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2021年8月24日火曜日

クイーンエリザベス打撃群が米軍、オランダ軍とフィリピン海で実弾砲撃演習を実施した。

 Royal Navy CSG Fires On Uninhabited Island In The Pacific

英空母打撃群の各艦が太平洋で実弾射撃演習を展開した。 Royal Navy picture

 

 

海軍空母打撃群が実弾射撃訓練を実施した。米国とともにインド太平洋でのグローバル展開は新しい段階に入った。

 

以下英海軍公式発表より

 

HMSクイーンエリザベス、HMSケント、HMSディフェンダー、HNLMSエヴァーツェンで構成するCSGは遠征打撃群7及び第31海兵遠征部隊とともにフィリピン海で無人島にむけ二日間におよぶ集中砲火訓練を展開した。

 

西太平洋マリアナ諸島のファラロン・デ・メディニラ暗礁に向けF-35の三機編隊(2機はHMSクイーンエリザベス、1機は強襲揚陸艦USSアメリカ所属)とHMSケント、ディフェンダー、HNLMSエヴァーツェンが猛烈な攻撃を加えた。

 

米海兵隊の統合攻撃現場統制官 (JTACs) が先に現地に上陸し、F-35及び艦艇による砲撃を調整し、攻撃効果を標的に集中させた。

 

これが二週間に及ぶ英空母打撃群による米軍との共同訓練の幕開けとなった。英CSGはグアム寄港を終えたばかりだ。

演習日程は高密度で初日からF-35編隊が支援し、その後CSG各艦が到着し通信を確立した。

 

F-35B、迫撃砲、海軍艦砲を調整し、大火力が生まれた。

 

「米遠征打撃群7との調整で合同で攻撃力が実現したのは素晴らしい。英国オランダの艦艇にF-35Bが加わった。中口径砲の実弾発射は初めての経験だ」

 

HMSケントの砲撃士官コンラッド・ロルフ中佐がこう語っている。

 

米海兵隊が同島に先に上陸し、迫撃砲陣地を設営した後、艦艇と通信を確立した。海軍部隊は島の西方に展開した。

 

米海兵隊がケント、ディフェンダー、エヴァーツェンの各艦に砲撃位置を指示し、英艦の4.5インチマーク8砲、オランダ艦のオト・メララ127mm54口径砲が砲撃した。

 

「HNLMSエヴァーツェンにとっても英米軍と合流司砲撃を展開したのは特別な機会になった」

オランダ海軍でエヴァーツェン艦長のリック・オンゲリング中佐が語った。

「各国部隊がそれぞれの装備品で訓練を行うこと自体が貴重な機会だ」「地上、空中、海上からの砲撃の合同効果を目にするのはすごい体験だった」(ディフェンダー艦長ヴィンセント・オーウェン中佐)

 

英空母打撃群と米遠征打撃集団7の合同訓練はまだ続く。■

 

Royal Navy CSG Fires On Uninhabited Island In The Pacific

Martin Manaranche  23 Aug 2021

 


2021年4月29日木曜日

HMSクイーンエリザベス空母打撃群は5月出港し、アジア太平洋へ進出。日本含む40か国歴訪する。米海兵隊と英空軍F-35B混成部隊を搭載。

  

USSジェラルド・R・フォード乗組員がHMSクイーン・エリザベスを見ている。両艦は大西洋を航行した。Nov. 25, 2019.ANGEL THUY JASKULOSKI/U.S. NAVY

 

 

リゾナに配備中のF-35BライトニングII戦闘機隊がインド太平洋地区へ展開の準備に入った。各機は英海軍空母に搭載される。米海兵隊が4月27日に発表した。

 

英国最新の空母HMSクイーンエリザベスは随行艦艇と来月ポーツマスを出港し、インド、日本、南朝鮮、シンガポールなど40か国を歴訪すると英海軍は4月26日発表している。

 

同空母に搭載されるF-35Bはアリゾナ州ユマの211海兵隊戦闘攻撃飛行隊「ウェークアイランド・アヴェンジャーズ」と英空軍617飛行隊「ダムバスターズ」との発表があった。

 

日本の防衛省は27日に発表内容を歓迎しながら、在日米軍はF-35Bが日本で具体的に何をするかについて詳しく述べていないものの、日本に配備がぞ供されている第五世代機材の一部に加わることは確かだ。

 

