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2022年10月16日日曜日

インド国産SSBNアリハントがミサイル発射に成功した。インドのめざす核抑止力戦略の大きな柱だが、規模や戦力は西側大国と異なる

 



アリハントクラスの写真は非常に少ないが、衛星画像の解析と数少ない写真から、内部の配置がある程度わかる。


INSアリハントArihantは2022年10月14日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に成功した



インド国防省(MoD)は声明で以下発表した。

「ミサイルは所定の距離までテストされ、非常に高い精度でベンガル湾の目標地域に衝突した。兵器システムの運用および技術的なパラメータをすべて検証できた」。

 インド国防省は、INSアリハントによるSLBM発射の成功は、乗組員の能力を証明し、インドの核抑止力の重要な要素であるSSBN計画を検証するために重要である、と付け加えている。堅牢で生存可能かつ確実な報復能力は、インドの「先制不使用」を支える「信頼できる最小限の抑止力」政策に沿ったものである。

 今回の実験で使用されたSLBMの正確な型式は明らかにされていない。K-15「Sagarika」またはK-4ミサイルである可能性がある。K-15は1000kgの弾頭を約400海里飛ばすことができる。アリハントには12基が配備可能だ。しかし、同ミサイルは暫定的な解決策と見なされている。 新型K-4はフルサイズのSLBMで、射程距離は約1,900海里で、K-15の約4倍と予想されている。

 しかし、今回事前に出たNOTAMの対象範囲が広いことから、テストミサイルはK-15の可能性が高い。


Indian SSBN INS ArihantIndian SSBN INS Arihant



INSアリハントについて

インドのアリハント級弾道ミサイル潜水艦(SSBN)ほど、写真に撮られていない潜水艦はない。一番艦のINSアリハント(S2)は2016年就役し、今年に2番艦INSアリガット(S3)が就役する予定だ。

 アリハントは、「ポケットブーマー」とも言えるユニークな設計で他の弾道ミサイル潜水艦(北朝鮮の通常動力船を除く)と比べても、はるかに小型だ。船体は短く、薄く、ミサイルサイロは4基しかない■


Indian SSBN INS Arihant Fires Submarine Launched Ballistic Missile - Naval News

 

Posted by : Xavier Vavasseur

 14 Oct 2022

 

Xavier is based in Paris, France. He holds a Bachelor’s degree in Management Information Systems and a Master of Business Administration from Florida Institute of Technology (FIT). Xavier has been covering naval defense topics for nearly a decade.


2016年4月11日月曜日

インドがSLBM発射実験に成功した模様


原子力潜水艦に弾道ミサイルを搭載したインドの意図がどこにあるのかわかりませんが、今回のミサイルは長射程であり、従来の仇敵パキスタンに加え中国も抑止力の対象にしているのでしょう。ただし、ベンガル湾を活動範囲とすればパキスタンより中国に近い発射地点が確保でき、防備を固めれば「聖域」にすることが可能ですね。
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EXPRESS EXCLUSIVE: Maiden Test of Undersea K-4 Missile From Arihant Submarine

By Hemant Kumar Rout | ENS
Published: 09th April 2016 12:17 AM
Last Updated: 09th April 2016 12:35 AM

  1. BALASORE: 国際社会の圧力をものともせず、インドは秘密裡に水中発射弾道ミサイルの発射実験に成功した。ミサイルの暗号名はK-4で、発射したのはINSアリハント、発射地点はベンガル湾の某所とされる。
  2. 信頼できる筋によれば発射は3月31日、アンドラプラデシュ州ヴィシャカパトナム沖合およそ45マイルでダミー弾頭を搭載。

KILLER K-4

中距離潜水艦発射弾道ミサイル
射程 – 3,500 km
全長 – 12 meter
直径 – 1.3 meter
重量 – 17 tonne
弾頭 – 2,000 kg
推進方式 – 固形燃料
精度 – CEPほぼゼロ

  1. 実験には戦略軍司令部(SFC) の要員が立ち会い、DRDO国防研究開発機構が全体を支援した。ミサイルは深度20メートルの潜水艦から発射された。INSアリハントはK-15(B-05)ミサイル試作型の発射に昨年11月に成功している。
  2. 実用射程が3,500キロ近くあるミサイルは北に向けて発射され700キロ近く飛翔したが、円形公算誤差(CEP)はほぼゼロだったと同筋は明らかにした。
  3. DRDOは今回の実験について言及を避けている。K-4関連、アリハント関連の各要員も口を閉ざしている。
  4. 3月7日には水中のはしけを潜水艦に見立てて同ミサイルを発射している。DRDOはこの挙行そのものを認めていないが実験は成功したらしい。
  5. K-4は昨年1月のエアロインディア航空ショーで展示されていた。K-4は滑空中に飛翔速度を上げて対弾道ミサイルをかわすといわれる。衛星信号により飛翔コースを修正する同ミサイルは極めて威力が高く、世界に類を見ない存在だとしている。
  6. INSアリハントは全長111メートルで垂直発射管を4つ備える。K-4ミサイルなら4発、B-05 (K-15) ミサイルは12発を搭載可能で533mm魚雷も6発積む。出力85MWの原子炉で濃縮ウラニウムを燃料とする同艦の最高速力は水上で15ノット、水中で24ノットで95名が乗り組む。
  7. K-4はアリハント級の建造中のINSアリダマンにも搭載され、同級は合計4隻の戦力になる。今後建造される艦では発射管が8本になる。■
By gagan@BRF (Gagan. Created on MS Paint) [Attribution], via Wikimedia Commons