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2018年2月16日金曜日

B-21開発は順調と米空軍長官発言あるが、詳細は依然秘密のベールに

B-1,B-2の早期退役を決めた空軍はよほどB-21に自信をもっているようですね。B-21については一向に米空軍が口を緩める兆候がありません。それだけ重要な開発なのでしょう。F-35で中国のサイバースパイで情報が漏れたことが答えているのでしょう。画像を載せるといろいろ不具合があることがわかりましたので当面テキストだけとします。ご了承ください。


SecAF Says B-21 ‘On Schedule’ As China Rises To Air Force’s Top Threat 中国の脅威を空軍のトップに据えた空軍長官がB-21は「予定通り」進行中と発言


By COLIN CLARKon February 14, 2018 at 3:12 PM
PENTAGON: 空軍長官ヘザー・ウィルソンが中国を「こちらに歩調を合わせた脅威」と呼んだ。長官がペンタゴン予算発表の記者会見の席上でのこと。
中国が急速に装備近代化して米空軍も対応を迫られていると長官は述べ、PRCが衛星攻撃実験を行ったが空軍の対抗手段については詳細を語らなかった。
ウィルソン長官は口にしなかったがB-21爆撃機の長距離ステルス性能、電子サイバー戦性能が中国への対抗手段の中心であるのは明らかだ。記者は長官にB-1、B-2を用途廃止してB-21導入を進める案を発表したのは新型爆撃機に自信が相当にあるからなのかと尋ねた。長官からは開発は順調としか回答がなかったがそこに重要な意味がある。長官が再び同事業の基本に触れ「最低でも」100機のB-21を導入して175機の爆撃機部隊の一部とすると述べたところで、記者は長官にB-21ではそれ以上の詳細を話すつもりがないことを意味するのかと遮ると長官は微笑してその通りと答えた。
上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長にとっては笑い事ではない。同議員は空軍がB-21事業の内容を開示しないことを不満に思っている。
別の記者がウィルソン長官に調達規模を尋ねると長官はB-21の追加導入を希望している。国防戦略構想の内容から戦力構造を見直しているとだけ答えた。
長官からは空軍がUH-1ヘリコプター後継機の最終決定をしたこと、T-X練習機選定は今年中にの行うことも発表された。UH-1後継機は高速長距離機で運送能力も強化する。任務は二方面でミサイル基地への輸送とともに危険な事態に政府高官を安全に移動させることだ。ロッキード・マーティンのシコースキーが「選定前抗議」を会計検査院に提出し空軍の評価内容に不満を表明し当分決まらない感じだ。
このままヘリコプター選定が進まないと戦略軍司令官ジョン・ハイテン大将が何かいいはじめそうだ。

T-Xも何年にもわたり難航してきたがいよいよ今年中に選定がされそうだ。議会はいつものように素晴らしい仕事ぶりで通常支出法案の通過を阻んでくれた。おかげで空軍はまだ決定ができない。今回は二年間有効の予算手続きとなるので空軍も比較的自由に行動できる。2018年、2019年予算で議会は数百億ドルを追加している。■

2018年1月7日日曜日

★ボーイングが戦闘機事業から手を引く日が来る

戦闘機事業からボーイングが撤退すればF-XやF/A-XX開発はどうなるのでしょう。日本がEA-18Gを少数機導入しても大勢を覆すことはなさそうです。長距離攻撃とセンサー性能で航空優勢を確保するのであれば小型戦闘機である必要はなくなるというシンクタンク指摘もありましたが、戦闘機そのものがこれから姿を変えていくのでしょうか。

Why Boeing may stop building fighter planes

ボーイングが戦闘機生産を終了する可能性
 By Harold HutchisonJan. 02, 01:01 PM

ボーイングが戦闘機ビジネスから近い将来に撤退する可能性はあるのか。ここ数年この疑問が生まれているのは各国の空軍が高性能機の代表ロッキードF-35または安価なSaabグリペンのような選択に向かっているためだ。
まずボーイングは共用打撃戦闘機競合にX-32で挑み採用されなかった。2014年のDefenseAviation.comの記事ではボーイングは戦闘機を平均月産4機で生産していた。
リトルロックAFBを離陸するX-32。2001年。X-32は共用打撃戦闘機選定に向けた候補機のひとつだった。 (DOD photo)


