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2017年12月19日火曜日

★これが第六世代戦闘機の想定内容だ

 毎度、出し惜しみのような内容ですが、それだけ方向性がはっきりしていないのでしょう。そのため何回も同じような内容ですみません。
 もともと第五世代戦闘機とはロッキードが宣伝用に普及させたの表現ですが、F-22やF-35を超えた戦闘機という意味で第六世代なのですね。
 ステルスや兵装等を考えると将来の(有人)戦闘機は現在のコンセプトと変わるはずですが、米海軍は(空母運用もあり)現行サイズの機体を想定のようです。空軍も追随すれば結局同じサイズになりそうですが、まだわかりません。



Air Force Starts Experiments for 6th Gen Fighter

第六世代戦闘機実験を開始した米空軍

The Air Force has begun experimenting and conceptual planning for a 6th

generation fighter aircraft to emerge in coming years as a technological step

beyond the F-35,

空軍が第六世代戦闘機の概念作りを開始した。F-35を超えた技術進展の機体になりそうだ



Kris Osborn - Dec 16, 9:59 AM


  • 米空軍は第六世代戦闘機関連実験を開始しており、F-35を超えた技術進展が今後数年間で登場すると空軍関係者は述べている。
  • 「実験、開発企画、技術投資を開始した」とアーノルド・バンチ中将(空軍副長官(調達)付け軍代表)Gen. Arnold Bunch, Military Deputy, Office of the Assistant Secretary of the Air Force, AcquisitionがScout Warriorに今年はじめに話していた。
  • 第五世代F-35共用打撃戦闘機を超える性能が新型機の狙いで2030年代登場と見られるが、現在は概念構築の初期段階で、空軍は米海軍と共同作業し、必要な性能や技術内容を検討中だ。
  • バンチ中将は検討内容を詳しく述べないが航空優勢2030構想に言及しており、空軍が目指す将来機材に望まれる戦略要素が念頭にあるようだ。
  • 20年後の戦闘機に採用されそうな技術として、新世代ステルス技術、電子戦、高性能コンピュータ処理、自律運行性能、極超音速兵器、いわゆる「スマートスキン」(機体側部にセンサーを埋め込む)があると指摘するのがTeal グループの航空アナリスト、リチャード・アボウラフィア Richard Aboulafiaだ。新技術の一部は昨年のノースロップ・グラマンのスーパーボウルCMに登場している。
  • ノースロップ以外にも新型戦闘機事業競合の参加企業があるはずだが、現段階ではノースロップがコンセプト、技術、初期設計で先行しているといってよい。ボーイングも開発の初期段階にあるとDefense Newsは解説している。
  • 海軍の新型機は2035年までに退役するF/A-18スーパーホーネットの後継機と海軍関係者は2040年における空母航空戦力像を検討しており、現行のF-35CやEA-18Gグラウラーの次の機体を検討中と述べた。表面塗布やステルス、人工知能、機体操縦、センサー性能、通信データリンク等の技術は急速に進歩していると同関係者は指摘している。
  • 海軍は同時に空母運用型の無人機も開発する。ノースロップが歴史を作ったX-47B実証機は空母発着艦に成功した初の無人機だ。
  • アナリストの中には第六世代戦闘機開発ではセンサーデータの最大限共用、超音速巡航や機体そのものを電子センサーにする「スマートスキン」も模索すると見る向きがある。
  • アフターバーナーなしで超音速移動できれば、戦術上も有利になり、対象地点で滞空時間を増やせる。F-22ですでに実用化されている。
  • 最大限の接続性能とは衛星通信中継でのリアルタイム接続を意味する。極超音速兵器の開発ではスクラムジェット方式の効果実証が必要だが、初期試験では成功失敗が入り混じっている。
  • 空軍科学主任ジェフリー・ザカリアス博士Dr. Geoffrey ZachariasはScout Warriorに対し極超音速兵器の実用化は2020年代中に実現し、極超音速無人機は2030年代、再利用可能極超音速無人機の登場は2040年代と見ている。極超音速技術が将来の航空機設計で大きな意味を有しているのは確かなようだ。
  • スマートスキンでは機体にセンサーを埋め込み、機体をセンサーにし、パイロットに各種情報を表示する。一部はF-35でセンサー融合機能として実現しており、各種センサーの戦闘関連情報を収集、統合し、ディスプレイに表示している。さらにF-35ではノースロップの分散開口システムDistributed Aperture Systemで360度の戦闘空間が見られる。同システムのカメラは機体各所につけられ、抗力低減・レーダー探知性の低下で工夫されている
Northrop Grumman

  • スマートスキンに電子装置を分散配置すれば外部に装備搭載が不要となり,機体そのものが統合レンズの役割となる。これも抗力低下に貢献し飛行速度、操縦性が向上しながらセンサー性能を引き上げられる。
  • 第六世代戦闘機のステルス技術は防空性能の向上に対応可能となる。敵側の防空体制ではデジタル処理コンピューターの連携機能で広範な周波数対応が可能となり、ステルス機も遠距離から探知可能になりつつある。
  • 新型第六世代戦闘機にはレーザーや電子攻撃能力も備わるだろう。■



