ラベル USSワスプ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル USSワスプ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年6月29日土曜日

イスラエル・ヒズボラで緊張が高まる中、米強襲揚陸艦が地中海東部に展開中

 今度はイスラエルとレバノンを実効支配するヒズボラとの関係が緊張していますが、米国はまず強襲揚陸艦を地中海東部に派遣しました。イスラエルには南部の戦役に注力しており、同時に二戦線を展開する余裕があるのか不明ですし、ヒズボラにはイランの後ろ盾があり、かつてイスラエルも対応に苦労した経緯があり、戦闘には及び腰のはずですが、ワシントンが米海軍艦艇の展開を決定したのは情勢が怪しくなってきたと判断しているのでしょう。あいかわらずわが日本はこの地域の情勢を正確に把握しておりませんが。


USS Wasp(LHD-1)



バノン国境沿いでヒズボラとイスラエル間の緊張が高まる中、米国防総省は海兵隊を乗せた強襲揚陸艦「ワスプ」を地中海東部に派遣したことを米欧州軍司令部(EUCOM)が6月28日金曜日に確認した。

 ワスプと第24海兵遠征部隊(約2200人)は、水曜日に地中海に入っていた。

 EUCOMは、同艦はこの地域における抑止力として機能し、イスラエルとハマスの戦争がより広範な地域紛争に発展しないようにすることを目的としている、と付け加えた。

 国防総省のサブリナ・シン副報道官は金曜日、同艦の動きについて質問され、配備は予定されたものであり、アメリカはレバノンからアメリカ市民を非戦闘目的で避難させる準備はしていないと強調した。

 「その目的は、......軍事的な退去支援ではありません」と同報道官は記者団に語った。「地域の安定を確保し、侵略を抑止するためにある。USSワスプには他にも多くの能力があり、そのひとつは、何らかの出国の必要が生じた場合、それを支援するためにそこにいることができるということです」。

 ワスプは地中海東部で、すでに同海域に進出しているUSSオークヒルと、大西洋で活動中のUSSニューヨークと合流する。この3隻がワスプの水陸両用準備グループを構成している、とシンは述べた。

 水陸両用準備グループと海兵隊は、紛争地域からの米国民の避難を含む多種多様な任務のために訓練されている。

 レバノン・イスラエル国境を挟んで9カ月近く銃撃戦が続いた後、本格的な紛争に発展する恐れが高まっている。この反目は、昨年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃したことに起因しており、これによりイスラエルはハマス討伐のため、ガザ地区で無慈悲な空爆と地上作戦を開始した。

 イスラエルとヒズボラ両国は最近、衝突を激化させ、イスラエル政府は今月初め、レバノン国内のヒズボラに対する軍事攻撃計画を承認したと発表した。

 一方、ヒズボラはイスラエルの軍事拠点や地域社会上空をドローンで撮影したプロパガンダ・ビデオを公開している。

 米国は外交的解決を図っているが、今のところうまくいっていない。

 イスラエルのヨアヴ・ギャラント国防相は水曜日、ワシントンでバイデン政権高官と会談し、ヒズボラの脅威について話し合った。しかし、彼はまた、米国とイスラエルの間の緊張の高まりがイスラエルの同盟国を強めているとも述べた。■


US assault ship sent to eastern Mediterranean amid Israel-Hezbollah tensions

BY ELLEN MITCHELL - 06/28/24 3:41 PM ET





2018年1月19日金曜日

USSワスプが佐世保到着、F-35B搭載運用はいつ開始するのか

First F-35B shipboard deployment to begin as US warship arrives in Japan

米艦艇の日本到着でF-35B初の艦上運用が始まる


F-35B ライトニングIIが米海軍揚陸強襲艦ワスプから離陸する。運用試験Iの昼間運用中。 (Cpl. Anne K. Henry/U.S. Marine Corps)

