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2018年10月25日木曜日

納入不調で渦中のKC-46が日本まで飛んできた

Boeing's Troubled New KC-46 Pegasus Tanker Just Flew Across The Pacific Ocean To Japan トラブル続きのボーイングの新型給油機KC-46ペガサスが太平洋を横断し日本まで飛行していた

Just as yet another target delivery date may be emerging, the KC-46 has hopped across the Pacific to visit its first export customer. またもや予定通りの納入ができなくなったKC-46が太平洋をひとっ飛びし、同機初の海外発注元を訪問した

BY TYLER ROGOWAYOCTOBER 23, 2018
JOHN D. PARKER/BOEING
ーイングKC-46ペガサス給油機がで開発にここま手間取っているとは驚くばかりだ。予算超過と日程遅延に加え納入延期を繰り返したあげく直近では本来なら今月にUSAFのマッコーネル空軍基地に納入されるはずだったのが実現に程遠い。そのさなかにボーイングがKC-46テスト飛行ミッションでカリフォーニア州南部のエドワーズAFBを出発しハワイのヒッカム空軍基地へ、さらに東京郊外の横田航空基地まで飛ばしていたと判明した。つまり太平洋横断飛行したことになる。著者の知る限りKC-46で最長飛行となった。北アメリカを出たのもこれが初めてではないか。
日本は米国の主要同盟国で米軍要員数千名が駐留し、作戦機材数百機が配備されているだけでなくKC-46を発注している同盟国であることは事実だ。今年はじめに日本はKC-46一機分の発注を確定し、これまでKC-767を運用している。KC-767はKC-46A以上に民生767からの改装度が高い機体だ。
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Boeing KC-46A N464KC BOE464 departed Hickam AFB at 2132Z for Yokota AB, Japan. ETA Yokota 0600Z!!
これを念頭に見ると今回の移動は一石二鳥のようなものだ。つまりKC-46初の太平洋横断飛行であり、日本も初めて実機を自国で目にすることができたわけだ。
Boeing464(KC-46A N464KC) wkg Fuji control on 325.8
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Boeing464(KC-46A N464KC) is approaching to Yokota AB Japan. pic.twitter.com/2aSG7uayP0
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だが大きな疑問が残ったままだ。KC-46AはいつUSAFへ納入されるのか。航空関連報メディアで観測が乱れ飛んでいるがマッコーネルAFBに11月16日納入との最新報道が正しければ納入がいよいよ近づいたことになる
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Finding news in odd places: Looks like the @usairforce is expecting the KC-46 to be delivered to McConnell AFB KS by Nov. 16, per this fresh @FedBizOpps solicitation for "latrine+trash support:"  https://www.fbo.gov/index?s=opportunity&mode=form&id=82fe57796302a5d939d951f295b658c5&tab=core&_cview=0 …
遅延を繰り返してきたボーイングはKC-46第一陣は今月中にUSAFへ引き渡すと熱っぽく約束してきた。だがFAA型式証明の最終発行のほか技術面で不良現象が残ったままだ。9月17日に追加不良点が見つかり、今回も予定通り納入の可能性が消えたのだった。
BOEING
今回の問題をUSAFが見てみぬふりをして機体を受領しボーイングの技術解決を期待する可能性もあるが、そのとおりになるかわからない
それでも太平洋横断飛行をKC-46にさせたことで同機への信頼性が高まり、とかく意欲を下げる報道の方向が変わる効果が生まれたのは確かだろう。
Update: 12:30am PDT—
Photos of the KC-46's historic arrival:
Boeing464 reported to Yokota Command post ‘Fuji control’ about maintenance code A2 by No.1 Fuel tank quantity indicator out.🤔
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also adding that the enthusiasts were excited at the Pegasus’s first visit to Japan.😁😁😁 pic.twitter.com/NwckqAodSp
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Contact the author: Tyler@thedrive.com

2018年9月10日月曜日

KC-46がFAA型式証明を取得

KC-46 achieves US FAA certification KC-46がFAA型式証明を取得

Pat Host, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly
07 September 2018
  
Boeing on 4 September achieved a key milestone in the KC-46 programme when the US FAA granted the platform a supplemental type certificate. Source: Boeing