同社はF-15Eストライクイーグル派生型の販売を進めているが、F/A-18E/FスーパーホーネットとEA-18Gグラウラーではオーストラリア除くと成立した商談はない。スーパーホーネットはインド向け営業を展開中でF-15C高性能版の売り込みを図る。
ボーイングは軽量戦闘機から完全に手を引いている。Saabと手を組みT-X採用を狙うが、ロッキードT-50、レオナルドレイセオンF-100と競合中だ。最近になりカタールからF-15QAの36機受注に成功したとFlightGlobal.comが伝えている。カタールはユーロファイター・タイフーン、ダッソー・ラファールも各36機導入している。
An F-15E Strike Eagle fire flares over Iraq during a mission in support of Operation Inherent Resolve, on Sept. 6, 2017. (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Trevor T. McBride)
F-15Eストライクイーグルがイラク上空でフレアを放出中。不朽の決意作戦の一環、2017年9月6日。 (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Trevor T. McBride)
ボーイングはF/A-18E/Fスーパーホーネット改修型を準備中だ。ブロックIIIスーパーホーネットは一体型燃料タンクで航続距離を伸ばし、エイビオニクス改良で新型レーダーや電子対抗措置も一新する。トランプ大統領の国防予算要求にスーパーホーネット80機調達が入っている。
これだけの販売が成立しても同社の撤退は避けられないのか。海軍と空軍は第六世代戦闘機の開発を進めているとの報道がある。だが実現までまだ数年かかる。以下のビデオでこの件について詳しく伝えているので見てもらいたい。



ビデオ報道の要約:戦闘機ビジネスに将来がないと判断し、ボーイングが戦闘機事業を縮小する方向にあるのは間違いない。ボーイングには衛星、安全保障など戦闘機以外にもビジネス分野があり、民生機の軍用転用にも期待する。

2017年12月12日火曜日

T-Xでボーイングの動きがなくなっている、ロッキード=KAI連合の受注になるのか

Aerospace Daily & Defense Report

Why Boeing Hasn’t Been Flying Its Two T-X Trainers

ボーイングのT-X練習機提案二機が最近飛行していないのはなぜ

Boeing
Dec 11, 2017James Drew | Aerospace Daily & Defense Report


ーイングが沈黙を破り、完成済みT-X提案機材二機が
ここ数か月飛行していない理由を述べている。
  1. 同社はAerospace Dailyに「単なる宣伝飛行には関心がない」としT-Xの飛行データはすでに提出済みと述べた。
  2. 2016年9月から2017年4月にかけボーイングは盛んに宣伝戦を展開しておりボーイングのT-X(BT-X)のセントルイス工場でのロールアウトからはじまっていた。一号機が2016年12月20日に初飛行し、二号機も今年4月24日に初飛行した。
  3. だがそれ以来同社は飛行運用の宣伝はしておらず、最終組立て場所がセントルイスになるとだけ発表していた。最終選定されればトライアンフ・エアロスペース・ストラクチャアズが主翼、垂直尾翼、水平尾翼部を、スウェーデンのSaabが生産ハブだが地元産業界が9割の生産をすることになる。
  4. だが機体は外部に持ち出されていない。空軍協会によるワシントン会合(9月)で実物大模型を展示しただけだ。
  5. 提案競争の告示から1年が経過する中でボーイングはどうするつもりなのか尋ねたくなるのは当然だろう。
  6. 現行の練習機は1960年代のノースロップT-38にかわる350機総額163億ドルの更新機材の争いはボーイング、ロッキード・マーティンレオナルドDRSの三社が競い合っている。ボーイングはSaabと組み、完全新型機BTXを提案。ロッキード、レオナルドDRSはともに既存機の改装版を提示しており、韓国航空宇宙工業のT-50を元にしたT-50AとレオナルドM346が原型のT-100だ。
  7. その中で唯一の完全新型機を押すボーイングは他社より実証項目が多い。だが初飛行から一年も経過するが、BTX二機の飛行回数、テスト累計時間は不明だ。ボーイングは最後の飛行について発表せず、確認もしていない。
  8. ボーイング機材はFAAに実験機N371TX、N382TXとして登録しているが飛行追跡データは入手できない。ボーイングから同機の画像、映像、報道発表がここにきて一切出ていない。
  9. だが同社によれば必要に応じ飛行させる体制とし、不必要な飛行はさせない、とボーイング・ミリタリーエアクラフトの広報係は12月8日に述べている。
  10. 空軍評価部門から評価事前通告が三社には届けられている。また最終選定時期が7か月遅れ7月になったとの通知も届いている。
  11. ボーイングはフライトテストデータが必要であれば飛行させるとしているが、飛行時間を集積する必要は他に見当たらないとしている。
  12. 5月の報道陣向けイベントでボーイング関係者の口から二機は「生産型と同一」とし、ボーイングが受注すれば技術面、生産面で詰めるとの発言が出た。
  13. 機体は契約交付されれば「数か月」で政府主導のシステム要求審査を経て飛行可能となる。
  14. フライトテストデータはボーイングが計器満載した一号機で集めており、政府に提出済みで性能要求との比較検証を待つというのが同社の姿勢だ。
  15. 飛行展示はなく、機体も政府に提出の必要はない。
  16. BTXはボーイングのパイロットが操縦した。テストが最高潮に達した時点で一日三回四回と飛んでいた。同社はメディアやVIP向け体験飛行展示も検討したが今は予定はないようだ。ただし説明はない。
  17. 他方でロッキードのT-50Aは文字通り飛び回っており、サウスカロライナ州グリーンビルから二機の飛行を2016年11月に開始し100回以上飛行をしている。
  18. 昨年は報道記者数名を体験搭乗させており最新がFox & Friends Firstのホストの一人、ロブ・シュミットだ。
  19. ロッキードがFox & Friends Firstを狙ったのはドナルド・トランプ大統領が同番組をいつも視聴しているからだ。T-50Aはアンドリュース共用基地の上空を展示飛行しトランプ大統領も当日基地を訪れていた。
  20. T-50Aの原型は1990年代のT-50で世界各地で150機超が飛んでいる。
  21. レオナルドのT-100はまだ米本土に姿を現していないが選定されればアラバマ州タスカギーで生産されそうだ。同社はイタリアで飛行可能な機体二機を使いアピールしていたが現在はM346に集中している。
  22. M346はポーランド、シンガポール、UAE、イスラエルで戦闘機パイロット養成に使われ、60機程度が供用中だ。
  23. ボーイングはSaabと共同でT-X競作に加わり、設計案を検討していた。両社はコンセプトから実機完成まで36か月しかかけていない。
  24. ボーイング・ディフェンススペース&セキュリティの社長兼CEOリーアン・カレットLeanne CaretはT-X先端パイロット訓練機をJ-Stars再整備、地上配備戦略抑止力(ICBM)、MQ-25スティングレイ、の他極秘「ダークワールド」案件と並ぶ5大事業の一つと位置付ける。ただしカレットによればT-Xは「必死になって勝ち取る」案件ではなく「受注獲得可能」案件だ。■