 By: Mike Yeo    16 hours ago


MELBOURNE, Australia — 米海軍揚陸強襲艦ワスプが日本の新しい母港に到着し、ロッキード・マーティンF-35BライトニングII戦闘機が初の海上配備に今年末に展開することになった。
1月14日に佐世保基地に到着した同艦はノーフォーク(ヴァージニア)を昨年8月出港し28,400マイルの行程を終えた。途中、カリブ海のハリケーン災害救援活動に従事し1,129名を収容し、26,720ポンドの装備、170万ポンドの補給物資を運んだ。
「USSワスプの到着は軍事力強化とともに同盟国等への安全保障面と地域安定で米国がコミットメントを貫く姿勢を示すもの」とワスプ艦長コルビー・ハワード大佐が述べている。「F-35B共用打撃戦闘機との組み合わせで各種運用を危機対応や災害救難含め可能になる」
ワスプはボンノムリチャードに代わりタスクフォース76旗艦となり、第七艦隊の揚陸部隊全部を率いることになる。なお、同部隊は米海軍で唯一の前方配備打撃集団を構成する。佐世保にはこのほかに三隻の揚陸強襲用艦船がある。
ボンノムリチャードは五年間に及ぶ日本配備を終えサンディエゴに戻る前にタイがコブラゴールド演習に2月中旬に参加する。
ワスプは初の定期出動を今年末に予定し、沖縄駐留の第31海兵遠征部隊とF-35B海兵隊戦闘攻撃飛行隊121を搭載する。同飛行隊は2017年早々に岩国に移駐し、海兵隊初のF-35B作戦部隊として岩国に16機を配備している。
単距離陸垂直着陸型のF-35BはAV-8BハリヤーIIと交替する。なお、ハリヤー最後の分遣隊は昨年8月に日本を出発して帰国についていた。

ワスプの配備とF-35搭載による後日の航海は通常型式の前方配備海軍部隊の運用で国防総省が目指す同盟国支援策として最高峰の装備を前方配備する方針に沿う。だが通常の西太平洋配備の装備と違う意味合いが今回は見られる。米国とアジア域内諸国が北朝鮮のミサイル核兵器テストに対応を迫られているからだ。■

2018年1月1日月曜日

USSワスプが佐世保へ回航中、F-35B運用能力が注目される

ワスプは排水量41千トンといずもより大型艦ですが、全長はそんなにかわらないのですね。佐世保に来ればいずもの改装前に大いに参考になる点をつぶさに見られるのでしょうか。先代のワスプ級空母には日本は散々な目にあいましたが今度は一緒に抑止効果を狙うことになるとは歴史の皮肉というやつでしょうか。ボンノムリチャードはフランス人の名前なのでリシャ―ルと無理な表記をしていることが多いのですが、米人はリチャードと呼ぶはずですのでこう表記しました。

 

USS Wasp with stealthy F-35B makes stopover on way to Japan 

F-35運用可能なUSSワスプが日本へ回航中


US Navy 071004-N-1189B-012 U.S. Marine Corps MV-22 Ospreys, assigned to Marine Medium Tiltrotor Squadron (VMM) 263, Marine Aircraft Group 29, prepare for flight on the deck of the multipurpose amphibious assault ship USS Wasp (
By U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Zachary L. Borden [Public domain], via Wikimedia Commons
December 28, 2017
Updated December 28, 2017 2:03pm

襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)がパールハーバーに本日到着した。同艦は日本への回航の途中でF-35B艦載能力を有し、北朝鮮や中国が控える緊張の高い地区に配属される。
全長843フィート(257メートル)の同艦はUSSボンノムリチャードと交替し前方配備揚陸部隊旗艦として佐世保を母港とし西太平洋の守りにつく。
ステルスF-35Bは海兵隊仕様の共用打撃戦闘機で短距離発艦垂直着艦が可能だ。
「最先端の航空戦力が前方配備される意義は大きい」とワスプ艦長アンドリュー・スミス大佐がノーフォーク(ヴァージニア州)で昨年述べていた。「F-35Bと組み合わせ第七艦隊の精密打撃能力が増強される。ワスプはインドアジア太平洋地区の海上安全保障と安定に責任を果たす米国の努力の一助となる」
海軍によればワスプは「戦力増強した遠征打撃群」の中心となり、三隻で構成する揚陸即応部隊の戦力が増強されるという。
打撃群には揚陸輸送ドック型艦USSグリーンベイもあり、第31海兵遠征部隊の2,200名強が展開できる。
打撃群と海兵遠征部隊の組み合わせは「危機対応で最高の部隊となり西太平洋で対応できる。プレゼンスと抑止効果による安全の確保に加えてワスプESGはあらゆる種類の緊急事態に直ちに対応可能で人命救難災害援助活動もここに含む」と海軍は述べる。
今年1月に海兵隊第121戦闘攻撃飛行隊がF-35B飛行隊としてアリゾナ州ユマの海兵隊航空基地から岩国海兵隊航空基地へ移動していた。
F-35BライトニングIIはF/A-18ホーネット、AV-8Bハリヤー、EA-6Bプラウラーの後継機種として開発されている。海兵隊はF-35Bを「戦力増強手段」と見る。