ーイングKC-46空中給油機が米連邦航空局FAAの型式証明を取得し10月の初納入へむけ大きな一歩となった。
KC-46ペガサス空中給油機にFAAが追加型式証明supplemental type certificate (STC)を交付したと同社から9月4日発表があった。
STCでKC-46の給油機能とミッション用エイビオニクスシステムがFAAの要求水準を満たすことが証明される。今回の交付でFAA型式証明取得作業は完了した。ボーイング広報からは10月の米空軍向け一号機引き渡しに向け準備中との発表が9月6日に出た。
STC取得にむけボーイングは各種実験、地上試験、飛行試験を2015年から展開していた。飛行試験ではKC-46のブーム、ドローグ双方による給油方法がFAAの求める型式証明基準に適合することを確認した。
STCはFAA耐空証明二種類のひとつで、ボーイングは原型の767-2C機材で改正型式証明 amended type certificate (ATC)を昨年12月に受けていた。両方の型式証明で同機機能の殆どが対象となるが、軍用機能は例外で別途FAA証明を取得する必要がある。
USAFから別途軍用機型式証明military type certificate (MTC)を得る必要があり、ボーイングは今後数ヶ月での取得を予定している。同社はMTC用の飛行テストを完了しており、空中給油、防御他軍用装備のテストを7月に行った。
ボーイングによればMTCは審査中で空軍承認に向かっているという。USAF広報官ホープ・クローニン大尉からはMTC手続き完了の具体的日程は決まっていないとの発言が9月6日にあった。

STC、MTC双方のテストには6機を投入し、延べ3,500フライト時間、1,361トンの燃料の空中給油をロッキード・マーティンF-16ファイティング・ファルコン、ボーイングF/A-18ホーネット、ボーイングAV-8BハリヤーII、ボーイングC-17グローブマスターIII、ノースロップ・グラマンA-10サンダーボルトII、ボーイングKC-10エクステンダー、ボーイングKC-135ストラトタンカーの各機に行ったほか、KC-46間でも実施した。■

FAAの型式証明が必要というのは原型が民間機のためなのでしょうか、中身がよくわかっていないため理解し難い話ではあります。なんとか今年中の納入実績をボーイングは実現できそうですね。

2015年11月20日金曜日

KC-46 空中給油テストの進捗状況


これまで遅れていたKC-46開発ですが、ここに来て順調にテストが進行しているようです。もう日本も同機導入を決めてしまいましたので、順調に進んでもらわないと困るのですが。空軍、海軍それぞれの保有機材に対応可能なので、就役すれば相互運用がまた一歩前進しますね。また少ない機材を有効に使うmultiplierの役目も期待できそうです。一方、中国からすれば目のかたきのような機材ですので当然同機を標的にしてくるはずなので、運用空域の選定や防護策など新しい対策も必要になってくるでしょう。

First KC-46 Pegasus Headed For Fuel Dock Testing

Nov 17, 2015 Amy Hillis | Aerospace Daily & Defense Report

Boeing

ボーイング関係者はKC-46給油機1号機(EMD-2)による燃料給油テストの二回目実施に備えている。同機には機体中央尾部に給油ブームと主翼にポッドをそれぞれ装着しており、初期段階の耐空証明が交付されている。
  1. KC-461号機による初回耐空テストは同機通算20回めのフライト(11月12日)で完了したとボーイング広報カロライン・ハッチソンが説明。フライトは6時間だったという。
  2. 初回耐空テストは燃料の空中給油を実際に開始する前の関門のひとつだ。米空軍は12月ないし1月初旬に実機による空中給油実証を行いたい意向だとデューク・リチャードソン准将(給油機事業担当)が9月に開催された空軍協会主催のシンポジウムで語っていた。
  3. 残るもう一つの関門が燃料ドックテストだ。ここでは燃料系統の制御の確認が中心で、燃料が滞り無く給油機から別の機体に移るかが焦点だ。
  4. リチャードソンによればEMD-2は先立つEMD-1(767-2Cを給油機仕様に改装)と同様に高い稼働率を期待しているという。EMD-2は9月25日に初飛行している。ブームは毎分1,200ガロンの給油能力があり、C-5輸送機の需要にも応える。またホース・ドローグ方式は毎分400ガロンだ。
  5. ボーイングがKC-46契約を獲得したのは2011年2月で、エアバスが提案したA330改装給油機との競争に競り勝った形だ。米政府は49億ドルを支出し、固定価格制度で開発契約をボーイングと結んだ。同社は開発日程を予定通り進めるため12億ドルの追加支出をしている。途中で配線と燃料系統で問題が見つかったためだ。
  6. リチャードソン准将によればKC-46から初めての給油を受けるのはF-16となる。また大型機のC-5やC-17への空中給油実証も行う。「高速ドローグ」はF/A-18へ、「低速ドローグ」はA-10を対象にテストする。またKC-46同士での空中給油も行うという。■