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2021年7月18日日曜日

PLAが不穏な動き。台湾強襲揚陸作戦を想定し、機雷の空中投下で米軍等の動きを封じる演習を展開。

  

Two JH-7 fighter bombers attached to a naval aviation brigade under the PLA Northern Theater Command taxi on the flightline where the snow blanket has been cleared during a flight training exercise in early January, 2021. (eng.chinamil.com.cn/Photo by Duan Yanbing)

PLA北方戦域司令部隷下の海軍航空隊JH-7が今年1月の演習で雪にうっすらと覆われた滑走路を移動中。 (eng.chinamil.com.cn/Photo by Duan Yanbing)

 

民解放軍海軍の航空部隊が海上封鎖演習で機雷を空中投下し、敵水上艦を阻止する戦術を7月12日実証した。

 

PLA北方戦域司令部隷下の海軍航空部隊が渤海の非公開海域でJH-7戦闘爆撃機を投入したと中国中央テレビCCTVが報じた。

 

JH-7戦闘爆撃機数機が海面すれすれの高度でレーダー探知を逃れ、敵防空網を突破し予定地点に機雷を投下したあと、基地に帰投し燃料弾薬を再搭載した。

 

戦闘爆撃機による機雷敷設は極めて有効かつ効率が高い海域封鎖を広大な海域で実施可能とし、敵艦船の動きを鈍らす効果が期待できると軍事評論家が本紙に述べている。

 

航空機による機雷敷設だと敵は対応により長い時間が必要となる。

 

このシナリオが効力を発揮するのは敵軍が台湾問題に介入してきた時だ。米国等の増援部隊移動を阻止すべく、主戦場から遠く離れた地点に機雷を空中投下することでPLAは時間を稼ぎ、その間に揚陸強襲作戦を台湾に展開する予想がある。

 

JH-7戦闘爆撃隊の再補給が終わると夜になったが、再び出撃し実弾ミサイル発射演習を展開した。

 

演習の連続実施で搭乗員、機体ともに限界を試されたが、基地の支援部隊も同様だった。同日内で異なる演習を実施して同機の多様な対応能力があらためて証明された。

 

「現実の環境をシミュレートしステルスを重視し、低空で防空網を突破し多様な兵装を投入する強襲作戦の事前演習となった」と航空集団司令Wang Weiが述べていたとある。

 

JH-7戦闘爆撃機は台湾周辺や南シナ海で主要演習にたびたび参加している。■

 

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PLA fighter bombers practice maritime mine blockade

By Liu Xuanzun

Published: Jul 12, 2021 06:52 PM


2016年2月24日水曜日

中国がウッディ島に(再び)戦闘機を配備した模様



China Deploys Fighter Jets To Contested Island in South China Sea

Agence France-Presse7:57 p.m. EST February 23, 2016
Xian JH-7A fighter jet(Photo: Alert5 via Wikimedia Commons)
WASHINGTON — 中国が問題になっている南シナ海に戦闘機を配備したと米政府関係者が2月22日に明らかにした。
  1. FOXニュースが匿名米政府関係者二名の発言を引用し米情報機関が瀋陽J-11および西安JH-7をウッディ島で発見したと伝えた。同島は紛糾するパラセル諸島の一部。
  2. 太平洋軍報道官ダリン・ジェイムズ大佐が報道内容を確認したが、中国戦闘機の同島展開は今回がはじめてでないと指摘した。
  3. ウッディ島は台湾とヴィエトナムも領有権を主張している。中国は1990年代から滑走路を構築していたが、昨年に設備改良しJ-11運用が可能になった。
  4. 「問題の地に中国が高性能兵器の配備を進めていることに懸念を感じざるを得ない」(ジェイムズ大佐)
  5. この報道はジョン・ケリー国務長官が中国の王傑外相をワシントンに招いたのと同時になった。王外相はペンタゴンを23日訪問する予定だったが「日程上の都合で」取りやめになっている。
  6. 中国はウッディ島への「武器」搬入は主権の範囲と主張している。
  7. 米関係者はAFPに対して中国が配備した地対空ミサイルはHQ-9と思われ、200キロの有効射程があると述べている。
  8. 前日の月曜日には戦略国際研究所が公表した衛星画像で高周波レーダー施設が建設中と判明した。場所はスプラトリー諸島内のクアテロン島だ。
  9. 中国による南シナ海での埋め立て工事と軍事拠点化は国際社会の非難を呼んでおり米国は今後も中国が領海と主張する海域の航行を続けると公言している。■