米海兵隊211戦闘攻撃飛行隊のF-35BライトニングIIがHMSクイーンエリザベスの飛行甲板に現れた。Sept. 28, 2020.ZACHARY BODNER/U.S. MARINE CORPS

 

海兵隊は昨年10月に海兵隊岩国航空基地の配備部隊を交代し、242海兵隊戦闘攻撃飛行隊がF-35Bを運用する二番目の海外駐留飛行隊となった。初の飛行隊は121海兵隊戦闘攻撃飛行隊で岩国に2017年1月到着していた。

 

日本は通常型のF-35Aを三沢基地で運用中で、最終的にF-35Aを105機、F-35Bを42機調達し、後者はヘリコプター空母いずも、かがの両艦で運用すべく、現在改修工事中だ。

 

ユマ基地配備のF-35B隊は英国で空母配備前の最終テスト中と海兵隊が発表している。米英両国混成部隊が空母搭載第五世代機部隊として最大規模の戦力を実現すると声明文にある。

 

クイーンエリザベスは排水量65千トンと、横須賀海軍基地を母港とするUSSロナルド・レーガンよりかなり小さい。

 

同空母とあわせ、HMSダイアモンド、HMSディフェンダーの両駆逐艦、フリゲートはHMSリッチモンドとHMSケント、アスチュート級原子力潜水艦一隻、支援艦RFAフォートヴィクトリア、RFAタイズスプリングで打撃群を構成する。

 

なおオランダ海軍のフリゲートHNLMSエバーツェン、米海軍駆逐艦USSサリバンズも同打撃群に加わる。■

 

この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmail.comへご連絡ください

 

Marine Corps F-35B fighters prepare for Indo-Pacific deployment aboard Royal Navy carrier

 By SETH ROBSON | STARS AND STRIPES

Published: April 28, 2021

 


2021年2月5日金曜日

2021年は日英米の防衛協力が新次元に移行する年になる。クイーンエリザベス空母打撃群と海自の共同演習。いずもへの海兵隊機材搭載の話など。

USNI Newsの記事からです。日本がいずもでも米海兵隊F-35B運用を打診しているのは初めて知りました。実現すれば、クイーン・エリザベス方式と同様ですね。また例の筋が猛反対するでしょう。

HMSクイーン・エリザベス Royal Navy Photo

海軍旗艦HMSクイーン・エリザベス (R08) は海上自衛隊と今春太平洋で共同演習を実施する。英国防省が2021年2月3日発表した。

日英の外務防衛当局の電話会談で英空母打撃群CSG21の展開中に海上自衛隊部隊と共同作戦を行う英海軍案が取り上げられた。

「両国は国防安全保障分野で密接な協力関係を構築し、今年は新たな水準へ引き上げるべく、英空母打撃群をインド太平洋に回航する」との声明を英国防相ベン・ウォーレスが発表した。電話会談にはドミニク・ラーブ外相も加わった。

「日英の安全保障国防面の協力を高いレベルに引き上げる」と茂木敏充外務大臣も電話会談の後で発表している。会談には岸信夫防衛相も加わった。

両国海軍部隊の共同演習を改めて確認したのは日英両国の防衛協力の強化の一環で、東シナ海、南シナ海で強硬な態度を強める中国の海上活動拡大を横目に演習を行う。中国の軍事力拡張が続く中で日本も平和憲法の下で多国間防衛協力が可能となり、米国、オーストラリア、英国との距離が縮まった。

VIDEO: Marine F-35Bs Underway on U.K. Aircraft Carrier

クイーン・エリザベスには海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA)211「ウェイクアイランドアヴェンジャーズ」と英空軍617飛行隊「ダムバスターズ」のF-35BライトニングII共用打撃戦闘機が搭載される。日本も24千トンのいずも級ヘリコプター駆逐艦の改装をはじめており、F-35Bの運用をめざす。同時に海兵隊にいずも級での運用を要請している。

英米両国は2021年1月にCSG 21での共同運用の合意書に調印している。なお、同打撃群には海兵隊機材の他に駆逐艦USSサリバンズ(DDG-68) も加わる。

CSG 21で英海軍は固定翼機を搭載した空母を10年の空隙のあと復活することになる。■

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Carrier HMS Queen Elizabeth Will Drill with Japanese in Pacific During Deployment - USNI News

By: Sam LaGrone

February 3, 2021 5:45 PM


 

