は著しく似ているが、同機がF-35に相当する性能を有しているのか確証はない。▼J-31が米国の設計技術を盗用していてもF-35の性能には及ばない。J-31は盗作であり、いかなる盗作の例にもれず、原型を超えることはない。

 

 

とはいえ、センサーのあるいはエイビオニクスが伝えられるように改良されていれば話は変わる。F-35の優位性は相当ののりしろがあり、「空飛ぶコンピューター」に高解像度長距離センサーを搭載し、見つかる前に敵を探知できる。▼中国がAI分野で進歩しているとはいえ、J-31にも同等の「センサー融合」機能があり、同様の兵装射程があり、操縦性が同じ保証はない。▼とはいえ、同機が海上運用されれば脅威が一気に引きあがる。▼J-31の性能、兵装運用能力、速力や攻撃力がF-35並みなら、米F-35Bならびに艦上搭載型F-35Cの優位性を中国は消せるはずだ。■

 

この記事は以下を再構成したものです

 

Why China's J-31 Stealth Fighter Is No F-35

October 4, 2020  Topic: Security  Region: Asia  Blog Brand: The Reboot  Tags: F-35MilitaryJ-31StealthChina

by Kris Osborn


Kris Osborn is the new Defense Editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University. This first appeared earlier and is being republished due to reader interest.

Image: Reuters.