コメント これではボーイングはやる気がないと言われてもおかしくないですね。あるいはよほど自信があるのか。このままならロッキードの勝利となり、韓国は大喜びしそうですが、ぬか喜びになるのか。来年7月まではまだ長いレースです。ボーイングの受注に終わりそうな気もしますがいかがでしょうか。

2017年12月4日月曜日

KAI:T-50値下げでT-X採用に期待し、スキャンダルの影響を脱せられるか

T-Xで機体価格を値下げしないとT-50は勝てそうもないのでしょうか。ロッキードの要望を受け入れて社員の人件費も下げるとその後どんな副作用を生むのか、スキャンダルで経営陣交替と言うのも悲しいですが、政府の「天下り」(韓国にもこの表現があるのでしょうか)トップの経営手腕が問われそうですね。
KAI considers price cut of T-50 unit to win bid: new CEO
KAI新CEO:T-50機体価格値下げで採用をめざす


KAI expresses confidence for next year, despite damage of reputation over recent corruption case
KAIが来年の展望を示したが、同社は汚職案件で評判を落としている。


By Shim Woo-hyun Published : Dec 3, 2017 - 16:50


SACHEON, South Gyeongsang Province -- 米次期練習機案件の成約を狙っていると韓国唯一の航空機メーカーKAI(韓国航空宇宙工業)の新トップが121日に語った。

  1. 慶尚南道泗川市の同社本社で開かれた記者会見で社長兼CEOに就任したキム・ジョウォンKim Jo-wonはKAIが米提携先ロッキード・マーティンの要望でT-50高等練習機の機体価格を引き下げると述べた。 
  2. 「ボーイングとの競合に勝ち抜くためロッキード・マーティンから価格値下げの要望があり、KAIには生死の境目となる商機であり労務費含めコスト削減に取り組んでいる」
  3. 発言の背景には米空軍が進める高等パイロット養成機材T-Xが17兆ウォン(150億ドル)と巨額な規模になっており、2018年第一または第二四半期に選定結果が発表される見込みになっている事情がある。
  4. KAIは保守整備ビジネスへの参入も検討しており、長期にわたり売り上げの安定化を狙う。韓国政府の認可は1月に出そうで、KAIは子会社を設立し事業にあたらせるとキムCEOが述べた。
  5. 同CEOは政府出身で主に監査畑を歩いてきたが10月にKAIトップに選任されたのは旧経営陣が汚職・横領で退き空白ができたためだ。
  6. 同社の評判と業績に傷がついた形だが来年の回復をめざす。すでにヘリコプター納入を再開し、海外市場での追加受注を期待する。
  7. 本年第三四半期には航空機輸出売上が92.5パーセント、軍用売上で34.5パーセント下がった。
  8. KAIは軍、森林局、警察向けにスリオンヘリコプター30機を来年納入する。また780百万ドルでフィリピン政府にFA-50PH訓練シミュレーターの2019年三月引き渡しの契約を成立させている。
  9. キムCEOによれば2018年のKAIはアルゼンチン、ボツワナ、インドネシア、フィリピン等へFA-50PH練習機の輸出を進める。また別の二国での成約に期待する。■