2020年1月13日月曜日

英空母の米国貸し出し構想は実現可能なのか

国防予算の先細り傾向が続けば、当然ながら新しい運用方法をひねり出す必要があります。仏独やNATOで高価な装備の共有が現実に始まっており、超大国以外の「普通の」一国で全て保有し運用することに限界が生まれつつあるのかもしれません。▶以前、ディーゼル電気推進方式攻撃型潜水艦を日米共同運用する構想を考えたことがありますが、空母で艦の貸し借りは可能でしょうか▶そもそも英国が空母二隻を建造してしまったことで全体戦力構造にしわ寄せが生まれている気がするのですが。▶また強襲揚陸艦がこれからの「空母」の標準になりそうですね。日本ではいずも級は「習作」の位置づけになると見ていますが、そうなると次の「本格的」空母に期待が集まりそうです。


国で空母一隻を米国にリースする案が検討に入ったと英メディアが伝えている。
かつては空母運用で世界をリードしていた英国だが、2016年以来空母がない状態になっていた。だがHMSクイーン・エリザベスが就役し、2021年に戦力化され、HMSプリンスオブウェールズも加わる。80億ドルを投じた各艦は最大36機のF-35Bを搭載可能で排水量は65千トンと米国最新鋭のフォード級原子力空母の100千トンに及ばないが、自動化が進んでいる。英国空母の乗組員は800名ほどでフォード級の2千600名より少ない。ただしここには航空部隊要員は含まない。
英海軍は新型空母を米空母部隊に統合しようと懸命になっている。「英米混合空母打撃群の運用構想は実証済み」と海軍幕僚長トニー・ラダキン大将がHMSクイーン・エリザベスの米東海岸来訪時に語っている。「構想を進めて、部隊の交換運用まで持っていきたい」
だが装備が異なるだけでなく、運用方針や伝統も異なる米海軍で英国空母は運用可能なのか。「米海軍で他国海軍から戦闘艦艇をリース運用した実績があるか。補給維持活動がまったく違う国同士だと艦艇の維持だけで課題だ」と話すのはシンクタンクRAND Corp.の海軍専門家ブラッドレイ・マーティンだ。「空母運用の支援・維持は米英で共通でも、艦艇は別だ。乗組員の配置そのものがちがう。米国のNCA(国家統帥権)で英国民に下令し危険な状況に対応させられるだろうか。リース案は実現するとは思えないし、米乗組員が英艦を運用するのも大変だ」
「米海軍の視点ではこの構想はまともに見えない」とワシントンに本拠を置くシンクタンク戦略予算評価センターの海軍専門家ブライアン・クラークは述べる。「米国には大型空母10隻以外に10隻の空母つまりLHA、LHD強襲揚陸艦がある。後者はクィーンエリザベス級よりわずかに小さい。米海軍ではLHA/LHDを対テロ作戦で中東投入が増えており、大型CVN(原子力空母)の負担を減らしつつF-35Bに対応させている。ただ米海軍では艦艇の維持費が課題で、別の艦をリースしてまで使える予算を減らす選択は考えにくい」
リースすれば英海軍に運用可能な空母がなくなる。「当初は英海軍は空母一隻を常時運用し、乗組員も一組で艦を交代する構想だった。一隻が補修に入ればもう一隻を配置し乗組員がやってくるはずだった。この方法では空母二隻分の運用維持経費は節約できないものの人員面で節減効果が生まれる。英海軍では人件費が大きな負担項目となっている。そこで空母を米海軍に貸し出せば、経費を賄う収入が生まれるものの英海軍の空母運用構想は実施不可能となり、運用可能な空母がない状態が一年続く状況が生まれる」(クラーク)
英米で艦艇貸し出しに前例がある。第二次大戦中に英国はレンド・リース方式で多額の援助をうけ、その中には米駆逐艦50隻の英海軍への貸与もあり、見返りに英海外領土に米海軍基地が設けられた。駆逐艦は旧式でナチUボート対応には非力だったが、単独でヒトラーに対抗していた1940年の英国には救いの神に写っただろう。
クラークは英空母に米海軍・海兵隊の機材・乗員が乗り込む方式を想定した。「英海軍は運用人員を削減し、米側も自国艦艇の整備中でも人員を有効活用し相互運用能力が向上する効果も期待できる」という。
マーティンも英空母リース案に一定のメリットはあるものの、そんなに大きなメリットではないという。「米側から見れば英空母の性能はCVNより劣るが、シナリオによっては有効活用できるだろう。たしかにリースのほうが新規建造より安価だ。だがそのまま実施が継続できるとは思えない」■


この記事は以下を参考に作成しました。

America Needs More Aircraft Carriers, And Britain's Royal Navy Has An Idea

Is leasing an option?