2017年8月14日月曜日

★米空軍第六世代戦闘機の技術開発の現況




米空軍が目指す新型戦闘機構想はいろいろな推測があり今一つはっきりしませんが(第六世代の用語も使わないと言ったり今回のように便利なので使ったり一貫しませんね)技術要素ははっきりしているようです。当面は該当技術の進展を横目に大日程を作るのでしょうが、米空軍の次の大プロジェクトになるのは必至ですね。


Air Force Starts Experiments for 6th Gen Fighter 

米空軍が第六世代戦闘機の実験作業を開始した

The Pentagon's 6th Generation Fighter may be stealthy and will likely have next-generation computers, electronic warfare technology, speed, weapons and sensors

ペンタゴンが目指す第六世代戦闘機はステルス、次世代コンピュータ、電子戦技術、速力、兵装、センサーいずれも優れた水準を目指す
Visit WarriorScout Warrior - 19 hours ago


  1. 米空軍が第六世代戦闘機の実験と構想固めを開始した。F-35を超える技術革新を空軍上層部は期待する。
  2. 「実験、開発計画策定、技術投資を開始した」とアーノルド・バンチ中将(国防長官付け軍副代表)が Scout Warriors取材で認めた。
  3. 新型機は第五世代F-35共用打撃戦闘機の後継機となり、2030年代中頃に登場するもので現在は空軍海軍が共同で構想設計の段階にあり、新型機が搭載する技術内容、性能水準の検討を進めている。空軍は新型機の機体構想を次世代航空優勢機 Next-Gen Air Dominanceと呼んでいる。
  4. バンチ中将は現在進行中作業の詳細を述べていないが、空軍が考える将来機材の中核性能を論じる航空優勢2030フライトプランに触れている。
  5. 20年後の戦闘機は次世代のステルス技術、電子戦能力、飛躍的なコンピュータ処理能力、自律飛行能力、極超音速兵器さらに各種センサーを埋め込んだいわゆる「スマートスキン」を機体両側面につけるはずだ。
  6. その姿の一片をノースロップ・グラマンが昨年のスーパーボウル中継CMで想像図(上)の形で示している。
  7. ノースロップ以外のメーカーも採用を狙い競合するはずだが、現時点ではノースロップが構想、技術開発、初期設計で一歩先にあるようだ。ボーイングも開発初期段階とDefesen Newsはまとめている。
  8. 海軍はF/A-18スーパーホーネットの退役が2035年の予定で後継機をめざす。
  9. 機体表面塗料、ステルス、人工知能、機体制御、戦闘空間感知の優位性、通信、データリンクがそれぞれ急速に進展中と海軍上層部は認識している。
  10. 専門家は第六世代機では各種の次世代技術がカギとみており、センサーの接続性の極大化、スーパークルーズ性能、「スマートスキン」による電子能力に注目する。
  11. スーパークルーズで新型機はアフターバーナーなしで超音速巡航でき戦術上で有利になる。現場での任務時間が長く確保できるからだ。敵機は先に燃料切れとなり新型機に有利になるシナリオだ。空軍ではF-22がスーパークルーズ技術を採用している。
  12. 接続性を極大化すると通信量とセンサー性能を最大活用できリアルタイムで衛星やその他装備とつながり戦闘状況の情報を共有できる。極超音速兵器の運用も想定するが、スクラムジェットの実用化など乗り越えるべき課題が残っており、初期テストは成功したがその後は失敗も続いている。
  13. 空軍主任科学者ジェフリー・ザカリアス博士がScout  Warriorに語っているが、米国は極超音速兵器の実用化を2020年代、極超音速無人機は2030年代、再利用可能極超音速無人機を2040年代と想定する。極超音速技術は将来の機材、兵器双方で有望だ。
  14. スマートスキンは機体を各種センサーと一体化させ次世代コンピュータで情報を整理統合しパイロットに表示する。一部がF-35で実用化されている。センサーデータの融合に高性能コンピュータを使い関連情報を各種センサーから集め、整理してパイロットに表示する。ノースロップが開発中の分散開口システムDistributed Aperture System(DAS)はF-35パイロットに戦闘空間の360度画像を提供する。これはF-35機体数か所にカメラを取り付けても抗力を増やさずレーダー探知性も下げる。
  15. スマートスキンに分散型電子装置を組み合わせれば各種システムの機外装着が不要となり利点が生まれると専門家はみる。抗力削減、速力増、操縦性改善が実現しながらセンサー性能が向上するからだ。
  16. 第六世代戦闘機の高性能ステルス性能で敵防空網への対処がさらに向上する。敵側も高性能デジタルコンピュータ処理をで広範囲の周波数を探知し、遠距離からステルス機探知が可能になる予測がある。
  17. 第六世代新型戦闘機はレーザーや電子攻撃も運用可能となるはずだ。■