2017年6月13日火曜日

ボーイングCEOムイレインバーグに聞く




ボーイングが民間、軍用、宇宙と多様な製品群を持っているため、ブログもターミナル1、ターミナル2共用記事とします。

Aviation Week & Space Technology

Boeing CEO’s $50 Billion Target

ボーイングCEOのめざす500億ドル目標とは

Jun 9, 2017 Joe Anselmo and Guy Norris | Aviation Week & Space Technology

巨大企業の変身
従業員145千名、年間売上1,000億ドルの企業を未来に向けどう率いていったらいいのか。新型機、軍用練習機、戦闘機や前例のないサービス事業がボーイングの最優先事項だ。会長兼社長兼CEOのデニス・ムイレンバーグが同社シカゴの本社でAviation Week編集長ジョー・アンセルモと上席編集者ガイ・ノリスの取材を受けた。
AW&ST:ボーイングが立ちあげたボーイング・グローバル・サービシズは7月1日に業務を開始し、年商500億ドルの目標だ。大規模事業だ
Muilenburg: 今後10年間の航空宇宙事業は7.5兆ドル規模と見ている。そのうち2.5兆ドルがサービス関連だ。当社の機材はセクター別では50パーセントのシェアだが、サービス関連では7-9パーセントしかない。そのため成長の余地があるとみている。当社にしかないOEM関連知識と技術により他にはない価値を顧客に提供できる機会が生まれる。500億ドルは相当の規模であり、大胆な成長目標だが達成の道筋が視野に入っている。
あなたはサウジアラビアからもどったばかりで、ボーイングはチヌークヘリコプター、誘導兵器他P-8哨戒機への関心表明も取り付けている
今後10年間で500億ドルのハードウェア、サービスの発注となる。商用軍用双方にまたがりサウジアラビアと米国で雇用数万名分が生まれる。グローバリゼーションの進め方としては秀逸だと思う。グローバル化すれば米国にも恩恵が生まれる。今回の事例もこの例だ。
商用機部門では日程、コスト両面で目標を達成しているようだ。ボーイングの強みが復活したのか
大変強い勢いを感じている。多くは過去の教訓から得ている。(前CEOの)ジム・マクナーニーと一緒に開発面で優秀事例確立を数年前に始め、その成果が出てきた。787-10は予定より早く完成し飛行性能も極めて良い。737Maxファミリーの引き渡しは想定費用以内かつ日程も若干早くなっている。残念ながら(KC-46A)空中給油機では工程改善が当初うまくいっていなかったので現在は同機が課題になっているが、それでも今後活かせる教訓を得ている。
提案中のNMA(新型中型機)はどうなっているのか
顧客各社との実のある対話から絞り込みつつある。737と787の中間に市場可能性を見ており、この機体は5千カイリを飛び、250席規模と想定している。757より大きく航続距離も長い。だが事業化が意味があるかを吟味する必要がある。開発開始を決定すれば、機体の技術面とともに製造面で大きな変化となる。市場需要があれば新型機開発に乗り出す。就役開始を2024年から25年とみており、時間はある。現在は777X開発が活況だ。新型機はこれと並行して進めることになろう。
双通路型のNMA構想ではコスト課題が難しいと思えるが
機体設計製造のやり方を変革中だ。デジタル設計でスマートイノベーションや自動化を製造工程に組み込んでいく。航空機製造の工数や費用を大幅に下げることができ市場への提供が早まる。
777X開発はうまく行っているのか
エンジン稼働中といったところだ。詳細設計に入っており、部品製造が始まった。エヴァレットにある複合材主翼生産センターを最近訪問した。各部品が工場内を流れウィングボックスになっていた。詳細設計段階から生産開始に移りつつある。2018年のフライトテスト、2020年の引き渡し開始に向かう。事業は順調に進んでいる。着実に成果がうまれつつある。ワイドボディ機の需要で伸びがなくなっているが、これは予想しどおりで、今後は更新需要でワイドボディ9,000機の新規需要が今後10年で生まれると見ている。777Xは787と完璧なタイミングになっている。
イランのエアライン数社向けに200億ドル相当の機材販売をボーイングが商談中だが、米イ間の緊張を考えると販売の可能性はどうなるのか
機材販売は続ける。各段階で政府認可が必要な仕組みになっている。おっしゃる通り政治面を考えると難易度は高いがこのことは最初から承知している。なんといっても商談規模が大きい。販売が成約すれば米国内に大量の仕事が生まれる。特にイランエアは80機発注と大きい。引渡しは2018年から開始したい。米政府の認証手続きは確実に遵守する。
ドナルド・トランプ大統領とのボーイングの関係は昨年12月に次期エアフォースワンで納税者に多大な負担となると大統領が非難したのと比べると改善の観がある
あの一言から対話が生まれ、顔を合わせ中身のある自由な話し合いが多彩な話題で可能となった。トランプ大統領はビジネス界の意見を歓迎する政権を作った。通商政策、税制改革、規制緩和、国防予算の強化安定化などを一緒に考える席に招かれてうれしく思っている。大統領は対話により考えや意見を取り入れるのがうまい。航空宇宙産業は米国最大の貿易黒字およそ900億ドルを稼いでいる。そのうちボーイングが大きな部分を構成している。サウスカロライナでは787-10(の生産ラインに)大規模投資している。大統領が訪問し一般従業員に声をかけてもらったことを名誉に思う。大統領に非常によい反応が返ってきた。