2019年11月24日日曜日

米英安全保障の新時代へ 英空母で米海兵隊機材を運用



UK, US Enter New Era: ‘Unprecedented’ Carrier-Sharing Plan

“We’re not talking about interoperability anymore, we’re talking about proper integration to a level we’ve never seen,” Fleet Commander Vice Adm. Jerry Kyd told me on the deck of the UK's new carrier. 

on October 21, 2019 at 1:44 PM

一国では十分な安全保障が実現できない時代になっているのでしょうか。これまでの同盟関係の先をゆく運用統合が始まっています。NATO加盟国によるAWACSや大型輸送機の共同運行、仏独両国の部隊運用に加え、イギリスの新鋭空母が米海兵隊のF-35B運用を始めます。価値観を共有する同盟国であることが第一の条件のようですが、翻って日本はだれと組めるでしょうか。

英海軍が自国保有機のVTOL着艦を新鋭空母で初めて実施した。. Pic: Paul McLeary)
<HMSクイーン・エリザベス艦上にて> 米海兵隊のF-35B部隊が英新鋭空母艦の処女航海で艦上展開をする。これだけ親密な同盟国同士でさえ「前例のない」一歩となる。
「共同作戦体制はもはや話題ではない。いままでにない統合体制の適正なレベルを話題にしています」と英艦隊司令官ジェリー・キッド中将が大西洋上で航空機の離着艦を訓練する同艦で語った。
英空母での米海兵隊運用は「開闢以来前例が無い」と同中将は述べ、「同じことができる別の2国の組み合わせはないでしょう」という。
キッド中将以下英海軍関係者は米英両国の「特別関係」を高評価する。米海軍トップは世界の反対側から両国海軍の密接な連携の理想を語っている。
「両国の作戦環境では共通の価値観とあわせ集団的対応が海洋安全保障で必要だ」と米海軍作戦部長マイク・ギルデイ大将がベニスのシーパワー会議で講演している。
同大将は英海軍の能力向上とともにNATO各国との海上共同作戦の増加に触れ、マイク・ミュレン元作戦部長が当時1,000隻体制の海軍力整備を提唱していたことにを言及し、「1万隻でもいいのではないか。志を共有できる協力国と海洋コモンズを自由かつ開かれた形で維持すべく一緒にもっと多くの仕事ができる」
同盟諸国部隊との連携強化に向かう背景には中国海軍の急速な増強と強硬な姿勢があり、予測が困難なロシアの存在もある。「こちらは国際規範を守り、グローバル経済の繁栄を促進し、世界各地の水路を航行する権利を保護している。小国が大国にいじめられることをなくすためにもこれは必要だ」
同様にキッド中将も統合強化は潜在脅威各種のため必然と見ている。「中核となる同盟国と統合をもっと進めるべきだ。法に基づく国際体制が脅威を受ける中で西側の価値観を強化しつつ共同作戦を進める必要がある」と語る。
キッド中将は昨年秋の公試で米東海岸まで航海したクイーン・エリザベスの指揮を取り、今は英海軍全体の運用を取り仕切っている。昨秋は米F-35を同艦から運用したが、英海軍パイロットは自国保有のF-35Bの同艦からの運用を始めており、同機を空母艦上で運用する米国以外で初の事例となった。
QEには今回新設のウェストラント19空母打撃群としてタイプ45駆逐艦HMSドラゴン、対潜艦HMSノーサンバーランド、給油艦RFAタイドフォーズが加わっている。