「この機種にしかないステルス、先端レーダー・センサー技術、電子戦装備を搭載した最新鋭戦闘機であり、爆撃機であり全天候運用可能な支援機材のいずれにもなる」と言うのが海兵隊の見解だ。■

2016年10月25日火曜日

米海軍>強襲揚陸艦ワスプの佐世保配備、F-35Bの岩国配備とセットで大幅に上がる海兵隊作戦能力


2017年は大きな変化の年になります。F-35Bの初の海外配備が岩国で、同機を運行できるワスプが佐世保に来る、これは中国への抑止力として大きな効果がある動きです。なんでも反対派・平和国家日本を願望する向きはF-35B、ワスプ双方に反対されるおつもりなのでしょうか。


USS Wasp to Japan Next Year in Support of Marine F-35B Squadron Next Year; USS Bonhomme Richard to San Diego

October 24, 2016 6:56 PM

Sailors celebrate the U.S. Navy's 241st birthday aboard the amphibious assault ship USS Wasp (LHD-1) on Oct. 12, 2016. US Navy Photo
米海軍発足241周年を艦上の人文字で示すUSSワスプ(LHD-1)乗組員。2016年10月j12日。US Navy Photo

米海軍は大型強襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)の母港をノーフォークから佐世保に来年変更することがわかった。

ワスプはUSSボナムリチャード(LHD-6)と交代し、前方配備部隊となる。なおボナムリチャードはサンディエゴを母港にする。


「USSワスプは改修工事を終えて海兵隊が運用するF-35B、短距離離陸垂直着陸機を運用できることで広範な作戦範囲が実現する」と米海軍艦隊司令部が発表。

An F-35B Lightning II takes off from the flight deck of the amphibious assault ship USS Wasp (LHD-1) on May 25, 2015. US Navy Photo
F-35BライトニングIIが強襲揚陸艦USSワスプから離陸する。2015年5月25日撮影。 US Navy Photo

今年始めに海兵隊から第211海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-211)「グリーンナイツ」を岩国海兵隊航空基地に移動させ前方配備中の第31海兵遠征部隊(MEU)の支援に当たらせるとの発表があった。


「F-35B初の配備は西太平洋に展開中の第31MEUで17年秋になる」と第三海兵隊航空部隊司令官マイケル・ロッコ少将がUSNI Newsに今年5月語っていた。

「同地に飛行隊を移動させ、まず2017年1月に10機、さらに同年夏に6機追加し、秋に艦が使用可能となる」とワスプへの機材搭載を言及した。

ワスプの日本配備はこれで二回目となり、前回は戦闘システムの不備のためほぼ10年近く運用できなかった経緯がある。

そこで同艦の戦闘システム全体の改良が大幅に行われてきた。

「ワスプには戦闘システム装備一式の改良としてMK 2個艦防御システム、SPQ-9B水平線探査レーダー、MK 57NATOシースパロウミサイル、艦載LAN・データリンクの性能向上が実施ずみ」と報道発表にある。

Sam LaGrone

About Sam LaGrone

Sam LaGrone is the editor of USNI News. He was formerly the U.S. Maritime Correspondent for the Washington D.C. bureau of Jane’s Defence Weekly and Jane’s Navy International. He has covered legislation, acquisition and operations for the Sea Services and spent time underway with the U.S. Navy, U.S. Marine Corps and the Canadian Navy.