商用機のほぼ四機に一機が中国向けだ。新政権と中国との相互通商関係の重要性を話しているのか
している。対話から非常に意味のある米中関係が生まれている。習(金平)主席が訪米しトランプ大統領と非常に協力的な会話が生まれた。世界全体で今後20年間で新型機39千機が必要となり、そのうち中国向けが6,800機となる。737完成センターをZhoushan浙江省船山に開設し中国向けにもっと多くの機材を供給できる。また737を国内で月産が現在42機なのを今年中に47機へ来年は52機で2019年に57機に増産する。この件は大統領に報告しており、中国と良好な通商関係があれば相互恩恵が生まれると政権関係者にも伝えている。
ボンバルディアがCシリーズの米国販売でダンピングしているとの不服申し立てについて説明してほしい
公表資料によればCシリーズの製造原価は33百万ドルだが(ボンバルディアは)およそ20百万ドルで販売しようとしている。カナダ向けには(デルタエアラインズ向けよりも)高く販売するというので問題視している。古典的なダンピングだ。当社は公平で格差のない貿易条件を支持する。この原則でエアバスが不公平な政府補助金を受けている点を指摘した。将来の航空宇宙産業では競争相手がたくさん出ると見ているが当社は超競争的な環境での運用に備えている。
米空軍のT-X練習機競作に加わるが設計製造は米国内で行うとしている。これが有利に働くと見ているのか
機体での米国内製造比率はサプライチェーンも含め90パーセント超だ。これに対し競合各社は既存機種を外国から導入する案だ。当社のT-X案は完全新型機として設計し次世代の訓練用途を正面から考えているので独特だと自負している。他社は過去の設計を元にした既存機を改修あるいは改造して将来の用途に投入しようとしている。当社では二機が飛行中で非常に良好な成績を示している。選定が最終段階に入るが当社は自制心を保つ。この事業は当社の将来を左右するものではない。あくまでも当社の付加価値を高め、株主にも同様の効果が生まれるように万全を尽くす。
宇宙分野はボーイングの将来にどんな意味があるのか
当社は当初から宇宙ビジネスに携わっており、今後も当社の製品群で重要分野だと見ている。CST-100(ボーイング製有人宇宙輸送カプセル)により国際宇宙ステーションへのアクセスをNASAに提供する。低地球周回軌道は当社にも重要な分野となっており、微重力、ものづくり、宇宙観光に注目している。深宇宙探査向けにはNASAと打ち上げシステムを作成中の他有人宇宙探査で重要部分を担当している。衛星ビジネスでは電気推進方式に投資している。ユナイテッド・ローンチ・アライアンスは打ち上げを119回成功しており当社に極めて重要だ。一方でコスト拡大傾向を打破した宇宙アクセス方法の検討もしており、次世代ロケット開発ではブルーオリジンのような他社提携もいとわない。
ボーイングの有する強力な製造基盤に対して革新的な新企業といてスペースXやブル―オリジンとの提携が最良の選択肢と見ているのか
提携話は多数進行中だ。当社には技術の深みがあり技術力もある。だが重要なのは宇宙アクセスのコスト削減を新しいビジネスモデルで実現することだ。この分野では急速に変化が生まれている。関心度が高くなり、大量の資金が入ってくる。当社もホライゾンX(社内ヴェンチャーキャピタル部門)を立ち上げた。その目的の一つは新規提携先を見つけながら技術モデル、ビジネスモデルで阻害要因を取り除くことだ。今後も競合他社よりもイノベーションで先行する必要がありる。当然新しいビジネスモデルや提携先を求めていく。
今後の航空宇宙分野で最大の阻害要因は何か
製品面、工程面双方でいろいろある。ズナムアエロZunum Aero (ワシントン州カークランド)への共同投資を発表したばかりであるが、同社は小型機の電気推進を開発中だ。この技術がどこまでの大きさの機体に応用できるのかで疑問もあるが電気推進式航空機は実現しそうだ。手の届く運賃での超高速商用飛行を世界各地に二時間以内に移動するのを阻害するのは技術問題であり当社はこの分野にも投資をしている。
低地球周回軌道上の宇宙旅行をあたりまえにするには技術面で課題解決が必要でこの努力は続いている。防衛部門でも障害要因の解決にあたっており、電子製品に重点投資している。だが設計製造段階で課題につきあたることがある。モジュラー化、自動化、オンデマンド個別製造といった方面に努力している。付加製造additive manufacturing(3Dプリンターの利用)や設計から製造までのサプライチェーン全体のデジタル化を目指している。
X-51実験機でボーイングは世界初の極超音速機製造ラインを立ち上げた。それ以降大きな進展がないが、中国やロシアが極超音速飛行に向け大きく進展している
X-51は極超音速飛行技術の実証が目的で実施可能とわかった。超音速、極超音速飛行の事業化に向けて活動中だ。今後も投資を続ける分野であり、顧客向けにはあと一歩まで来たと伝えている。どこかの段階でこの技術は経済的に意味のある水準になる。当社が今後も技術面でリードするため続けている努力の一環だ。■