英空母で米海兵隊機材を運用する意味

マイケル・アトレー准将は記者に対し、新型艦での新型機運用は「大きな前進の一歩であり、(空母運用の)復活だけの意味があるわけではない」と語る
F-35の先にウェストラント19空母打撃群のタイプ45駆逐艦HMSドラゴン、対潜艦HMSノーサンバーランドが随行している。
QEは今年7月から2021年の地中海中東方面への展開に備え準備中で、
英海軍が空母を運用するのは10年ぶりのことになる。
新型空母は最初からF-35運用を念頭に建造されており、
英関係者は「第五世代」艦としてインヴィンシブル級空母から大きな前進
になると強調。インヴィンシブルの退役は2010年で、誇り高き英海軍の伝統
の中で空母不在の時間が続いていた。
「本艦は英国の戦略で大きな意味があり、英国最大級の艦艇だが
米海兵隊との共同運用が可能であり、これも大きな推進力となる」
(キッド中将)
米海兵隊との統合と並行して海兵隊は米海軍とあらたな戦力構造評価を進め
ているなかで、今年末に評価がまとまり両軍の連携がさらに強化する見込み
だ。ほぼ20年間中東での地上戦に終止してきた海兵隊には大きな変化となる
海への回帰であり、無人機によりF-35Bの空中給油を試行し、太平洋地区の
未整備拠点での運用を目指しているのも伝統的な米国の海空での優越性
が消えつつある中での対応に過ぎない。
海兵隊上層部は将来の姿を模索する図上演習を実施すると先月発表したばかりで、
ギルディ大将は海兵隊総監デイヴィッド・バーガー大将とともに書簡をまとめ、
兵力投射の新しい姿を共同検討する。目標は両軍の教義の方向性を合わせ、
訓練や装備計画での補完機能の実現にあり、海軍は海兵隊部隊に移動手段と援護
だけを提供するだけにとどまらない姿勢を示している。
英海軍が米空母の不足状態を補完する?
QEが運用開始に備える中、英海軍がその中で大きな役割を演じる可能性
がでてきた。
QEの艦隊編入で「いきなり高度ネットワーク環境に入り、米軍と次の4、
5年にわたり、わずか10年前には想像もできなかった高性能機材の性能を
最大限活用する」とキッド中将は述べる。
英海軍のF-35運用2号艦HMSプリンス・オブ・ウェールズは北海で公試中
で2023年の初回配備に備えている。新鋭空母2隻が揃い、機材や任務を
米海軍、海兵隊と交換するのは米東海岸で配備の米空母がトラブルつづき
で予定通り出動できない中で大きな一歩となるのはまちがいない。

2018年11月28日水曜日

F-35の英空母艦上テストは順調に行われたようだが....

Aerospace Daily & Defense Report

UK Hails Successful Initial F-35 Carrier Trials 初のF-35艦上運用テストを成功と英国が判定

Nov 22, 2018Tony Osborne | Aerospace Daily & Defense Report


Lockheed Martin


軍向けロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機の新型空母HMSクイーン・エリザベス艦上での初運用試験は期待以上の成果を上げたと軍上層部が述べている。
三回予定の開発テストで二回(DT-1 、DT-2)までが米東海岸で11月18日行われ、F-35は離陸202回、垂直着陸187回、垂直ローリング着艦(SRVL)を15回実施した。
フライト時間は計75時間を記録しテストパイロット4名は兵装投下54回もこなした。
日程は多忙で困難だったが結果から希望が見えてきた、とHMSクイーン・エリザベス艦長ニック・クック・プリースト大佐が所感を述べている。
「今回の運用は単なる固定翼機の艦上運用以上お意味がある。英海軍に航空戦力を復活させたことであり、同盟国にも意味がある」
DT-1は9月25日にはじまり英海軍テストパイロットのネイサン・グレイ中佐がF-35Bで同艦に初めて着艦した。DT-1ではSRVLも初実施し、10月半ばまで続き、その時点でHMSクイーン・エリザベスがニューヨークに到着した。
DT-2の目標は多様な天候条件と荒天下での海上運用で、F-35の機首を舷側に向けた着艦に初挑戦する。通常は機首は艦首に向けて着艦する。
テスト部隊の技術陣は艦と機体双方からデータを記録し天候条件、湿度、ピッチ-ロール角度、機体重量でそれぞれ上限を決定する。
同部隊は各種兵装を内部、外部に搭載し同艦が搭載する自動装填装置を活用している。
三回目のテストは2019年夏の予定でその後実戦テストが控える。■


これに対し原記事に以下のような厳しいコメントがついています。

記事の真意がわからない。ここまで遅延している同機だが英軍向けF-35Bの配備そのものが成功といえるのか。あるいはクイーン・エリザベスへのF-35B搭載が成功ということなのか。F-35Bは米海兵隊が先に運用開始しているが、実は真の意味で実戦能力を備えている状態ではない。過去三年間のAWST記事をご覧いただければおわかりと思う。英海軍艦船でF-35Bの運用ができる状態にあれば良いと思う。ただしこれは大いに疑わしい。同機各型は戦闘可能な状態に程遠くさらに数十億ドルもの追加資金投入、数年間かけないと作戦運用可能と認定されない状態にある。