2015年9月23日水曜日

中国>黄海上空でRC-135へ異常接近飛行を習主席訪米直前に行っていた



今回の事件が跳ね上がりパイロットの突発的な行動だったのか、背景に習主席に対する示威行動の意図があるのか、解放軍は党の軍隊と言われますが、主席に対する不満がたまっているのか、訪米を直前にこの問題が明らかになったことで米中双方でいろいろな観測が飛び交うでしょうね。実態は国際規則など無関係と考える解放軍の価値観が原因と思いますが。

Rivet Joint Crew Reports ‘Unsafe’ Move By Chinese Jet; McCain Weighs In

By COLIN CLARK on September 22, 2015 at 6:02 PM

Aircraft of Offutt's HistoryRC-135 Rivet Joint
WASHINGTON: 中国のJH-7を操縦するパイロットがRC-135リヴェットジョイントに接近し「危険な」操縦を9月15日に行ったことが判明した。ペンタゴンはこれを認めた。習金平主席訪米を明日に控え、当該パイロットが中国主権を守ったとして称賛されるのか、または習主席訪米を台無しにしかねないと処分されるのか注目される。
JH-7の二機編隊はリヴェットジョイントを追尾していた。「インシデントは黄海上空、山東半島から80マイルほどの地点で発生。中国機のとった行動はRC-135乗員から危険行為と受け止められた。空中衝突の可能性はなかったが、該当機は危険飛行を行ったとの報告が入った」とペンタゴン報道官ピーター・クックが記者会見で述べた。問題の中国機はRC-135から500フィート未満の距離で通過飛行しているという。
習主席が発表した30万名に上る兵員削減に対する不満が軍内部に高まっているとのうわさ、南シナ海で中国が大規模な土木工事を行っていること、軍事演習がこれまでにまして威力を誇示していることから、問題のパイロットが功績を認められたく行動したのではないかとの見方がある。
米中軍事関係報道では第一人者ビル・ガーツが今回の接近飛行を初めて報道している。
ガーツはペンタゴン関係者二名が今回の事件を「危険かつ無責任な迎撃行為で2014年にあわや空中衝突しかけたJ-11戦闘機と海軍P-8哨戒機の南シナ海事件と似ている」と評しているのを伝えた。J-11はP-8から50フィート地点を通過飛行している。さらにガーツは「中国機はRC-135の機首を横切った」と報じたが、ペンタゴン報道官ビル・アーバン中佐は電子メールでその事実はないと伝えている。「現時点では一部メディアが伝えるような空中衝突に近かったとの証拠はない」
ジョン・マケイン上院議員はオバマ政権が中国が構築中の「島嶼」に正面から反対していないと追及しているが、本日午後に声明文を発表し、今回の事件を「中国がアジア太平洋地区で強硬な姿勢を続けられると付け上がっていることのあらわれ」だと述べた。マケイン議員は上院軍事委員会委員長であり、「今回の事件は空対空対応の規則作りの交渉が続く中に発生し、習主席の訪米前週に発生していることから中国の真意ならびにオバマ政権による対応にさらなる疑念を抱かせる」とした。
アーバン中佐は習主席のワシントン公式訪問を不必要に複雑化させたくないペンタゴンの意図を反映し、「米軍は中華人民共和国(PRC)の実働部隊との間のリスク低減を大幅に実現している。二国間の信頼醸成策(CBMs)は部隊間の相互作用を狙ったものであり、この効果の証明でもある」と述べ、「PRC側の行動に改善効果が特に安全とプロ意識の面で見られるのはわが法の航空機への対応で明らか」と付け加えている。同じ文言はこの二年間、政府高官が繰り返し発言しているのだが。■

なお、最初に報じたガーツ記者の記事は下のリンクでご覧いただけます。