2017年2月16日木曜日

★T-X競合の最新状況:ボーイングは受注失敗で勝つことになるのか



要はメーカーとしての旨味のない契約になるのなら最初から参入しないということでしょう。まだ残る各社も受注してもあとが大変と見ているかもしれません。これでは要求どおりの機体が実現しないではないでしょうか。どこか間違っていますね。まず、米空軍の要求内容が米国でしか通用しない、世界市場を意識していないこと。これは純粋のアメリカ製自動車にも通じますね。次に練習機、軽戦闘機、軽攻撃機、ISR機のわくぐみにとらわれない低価格、低運行費用をめざしグローバルに需要を喚起できる機体を想定していないのが問題ではないでしょうか。それをボーイングだけに期待できるかと言われば株主の手前、無理でしょう。したがってT-Xはだれも幸せにならない事業になりそうです。

Aviation Week & Space Technology

Opinion: T-X Is Lockheed’s To Lose, And Boeing’s To Win

Feb 14, 2017 Richard Aboulafia | Aviation Week & Space Technology


  1. 米空軍のT-X練習機受注を巡る競争でノースロップ・グラマンが完全新型試作機まで作りながら参入しないと先月に社内決定した。レイセオンレオナルドのM-346原型のT-100で競合する予定だったが共同事業から降りてしまい、レオナルドは単独で非米国企業として参入するとみられる。
  2. 1月1日には4社が競う形だったのに今や二社が残るのみだ。ロッキード・マーティン韓国航空宇宙工業(KAI)のT-50Aを、ボーイングSAABと共同で完全新型設計で臨む。シエラ・ネヴァダが加わるかもしれない。ボーイングとロッキード・マーティンで事情が異なる。
  3. 脱落組には理由がある。T-Xの提案要求(RFP)最終版は昨年12月に発表されたが、基本的に価格競争になり、KC-X給油機競合の際と大差ない構造だ。RFPでは性能が優れていれば価格調整が可能となっているが、最大でも400百万ドルしかなく、総額160億ドル以上といわれる契約規模に比してきわめて少額だ。整備費で改善効果があるといっても評価されにくい。ライフサイクルコストの最大値が明記されているが、それを下回っても評価されない。
  4. T-Xでは開発費が超過してもある程度までは契約企業の自己負担となる。KC-Xがこの方式を採用して結果はボーイングはKC-46で15億ドルの損失を計上している。
  5. この条件で受注を狙う企業は既存機種を使うか、戦略的な選択を迫られる。ロッキード・マーティンは前者で、ボーイングは後者だ。ノースロップ・グラマンは新型機を持ち出し、一方でB-21の重要な契約を抱えながrそのどちらでもなかった。レイセオンはホーカー・ビーチクラフトを10年以上前に吸収合併したものの新型機は製造しておらず、レオナルドの既存機M-346で参入を目論んだが、入札は無理と判断した。
  6. T-50とボーイングT-Xは優秀な機体になるが、性能上での差がつけにくい。RFP内容からは特にそうなる。両機種はGEのF404エンジンで共通し、ともに他の候補機に比べ性能上の差別化はむずかしい。ロッキード・KAI連合の優位性は開発費をまるまる入札価格に入れなくて良い点だ。T-50は既存機種でリスク関連での価格調整の恐れが少ない。
  7. ボーイングの場合は完全新型機の開発費用をどこまで償却できるかで決まり、需要がどこまで期待できるかが肝心な点となる。経常外費用はSaabと分担するはずだが、Saabもある程度の裁量はほしいだろう。
  8. 開発費用を15億ドルとすると、また調達規模が350機だとすると、一機あたり4.3百万ドルの追加費用に相当する。T-Xの機体単価自体は20百万ドル未満と見られ、この追加分は相当の規模となる。RFPで想定するリスク調整の糊代が小さいことが気になる。だがボーイングが総需要を1,000機と想定すれば超過分は1.5百万ドルの範囲に収まり、管理可能だ。
  9. 問題は1,000機需要が想定にすぎないことだ。ボーイングは機体をT-X事業に最適化しており、超音速高等練習機の世界需要は小さい。軽戦闘機の需要はたしかにあるが、機体構造と練習機としての特徴からボーイングT-Xが軽戦闘機として有効に機能できるか不明だ。T-50もFA-50軽戦闘機としての採用実績があるものの、需要が小さいことに苦労している。ボーイングがT-X650機を世界各地で販売できるかといわれればきわめて困難だろう。
  10. したがってボーイングに大きな疑問がついてまわる。同社が本当に米空軍契約の受注をめざすつもりなら、コストを非現実的な規模の機数に広く織り込む必要があり、将来的には欠損も覚悟しないといけない。これをしない場青、ロッキード=KAI連合が受注することになるが、同連合も相当の価格提示をしてくるはずだ。そうなるとロッキードが受注して損を覚悟し、ボーイングは受注しないことで勝つことになる。
  11. 米空軍の立場で見れば、T-XのRFPチームは当初の有力4社をすでに二社に絞り込んで着々と仕事をこなしている形だが、それでも残る二社による競合が期待できる。空軍は予想より見返りが少なくなりそうな案件の交渉を進めることになりそうだ。■
Contributing columnist Richard Aboulafia is vice president of analysis at Teal Group. He is based in Washington.
The views expressed are not necessarily those of Aviation Week. ​



2016年12月22日木曜日

解説 T-Xは軽戦闘機に発展するのか



The National Interest


Could the U.S. Air Force's T-X Eventually Turn Into a New Light Fighter?

December 21, 2016

新型小型複座軍用機がセントルイス(ミズーリ州)で今週初飛行に成功した。一見すると戦闘機に見える同機はボーイングSaabと共同で採用を狙う米空軍向けT-X練習機提案だ。競合他社と違うのはボーイング機は米空軍が求めるノースロップT-38後継機として専用に設計されていることだ。
  1. 同機には先端技術のコックピットがあり、訓練用装備を盛り込み既存機種より「安価かつ柔軟対応可能」とする。競合するロッキード・マーティンは韓国製T-50A、ノースロップ・グラマンは新型設計機で競っている。
  2. ボーイングT-X案は米空軍の訓練用途に焦点をあわせているが、外部装着ハードポイントもあり兵装搭載も可能だ。空軍はT-Xに最初から機体内空間、重量、推進力、冷却能力で柔軟性を組み込み、その他用途への転用を求め、アグレッサー機材や軽攻撃機にもする意向だ。
  3. T-X競合機種ではロッキードのT-50Aが唯一軽攻撃機として運用実績がある。ノースロップ、ボーイング両社も新設計機種を開発中で軽攻撃機として売り込むことを考えているはずだ。ただしエイビオニクスを正しく搭載する必要がある。
  4. 世界各国の米側同盟国、友邦国に低価格軽量戦闘機の需要が根強い。現行のF-35、F-15Eストライクイーグル、F/A-18E/Fスーパーホーネット、F-16C/Dでは価格が高すぎ、複雑すぎる機材なのだ。そうなるとT-Xがすき間需要に応える機材になる。ノースロップがT-38からF-5を開発したのと同じだ。
  5. そうなるとT-X調達は350機の練習機といわれるが、採用機種には将来の可能性が控え、米空軍以外に同盟国多数からの需要が期待できる。

Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.

2016年12月3日土曜日

ヘッドラインニュース12月3日


12月3日のヘッドライン

筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。

中国J-16戦闘機の供用開始か
Su-30MKKを参考にしたといわれるJ-16がまず少数中国海軍に配備開始した。今後、海軍向け機材、電子戦機材を加え、J-20等を補完する戦闘機部隊の中核になることが期待されている。
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韓国がフィリピン向けF-50PH二号機三号機を納入
KAI韓国航空宇宙工業がフィリピン空軍用に製造した高等練習機F-50PH2機が台湾高雄空港に11月30日到着し、フィリピンに12月1日到着する。

ボーイングT-X初飛行の準備進む
ボーイングがSaabと共同で開発中の米空軍向け次期練習機案T-Xが年末の初飛行に向けて順調に準備作業を進めている。米空軍からの最終提案要領は12月に提示されると予想され、初飛行と同時並行になりそうだ。ボーイングは将来は同機の派生型追加を予想している。

極超音速ミサイルの脅威
中国、ロシアが整備を進めていると言われる制御可能な極超音速ミサイルの脅威と対応策をまとめた報告書を米空軍が発表。中国の飛翔体DF-ZFは今年4月に実験をしており、ロシアもYu-71飛翔体の開発を進め、2020年ごろには実用化されるとの予測もある。対応策としてロッキード・マーテインはTHAAD改良型を提案している。

Operational flight information for high-speed maneuvering weapons

次のアジア内武力衝突は水資源をめぐる戦いになる
源流を管理する中国に対して南アジア、東南アジア、中央アジアが強い警戒心を抱いている。


F-16はまだ商売になると意欲を見せるロッキード
F-35生産が軌道に乗らないままだが隣のF-16生産ラインを閉じる予定はまだない。最新のV型をアジアから中東にかけて売り込み中だが、人権問題を理由にバーレーン向け商談は国務省が首を縦に振ってくれず、パキスタン案件は財務保証がつかず暗礁に乗り上げている。



2016年9月14日水曜日

★★ボーイングがT-X案を発表



ボーイングは戦闘機ビジネスに残るためにもぜひ採用を期待するところでしょう。製造技術面での革新性がどこまであるかも好奇心をかきたてるところです。韓国その他の国で供用中の練習機をそのままではありませんが採用するのは想像しにくいですね。商売が上手なボーイングのこと、相当の売り込みをかけてくるでしょうね。

 Boeing Unveils T-X Advanced Trainer Aircraft

By: Valerie Insinna, September 13, 2016
ST. LOUIS — ボーイングは米空軍向け次期練習機採用を狙う新型機を9月13日公表した。単発双尾翼構造の機体はスウェーデンのSaabと共同開発
  1. 劇的効果を狙ったロールアウト式典で同機が公開されると同社幹部からもう一つ驚くべき発表が出た。二機が完成ずみだ。
  2. 「当社T-X案は双尾翼が特徴で、一枚尾翼機より操縦特性が優れます。スタジアム型座席配置で後席教官に良好な視界を提供します。整備にも優しい機体です」とボーイング・ファントム社長ダリル・デイヴィスが席上で述べた。「眼に見えない部分がすごいのです。高度設計内容と製造方法がこの機体の背後にあります」
  3. ボーイング-Saab共同開発機はGE404エンジン単発で特徴はグラスコックピットとオープンソフトウェアでデータは機体から地上訓練設備に吸い上げる。機体には今後の発展の余地があり、イアmは主翼にハードポイントの要求はないが、二箇所で装着可能で空中給油用の追加装備の余地も残してある。
  4. 1号機がロールアウト式典で展示されたが、地上試験はすでに始まっており、今年末に初飛行の予定とデイヴィスは説明。二号機は式典後に記者団に披露されたが構造試験用に投入される。Defense Newsは今回ボーイングから宿舎と旅行手続きでボーイングから便宜を提供されている。
  5. 米空軍は性能内容でインセンティブを提供することとしており、高G性能や迎え角性能が想定されており、ディヴィスはコストて削減のために現在要求水準の解明を行っていると説明。
  6. 両社は新製造技術も採用しているが報道陣には内容ほとんど公開していない。デイヴィスは治工具無しでの製造が可能とだけ述べている。その他には接着剤でキャノピー製造工数を減らし、3-Dプリンターでポリマー樹脂部品を製造している。「この場で企業秘密を明かすことはできませんが、コスト曲線を相当下げています」(デイヴィス)
  7. デイヴィスはSaab-ボーイング間の作業分担の詳細も明らかにしなかったが、ボーイングのF/A-18E/FスーパーホーネットとSaabのグリペンの技術が応用されている。 「流用された技術は設計と製造両面で多くあります。Saabからはこれまでの知見を大量に提供してもらい、グリペンのシステムから一部流用しています」(デイヴィス)
  8. ボーイングは同機の生産拠点を決定しておらず、当面はセントルイスで技術製造設計段階の作業を続ける。
  9. 米空軍は350機を導入しT-38と交代させる。今年末に最終案の提案要求を提示し、絞り込み選考は2017年に完了する。
  10. ボーイングはT-X発表で専用ウェブサイトを8月に公開し、概念図や宣伝ビデオを小出しに公開する手法をとった。正式発表は空軍協会主催の航空宇宙サイバー展示会カンファレンスの一週間前とし、同機への関心をさらに高める意向だ。
  11. T-X競作では4案のうち2社が完全新型設計で、そのうちボーイングがまず機体を公表した。残るノースロップ・グラマン案は秘密のベールに覆われているが、試作機写真がトゥイッターに現れている。
  12. ロッキード・マーティンはT-50Aと組み、韓国、インドネシア、フィリピン、イラクで供用中の機体を元にする。レイセオン、レオナルド、CAE連合はT-100としてレオナルドのM346(イタリア、イスラエル、シンガポールで供用中)を原型にした機体を提案する。■